>@さん乙
ひょっとしなくても外道校長ですかァーーーーッ!?
個人的にはG.B.小野寺の最高傑作だと思いますわ。いや団長ちゃんとかも面白いけど。
なんか今回の内容、ギャルゲーマー刃牙の原点を思い起こしまして
なんだか体がほんのりと熱くなりました。
乃絵美は秋葉原から少し離れた場所にあるPCショップに来ていた。
しかし、ここは秋葉原とは様子が違う。
装っているのではなく、本当にビジネスマン然としている
背広姿の中年男性。品のいい化粧を施した女性。
いわば、一般人の為のコーナーだ。
しかし、そんな所でもアウトローはいるわけで、
非常に狭いコーナーではあるが、エロゲーコーナーもある。
ただし、ここはカウンターに座っているのが…
若い女性であった。
あの時…
さくら「どんなに鍛え上げられた萌えがあっても、
こと一般人の視線のある環境じゃ、不十分だよ」
ケロちゃん「絶対腐敗の境地に辿り着きたきゃ、
常識を超えるしかないんや。できるか?あんたに…」
さくら「今から、素肌にえぷろんをつけてもらうよ♪」
乃絵美「え…え、えええ!?」
ケロちゃん「恥ずかしさに耐えられれば良し、さもなくば…」
乃絵美「む、無理だよ… 恥ずかしくて死んじゃう…」
ケロちゃん「問答無用や」
さくら「さあさあ♪」
直後、乃絵美はその余りにも幼いその体に、
えぷろん一枚のみという格好にさせられていた。
乃絵美「〜!!!!」
さくらが持ってきた鏡に映し出された、自分の姿を見る。
なんて姿。
ナルシスト入っている人なら、そこに何か悦楽を見出す人も
いるだろうが、ょぅじょ乃絵美にはそんな感覚はない。
あるのは、強烈な羞恥心。
しかし、その強烈な刺激に面した時…乃絵美の感覚に変化が生じた。
さくら「何か、感じた?」
乃絵美「…」
ケロちゃん「最初はともかく…今じゃ何も感じなくなったやろ」
こくこく。
さくら「人は一定レベルのリピドーを超えると…
モラルや常識を超え、本能にのみ従った行動を取る
ようになるんだよ」
ケロちゃん「あたかも、男子中学生が必死に成年ぶって
エロ本買いに行くように!!」
さくら「これは嗜好なんて生易しいものじゃない。
でも、この非現実的なリピドーを与えないで
真の萌技者はありえないよ!
この感覚を与えることが出来れば、肉親の説教も
クラスメートの冷たい視線も、なんとも感じなくなる」
ケロちゃん「羞恥心をかき消すリピドー…
そいつをものにするんや!!」
乃絵美の傍らに、学生服を着た男の子がひとり。
彼はいわゆる”隠れヲタ”であり、家族にも学友にも
その趣味を知られないように振舞っている(つもり)。
乃絵美「(無理だよ…こんな所で、しかも制服姿で
えろげーを買うなんて…ッ)」
信者はアダルトコーナーからやや離れた場所で、
「With You」を凝視していた。
乃絵美「(だって、ホントのホントに
カミングアウトしちゃうかもしれないんだよ!?)」
だが、その時乃絵美の脳裏に、カンナの悲鳴が思い出された。
あの人の仇を取る。その思いの元、乃絵美は踏み込んだ。
あだるとコーナーに入り、学生服の信者さんを見据える。
そして迎え入れるように両手を開き、微笑んだ。
その姿に、信者の理性はトんだ。
やっちゃいました
信者さんは虚ろな目でパッケージを取り、
まるで散歩に出掛けるような軽い表情で、堂々と
女性店員が陣取るカウンターに「With You」を持って行く。
嗚呼、最早この人は普通の道には戻れない。
この境地に辿り着いた以上、たとえ購入品が
ttp://www.runesoft.co.jp/cage/html/prod/imoh/ とかだろうと、何も感じずカウンターに持って行くだろう。
そして、そうさせたのは自分だ。
乃絵美「でじ子さんに…勝てますッッ!!」
937 :
その@:04/05/23 23:45 ID:3McCihCl
昔はときメモとかで、一般人が買いやすいように
パケを無地にしてたりとかしてました。
今じゃ逆。時代は変わるもんだ…
938 :
名無しくん、、、好きです。。。:04/05/24 00:50 ID:0TpFyLH7
test
ロ・リ・ハ・ダ・エ・プ…………見事な。乃絵美やりすぎです。
あとそのタイトルは危険です。郭海皇の前のサムワン並に。
@さん、今回も乙です。次回はいよいよVSでじこ戦ですね。
過去の名勝負に負けない、よい萌戦いにならんことを。
940 :
その@:04/05/31 00:02 ID:???
