だれか書いてくれる方がいましたら、よろしくお願いします。
2 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/06/21 21:50 ID:6lmbva0Y
シスヲタ氏ね
3 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/06/21 21:50 ID:tXKDgxBE
シスヲタ最高〜
4 :
こんなんは?:02/06/21 21:57 ID:qibk16bg
昔身内ネタとして考えたことのあるネタですが・・
・・・それは、ある朝のこんな一言から始まった。
航「今日は皆さんにちょっと殺し合いをしてもらいます。」
食卓を囲んで朝食を取っていた妹12人(+1人)は、兄の突然の発言のいみを理解できなかった。
咲耶「どういうこと、お兄様?」
航の隣に座っていた咲耶が尋ねる。だが、航はその声を無視したかのように言葉を続ける。
航「妹が12人っていうのはいくらなんでも多すぎます。そこで、皆さんに殺し合いをしてもらい、最後に生き残った一人を僕の本当の妹とします。」
可憐「冗談よね・・お兄ちゃん。」
可憐が脅えた表情で問いかける。
航「妹が一人になれば、それまで12人に注いでいた愛情を一身に受け取れるわけだから、皆さん頑張ってください。」
まるで他人事のように話していた航だが、最後の台詞に、驚きと戸惑いの表情をしていた全員が反応した。
花穂「お兄ちゃまと二人っきりになれるのなら花穂嬉しい!」
雛子「雛も〜」
鞠絵「兄上様と・・二人だけの世界。なんて素敵なんでしょう。」
と、次々に語り出す。航の事となると、彼女たちは思考がほとんど停止してしまうのだ。
航「全員一致で殺し合いに賛成したところでルールを説明する。時間は今日の正午から最後の一人になるまで。場所はこのプロミスドアイランド内。武器と食料などは各自調達。水は3日分用意する。また、正午までは誰も殺してはならない。」
そういって足元から一本のビデオテープを取り出す。
航「みんなは殺し合いもサバイバルも初めてだろうからもっと詳しく解説したビデオがこれだ。とりあえず見て欲しい。ちなみに解説のお姉さんはみや@−だ。」
と、余計なことまで言ってからビデオをセットする。
可憐「・・・お兄ちゃん、何このビデオ?」
そこには、み@むーと思わしき人物がどんどん服を脱いでいっていく様子が流れてた。
航「間違えた、これは例の裏ビデオだった。・・でも、これは@やむーじゃないよなあ」
そういってビデオを取りかえる。
その後、本物の説明ビデオを見て、ある程度の知識を身につけた12人は思い思いの所へと散っていった。
そして、正午を告げる鐘が島中に鳴り響いた。
・・つづく
5 :
1:02/06/21 22:30 ID:???
ありがとうございます!
続き楽しみにしてます>4さん
6 :
4:02/06/21 22:40 ID:???
真深「こんばんはっ!今夜もシスプリバトルロワイヤル(SBR)の時間がやってまいりました。実況の真深です!そして」
山田「こんばんは、ボキ解説の山田です。」
真深「早速、最初の対決の模様をお伝えいたしましょう!最初の対決は
・・・なんと衛VS鞠絵ですっ!」
山田「運動神経は抜群の衛ちゃん、それに比べ鞠絵ちゃんは病弱な子。
明らかに衛有利と思われるが、鞠絵には愛犬の忠吉さ・・もといミカエルがついています。
さて、いったいどうなるのかな〜?。」
真深「それではカメラを回してみましょう!」
風に木の葉が舞う並木道で彼女たちは出会った。
衛「なぁんだ、最初の相手は鞠絵ちゃんかぁ。こりゃあ楽勝ダネ!」
背中越しに振り返り衛の姿を見ている鞠絵は、本を片手に黙ったままでいる。当然、彼女の横にはミカエルが寄り添っている。
真深「衛ちゃんの格好は、おなじみのインラインスケートに、右手に持つのは
・・・なんと鉄パイプです!」
山田「なんかファイナルファイトの道ばたに落ちているような
典型的な型の鉄パイプですね。」
真深「対して鞠絵ちゃんのほうは本以外に何ももっていないようですが、このピンチを
どうやって切り抜けるのでしょうか?」
7 :
4:02/06/21 22:43 ID:???
