マガジン読んでたら漏れも尾崎を唄いたくナタよ
>>948のSS、カコイイな。長いけど。
>>949も期待。
ロベリアのカンカン、じっくり見たいよな…
そういやカンカンじゃないが、4CMでも使われてた
紫のステージ衣装で13人振り返るシーンのロベ、すげー可愛くないか?
なんか両腕広げて笑ってくれて、まるでこれから抱きしめてくれそうだ(w
もうコマ送り三昧だよ。
>>953 いや、俺はレビュー服が男役バージョンってのに激しく反対派なのでな。
ロベには絶対スカート穿いてほしかったのに…
それに、ロベが男ならグリも男だろ。
とか言いつつ自分もコマ送りしてハァハァしてるけどさ(w
一応SS書き終わりました。
今日も仕事なのに…こんな時間までやってしまいました(w
以前盛り上がった、戦うお嫁サマを勝手にアレンジしたモノなので、
見たくない人いるかもしれない。
大神ロベのはずがエリロベになっちゃったし(泣
とりあえず今日は…
>>948のSS読んでから寝る!!(ダメじゃん)
あのSSは長いからな……。
949が寝れたのかどうか気になるところだが。
そろそろ新スレは立てんのか?
>>954 ロベが燕尾服ならコクリコも燕尾服だろ?
だって彼女のレビューはシルクハットに燕尾服なんだからさ。
つうか巴里組全員、スカートにしろよといいたかったよ。
てっきり身長で決めているのかと思ったら
さくらよりも小さいレニが燕尾服だし。
帝撃の男役が着ているのはわかるが、男役女役分かれていない巴里撃で
ロベだけが着るのはいかんとも納得しがたい。
>>956 全部読む前に力つきたよ。
本文150Kbって…空手SSですら長くて60Kbとかなのに(w
でも、人のSS見ちゃうと燃えるが凹む。
漏れSS作家には向いてないのかもしれないな…
>>新スレ
また残り30位になったら、ロベリアさんがやって来て立ててくれないかな(w
そんで、みんながSS持って巴里市警に出頭にこないかなぁ(w
そんな無責任な漏れ。
やはり力尽きたか。
>>957 長いからな。無理もないか。
漏れもSSを書いてるから言うが
たしかにうまいSSを見ると
「自分のSSは下手だ」と思って
出すのが恥ずかしくなってしまうことがある。
が、SSはその人のカラーが出るからね。
真似できないような独特のSSとはいえないまでも
己のカラーを出したSSが書ければ、それで結構かなと
このごろでは思えるようになってきたよ。
>>959 むう、深いな…
とりあえず、今948の続きを読んでいる所。
まだしばらくかかりそう。
漏れ、周りにSS読んで評価してくれる人いないので、
自分評価しかないんだよね。
良い作品読むと、どうもそっちに引っ張られちゃうし。
漏れにはまだ、”自分のカラー”を出すのすら無理。
実は前スレの脱衣ドソジャラ以来2作目なのでへっぽこで申し訳ない(w
へっぽこSSが書けたので巴里市警に出頭しに来ました。
長すぎてエラーが出たので分割多くなります。お目汚し失礼。
フランスは花の都 巴里。
巴里の北、モンマルトル地区に、テアトルシャノワールはある。
そのシャノワールにほど近い、とあるアパートの一室、月明かりの下に彼女は居た。
開け放たれた窓から暖かい風が吹く。
ベランダ近くのテーブルにうつぶせになり、顔だけを上げてその−−月明かりを浴びて
美しく輝く純白のウェディングドレスを眺めていた。
−結婚…か… どっちだっていいと思ってたんだけどね…−
彼女−ロベリア・カルリーニが結婚式をする、と聞かされたのはつい一週間前。
もっとも、彼女の周りの式を挙げよう、と言いだした人々は、一年以上前から準備をしていたのだが。
一年と一月前、帝都東京から帰った彼女は、住み慣れたシャノワールでゆっくりするヒマなどなく、
すぐに刑務所に戻ってしまった。
そして一月前、はれてキレイな身体になって出てきたばかりだ。
多分、言いだしたのはエリカだろう。
花婿である大神には、式なんでどっちでもいい、なんてよく言っていたから。
あのお人好しは、他人の為に一年もかけてコツコツとウェディングドレスを作ったのだ。
