ギャルゲーマー刃牙【4回戦ッ!!】

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225萌王の名A:02/07/14 22:14 ID:???
茜「…日記帳…?」
日記をめくってみる茜。そこには、とあるのほほんとした少女の『伝説』が
記されていた。…夏休み絵日記風に。

・ハトさん
・アリさん
・フリフリ長靴で短距離
・宇宙人襲来              他多数

身内の恐るべき所業に、戦慄を禁じえない茜。
水月「この伝説を…遡ること約18年、己の天然のみで築き上げた少女がいた」
茜「(…ゴク…!)」
水月「一作品でね」
茜「…!(ブルブルガタガタ)」
水月「あなたが萌王に届かないのは、設定とかの問題じゃない。
   萌えこそが問題…単にあなたの萌えが低いだけのこと」

茜「低 い ッ ッ この私が!!」

水月「エロゲキャラでありながら萌王の名を継いでるわ…」
茜「…萌…王…
  この人は今どこに!!!」
水月「いないわ」
茜「発禁くらったんですか」
水月「いえ…くらう予定…ってとこかしら…」
茜「予定…?」

―――――――――――――――――――――――――――――
回想終了

茜「謎が解けた…会えて嬉しいよ、お姉ちゃん」
光「え?」
226バーチャルアイドル@:02/07/14 22:18 ID:???
遙「君望が出たのが約1年前…それからしばらくして、
  一人の大天才がテックジャイアンで猛威を奮ったのは聞いてた。
  後にその子が3人目…今年最初の萌王を継承したことも。
  まさかコナミで会えるとはね…また萌えてみる?本来の私と」
茜「…。
  お姉ちゃんが。発禁に値する大罪を犯そうとも、法律は絶対です。
  私達エロゲキャラでも、近親相姦は許されません」

残念そうにする遙。取り残されてた光がつぶやく。
光「し…姉妹だったの、あなた達」
茜「事情を察して下さい」
光「…。気にしなくていいよ…もともとあなたは部外者なんだし。
  誰がやらなくたって、私がやればいいだけのこと」
詩織「こらこら。
   先輩をさしおいて私がヤレばもないもんでしょ」
光「…先輩、私はときメモの代表」
詩織「私が創ったときメモよ」
光「あらら…」

詩織は、拘束具に縛られた主人公を見せつけて続ける。
詩織「それに、こちらはギャルゲーの命ってものまで奪われちゃってるのよ。
   ね?ここは私に譲りなさい。…萌王さん、私よ」
肩を揺らし、戦萌体制に入る遙。

詩織「フフ…やっぱ萌えは、コスチュームからよね」

バッ

格ゲーキャラなみの高速着替えでコスチュームチェンジ。
茜「あの格好…」
227バーチャルアイドルA:02/07/14 22:21 ID:???
白を基調にした清楚な服装。
手にしたCDは『My Sweet Valentine』。
手にした書籍は『藤崎詩織 ポートレート集 Message』。
それは「ゲームキャラクター」ではなく「一個人」としてのショーアップ。

藤崎詩織 またの名をバーチャルアイドル
詩織「5年以上前に芸能界でバカやった時のものよ」

茜「伝説だとばかり思っていたあの逸話…バーチャルアイドル」
光「実話だったの!?」
詩織「ただでも伊達杏子っていう大失敗があるバーチャルアイドル。
   コナミの代表キャラとして立場の手前…
   教育委員会の手前… そんなこんなで声高には語れなかった。
   けどね、語らない最大の原因はね、光ちゃん。