衛「悪いけどあにぃは私のモノだからね!覚悟してもらうよっ!」
そう言い放つと、地面をけって鞠絵との距離を一気につめる。
そして、頭上に鉄パイプを大きく振りかざし
衛「でやあぁぁぁっ!」
まだ微動だにしない鞠絵に振り下ろした。
カツゥゥゥン!
しかし、振り下ろした先には鞠絵の姿はなく、ただ鞠絵が持っていた本がその場に落ち鉄パイプは虚しく地面を叩いていた。
真深「おおっと!確かに捉えたと思った衛ちゃんのパイプでしたが、
鞠絵ちゃんの姿はおろか、ミカエルも消えてしまっていましたぁっ!」
山田「本だけを残して消えるとは・・ザ・ワールド?」
衛「なにっ!どこ!?」
辺りを見回す衛。と、そこに、
鞠絵「ここです」
8 :
4:02/06/21 22:47 ID:???
声は上からした。衛がハッと上空を見上げるとそこには、
真深「上ですっ!上に鞠絵ちゃんがっ・・・!?
二人っ!?二人の鞠絵ちゃんが衛ちゃんの頭上に現れました!」
ゴスッ!
二人の鞠絵が落下と同時に放ったかかと落としが衛に命中した。
そして、
ズガガガガガガガッ!
真深「おおっと!二人の鞠絵ちゃん、衛ちゃんを挟んでものすごいラッシュだあ!」
真深「そして二人が衛をがっちりつかんで・・」
鞠絵「ストライクへ〜ッズ!!」
ズゴォォォン
二人の鞠絵は、衛を空高く持ち上げ、そのまま逆さまに叩きつけた。
もうもうと立ち上る砂煙。
しだいに収まってくると、その中で立っていたのは・・鞠絵一人だった。
真深「なんと!二人だった鞠絵ちゃんがまたひとりになっています。
これはどういうことなのでしょうか?」
山田「そばにミカエルもいるね。これはひょっとすると・・。」
スカートの裾を払いながら鞠絵が一言つぶやいた。
鞠絵「こんなこともあろうかと、先日ガルフォードさんに技を習いに
行ってたんです。ね、パピ・・じゃなくってミカエル。」
ワン!と元気よく吠えるミカエル。
9 :
4:02/06/21 22:48 ID:???
真深「・・ということは、もう一人の鞠絵ちゃんは、ミカエルが変身していた
てことになるの?」
山田「そういうことになるね。しかし、いつの間にあんな技を・・というより
ガルフォード・・久しぶりに名前聞いたな。元気してるのかな彼。」
真深「・・・とにかくっ!最初の対決は鞠絵ちゃんの勝利!
のっけからすごいもん見たわー。」
路傍に落ちていた本を拾うと、もはや動かぬ衛の方を振り向きもせず、
鞠絵「それじゃあ、失礼します。」
といつもの調子で言い、ミカエルとともに並木道の奥へと消えていった。
闘いの後には落ち葉が大量に舞い上がり、ほんの数分前とは違った幻想的な
光景を醸しだしていた。 (残り11人)
10 :
4:02/06/21 22:54 ID:???
・・・とまあこんな感じです。長文、駄文スマソ。
昔書いたのをざっと手直ししただけなので山田の口調がおかしかったり
しますが・・後一戦分しか書いていないのですぐに直ります(藁
それより、正直最後まで書ききるのはツラいんで、みんなでネタを考えながら
まとめていきたいと思うんですが・・
実際最後のオチすらはっきり決めないまま見切り発車したんで・・(^^ゞ
次は花穂vs白雪の予定です。では今夜はこれで。
11 :
朝日新聞:02/06/21 23:00 ID:???
