216 :
丹下 桜継:
Substories4 39
光「・・・」
目が覚める。記憶ははっきり残ってる。時計を見る。
「0時0分5秒」
カレンダーを見る。
「2002年3月1日金曜日」
本当にタイムスリップできたんだ。
暗い部屋の中で興奮が醒めない。寝てる場合じゃない。行かなきゃ。
制服に腕を通し全力で駆け出す。
向かう場所は1。
桜継を待つただそれだけ。
陽が昇り人が増える。
卒業式が始まる。
机の中に手紙を入れる。
もう我慢できない。
感情に殺されそう。
桜継がまた同じ事しようとしてもとめる。
桜継がゆっくり歩いてくる。
鐘の下に歩いてくる。
読んでくれたんだ来てくれたんだ。
思いがよみがえってくる走馬灯の様に。
夏だ海だ太陽だ
ふたり乗り
甘いもの食べよう
はぐれ光
迷子
じぇらし〜
告白の時。