   ―――今じゃ、ちゆ12歳の方が有名だし!!!」

戦萌開始!!
ジャブの応酬のように互いの小ネタでやりあう二人。そして――!
詩織「まずは…お返しよッ」

幼い頃の背比べイベントォッ!
光「アレ?え!?顔のない主人公さん!?え!?」
詩織「気ン持ちいい〜♪」
228その@:02/07/14 22:26 ID:4Nhs.8ww
今回はここまで。
うむ、ノってきたノってきた。
やはり詩織を書く時が一番楽しいです。
やられた、バーチャルアイドルネタが来るとは思わなんかった…
ただ、今回を見ると、劉が水月である必然性は余り無い気がしたり。
水月と茜に君望本編絡みっぽいやりとりがあると思ったんだけど…難しいな、ここは。
バーチャルアイドル・・・
(妄想のなかでは)自分だけの藤崎詩織が 遠くへ行ってしまったと感じたあの日・・・
コナミのなかから消し去りたい記録と 自分の中からは消し去ったはずの記憶・・・
思わず当時を思い出して ノスタルジーに浸ってしまいました・・・
今週もありがとうございました
る…瑠璃子ォォォ!!
理不尽だァァァ!!
>231
こら、そちらのカキコ時はまだ水曜日ぞ。ネタバレカキコしちゃいかんじゃろが。
でも確かに理不尽過ぎる…もし職人さんが瑠璃子復活に備えて
あれこれネタをストックしていたのだととしたら…気の毒というほかない(哀
オリバは妹キャラがいいな…何となく。
乃絵美、さくらと妹キャラだし。
>>234
片瀬雪希とか…

乃絵美「…どうしたらそんなに萌えるようになれるの?」
雪希「愚問だね乃絵美ちゃん…」
雪希「(お兄ちゃんへの)愛以外にヒロインを萌えさせるものなんてないよ…」

あー、でも、馬鹿が最近また暴れてるしなー。
そーすっと やっぱ加奈でいいような<オリバ
乃絵美さくらとは違う路線のほうが逆にいい気がするが。
馬鹿げた筋力によって技を凌駕するっつーキャラクター性からすれば。
オーガもウドンデイやらジャックへの噛付きの講釈からすれば、
知識がしっかりあるタイプだしそれとは違うものであるほうが良いかと。
ふと思いついたんだが。

妹に対抗して姉ってわけではないが、「秋桜の空に」のすずねえというのはどうよ?

ステーキならぬケーキ大好き、シナリオライター甘やかして書かせた壁画ならぬ小説版、
「君はつまらないぞっっっっっ」とおねーちゃんパンチ…
メディアミックスや細やかなシナリオといった小技はないけど、
規格外の甘やかし力にものをいわせてオミくんの保護者として君臨する「地上最姉」。
いじりづらい性格の加奈や、どうもキャラがSSに向いてないさおり&しおりに比べて
書き易さからいくと相当イケる予感が。
キャラのイメージもぴったし合ってる感じがすると思うんだけどどうカナ、どうカナ?
お姉さんキャラ使うなら千鶴さんでいいじゃん。
240復活!:02/07/21 23:29 ID:???
復活した主人公を誇らしげに見つめる詩織。
詩織「ありがたいものよね〜、脚本家って」

前回の闘いの直後…
詩織は壊れかけのレイディオ状態の主人公を梱包して、とある場所を訪れた。
業界の裏街道にある、崩れかけの事務所…

「あかほりプロダクション」就業時間14:00〜17;00、休日 土日祝日

あかほり「おや、珍しい客もあったもんだ」
詩織「あなたが近くにいてくれて幸いだったわ」
あかほり「電波じゃないな…調教陵辱かな?先っぽは?」

今はともかく流石は往年の成功者、主人公の状態を一目で看破した。
あかほり「フフ、氷着けか…心得たもんだ」
何の先っぽが氷漬けになっていたのかは、聞いてはいけない。

あかほり「都合の悪い展開はなしだぜ。(視聴者が)地獄を見るが、
     3日後には伝説の木の下に立たせてやる」

シナリオ作成開始。
あかほり「まずは万能カウンセラーとブラックジャックもどき…
     勇気…友情…奇跡…愛の祈りの力で復活させる、と」

効果音だけで半分が埋まる脚本と、幼稚園児が書いたんじゃねーかという
驚愕的なご都合主義な展開で、徐々に修正されていく主人公。
で、夜が明ける頃。

詩織「わ、わ、わ。分かる…動いてるのが分かる。すぐにでも告白できそう」
あかほり「告白できるのは…3月始まってからかな…」
241想い:02/07/21 23:36 ID:???
詩織「残念だったわね、ミス萌王。復活しちゃったわよ」
遙「…あなたが…ときメモヒロインとして萌やすのなら…」