すみません、なんか突然出張になってしまいました。
木曜まで帰ってこれないので、今週はお休みと言うことで…
来週までお待ちください。
待ちましょう。ええ待ちましょうとも!
しかしあれだ、以前から多忙な人だ……。お仕事頑張ってください。
ゲーマーズ店頭前。
乃絵美は瞑目し、静かに待っていた。
傍らには指先…もとい店長さん。
これから始まる一大イベントについて、既に了承を得ている。
「あっきはば〜ら〜、あっきはば〜ら〜♪」
でじ子アキバソングを口ずさみつつ、ヤツは現れた。
ゲマ「ん、何ゲマ?」
でじ子「にょ?確か、こないだのガキだにょ」
乃絵美「あなたにお子様と呼ばれる覚えはないですっ!
…それはともかく、しばらくです、でじ子さん」
でじ子「ほ〜う、こりずにやる気かにょ?」
乃絵美「…はい。
早速ですが…イベント開始のブザーはありません。
かわりと言っては何ですが…
これが私達の、特設会場です!!」
一斉に周りがライトアップされた。
物陰に潜んでいたギャラリー達が現れ、歓声が響き渡る。
ゲーマーズ前の狭い路地が埋め尽くされた。これで、逃げ場はない。
でじ子「にょ!?」
乃絵美「よそ見しちゃ…いけませんよ!!」
乃絵美はでじ子に駆け寄り、彼女の頭に手を伸ばした。
そして、彼女のネコミミを思いっきり掴み取る。
でじ子「にょ〜!?」
ロリ・ネコミミ・メイドの3種の神器のうち一つを奪った。
これででじ子はネコミミメイドではなく、ただのメイドだッ!!
乃絵美「(いけます!!)」
相手がただのガキメイドであれば、乃絵美は自信がある。
何故なら、乃絵美もまたメイド属性の持ち主だから。
久しぶりのロムレットの制服に着替えた乃絵美。
半分ょぅじょの乃絵美は、ネコミミを失った今のでじ子より上…!
乃絵美「(倒れる…はず…ッ!)」
でじ子「…」
ゲマ「…どうしたゲマ?」
乃絵美「…?」
でじ子の様子がおかしい。
もしかして、今の萌え攻撃だけでイっちゃたのか…?
乃絵美「なッ…!?」
でじ子が変化していく。いや、正確には変わってはいないのだが…
やや砕けた作画のアニメ調の絵から、こげとんぼの美麗画に。
それは、でじ子の本来の姿。
…しかし微妙に違う。
表情にいつもの明るさがない。ぽーっとしていて、気弱ささえ感じる。
これは…
乃絵美「な…いったい… いったいなに、この人…?」
ゲマ「…『デ・ジ・キャラットファンタジー』ゲマ!」
かつて、ブロッコリーから発売されたWindowsゲーム。
そこで登場したでじ子は、普段のでじ子ではない。
でじ子「…あ、あの… 行きます…」
なんだこのおとなしいのは。
「にょ」はどうした。
表情が憂いを帯びてるぞ。
まるで清楚な美少女キャラじゃないかッ!
そして、この「デ・ジ・キャラットファンタジー」、
平凡なキャラゲーではあるが、そこそこ面白いのだ。
CG、音楽、ストーリーとかなり高水準。
乃絵美は追い詰められていく。
自分の土俵である「儚げなメイド」の領域が壊されていく…!
