☆ 和泉穂多琉ファンクラフ゛ Part 3 ☆

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今日は穂多琉ちゃんのお家にお泊りだったんだけど、
ご飯の後、あたしは穂多琉ちゃんの部屋でパソコンに向かって、
穂多琉ちゃんが書いたお話を読んでいた。

「…どうかしら?」

……読み終わったまま硬直していたあたしに、穂多琉ちゃんが質問してきた。

「あ、あははは……」

多分、読んでる間から真っ赤になっていたと思う。
何だか顔から火が出そう。

「…面白くなかった?」

穂多琉ちゃん、ちょっと心配そう。

「お、面白くないって言うか…」
「今回は『不幸少女』がテーマだったから、かずみちゃんのイメージを借りてみたんだけど…」

穂多琉ちゃんはあたしの「受け」が良くなかったと思ったのか、
残念そうな顔をしていた。

「何て言うか、あたし、こういうのって経験ないし、その…あははは……」

あたしは恥ずかしくって、死にそうだった。
穂多琉ちゃんってすごいと思う。こんなのが書けるんだから。
あたしだったら、考えただけで顔を火傷して死んじゃうよ。
やっぱり頭の良い人って違うなぁ…。
「やっぱり、駄目かしら…」
「でも、良く書けてると思うよ…あはは…」

さっきから照れ笑いが止まらない。
心臓もドキドキいってるし。

穂多琉ちゃん、どんな顔してこんなの書いてるんだろ…。

「…本当?」

あたしが「良く書けてる」って言ったので、穂多琉ちゃんが訊いてきた。

「う、うん…。……すっごく恥ずかしいけど」
「……良かった」

感想が聞けて、安心したみたいだった。
でも、何でこんなエッチなの書いたんだろ…。

「ねえ、穂多琉ちゃん」

あたしはちょっと聞いてみたくなった。

「何かしら?」
「えっと……。その、どうしてこんな話にしたの?」

それからが大変だった。
穂多琉ちゃんが言うには
「文章表現の可能性の模索によって、音楽表現上の新しい切り口を探ってみたかった」
ということらしいんだけど、その説明が終わったのは、
あたしが(迂闊にも)質問してから1時間以上後だった。

「…という事なの」

穂多琉ちゃんが満足そうにして、胸の前で手を合わせる。

「そ、そうなんだ…」

あたしにはチンプンカンプンだった。
こういうのは、あたしよりも彼の方が向いてると思った。
穂多琉ちゃんの彼でも良いけど。

「そう言えば、かずみちゃん?」

穂多琉ちゃんが思い出したように尋ねる。

「え、何?」
「かずみちゃんは、彼とはまだなの?」

また顔が真っ赤になった。
……見てないけど、多分真っ赤だと思う。
髪の毛が「ぴこーん!」ってなった気がする。

だって、まだ恥ずかしいし…。
あたしがもじもじしてたので、穂多琉ちゃんは察したみたいで
「それじゃあ、今から練習しましょうか」
と言って、あたしに抱き付いてきた。

何だか今日はビックリしてばっかりみたい…。

「えっ、え、え、ちょっと、穂多琉ちゃん!?」
「怖くなんかないわ。…ね?」

穂多琉ちゃんがそう言うと、何となく説得力がある気がした。
…何だかあたし、流されてるかなー…?

「それじゃあ、お互いに相手の服を脱がせましょうね」

そう言って、あたしの着ていた服を脱がせてしまう。
女の子同士だけど、やっぱり恥ずかしい。
男の子相手だともっと恥ずかしいんだろうなって思うと、
あたしに出来るのか、不安になる。

「かずみちゃん。お願い…」

穂多琉ちゃんがあたしに自分に身体を向ける。

着替えとかと違って、そういう事の「練習」って言われると
変に緊張してしまう。
緊張しながらようやく穂多琉ちゃんの服を脱がせてしまうと、
穂多琉ちゃんの身体と自分の身体を見比べて、ちょっと悲しくなる。

いいなぁ…穂多琉ちゃんは。

「おっきくても肩が凝るだけだよ」とか、胸が大きい人は皆言うけど、
小学生の頃からほとんど大きくならなかった自分の胸を見ると、
一度で良いから胸の重さで肩こりになってみたいって思う。

「…どうしたの?」

左手で自分のを、右手で穂多琉ちゃんの胸を
ふにふにと揉んでいるあたしを、穂多琉ちゃんはきょとんとした表情で見ている。

うぅー、やっぱりみじめだー…。
思わず溜息を漏らしてしまう。

「かずみちゃん。彼はかずみちゃんが好きなんでしょう?」
穂多琉ちゃんはあたしが落ち込んだ理由を
何となく理解したみたいで、言葉を続ける。

「好きな人に自分を受け止めて貰えるなら、それで良いと思うの。
 どんな事でも、コンプレックスを持つ必要なんてないわ。
 かずみちゃんは、彼の外見が変わったからって、彼の事が嫌いになる?」

あたしは首を横に振る。

「彼の声が変わったからって、彼の事が嫌いになる?」

そんな事無い。

「大好きな人が居て、その人がもし自分の事を全部愛してくれるのなら、
 それ以上に幸せな事は無いでしょう?」

それはそうだけど…。

「だったら、かずみちゃんを好きな彼の事を、かずみちゃんは信じてあげなきゃ」


……でも、何かやっぱり流されてる気がするなぁ……?
「…やぁん、くすぐったいよー」
「ふふ。敏感なのね」
「もー、あんまりいじめないでよ…」
「ごめんなさい。だって、かずみちゃんが可愛いから」
「…穂多琉ちゃんの意地悪ー」

そんな感じに、あたし達はしばらくお互いの身体を触ったりして
夜遅くまでベッドでじゃれ合ってたのでした。

穂多琉ちゃんの家にお泊りするのは久しぶりだったけど、楽しかったな。
【後日談】

「あ…」

机の上に、昨日家に届いたビデオカメラが
録画テスト中のまま、置きっ放しであった事に気付く穂多琉。

中を確認すると、かずみとの行為が一部始終録画されていた。

「(゚∀゚)アヒャ!!」


※後で集まった時、そのビデオを見せられた野郎どもの反応etc

穂多琉彼(実は貧乳好き)「漏れも混ぜてよヽ(`Д´)ノウワァァァン!!」
かずみ彼(隠れオパーイ星人)「穂多琉タン(*´Д`)ハァハァ」


…それを見て、穂多琉ちゃんはにっこり微笑んで言った。

「それじゃあ、今度は4Pにしましょうね」

皆が引いた。

(おしまい)