ゆっくりと着替える遙。その姿は、白稜柊の制服。
遙「私も家庭用ギャルゲーヒロインとして萌やすのが筋というものだね」

DC君望を持ち、見た目まっとうなギャルゲーキャラとして構える遙。だが…
詩織「…。ふ、あははっ」 「てい!」
復活主人公で「もっと!ときめきメモリアル」をブチかます詩織。

光「あ…あかほリズム…」
詩織「はあ、これよ…な〜にが『正当学園ものヒロイン』なんだか」
悶絶する遙の懐からノートPCが落ちた。
しかも君望第1部、自宅で初体験シーンが始まってる。

詩織「(!18禁?)」
光「う」

一瞬気を取られた隙に襲いかえる遙!瞬時に浴衣に着替え、
「袖掴み→上目づかい→花火におびえて涙目」コンボを繰り出す!
だが、詩織は見事にそれをかわし、
同じ浴衣で「ときめき度MAX、赤面状態で花火大会」で反撃!
遙もまた、同等の動きで回避する!

光&茜「ホォ〜〜」
両者一歩も引かない展開に、感心の声を上げるギャラリー2名。
242:02/07/21 23:37 ID:???
一方、横浜っぽい所のどこか、路上のベンチに一組の男女が並んで座っていた。
伊藤乃絵美&伊藤正樹…バカップル実兄妹である。

正樹「なぁ…」
乃絵美「え?」
正樹「最近…いつもいっしょにいるなァ…って」
乃絵美「あ…困らせてた?」
正樹「違うよ。毎日のように俺に付き合ってくれて…飽きちまわないかってね」
乃絵美「お…お兄ちゃんは?」
正樹「俺…?俺はそんな、飽きるなんて」
乃絵美「ワカらないの…」
正樹「…?いつ嫌いになるのか、ワカらない…とか…?」
乃絵美「ち、違うよ。気付いたら…ううん、多分ずっと好きだった。
    だから…嫌いになっちゃうことがワカらない…」

直後、正樹は乃絵美の口を封じた。自らの唇で…
でも、人前でする度胸はあっても舌を入れる覚悟はなかったらしい。
唇を押し当てたまま、延々と…7ページ分くらい…キスし続ける両者。
そして離れる。お互いの唇の間に、透明な糸が残る…

乃絵美「ぷはっ。はァ、はァ…
    あ…ずっと息止めてたから、苦しくて…」
正樹「…ごめんな」
乃絵美「ううん…帰ろっか」

まんまじゃねーか、てな展開を遠巻きに見つめる少女&動物の姿があった。

地上最萌の生物…木ノ下さくら。

さくら「乃絵美ちゃん…

    エ ロ を 知 る 年 齢(とし) か!」
243その@:02/07/21 23:46 ID:pkThYGgs
いじり様がないなあ、刃牙&乃絵美。
セリフだけだと、ギャルゲーそのまんまな会話…

ところでオリバ案ですが、私ははじるすの双子を推します。
今のところ、オリバ並の強烈な個性を持ってるのは彼女らだけな気が。

ちなみに千鶴はジャック以外にもう考えられないですな。
てゆーかなんだあの胸はッッ!!別人じゃないかまるでッ
4人目の姉妹・・・!?バカなッッ
人妻・・・・・・・・・・(ボソッ
考え付かん・・・・・
>>240の全てに爆笑
暗黒詩織と あかほりに関する描写
その@さんらしい毒に満ちた展開で 非常に楽しませていただきました
来週はいよいよ萌合いもクライマックス
催眠術(情報操作)がどのように展開されるのか 今から楽しみにしています
暑い日々が続きますが 健康には気をつけて
また面白い作品を読ませて下さい
>オリバ役
読みたくて読んでるだけだから書く人の好きにしてくれたら
いいと思うけどさ,知名度の高いキャラの方が
みんな楽しめるとは思うなー。
ギャルゲー板でエロゲの「最大公約数」を探せと言うのが
そもそも難しいかもしれませんが……
>243
もともと四姉妹のはずだが某お手伝いさんを外しているのかな?(w
なに? 葉鍵板の外でまで、梓者はバカにされなきゃならんのか?
249その@:02/07/23 01:17 ID:???
おわ、間違えた!5人目の姉妹ですな。
いや梓2号を忘れていたわけではないです。
hoshu?
251ワナ@:02/07/28 22:47 ID:???
対峙する詩織と遙。
片方が技を繰り出せば、同等の技で返す。一進一退の攻防が続いていたが…