945 :
その@:04/06/06 23:48 ID:3PDoiu06
先週はお休みして、どうもすみません。
でじ子ファンタジー、誰も知らないだろうなあ。
けど、ホントに意外と面白かったりするから不思議。
ファンタジーは知ってるけど、面白いのかあれ……
今週も・・・ @さん・・・ 乙・・・ッ!!
しかし上のファンタジーは割と有名だけど
でじこ関連のゲ―ムってどれくらいあるのかな…
本人らしからぬオドオドした様子のまま、
乃絵美を追い詰めていくでじ子。
打開策のないまま、乃絵美は眼前にまで詰め寄られていた。
乃絵美「〜!」
その場にへたり込んで、涙目になってしまう乃絵美。
でじ子「…!」
怯える乃絵美の姿を見て、でじ子の動きが止まった。
乃絵美「(き…効いてる!?)」
そのまま、上目遣いででじ子を覗き込む乃絵美。
でじ子はますます怯み、後ずさって行く。
乃絵美「(効いてる…思った通り急所は普通のキャラと
ほとんど同じなんだ)」
体勢を立て直す乃絵美。
乃絵美「でも…
地球のヒトじゃないんですよね、この人…
考えてみると立ちCGなんて小ネタなんて効かないですよね…」
乃絵美はPCを立ち上げる。
その頃…帝国歌劇団・カンナの自室にて。
傷の癒えた桐嶋カンナは、久しぶりに自室に戻っていた。
カンナ「何日ぶりだったか…
もう帰っちまったかな、乃絵美のヤツ…」
カンナ「ああ!?」
部屋を見渡してみると、記念品として送られていた
歴代サクラシリーズが全部開封されている。
カンナ「なんてこった…10作以上が全部、コンプされてやがる。
乃絵美のヤツ。まだ諦めてないのか…」
あの時…
カンナは思い出していた。
誇るべき…そして恐るべき友人、CCさくらのことを。
その娘は、一枚のカードを持ってカンナの部屋にやってきた。
そのカードに描かれている絵柄は…!
カンナ「さ…さくらぁッ!」
さくら「こんにちは、カンナさん。
地方じゃ、こんなレアは中々手に入らないよね」
カンナ「お…お前、デ・ジ・キャラットの一員を…」
さくら「とりあえず、1人は…もう1人は逃がしちゃいましたが…」
カンナ「〜ッッ」
さくら「とっても楽しかったです。
素敵だね、アキバのケモノさんって…」
回想終わる。
カンナ「さくらをして…あのCCさくらをして満足させるアキバの猛獣…ッ
一流ギャルゲーキャラでも手に負えるもんじゃないッ!
あの…バカッ」
そんなカンナの心配をよそに… 乃絵美はでじ子を追い詰めていた。
ダウンしたでじ子を追撃せんと近寄って…その刹那。
ドゴォ
乃絵美「…!?」
乃絵美の近くにいたギャラリーが吹き飛んだ。
観客「オオオオオオオオオオオオオオオ!!」
同胞が吹っ飛んだのに、なぜか歓声が沸いている。
乃絵美はでじ子を見る。
なんかうつむき加減になって、表情が読めない。
頭の上の猫目だけがこっちを見ており…
乃絵美「(…猫目?)」
乃絵美は気づいた。いつのまにか、脱ぎ捨てたはずの
ネコミミ&ネコ頭がでじ子の頭に戻っている。
でじ子「…ふっふっふっ …だにょ〜」
口調も戻ってる。そして彼女の目に邪悪な光が宿り…
乃絵美「(…まさか!!??)」
でじ子「目からビ――――――――――――――――ィム!!!!!!!」
瞬間、アキバを閃光が包んだ。
953 :
その@:04/06/14 00:26 ID:eR0g7f6y
最近、休みが多かったので、お詫びに今回は2話掲載です。
でじ子本領発揮。
スパロボMXやりまくってます。
エヴァとラーゼフォン、ライディーンの組み合わせは面白いのですが…
何を言ってるのかワカラネーヨ!!