さんざんどうでもいい、なんて言っておきながら、いざ前日になるとドキドキして眠れない。
−このアタシが緊張して眠れないなんて……ね…−
自嘲的に口の端で フ、 と笑う。
部屋に1つしかないベットでは、すでに明日の花婿が高いびきで夢の中に居た。
−…ったく コイツはよく眠れるよな…−
多少恨めしそうにつぶやく。 と、カラン…とグラスに入った氷が音を立てた。
テーブルの端においてあった、琥珀色の液体の入ったグラスに手を伸ばす。
氷を入れるなんて彼女らしく無かったが、何となく今日はそんな気分なのだ。
2・3回グラスを回し、その音色を楽しむ。
今日までは、むしろ彼女はただの同居人みたいなモノだった。
一月前、無事刑期を勤め上げて出てきて以来、シャノワールの地下に
ほぼ勝手に作った自分の部屋に帰らずに此処に転がり込んだのだから。
−”夫婦”…か 悪くない…−
中の液体を一気に飲み干す。
そして、花婿の眠るベットへ潜り込むと、夢の中に落ちていった。
「うわぁ、ロベリアさんキレイーー!! まるで花嫁さんみたいー!」
「やだなぁエリカ、ホントの花嫁さんなんだよ」
相変わらずのエリカにコクリコが律儀にツッコミを入れる。
エリカがシスター(半人前ではあるが)を勤める、シャノワール近くの教会。
今日ここで、大神一郎とロベリア・カルリーニの結婚式を執り行う事になっている。
教会裏手にある元エリカの部屋を借りて、ロベリアは一世一代の晴れ舞台の準備をしていた。
「それにしても、よくアタシのサイズ解ったな」
ロベリアは感心しながらエリカに言った。
「はい、それはもう! だって戦闘服だってレビュー服だって置きっぱなしでしたから」
レビュー服からサイズ取るのは無理なんじゃないか?とは思ったが、とりあえず話を合わせる。
なにせ今日はエリカが…いや、仲間たちが、自分たちの為に用意してくれた一生一度のイベントなのだ。
もちろんエリカ1人で何からなにまで準備できたわけでは無い。
ドレスを作るのは花火やメルも手伝ったであろうし、この後のパーティー会場を提供してくれた
グリシーヌや、ロベリアへの悪態をつきながらも楽しそうに手伝っていたコクリコ、
もちろんシーやグラン・マだって、今日の為に色々してきたはずだ。
エリカを始め、部屋に居るグリシーヌ、花火、コクリコの顔を見る。
「…ありがと…な」
照れたようにそっぽを向いてぽつりともらす。
「フフフ、お主に礼など言われてはこそばゆいではないか」
少し笑ってグリシーヌが答える。
と、ドアをノックする音がした。
「メルです。ロベリアさん、着替え終わられましたか?」
今日のもう1人の主役についていたメルの声だ。もちろん主役も一緒だろう。
「ロベリアさん、よろしいですか?」
花火が声をかける。
鏡の前に立ち、自分を上から下まで眺める。
−上出来だ。今のアタシならどんなオトコの心だって盗めちまうね…−
そんな事を思いながら、ロベリアは花火に向かってうなずいた。
「お待たせいたしました。」
ゆっくりとドアを開ける。
一番前には真っ白なタキシードに身を包んだ、今日のもう1人の主役…大神が立っていた。
大神は思わず息を飲み立ちつくした。
今まで立っていた所が暗い通路だったからもあるだろうが、
開け放たれた明るい部屋の中で、ひときわ白く輝く花嫁に目を奪われた。
真っ白なシルクサテンで肩口の大きく空いたプリンセスラインのドレス。
柔らかい髪を飾るのは、彼女のイメージカラーである緑の石−多分エメラルドだ−のティアラ。
胸元にも、同じエメラルドのネックレスが白い肌に映える。
ウェディング用の華やいだメイクに、深紅の口紅でやさしく微笑んでいる。
大神の、そんな思い通りの反応に満足した様にロベリアは口の端で笑った。
「どうしたんだい、隊長?そんな所に突っ立ってないで、何とか言ってごらんよ?」
「あ、ああ。すまない。綺麗だよ、ロベリア」
「いや〜ん、恥ずかしい〜ん そんなこと言われたら照れちゃう〜ん
…なぁんてな。ま、アンタの口じゃそんなもんか。いいけどね。」
とは言いながらも、表情は満足げだ。
「さて、アンタが迎えに来たって事はもう時間なんだろ?