詩織「恐れ入ったわ…告白モロ食らって即反撃とはね」
遙「ナルホド…己の全てをときメモに捧げただけのコトはあります。
  だからこそ、私には決して勝てない。全てをときメモに捧げた人なんかに、
  私を越えられるハズがないです」
詩織「へえ…面白いこと言う患者さんね」

スゥ…ユゥラ〜
遙は、詩織にそっぽを向き、ブキミとしか言いようのない舞いを始めた。

光「見てよ。あっち向いてセングラOP(※)始めたわ。
  隙を見せてるつもりかな。やることなすこといちいちウサンくさい人だよ」
                          (※暗黒舞踏のこと)
しばらくその様子を見ていた詩織だが、ふと水着を二着手に取った。
そして、一着を光に向けて投げつける。
光「!」
光は特に慌てた様子もなく、得意の「夏だ海だ太陽だ」で反応。
光「なんのテスト?詩織さん」
詩織は答えず、遙にも同じように水着を投げつける。すると…
光「…あれ?」
遙の姿が掻き消えていた…と思ったら、溺れているように泳いでいた。
…いや、本気で溺れていた。
 伝説風にッッ!!
252ワナA:02/07/29 22:31 ID:???
遙「愛弟子と私を比べようと言いたいのかな。伝説の藤崎詩織が仕掛けた
  テスト結果…果たしてどちらが合格ですか…?」
しかも、その後人工呼吸(未遂)イベントまでおまけで付ける芸の入り様。
遙「無理です。しょせんあなた達では、私は超えられない」

仕掛ける遙――しかし!
詩織は同じ水着ネタinウォータースライダーイベント発動!
見ようによっては18禁になりかねないCGがクリーンヒット!

詩織「(何考えてるの…)」

続け様に萌え攻撃がヒット!ヒット!
詩織「(仮にも萌王と呼ばれてるエロゲキャラが、こんなに脆いワケがない)」
いぶかしむ詩織。だが、それに対して遙が見せた行動は…予想通りだった。

遙「許して…」
詩織「つくづく…芸のない人ね」

光「ね…ねえ…何やってるの、詩織さん!!」

何かが違う。詩織は、遙を見ていない。
そして、遙は「詩織、後ろ後ろ!」的に背後に忍び寄っている。
253幻惑@:02/07/29 22:37 ID:???
光「しっかりしてよ、詩織さん!どっち向いてるんですかぁ!」
茜「…ッ」
遙「聞こえないですよ、例えアンケートはがき送っても。
  詩織さんは営業してるんです、彼女の構想が創り出した、
  自分の思い通りになる虚像の自分を」
遙は、詩織のすぐ近くでノートPCを叩いている。

光「…ッ 茜ちゃんッ君たちあんなことやるのッ!?」
茜「君望じゃない…おそらく情報操作ッッ」
光「…バカな」
茜「『あざやかにヒットしたい』『圧倒的に売れたい』
  そう願う販売元の心理の弱みをつき広告を行う…
  宣伝活動中の闘萌者は『こうあって欲しい』安易な自分を造りだし
  『こうあってほしい』事業展開をイメージしてしまう」
光「でも、その実体は」
茜「そう。実績を伴わない単に好都合なだけの絵に描いた餅。
  詩織さんは現在、お姉ちゃんの情報操作の中で、仮初の自分で思うとおり
  シェアを圧倒しているんでしょう。おそらくはセガガガのように!」
茜は想像する、週一秋葉と戦っている詩織の姿を。