[11日ロイター]
公安調査庁は海神航(15)を逮捕、起訴した容疑は殺人罪、及び大量虐殺罪未遂
で逮捕された。調べによると容疑者の妹12人に殺し合いをさせた疑いがあるとの
こと。前代未門の事件である。
容疑者の少年は「バトル・ロワイヤル」という極めて残酷な漫画を所持していて、
熱狂的マニアだそうだ。今後この漫画が間違いなく問題となるであろう。
12 :
小泉首相:02/06/21 23:02 ID:???
「いやーこんなことをするのはけしからんというか・・・・・・これからも少年
問題も深刻かするばかりだ・・・・非常に残念だ。」
13 :
ABCheadlinenews:02/06/21 23:06 ID:2wcJfrII
同時通訳
「日本で前代未門の事件が起こりました。12人の少女達に殺し合いをさせよ
うとした極めて残酷な事件でした!現地のアンナ・グローサーに聞いて見ま
しょう!アンナそっちの状況はどうですか?」
「えーっ、東京では前代未門の事件に戸惑い、驚きを隠せないようです。
街角に反応はこうです。「オマエモナー」以上アンナ・グローサーでした。
実はハースニール刊行の瓶詰妹達でシスプリ+バトロワねたやってる罠。
>15
それを言ってはいけない罠。
17 :
戦わなければ生き残れない!:02/06/22 00:19 ID:o8ZExT3Q
期待age
どうも。早速ですが途中まで投下します。
そこは森の中だった。
春先なのに初夏を思わせる気温と太陽であったが、森の中は不気味なくらいひんやりとしていた。
白雪「花穂……ちゃんですか?」
そう白雪が呼びかけた森のさらに奥で、おびえたように振り返る影。
花穂「えっ……あっ!」
そのまま顔を前に向けて走り出そうとする花穂。そこへ、
白雪「――待ってくださいですの、花穂ちゃん!
姫は誰とも戦いたくないですのっ!」
木々の間をこだましたその叫び声は、再び花穂の足を止め振り返らせることに成功した。
白雪「よかったですの、聞こえてくれて。いくらにいさまのためとはいえ、
他のみんなを殺めるなんて、姫そんなの耐えられないですのっ!」
花穂「・・・」
白雪「ホントは花穂ちゃんも戦いたくないんでしょう?
だからこんな森の奥に……」
そういうと花穂の瞳が潤み始めた。
花穂「そうなのっ!花穂も誰とも戦いたくなくって、でもどうしたらいいのか
わからなくって――だから誰ともあわないように……。」
白雪「――だったら姫と一緒にみんなと話し合うですの!
みんなきっと……わかってくれるはずですのっ!」
花穂「えっ!?」
花穂の顔に驚きの表情が浮かぶ。
白雪「そうだっ!花穂ちゃん、お腹すいてないかしら?」
花穂「えっ、あっ……うん」
突然の話題の転換に戸惑いながらも返事する。
白雪「姫特製のおいし〜いクレープがあるですのっ。ここだったら
すぐには人がこないでしょうから二人で食べるですの。そしてみんなを説得しに
いくですのっ!」
終始心配顔だった花穂だったが、白雪の言葉の意味を理解するとみるみるうちに
笑顔が戻っていった。
花穂「うんっ!」
真深「さあ!本家バトロワにもあった『和平』ネタで始まった今回の対決!」
山田「あの二人は桐山に射殺されちゃったよね〜?」
真深「これから一体どうなってしまうのか!?」
21 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/06/23 21:59 ID:cGlbRQeI
つづきはまだデスか?(´Д`)
22 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/06/24 21:24 ID:1BhWS13E
花穂vs白雪って……戦っていないYo
age
クレープ=白雪特製の"毒入り"クレープ
→食べ物の誘惑に弱い花穂はクレープを食べる
→花穂の毒殺に成功
→白雪の勝利
なんてオチじゃないだろうなぁ?