>953
こ……っ、これがッッその@さんッッッ
なんと笑えて、なんとボキャブラリが広く
な ん と ヲ タ ク 的 ッ ッ
すいません、最後のは誉め言葉です(汗
今日初めてこのスレ見つけましたが、一気に読みました。
このスレは素晴らしい、良い職人がいて良い住人がいる。
まさにッッ、Otaku is beautifulッッッ!!!
>>950 そういえば昔、ドラゴンボールの物語の流れに沿ってエロ画像を貼り付けるスレがあったっけなぁ・・・。
結構楽しかったのを思い出したよ。
いや、今回はむしろ乃絵美の方がすごい勢いだったな。
次回のでじこの猛反撃を期待。そして@さん今回も乙。
桐嶋カンナは、地下の光武格納庫で発進の準備を整えていた。
過去編なので、神武や天武はおろか、光武・改ですらない初期型だ。
カンナ「(こんなものが…あの怪物相手にどこまで役に立つか…
乃絵美…無事でいてくれよ…!)」
にょおおおおおおおお…
カンナ「!!で…でじ子ッッ」
にょ―――――――――――ッッッ!!!!
一部が焦土と化したアキバに雄叫びが轟く。
この覇気、そして邪気。これがでじ子。
ヲタ世界広しといえど、デ・ジ・キャラット以外に
これを持ち合わせているものはいないッ!
乃絵美「も…もう…」
でじ子「目からビ――――――――――ム!!!」
どごぉん
乃絵美「も…もういいですッ…」
もはやでじ子の勢いは止まらない。
もう萌えバトルでも何でもない気がするが…
これが、永年アキバに君臨し続けたでじ子の力。
でじ子「目からビ――――――――――ム!!!」
破壊は止まらない。
???「口からバズ―――――――――――――カ!!!」
乃絵美「た、助け…って、なんか関係ない人がッ!!??」
その後も破壊活動は続いた。
そしてしばらくして…
ひとしきり暴れて満足したでじ子は、息も絶え絶えになって
倒れこんでいる乃絵美に近寄る。
でじ子「…さ〜て、どう料理してくれようかにょ〜」
乃絵美「ひ…」
勝in白金もびっくりの「いい笑顔」。
乃絵美は、ちょっと下腹部が冷たくなりそうな程恐怖した。
でじ子「そ〜だにょ。…こんなんどうかにょ?」
そう言ってでじ子が取り出したのは…
古くから親交のある「と○のあな」から頂いた書物の数々。
しかもやたらとディープなものばかりッッ!!
でじ子「どのシチュエーションがいいかにょ〜」
乃絵美「ま、待ってッ!ごらんの通り、私1○歳くらいですよ!?
そんな螺○回廊とか臭○とかみたいなこと無理ですッ!」
でじ子「やかましいにょ」
アキバに長期間通い続けると、倫理観とかマヒしてくる。
でじ子はそのアキバに何年も在住しているのだ、そんな良心は存在しない。
乃絵美「(い、いや…)」
でじ子「お、これなんかオススメだにょ」
ゲマ「魔○少女ア○かゲマ?通なところ持って来るゲマ」
でじ子「そんじゃ早速」
ゲマ「やるゲマ」
観客「オオオオオオオオオオオッッッ!!!」
きゅぴーん、とでじ子とゲマの目が輝く。
ギャラリーは大歓声だ。
乃絵美「(こ、こないで…)」
でじ子は何故かタコとウナギを手に持ちながら、
ゲマは体から長くてうねうねしたものを伸ばしながら乃絵美に迫る。
乃絵美「い…
いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
瞬間、アキバに閃光と爆音が響いた。
でじ子「な…なんだにょ〜!?」
ゲマ「こ、これはまさか…伝説に聞く『イヤボーン』ゲマ!!??」
でじ子「し、知ってるのかにょゲマ!?」