遙「懸命に闘っています…魔萌と言われた女性も、こうなると可愛いものです。
  幕を下ろそう…今見ている夢を永遠のものとするために。
  行って下さい 納期のこない夢のような世界へ!!!」

相手を認識できない詩織に対し、一撃を加えようとする遙―――
254幻惑A:02/07/29 22:41 ID:???
だが!
遙「!!!!????」(島本風驚愕)
光&茜「な 何〜ッ!?」(男塾風驚愕)

苦悶の表情を浮かべたのは遙の方!
8年間に及ぶ圧倒的なときメモグッズの山が遙に襲い掛かる。
さらに詩織は、そこから流れるように実績を叩きこんでいく!
ゲーム本編、雑誌連動企画、CDドラマ、ドラマシリーズ!
埋もれる遙。

光「かかってなかったの!?情報操作にッッ」
茜「いえ…ッ 解けてない!
知ってるんですッッ!
  百戦錬磨の詩織さんにとって、
  情報操作がギャルゲーの根幹だなんて百も承知なんです!」

そう、藤崎詩織は知っている。思い通りに事業展開を行い、
金を搾り取る手法を…この世の誰よりも知っている!!

茜「ギャルゲーとは『好都合に展開する』もの!
  ギャルゲーとは『思い通りにユーザーから搾取する』もの!
  魔萌 藤崎詩織にとって――
  ギャルゲーとはそういうものなんです!!」

遙「(ひどい…)」
255その@:02/07/29 22:47 ID:fodmLOiE
昨日、書き込めなかったので珍しく月曜カキコ。

催眠術を見てるのはときメモラーで、
「現実逃避ではない、妄想が現実に進出してるんだッッ!!」と
濃○おたく先生風に開き直る展開も考えてたんですが、まあ普通に行きました。
昨日はhtml化で 新規書き込みがされなくて非常に残念でした
(過去ログ確認は出来たので その@さんが新作アップをしてくださっている事は分かったんですが・・・)

今回も>>253の茜のセリフ全てと 遥の「納期のこない夢のような世界へ!!!」
>>254のトキメモのグッヅ展開と  魔萌 藤崎詩織のギャルゲー認識のくだり
非常に笑わせていただきました

先週より期待はしていたんですが 予想以上の出来上がりにただただ感動!!
今週もありがとうございました
>>255の書き込みを読んで 自分は今回のその@さんの英断を歓迎します)
257その@:02/08/04 22:16 ID:???
しばらく国内を飛び回ってきました。
流石に疲れたので、今日の更新はご勘弁を…
続きは近日中に。

おわびの小ネタ

柳「バキさん
  イタイのは平気かね」
バキ「苦手だよ…
   イタイのは」
柳「それは気の毒なことになる
  この**は… イタイよ」     **) お好きな言葉をどうぞ
その@さんへ
最近は暑い日も続き 体調も崩しがちになります
健康には注意してください

新作アップが無いのは残念ですが 普段の生活を大切にして 
新作は身体に無理の無い範囲で行ってください
そしてまた体調が万全になったら 
その@さんが書かれた 楽しい作品を読ませていただきたいと思います
259名無しくん、、、好きです。。。:02/08/07 01:42 ID:o3P6VUtI
あげとく。
260その@:02/08/11 22:49 ID:c2SMX0.E
ようやく会社が夏休み。
とゆーわけで、明日から再開します。
オリバもそろそろ決めないとね。
261その@:02/08/11 22:50 ID:???
ごめん、上げてしまった。
262予感@:02/08/13 01:22 ID:???
光「決めちゃうよ、これは…」

詩織の猛攻の前に、屈したかのように見える遙―――しかし、まだ倒れない!
懲りずに詩織に向かう。だが。

詩織「あっ…」

その一言で遙の動きが止まる。1文字で…電話応対の際の一言だけで
プレイヤーの妄想を掻き立てる術を、詩織は身に付けている。

光「きれいな、ときメモだね…」
茜「あれが計算づくだと言うの… 解きましょう、術を…」

茜がPCを叩くと同時に、遙が動物攻撃を仕掛けていた。
詩織は以前と同じく、お得意のぱずる玉で撃墜する。
光「お〜、ぱずる玉」

光「…べつに変わった様子もないね」
茜「凄いことだよ…詩織さんが構想中のプランの中で見る自分の動きと、
  現実の自分の動きに差が生じていない以上、変化は起こり得ない。
  もっとワカリやすくいうなら…詩織さんにとって、
  情報操作なんか必要無いってことです」
263予感A:02/08/13 01:26 ID:???
闘いは続く。遙らぶらぶイベントの一つ…駅構内お弁当イベント発動!