昨日のラジオの、咲耶たんはかなりハァハァした。妄想で最後まで逝った。(´Д`)
25 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/06/25 17:34 ID:6tWeH.1w
26 :
SBR:02/06/25 21:43 ID:???
ちょっと間があきましたが続きです。
木々の間のわずかなスペースに広げられた、澄み切った空のようなみずいろのシート。
その上には二人の少女が座り、傍らには色とりどりの具をはさんだクレープとティーセット、
魔法瓶のポットが並んでいた。
白雪「クレープをいただく前に姫が特製のロシアンティーを煎れるですの。
花穂ちゃんはアプリコットのジャムが好きでしたわよね?」
花穂「うん!あの甘酸っぱい香りが好きなの。」
白雪「じゃあ姫はオレンジマーマレードにするですの。どっちも姫の手作りなんですよ。」
そういって、小瓶から黄色に近いオレンジ色と薄いピンクのジャムを取り出し
それぞれのカップに一杯ずつ入れた。
花穂「わぁっ、白雪ちゃんすご〜いっ」
白雪「ホントはきちんとお湯を沸かしたかったんですけど・・・
この状況じゃ贅沢言えないですの。」
ポットから、そう熱くなさそうな湯気を立てているお湯が注がれた。
27 :
SBR:02/06/25 21:44 ID:???
そうして待つこと数分
白雪「はい、出来上がりですの!姫特製ロシアンティー、余りの香りのよさに鼻がとろけちゃうですの
・・・といいたいところなんですけど、これにハーブでもあればもっともっとよくなりますのに。」
そう言ってうつむいた白雪に対して、何かあたりをきょろきょろと見渡す花穂。
白雪「どうしたんですか?花穂ちゃん」
だがその言葉もあまり耳に入ってない様子の花穂はやがて、
花穂「あっ、あった!」
突然立ち上がり、シートを出ると一本のクヌギの木の根元に生えている花のもとへ駆け寄り、
その葉っぱを一枚ちぎって戻ってきた。
白雪「花穂ちゃん、その花の葉はなんですの?」
薄いピンク色の大振りな壺型の花弁の内側には濃い紫色の斑点がついていた。
花穂「これはねジギタリスっていうの。葉っぱをちぎるといいにおいがするんだ。
これを入れるといいよ」
白雪「スゴイですの!花穂ちゃん。よく知ってるですの、姫この花初めてみたですの」
しきりに感心している白雪、一方の花穂も照れ笑いを浮かべながら、
花穂「えへへ。花穂ね、お花大好きだからいっぱいお勉強したの。
ほら、嗅いでみて」
葉っぱを小さくちぎって白雪に差し出す。
白雪「ホントですの、いい〜香り。これならお茶にピッタリですの。」
早速ちぎった葉っぱの一片をそれぞれのカップに浮かべる白雪。
それを微笑みながら眺めた花穂が
花穂「それじゃ白雪ちゃん、たべよっ!」
白雪「ハイですのっ!」
【ジギタリスの葉は薬用とされ,強心利尿薬として用いられる。】
+激しく期待+
29 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/06/26 01:26 ID:8kwAyv3E
期待age
ジギタリスは確かに強心剤として用いられるけど、大量に摂取すると心臓麻痺起こすからね。
白雪がジギタリスを知らなさそうだからってハーブのかわりにお茶に入れさせるとは・・・
花穂も以外とあなどれないかも・・・
31 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/06/26 15:29 ID:cFzhK17U
強心利尿薬……(・∀・)イイ!
32 :
SBR:02/06/26 22:53 ID:???
