ヒロインドリームについて書いてある文を拾ってきた。
タイトルだけでギャルゲーというのが分かるゲームです。
これでジャンルが育成シミュレーションというのですから、懸命な皆さんでしたら
大体の内容が説明無しで察することが出来てしまいますね。
今までもこの「今週のクソゲー」では、『コードR』や『初恋ばれんたいん』等の
パッケージの絵からゲームの内容に至るまで徹頭徹尾狂ったギャルゲーを紹介してきましたが、
これに限って言えばパッケージの絵は割と普通…。
…前言撤回(笑)。よく見ると人物の顔のデッサンが微妙に狂っています。
でも『里見の謎』のようなデッサン以前の問題の絵とは比べ物になりませんから、気にする方が意地悪かもしれません。
でもね、背景もなにも無い白地に、色をつけた人物の設定画を適当に並べただけという手抜き…
いやシンプルなデザインが、先のデッサンとあいまって非常に強く同人ゲームの雰囲気をかもし出しています。
人物自体のデザインも、少女漫画にありがちな胴体と脚の比率があからさまに矛盾している
タイプで、ますます不安を募らせます。
ですがこの程度のインパクトでは、中古屋で見つけても元あった棚に戻していたことでしょう。
ではなぜ今現在代表の手元にあるのか?
それはパッケージ裏のストーリー説明にそのカギがあります。以下引用。
「あなたは候補生の一人、舞木静のディレクターとして彼女をヒロインとして成功させなければならない。
ただし、正体を明かすことなく、占い師の姿でしか静と接することができない…。」
…この説明で状況を完璧に理解し、把握できる人が日本に一体何人いるのでしょうか?
「成功させなければならない」って、どうして?正体を明かすと何かまずいことでもあるの?
第一占い師の姿って…?と、いくつもの疑問点が沸いてくる以前に、
そもそもどういったシチュエーションか全く想像がつきません。
しかも、「ディレクターとして彼女をヒロインとして」といった錯綜した文章も怖いです。
そしてもっと注意して見ると、この文章のすぐ上にあるキャッチコピーのようなものには
「女の娘はいつだってヒロインに憧れている」
と、「女の娘」という新しい日本語を開拓しています。もう購入理由は解かりましたね?
今だ!7ゲットォォォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ
>>6 ネタ(だよね?)にマジレス
>「成功させなければならない」って、どうして?
>正体を明かすと何かまずいことでもあるの?
これに関してはゲーム中に出てきます
ねたばれになるから書きませんけど
知りたかったらゲームやってみて
それでも矛盾は結構あるんだが(わら
全然レスつかないかと思ってたけどそこそこつくね〜
またーりいきましょう
r''''' ー-、,,
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ヽ、、`ヽ、 ヽ/^ヽ
ヽ,,ヽ ,,,) く/ r ヽ
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i i .i i ノ .レ'
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>6の続き
何だかパッケージのツッコミだけで丸々今回の「今週のクソゲー」が終わってしまいそうなので、この話題はこの辺でやめにして、ゲームを立ち上げましょう。
メーカーロゴのムービーの後に始まったのは…
今まで数多のギャルゲーをプレイしてきたこれまでの経験では、この後に始まるのは一般にオープニングムービー、悪くても主題歌&タイトル画でした。
ところがぎっちょん、この『ヒロインドリーム』には主題歌すらありません。
出てくるのはごく普通の内蔵音源から奏でられるBGMと、今時1枚絵をプログラムで制御するオープニングデモです。
しかもこのグラフィックがPCエンジンやメガドライブあたりによく見受けられる色数が少ない、いわゆる
「圧縮効率のよさそうな」色使い。全体の雰囲気ではギャルゲーのデモというより、メガドラのアクション
(ビック東海の『バトルマニア』シリーズあたり)のそれに近いです。
さあ、大変なことになってまいりました!(古館伊知郎風)
一応ここで難解なストーリーを簡単に説明しますと、芸能学校に入学した舞木静という一番ダメな娘に、他4人の実力あるライバルよりも強力なパラメータを
3年間で身につけさせて「ヒロイン」の座に押し上げる、というものです。
何だかミもフタも無い説明ですが、どんなにゲームやマニュアルとにらめっこしてもこれ以上のことは理解できませんでした。
というより、「途中で理解するのを放棄した」といった方が正解でしょうか。
なぜ放棄したのか?それは、マニュアル表紙裏の注意書きにヒントがあります。またもや以下引用。
「本ゲームでは、演出上セリフを画面に表示しません。クリアな音質でより深くゲームを楽しむため、ヘッドホンの使用をお勧めします。(以下略)」
>11の続き
そう、普通一般の「フルボイス」を謳うゲームを含め、その大体の仕様として画面下3分の1サイズのウインドウに人物のセリフがつらつらと表示されますよね。
この『ヒロインドリーム』はそのウインドウの代わりに、ぴょんぴょん跳ねてのたくるスピーカーが表示されています。
要するにセリフは「音声」のみ!×ボタンで飛ばすとそれ以降何言ってたか知る術はありません。
文字なら1〜2秒で理解できるどうでもいいセリフも、十数秒かけて聞かないと内容は解かりません。
しかも、「演出上」のわりに口パクすらしないのっぺりとした一枚絵と、「せめて口パクの代わりに」と申し訳程度に
「喋っていますよ」とプレイヤーに知らせるスピーカー。正直な感想は言わなくてもわかりますよね?(笑)
前々から思っているんですが、どうも「口パク」というやつは、本作や『コードR』『初恋ばれんたいん』等
を見る限り、ぼくらが想像するよりずっと高度な技術を要求するようです。
その他、アドベンチャーパートでは占い師の格好で芸能学校の校内をうろつきつつ、育成対象を含むいろんなギャルに占いやおまじないを説いていきます。
なぜそんなことを?さっきから疑問ばかりですがやっぱり解かりません。おまじないの方法も、
「放送終了の砂嵐に向かって『ミラクルパワー・ウェーブ電波でお願い』と願い事をする」
等々のエッジなものばかり。はぁ。
とまあアドベンチャーや会話部分は非常に殺伐とした雰囲気を醸し出していますが、コアとなる
育成部分はストレスが溜まることなくサクサクと進んでいきます。
ちょっと拍子抜けですよね。でも本当に、ここだけはよくできています。