(コナミに魔萌(モエモエデビル)がいると聞きました)

(その萌えは理性を断ち切りヲタをも屠り去ると)

光「お弁当ッ 作り込んであるッ」

(あなたならあるいは―――あなたならあるいは!?)

(夢をかなえてくれるのでは!?)

完璧超人詩織は、そこらの弁当では動じない。虹弁くらい持ってきなさい!

(こうすれば萌えたとか――)

(あれを使用ったら萌えたとか――)

今度は下校イベント!絵本の話題に連なる、遙の重要イベントである。

(一点の疑問の入る余地もなく―― 曇りもなく――)

詩織「一緒に帰って、友達に噂とかされると恥ずかしいし…」

(真の萌えを与えてくれるのでは!?)
264再会@:02/08/13 01:28 ID:???
光「下校お断り…ッッ 実戦で使用されるのを初めて見たッッ」
茜「(…光ちゃんの場合、まず断らないもんね)」

遙「…萌えますね、詩織さん…感動的なほどに」
詩織「弱気じゃない、ときメモ一筋に生きてきちゃった私に」

反撃しようとする遙、だがその前に。

詩織「家もお隣り同士だし、たまには一緒に帰ろうと思って…」
遙、粉砕。

詩織「どう?断られた直後にお誘いを受けた気分は」
遙「MOE〜〜〜!」

詩織の猛攻は続く。好感度が高まり、立ちCGがときめき状態に変わる。
光「あの人の赤面立ち絵は特別製だよ。ブ厚い理性に守られていても、
  脳ミソは無事じゃすまない」
その通り、フラフラになる遙。

詩織「どう…?ときメモに全てを捧げたヒロインの立ち絵は…?
   あなたには出来ない芸当よ。
   萌に全てを捧げるのではなく…
   萌が己に全てを捧げたとカン違いしてるあなたには、
   とうてい出来ない芸当よ」
265再会A:02/08/13 01:31 ID:???
3月…強制イベントが始まる。
卒業式、そして机の中の手紙…これが発動したが最後、逃れる術はない。

光「告白しにかかったよ…ああなると手がつけられない」

詩織「萌の神様はケチでしみったれなのよ。
   あれもこれもどれも全て――捧げる者にしか、本物はくれないわ」
遙「(敗萌れるの!?私が!?)」
光「クライマックスだね…」
詩織「さて…とどめよ」
   
遙は身悶えていた。これから起こるであろう事態に、期待している自分に。
遙「(奮えてる…!?」
詩織「8年以上捧げ続けて、やっと手に入れた珠玉の告白」
遙「(私が萌えている!!)」

     (あなたが、)

詩織の言葉が紡がれ、

     (好きです)

遙が正に陥落するその瞬間――――!

詩織「はい、いいわよ」
遙「…?」
光「え…」

振り向いた一同の視線の先にいた人物は…!
「「ゆ・・・優紀子さんッッ」」
266その@:02/08/13 01:33 ID:???
あと少しで遙編も終了。のこりは毎日ペースでちょこちょこと書きます。

あー、夏休みっていいな。
267名無しくん、、、好きです。。。:02/08/13 20:38 ID:7EITEqH5
その@さんの復帰 嬉しく思います
四ヶ月の長期に渡った連載ももうじき終了ですか
今まで楽しませていただきありがとうございました
また最後まで楽しませていただける事と 期待しております

盆休みに仕事以外 何の予定も無い自分にとって
毎日「ギャルゲーマー刃牙」が読めるのは嬉しい知らせでした


(今まで「魔萌」は「まもえ」と読んでいましたが アレは「モエモエデビル」だったんですね
激しく笑わせていただきました)
268結着@:02/08/13 22:28 ID:???
光「マジなの…?」