『イヤボーン』〜相原コージ『サルでも描けるまんが教室』より〜
日本まんがの伝統芸能。
それまで無力と思われていた少年少女などが危機に瀕し、
「いやぁっ!」と叫んだらボーンっ!!と爆発し、それをきっかけに
超能力にめざめること。安直な物語の盛り上げ方の代名詞。
ゲマ「つまりこの技は…寸止めに最も効果的なんだよゲマ!!」
でじ子「な、なんだってにょ―!?」
観客「はうあッ!!」
観客一同が、右の脇腹を抑えてうずくまった。
でじ子「な、なんだにょ!?」
皆の視線が一点に向けられる。
そこには、自らが放った爆風で汚れたロムレットの制服を脱ぎ捨て、
男物のYシャツを羽織った乃絵美の姿があった。
その姿を見た観客の浪漫回路が爆発したらしい。
乃絵美「復ッ…活です…」
961 :
その@:04/06/20 23:32 ID:gl8TzUVF
理不尽は主人公の特権。
バキからしてそうですから。
次回ででじ子編も決着、その次にエピローグです。
この辺りは幼年編屈指の名場面だから、
気合入れて書きたいところです。
まさか「イヤボーン」まで使うとはw
つーか、ゲマがいつのまにか雷電化してるなぁ、良いことだ。
ん?待てよ? この関係どこかで見たことが…あ! さくらとケロちゃんの関係だ!!
つーことは下手したらこの二人がバキパパの役をしていたのか…。
すいません、読み返して見たらもの凄い変な文だ…_| ̄|○
ただしくは、コンビを組んでるのでさくらとケロちゃんの関係に似てるな,と。
浪漫回路…以前のといい、@さんは小野寺浩二かなり好きなのか…。
しかし性悪キャラのでじこは敵役にうってつけすぎるな。
乃絵美「復ッ…活です…」
ゆらりとした動きででじ子に近づく乃絵美。
その時。
「乃絵美ィィッ!!」
振り向くと、そこには赤いオバQ…もとい、カンナ専用光武の姿が。
カンナ「よく生きてた、あとは任せとけッ!
でじ子はあたいが仕留めるッッ」
でじ子「…」
乃絵美「ダメですッッ!!!」
カンナ「な…」
乃絵美「私の格好はご覧になってますよね…
お兄ちゃんから盗…もといもらったYシャツで、
これから最後の勝負に出る所です…
今まで受けた陵辱もどきや破壊活動による被害なんて、
私自身覚えてないくらいですっ。
でじ子さんにしたって無傷じゃないです。
…もうカンナさんの出る幕じゃないんです!」
カンナ「の…乃絵美…」
でじ子「…言ってくれるにょ〜」
乃絵美「安心して下さい、でじ子さん。相手は私だけです」
でじ子「吐いた唾飲まんとくにょ、このお子様!」
乃絵美「でじ子さんだってお子様じゃないですかッ!」
そして、互いの死力を尽くした萌闘が始まる。
乃絵美「(さあ…来て下さい、最後です!)」
でじ子「うぐぐ…ならば、最後の手段にょ!」
でじ子は胸元から何かを取り出した。
見るからに怪しげなその液体は…
観客「おお!!あれは『デ・ジ・キャラットにょ』101話のアレ!?」
でじ子「その通りにょ!!」
でじ子は一気にその液体を飲み下した。
すると、でじ子の体が輝きだし…姿が変わっていく!
みるみるうちに、でじ子は15歳くらいの姿に成長した!!
ゲマ「…でもなんか、あんまり変わってな…」
でじ子「目からビ――――――――――――――ム!!!」
うるさい相棒を削除し、でじ子は乃絵美に迫る。
でじ子「さあ、終わりだにょ!」
乃絵美「…来て下さい!」
カンナ「氏ぬ気か乃絵美ィィィ!!」
愛らしさに色気(と本人は思ってる)が加わったでじ子を止められるか!?