えっと・・ちょっと続きは二・三日後になりそうです。
みんなの期待を裏切るようで悪いですが、
尿意を我慢する白雪タン(;´Д`)ハァハァ・・・な展開とはちょっと
違ってくると思います。
自分にエロSS書く技術はないもんで。
萎え〜。
34 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/06/27 16:43 ID:r/rVqcOw
エロなしのがイイと思うぞ
35 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/06/27 19:59 ID:r/rVqcOw
この板に来てる奴なら知ってるだろ…
シスプリスレ上に来過ぎだよ。
38 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/06/29 12:16 ID:ikyJPlmc
age
39 :
Masked Rider SisPri:02/06/29 13:56 ID:dL9NHYXc
揚げ。
40 :
仮面ライダーシスプリ:02/06/29 18:55 ID:dL9NHYXc
〜仮面ライダーシスプリ・プロローグ〜
兄 「俺には12+1人も妹はいらん! 趣味的にも経済的にも“萌える妹”は一人でいい!」
「戦え! 戦って生き残れる妹(シスター)は一人」
「その一人のみが、俺の真の妹だ!! さあ! 戦え! 戦うのだ!」
彼女らの兄はそう言うと、“扉”の向こうに去った。
12+1人の妹達に、謎のカードデッキを残したまま。
可憐 「なんで、なんで戦わなくちゃいけないの、お兄ちゃん」
花穂 「おにいちゃま・・・よく分かんないけど、花穂、ガンバルね!」
衛 「あにぃ・・・やっぱり、争い事は良くないよ・・・」
咲耶 「皆とは戦いたくないけど、お兄様の愛を一身に受けられるのなら・・・」
雛子 「おにいたま、ヒナ、ガンバル!」
鞠絵 「兄上様・・・そこまでして、私達を争わせようとするのですか・・・」
白雪 「姫、ケンカは苦手ですの、にいさま」
鈴凛 「もし私が勝ったら、お小遣いたくさんくれるのかな、アニキ?」
千影 「ふふ・・・血が騒ぐよ・・・兄くん・・・」
春歌 「兄君さま、わたくし、皆と争うのは、気が進みません」
四葉 「兄チャマ、この謎・・・名探偵四葉が、必ず解き明かしてみせるデス」
亞理亞「兄や、なんだか、怖い・・・」
眞深 「・・・(ニヤリ)・・・目論見通りいったわ・・・」
妹達それぞれの思惑が渦巻く中・・・・・・
プロミスドワールドにおける妹(妹、と書いてライダーと読む)バトルが、開始まった。
>40
シスター龍騎スレに逝け。
42 :
仮面ライダーシスプリ:02/06/29 19:33 ID:dL9NHYXc
>41
失礼しますた。今、逝って乗せてきますた。
>42
乙可憐。
44 :
SBR:02/06/30 22:28 ID:???
どうやら自分の能力では3・4日に一度のペースが限界なようです。
まあ、自分がこない間マターリと雑談するなりこれからの展開を
ネタ的に予想するなりしてください。では、続きをば。
そうして和やかに時が過ぎた……のはほんの十数分のことだった。
最初の異変は白雪の様子からだった。
花穂「どうしたんですか白雪ちゃん?なんだか落ち着かないみたい。」
カップの最後の一口を飲み干した花穂が、少し首を傾けながら尋ねた。
白雪「い、いえ!なんでもないですの!……ただ、姫の作ったお料理
おいしかったかなぁって。」
眞深「確かに、白雪ちゃんなんだかいじらしそうにそわそわしてますねぇ。」
山田「何かを待ってるって気がするなぁボキは。」
花穂「うん!おいしかったよ。クレープももちろんだけど、白雪ちゃんの特製
ジャムが入ったロシアンティー、とてもいい香りで花穂、とろけそうに
なっちゃったぁ。」
白雪「そ、そうですの?それなら姫も作った甲斐があったですの!」
そういって白雪も残りの茶を飲み干した。
さらに数分、すっかりクレープも平らげてしまった頃…
やはり白雪の様子は落ち着きがなかった。しかし、先程とは違って
今度は白雪の息があがり、どこかじっとしているのが辛いという風な感じだった。
花穂「大丈夫ですか白雪ちゃん?なんだか少し顔色も悪いきがするよ。」
白雪「心配要らないですの。ただ……お茶を飲んだせいで……少し、おトイレに……。」
そういって立ち上がった白雪。そのままシートからでようとする彼女の肩に
優しく、だがやや押さえつけるように手が置かれた。
45 :
SBR:02/06/30 22:55 ID:???
