「千砂ちゃん……」
「はい…」
僕の呼びかけに千砂ちゃんは頷いた。
千砂ちゃんは緊張した面持ちで僕の瞳をじっと見つめ続けている。
僕もその瞳をじっと見つめ続け…。
そして気が付くと僕と千砂ちゃんは目を閉じて、いつのまにやら口づけを交わしていた…。
「……んっ」
「…あっ…」
お互いに初めての不器用なキス。
たけど僕と千砂ちゃんには十分すぎるほどのものだった。
目を開けて千砂ちゃんを見ると…その眼もとはすっかり赤く上気している。
そして千砂ちゃんの方から強く抱きしめてくる。
「千砂ちゃん…好きだよ…」
「わたしもです…」
そしてもう一度キス。
「んっ…ん…」
僕は小刻みに顔を動かして刺激しながら舌を割り込ませる。
「うんっ…んん……」
僕は千砂ちゃんの長い黒髪を掻きのけるようにして、うなじに手をはわせた。
「っふ…うん……」
甘い吐息が千砂ちゃんの口から漏れてくる。
(千砂ちゃんも感じているんだ…)
嬉しくなった僕は、うなじにはわせていた手を襟元に半ば滑り込ませて、尋ねた。
「…良いかな?」
「はい……」
千砂ちゃんの返事に僕は胴着の襟元を広げ、手を差し入れた。
そして千砂ちゃんの胸をまさぐる。
「柔らかいね…」
「は、恥ずかしいです…」
消え入るような千砂ちゃんの言葉に僕はますます興奮した。
千砂ちゃんの可愛らしい胸をもみしだく。
僕は生まれて初めての乳房の感触に夢中になり、千砂ちゃんを責め立てる。
だが僕はすぐにそれだけでは満足できなくなった。
千砂ちゃんの胸をこの目で見てみたい。
その豊かな胸をむしゃぶりたい。
だから僕は充分に緩めた襟元をはだけさせ、可愛い肩をむき出しにさせる。
すると中からブラに包まれた乳房が姿を現した。
「はずすよ?」
僕の言葉に千砂ちゃんはコクンと頷く。
そこで僕はブラのホックを外す。
するとプルンと千砂ちゃんの可愛い乳房が飛び出した。
「千砂ちゃん…すごく素敵だよ…」
僕はそう呟くと千砂ちゃんのふくらみに顔を埋めた。
千砂ちゃんの体が微かに震える。
それと同時に僕はそのふくらみの頂点にある乳首にむしゃぶりついた。
「あんっ……」
声を上げる千砂ちゃんの乳首を吸い、舌で転がし、軽く歯をたてる。
正直言って僕には初めての体験だからお世辞にも上手いとは言えないだろう。
だが千砂ちゃん顔を真っ赤に上気させ、息を荒げている。
僕の愛撫に千砂ちゃんは反応しているのだ。
もっともっと千砂ちゃんのことが知りたい。
「千砂ちゃん、良いよね…?」
僕の言葉に一瞬戸惑いの表情を見せる千砂ちゃん。
だがすぐに何が言いたいのかわかったのだろう。
千砂ちゃんは力強く頷く。
そこで僕は千砂ちゃんが痛くないよう気をつけて、道場の硬い板間の上に横たえる。
すると千砂ちゃんの艶やかな黒髪が扇状に、ふわーっと美しく広がる。
「背中、痛くないかな?」
僕の言葉に千砂ちゃんは笑った。
「板の上に直なんですよ。痛いに決まっています」
「まあこんな所だし当然か」
「本当です。神聖な道場でこんなことするなんて……」
「じゃあやめる?」
だが千砂ちゃんは首を横に振った。
「お断りします」
「本当に良いの?」
「はい。もしやめる…なんて言ったらわたし時田さんのこと、嫌いになっちゃいます」
「嫌われたくないな」
「はい…」