乃絵美「(それを…待っていました!あとは…)」
乃絵美「…確か、日曜にやってましたよね『デ・ジ・キャラットにょ』」
でじ子「日曜朝から全国を萌えで支配できるのは、でじ子だけにょ!」
乃絵美「…でも今なら、プリキュアの方が上ですよね?」
でじ子「はうあ!?」
乃絵美「(…ここです!)」
動きが止まったでじ子に対し、乃絵美は全力で踏み込んだ。
そしてでじ子に後ろから覆いかぶさった。
でじ子の身長が伸びた今ならば、あの技の威力が発揮される…!
乃絵美「お兄ちゃんが・・・・私の恋・・・・・・・・ううん・・・・・・
これからも、ずっと・・・・・・お兄ちゃんの妹でいたい」
でじ子「にょ〜〜〜〜〜!!!???」
でじ子の背中越しに、乃絵美必殺のセリフが放たれた。
ピク… ピク…
慣れない衝撃に理性が耐え切れず、昏倒し痙攣するでじ子。
カンナ「か…勝っちまった…」
そして乃絵美は、高らかに勝ち鬨を上げた。
乃絵美「私が…
私が、秋葉原最萌の女の子です!!!!!!」
969 :
その@:04/06/28 00:04 ID:yCR+WMKd
あー、なんか長くなってしまいました。
とりあえず決着です。
君望ファンディスク、まだ遙エンドしかやってないんですが…
愛美エンドやらないとおまけ出来ないとのことで…
今回は純愛とワカっていても、怖くて手がつけられないッ!
970 :
名無しくん、、、好きです。。。:04/06/30 13:39 ID:8z3/U356
久しぶりに見て、夜叉猿編。。。もといでじこ編一気に読みました。
いやはや・・・もう。
こいつ最高ッッ!!
@さん今週も有難う&ここでプリキュアってそりゃずるい…w
それにしても
>>966(;゚∀゚)=3ムッハー さすがこのスレの主役ですな。
あと、さくらの血を〜ってカンナが言うと、CCさくらよりも
このスレだと天内役だった彼女の方に見えるよなあ。
追記です。このスレ的には次回か次々回でひとまず終わりかな?
980越えたらすぐ落ちるし、ちょうど話的にキリもいいし。
あと、次スレで@さんは幼年編が終わったら、イタイ編もやるのでしょうか?
いっぱい新キャラは出せるけど、ほとんど使い捨てだし……今週の彼とか……。
う、「ラ」が抜けてた……
イタイ編って、そんな酷な呼び方はないでしょうorz
今週のか……
ベストコンディションの乃絵美が、誰を連れ去るんだろうな。
ハイタッチする2人は実に萌えそうだ。
乃絵美「私が…
私が、秋葉原最萌の女の子です!!!!!!」
高らかに勝利を謳いあげる乃絵美。
その声はアキバ中に響き渡る。
しばらくして…倒れていたでじ子がゆっくりと起き上がった。
乃絵美「…ッ」
でじ子「…」
一瞬だけ見詰め合った両者だったが、
でじ子は何も言わずフラフラとその場から立ち去っていく…
そして、翌日。
カンナ「乃絵美、メシだぞ〜」
ニガウリと唐辛子の炒め物とごはんを食卓によそい、乃絵美を呼ぶカンナ。
ここは帝国歌劇団、2Fロビー。
カンナ「ヘッ…たそがれてやがる…」
乃絵美「…カンナさん」
カンナ「ン?」
乃絵美「ひょっとして私…18禁に頼ることなく健全に存在していた
愛されるキャラを貶めただけなんじゃないかな…」
カンナ「…。
かもしれないな…」
乃絵美の横に座り、語りだすカンナ。
カンナ「なァ乃絵美…ギャルゲーを熱烈に愛する、ある高名な
経済学者がこんなことを言ってるんだ…
『萌えは最早、市場のキーワードである』
…とな。
商業萌えキャラと通常萌えキャラとでは、
それだけ知名度に差があるってことだ」
カンナ「あたいはあの闘いを試合だと思っている。
伊藤乃絵美とデ・ジ・キャラットという
超雌同士が全存在を賭けた萌え比べ。
その萌え合いにお前は自分ひとりの力で勝った…
誇っていい勝利だと思う」
乃絵美「…」
カンナ「行ってみるか、でじ子ンとこ」
乃絵美「知ってるんですか…?