白雪「花穂ちゃん?」
振り返った先にはいつもと同じ屈託のない微笑を浮かべている花穂の姿。
花穂「あのね、白雪ちゃん。花穂ね、白雪ちゃんのつくったお茶、とっても
おいしかったの。」
白雪「え、ええ。それはよかったですの……。」
花穂「でもね、白雪ちゃん。花穂のお茶に入れたアプリコットのジャム……
あれの中に入ってるの、わかっちゃったんだぁ」
その言葉を聞いた瞬間、白雪の顔から血の気が引いた。
白雪「えっ!?な、何のことですの?姫はただ普通にあのジャムを……。」
花穂「ウソ。白雪ちゃん、あのジャムにシキミの実が入ってたよ。」
白雪「え…あ…なん……で?」
白雪の声がかすれる。
花穂「花穂ね、お花のことい〜っぱい勉強したんだぁ。だからね花穂、
毒草のことも色々と知ってるんだよ。」
茫然としている白雪の肩から手を離した花穂が話を続ける。
花穂「シキミの実はぁ、摂り過ぎると呼吸困難になったり意識がなくなったり
するんだよね。でもね、自然の毒ってね――慣れることが出来るんだよ。」
白雪「…………。」
花穂「花穂ねぇ、いろんな毒を試したんだ。だから普通の人よりも毒の症状、でにくいの。」
目を細めてにっこりと笑う――まるで得意なことを自慢するように……。
花穂「さっき花穂がいれたジギタリス。あれも食べすぎると心臓麻痺とか
おこしちゃうんだって。――今白雪ちゃん心臓バクバクいってるでしょう?」
白雪は答えない。が、その様子は明らかに花穂の言う事を肯定していた。
花穂「花穂はねぇ、あれくらいの量じゃ何ともないんだ。だから一緒にいれたの。
――安心して飲んでもらうようにね。」
そういって花穂は後ろを振り返った。
46 :
SBR:02/06/30 22:58 ID:???
すいません!
ホントは今日中にこのパートを仕上げるつもりでしたが
用事が出来てしまいました。
明日花穂vs白雪編ラスト書きます。
>44−45
予想とは違う展開でむしろ良い感じ。
急いでうぷしないでもいいですから、質の良い物をこれからもお願いしますね。
48 :
SBR:02/07/01 20:49 ID:???
>>47 そう言っていただくと嬉しいです。
ただ、まだまだ『ここはこうしたらよかったなぁ』って
後悔する事だらけです(^^ゞ
ここで書いてるうちにスキルアップしたいもんです。
では続きです。
49 :
SBR:02/07/01 20:50 ID:???
白雪「あ……そ…れは?」
もはや、声を出すのも精一杯というほど息の上がった白雪の口から
絶望的な疑問の声が投げかけられた。
それもそのはず、再び白雪の正面を向いた花穂の手に握られていたのは
――小さな果物ナイフだった。
花穂「花穂ね、力がないからこんなのしか持てないんだぁ。でもね、
これじゃあいざってとき全然役に立たないの。」
そういって木の柄を握りキャップをゆっくりとはずす。
花穂「だからこうやって動けないようにすれば、花穂にだって……。」
白雪「……や…あ…」
一歩、また一歩と白雪のほうに歩み寄る花穂。恐怖に耐えかねた白雪は
背中をむけ逃げ出そうとした。
しかし、すでにジギタリスの毒が回り体が自由に動かず、すぐに足元を
とられて転んでしまった。
50 :
SBR:02/07/01 21:10 ID:???