意識がなく、半死半生の姿で現れた優紀子を前に、驚きを隠せない一同。
車椅子に乗り、全身チューブでつながれ、太田可奈子風に包帯巻きされている。
…その時扉が開き、また別の娘…ピンクのお下げ髪の眼鏡っ娘が現れた。

河合理佳「ど〜ゆ〜つもりかな、君達。重体のモルモッ…じゃなくて患者を
     こんなところに引っ張り出してッ
     コロすつもりなの君達、ええ?」
詩織「なんだ、マッドサイエンティスト2号さんか…」
理佳「あなたが責任者ですかぁ?」
詩織「ええ」
理佳「知り合いの肥満眼鏡があなたの信者なんで、強引に連れてこさせました。
   あなた達のやろうとしていることは発禁にすらなりかねない。
   納得のゆく説明をもらわなきゃ、世界征服ロボを呼びますよ」
詩織「萌えさせるわ」

理佳「はい?」

詩織「あそこでヘバってるちっこい病人を、優紀子ちゃんが止めをさすのよ」
理佳「と…とどめって…
   あのですね…現在優紀子さんは、全身(ピー)で10数ヶ所(ピー)の
   重体で、さらに過剰の(ピー)で意識もなく…」

ブチブチ…と音を立てながら、背後で何やら動いている。

理佳「萌やすとか萌やさないとかそう言う次元の…」
詩織「ちょっと道を開けてもらえるかしら?」
理佳「…え」
光「ちょ、ちょっと…」
269結着A:02/08/13 22:30 ID:???
詩織「意識のない患者が通るわよ」

そこには…意識がないまま、「雫」風に包帯巻き+パジャマ状態の優紀子が
遙に向かい歩を進める姿があった。
理佳「…(呆然)」
光「う…動けるの…?」

そして優紀子は…詩織の萌えで腰砕け状態の遙の前に立ち・・・止まった。

遙「・゚д゚)・ブルブル」

詩織「ダメージは五分といったところね。優紀子ちゃん」

遙「(((((゚Д゚)))))ブルブルガタガタ」

詩織「萌えのめしてやりなさいッッ」

遙「私は萌えましたァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
  ァァァァァァァァァァァッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ」

静寂。そして、萌え尽きて崩れ落ちる遙。

詩織「心配かけたわね、博士。CGとアルゴリズムでしかギャルゲーキャラを
   語れない常識人には理解できない世界でしょうね…。
   
詩織「結着です」

遙、ついに敗萌を知る…!
270策略@:02/08/14 22:44 ID:???
理佳「なんですかこれ?」

ここはもえぎの高校近くにあるラボ…もとい診療所。
優紀子とちとせ、そして遙はここで治療を受けていた。
遙の治療をしていた河合理佳は、彼女のデータに「異様なもの」を見つけた。

伊集院メイ「遙とやらの所有物なのだが、メイもビックリしたのだ」
理佳「ンンン…」
メイ「拡大してみるのだ」
理佳「CD…ピクチャーレーベルに見えるね」
メイ「『マブラブ』…」
理佳「…とすると、体験版…発売延期の言い訳ってワケだ。
   例えば、こう」
理佳は、テックジャイアンとかコンプティークとかを眺めた。

理佳「これで購買欲をそそらせるってワケだね…」
メイ「イヤ…その。今夜は疲れてる様なのだ」
理佳「こほん…今夜は飛躍したものを見すぎちゃって…」
メイ「察するのだ。
   しかし…本人のネタは壊滅状態なのに、次回作体験版は無事…
   まるで…最後の武器として取っておいたよーなのだ…」

そして…診療所の一室にて…未だ集中治療室で面会謝絶状態の優紀子。
その枕元に、車椅子に乗った遙が――――!

