【Winterキボンニ】TLSSスレ 12周目【ネタバレ攻略】

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新スレ移行ですか。埋め立てに、僕の下らない妄想を。
じゃんじゃん読み飛ばしちゃってくださいね。あはい。

受験を控えて勉強勉強のセンパイと、久しぶりに一緒に下校。
センパイは頭いいし、てか要領良くてちゃんとペース配分してるし
そんなにしんどそうではないんだけど、何故か気を使ってしまう。
昼休みや、放課後に一緒になっても何を話したらいいのか解らなくて
本当はもっといっぱい話したいのに、妙に距離を取ってしまう僕。

自転車で帰ろうとすると、後ろから呼び止められて振り返るとるり姉とセンパイが。
るり姉はちゃっかり地元短大の推薦取ってるし、部活に顔出す前に学校裏のコンビニに行く途中だったらしく
財布だけ持って。センパイは辞書や参考書なんかで、僕のより膨れたカバンを持ってるし。
「センパイもう帰るんですか?るり姉、受験生の時間あんまり盗っちゃうなよ。」
なんて軽く他人行儀に注意を促して帰ろうとすると、先輩が
「**君も今帰りなの?カゴ、空いてるよね?カバン入れちゃっていい?」
何故かセンパイに気を使わせたような気がして、居たたまれなくなってはみたけれど
それでも一緒に帰れるのはスゴい嬉しい。何て言ったらいいか分からなくて
「どうぞ。てか、こういう場合、僕が先に『カバンはカゴにどうぞ』、って言うべきですよね。」
なんてちょっと卑屈になってる僕に本当に優しく微笑んで。
乾燥した空気の中、センパイの笑い声と白い息が一緒になって、もう眩しすぎる位。
「じゃあね。**、『受験生の時間あんま盗っちゃうなよ』でしょ?気をつけて帰りなよ。」
るり姉が気を利かしてくれているのも解って、ちょっと恐縮するけど、言葉にはできなくて、面食らってみる。
「じゃあね。るりちゃん。」
るり姉はもうコンビニの中で、雑誌コーナから軽く手を振っている。この当たりの引き際のよさ、女の子はさすがだと思う。