でじ子さんの家」
カンナ「ああ。…届けて欲しいものがある。
お前にしか届けられないものだ…」
アキバ近郊のボロアパート。そこがデ・ジ・キャラットの住まいである。
カンナ「ここだ。
こっから先は1人で行きな…
敗けちまったあたいにゃ行く権利はねえ…
どうだ、届ける度胸があるか?」
乃絵美「…はい、届けてきます」
きしみを上げる床を踏みながら、でじ子の部屋の前に立つ。
インターホンを鳴らす…が、誰も出てこない。
乃絵美「失礼します…」
中に入る乃絵美。
乃絵美「…!」
想像以上にボロい。しかも、なんだかよく判らない物体が
そこかしこにある。
乃絵美「あ…」
そこに、デ・ジ・キャラットはいた。
体育座りになってこちらを見つめている。傍らにはゲマもいる。
だが…本来いるべき、もう1人の住人の姿はない。
乃絵美「あの…」
でじ子「…」
見詰め合う2人。やがて、乃絵美は懐から一枚のカードを取り出した。
一見してタロットカードに見えるが、描かれている絵は特別なもの。
そのタイトルは…
乃絵美「あなたの…妹さんです。
昔…私の親友があなたから奪ったものです」
でじ子はゆっくりと立ち上がり、乃絵美からカードを受け取った。
その瞬間…私は、彼女が何をしようとしているのか、理解しました。
推定年齢10歳、人間に一番近い存在…
でじ子はカードを掲げて、目を閉じて念じる。
するとカードが輝き出し…変貌していく。
虎ねこのネコミミとしっぽ、小さなセーラー服、つぶらな瞳の女の子。
プチ・キャラットと呼ばれる女の子。
ぷちこ「…ただいまにゅ」
でじ子「おかえりにょ」
何でもない挨拶である。
だが、そこには確かな絆があった。
乃絵美はいつのまにか、涙を流していた。
自然と平伏し、でじ子に最大限の感謝を捧げていた。
乃絵美「あなたの…
あなたのおかげで萌えになれました…
ありがとうございます…!」
頭を垂れる乃絵美の前にでじ子がやってきて、ぽんと肩を叩く。
見上げる乃絵美。
そこには、いつもの邪悪な笑みではなく…心の底からの笑顔があった。
乃絵美「…!」
いつのまにか、ウサミミのピンクの女の子や
指みたいなおじさん、可愛い男の子やロンゲ、ヲタ×2とかがいる。
歌が流れ出した。
それは、デ・ジ・キャラットが誇る最高の歓迎の歌。
「PARTY☆NIGHT」
言葉は交わされるのない宴は終わり…
数刻後、乃絵美はでじ子達に見送られつつJR秋葉原駅の構内にいた。
乃絵美「(あなたから教えられた萌えへの執念、
あなたから頂いたソングCD…決して無駄にはしません)」
でじ子「…」
乃絵美「もう…誰にも負けません!!」
黄色いJR総武線がやってきた。
乃絵美は振り向かず、悠然と乗り込んでいく。
その姿を見守りつつ、満足げに笑みを浮かべるでじ子。
周囲では、相変わらずゲマが浮かび、ぷちこがぼーっとしている。
それはいつもの、秋葉原の風景。
981 :
その@:04/07/05 00:00 ID:0c1fY+rL
夜叉猿でじ子編、これにて了。
原作のこのエピローグはバキ全般を通しても、
屈指の名シーンだと思います。故に今回は、おふざけ要素は一切なしです。
…でも全体を通してみると、かなり滅茶苦茶やってますな(w
次回からは音夢編。
色々案があるようですが、とりあえず来週新スレ立てようかと思います。
ちょこちょこと小ネタ書き込んで、細々とやってくつもりです。
@さん、でじこ編完結乙津!
パーティーナイトで締め、いい絵ですな。ちょとじんときました。
でじこ、この後さくらに屠られるのか……(T_T)
そして、続投に感謝します。どうか次スレも頑張ってください。