遙「(これがあなた達の弱点…眠る枕元に私を立たせてしまっている…)
  (私みたいに萌えたフリして切り抜ける?)
  (怪しげな薬だか謎ジャムだかで夢の中のあなたには、それも無理ですね)
  (あなたは止めを刺されているんだよ、優紀子ちゃん」

そして、遙は夜の町に消えた。
271策略A:02/08/14 22:47 ID:???
きらめき市…軽い治療を終えた藤崎詩織は、帰路についていた。
先に帰らせた、お隣に住む主人公に会うのを楽しみに。

詩織「フフ…今日は勝利のメイクラブってとこかしら?」
さりげにとんでもねーことを言いつつ、自宅に戻る詩織…
そして、窓から見える主人公の部屋を覗いて見ると…

詩織「(暗…ッ)」

電気がついてない。帰っているはずなのに…!?
急いで、お隣に向かう詩織。案の定、鍵は外されている。そして家の中は…!

そこら中に、「君が望む永遠」のグッズがばら撒かれていた。
壁にはポスター、棚にはフィギュア、床には秋葉原風踏まれイラストまで。

詩織「○○くんッ…○○くんッッ!!」

詩織「!」

詩織は、そのグッズ類の中に、古ぼけた絵本を見つけた。
「マヤウルのおくりもの」 …遙の象徴とも言うべき存在を。

詩織「…!!  遙ァァァァ!!!」

ボン

怒りに身を任せ振り向いた瞬間…詩織の眼前に、
最後の切り札…マブラヴ体験版が叩きつけられた。
272爆裂@:02/08/14 23:01 ID:???
『君が望む永遠』

ずっと怖かった 確かめ合うこと
顔色ばかり 気にして俯く
ずっと怯えてた 心を閉ざして
悲しく深い 傷痕 なぞった

季節は流れ 心は溶けて あの日の痛みを 受け入れてく

誰もが荷物 抱えてると知った時から
温かい気持ちが芽生え始めた
この哀しみはいつかきっと優しさになる
あなたに会えた 丘の上 風が吹く

ずっと忘れない 震える眼差し
戸惑い不安 恋する喜び
ずっと忘れない 一途な想いを
迷わずくれた ありがとう ごめんね

季節はめぐる 想いをめぐる みんなで微笑む 明日信じて

何気ない日々 送ることの幸せ感じ
安らぎを抱き締め 生きてゆきたい
この哀しみはいつかきっと優しさになる
泣いてもいいよ そっと撫でてあげるから

なんて静かに 過ぎてゆく日々 いつしか想いは届きますか?

誰もがみんな 涙こらえ歩いていく
温もりが世界を 包み込むなら
この哀しみはいつかきっと優しさになる
あなたに会えた 丘の上 星が降る
273爆裂@:02/08/15 19:42 ID:???
ひとしきり唄い終えた後、遙は主人公宅を去った。
後に残るのは、ブッ倒れた詩織だけ…

これは、決着と呼べるのだろうか?

所変わって、某所…バカップル兄妹が一組、夜の道を歩いている。
正樹「…たいな…」
乃絵美「え…」
正樹「ずっと一緒にいたいな…って」

少しの驚愕。2人の間に、甘い時間が流れる。
乃絵美「…うん」

「乃絵「お兄ちゃ…」

乃絵美「アハ…」
正樹「先に言ってくれ、乃絵美」
乃絵美「こん… 
    (今夜、お兄ちゃんの部屋に…)」
正樹「こん…?」
274爆裂A
乃絵美「こん…な時間になっちゃった…ね…」

ちょっと呆れる正樹。

正樹「乃絵美…お前、時計持ってないだろ」
乃絵美「あ…」
正樹「ホントに言いたかったのは、それじゃない」

そして、正樹は乃絵美に口付ける。今日はいつもよりも深く…

((舌))!?

正樹「先に帰ってる…」
乃絵美「じゃあ…うん、いつも通り10分後に…」
正樹「(言えなかった…)
正樹「(今夜、乃絵美の部屋に行っていいか!?)」

乃絵美「はぁ〜〜〜」
帰る正樹を見ながら、乃絵美は安堵とも後悔ともつかないため息をついた。


そして…

遙「よかった…あなたが現れてくれて」

どこへともなく町をさまよっていた遙の前に姿を現したのは…

実の妹、涼宮 茜。