花穂「ホントはね、白雪ちゃんが『話し合おう』って言ったとき嬉しかったの。
でも、すぐにウソだって気付いて……。」
ガタガタと震える白雪の目の前に立ち話を続ける。
花穂「もし、白雪ちゃんの言う事が本当だったら……
――こんなことしなくてよかったのに!」
それまで淡々と言葉を紡いできた花穂が初めて声を荒立てた。
白雪「………。」
花穂「でも、仕方ないよね。白雪ちゃん、最初から花穂のこと……」
花穂の瞳が悲しみの色を浮かべる。――まるで傷ついた小動物を目の当たりに
したような、どこかやりきれない悲しさ…
花穂「だから、ね、もう終わりにしよう……。」
そういって動けない白雪の体に覆い被さる花穂。
……その瞬間、森の木々がざわめき、鳥たちが一斉に飛び立っていった。
(残り10人)
眞深「あ、あまりの展開に実況するのを忘れていました…私達。」
山田「エヘ、エヘへへ……そうだね。」
眞深「とりあえずこの勝負……っていうのかな?花穂ちゃんの勝利……
なんか後味悪い幕切れだわぁ。」
(・∀・)イイ
>49−50
乙可憐さまです。
やっぱり良いですよ、あなたの文章。
これからも期待大です。
54 :
SBR:02/07/03 20:54 ID:???
皆さん応援ありがとうございます!
どんな意見であれリアクションがあることが一番嬉しいです。
これからもお付き合いよろしくです。
>>53 「自然の毒」に耐性を持ってるからもしかするとフグ毒くらいなら・・・ w
>ジギタリスには直接の利尿作用はないようです。
ええ、自分が参考にしたサイトでも利尿作用には触れてませんでした。
ですから「あれ?」と思いながら「まあ、お茶にはあるからいいや」
てな感じでトイレに行こうとするくだりを追加したわけです。(汗
それにしても皆さん詳しすぎ w
あと、白雪が利用したシキミの実にはそこまでの殺傷能力はないみたいです。
ここにでてくる妹たちは何らかの特殊能力をもってることが多いようです。
元ネタが何なのか考えながら見てみるのも良いかもしれません。
続ききぼんぬ。
圧縮とか大丈夫か?
期待sage
58 :
Kill all of the sispri king:02/07/14 02:00 ID:cjhCCzyk
私は貴様らの存在を、偽のギャルゲーの存在を認めはしない。
雑誌の企画をギャルゲーとして認めるなど言語道断だ。
ハピレスの住人は自制をきちんと行えているのに、貴様らのこれは
いったい何なんだ!板の糞は実質清川どもを軽く上回っているのだぞ!
偽のギャルゲーには死を!ギャルゲーに破滅の道を作り出すふざけた
存在を、私は必ずうち滅ぼして見せる!!
私は聖なるギャルゲー板をけがさせはしないために生れ落ちた
孤高の戦士、キロブザシスプリキング。
俺はマジで貴様らのケツに蹴りを入れるからな。
合言葉は「Dead and end mean progressive」
貴様らの死がこの板の向上となり、流れは良い文化をつくりだす。
総合スレとキャラ総合スレを再整備し、その2スレ以外の削除を
私は要求する。
お前ら葉鍵ぱくってばっかりじゃねぇか
結局、コレってリレーなのか?
61 :
SBR:02/07/19 22:17 ID:???
約二週間……
今の今までネット回線の不調……
どこのプロバイダとは言わんがあんまりな仕打ちだ……
というわけで素晴らしく久しぶりです。
上のような事情で予想外の間を空けてしまいました。申し訳ありません。
現在続きを鋭意製作中です。今日は無理ですが、手直しして一両日中にはなんとか
お届けできるかなぁと思っとります。
+激しく期待+