アタシたちの晴れ舞台、見せてやろうぜ、一郎?」
そう言うと、ロベリアは大神に腕組みし、楽しそうに部屋を出た。
グリシーヌ・ブルーメール。
巴里でも有数の貴族である、ブルーメール家の息女。
彼女の屋敷の庭を借りる形で、大神とロベリアの結婚式の2次会が行われていた。
よく手入れされた芝の上にテーブルを並べ、立食形式のパーティー。
晴天に恵まれ、まるで空まで二人を祝福しているかのようであった。
「…それにしても、こんなに派手にやる事も無かったんじゃ無いのか?」
ロベリアが、勝手に持ち出したらしいイスにもたれかかりつつ、ため息混じりにぼやいた。
大神は、彼女の隣で半分あきらめたように笑っている。
”こんなに派手に”…そうぼやくのも無理はない。
ここブルーメール邸と先ほどまで居た教会は、テアトルシャノワールを挟んで間逆の方向にある。
その間を徒歩での移動となったのだが、その移動中に街中の人々からものすごい祝福を受けてしまったのだ。
それと言うのも、エリカが街中で言いふらしていたからにほかならないのだが。
もっとも、「大神一郎とロベリア・カルリーニ」の結婚式と言う訳にはいかず、
「モギリの大神さんと踊り子サフィール」の結婚式と言う事になっている。
街の人々が熱くなるのも仕方がない。半分はやっかみなのだが。
”シャノワールの踊り子サフィール”である限り、祝福に答えない訳にはいかない。
ロベリアは、ブルーメール邸につくまで顔が笑顔のまま固まるのでは無いかと思うほど、
ずっとにこやかに手を降り続ける羽目になった。
そんなエリカの暴走ぶりも、役に立つ事もあった。
巴里市警のエビアン警部。噂は彼の耳にも入る事となった。
彼はサフィールの正体がロベリアである事を知っている。
もともと”踊り子サフィール”の大ファンであった訳だが、
「惚れた男の為にキレイな身体になる」と言ったロベリアの為に色々手を焼いてくれていた。
そして今日も、花嫁の父親役…バージンロードを花嫁を連れて歩く役を買って出た。
彼なりのけじめなのだろう。
「ロベリア、確かに大変だったけど、今日は俺達の為にみんなが集まってくれてるんだから
もう少しちゃんとしないと…」
いくら此処にたどり着くまでに疲れきってしまったとしても、
いつまでもイスにもたれかかったままではさすがに主役失格である。
たしなめる様に言う。と、ロベリアが渋々、と言った様でイスから立ち、大神の首筋に腕を回す。
「夫婦らしくしろってか?フフフ、みんなが見てる前で大胆ねぇ、あ・な・たぁん」
「いいっ!!ちょ、ちょっとまて、ロベリア!!そうじゃなくて……」
−さっきもうみんなの前でキスしたろうが…今更キスぐらい照れてどうすんだよ…−
いつまでも恥ずかしがってばかりの大神をロベリアが楽しげにからかい始めた時−
ロベリア達の居る庭の裏手、森のあたりから爆音が聞こえた。
「一体何事だ!!」
主であるグリシーヌが、メイド達に叫ぶ。
「何者かが屋敷の裏手から進入した模様です!!
グリシーヌ様、此処は危険です!!早くお屋敷の中へ!!」
「バカを申すな!!主であるわたくしが、侵入者におののいて逃げられるわけが無かろう!!
タレブー、グラン・マ達を屋敷の中へ!!」
叫びながら、いずこからともなくバトルアックスを取り出し身構える。
煙の立ちのぼる森から人影が現れた。
黒いコートをまとった、細身で長身の男。
遠くて表情は分からないが、にこやかであることは無いであろう。
ポケットに両手を突っ込んだままの姿勢で、まっすぐこちらに歩いてきた。
「あいつ…!!」
「知っているのか、ロベリア!」
招かれざる客に苛立ちを押さえられないようにグリシーヌが尋ねた。
「昔まだアタシが悪党家業やってた時にちょっとね…
はん、まだ生きてたなんて驚きだよ。」
言いながら険しい表情になる。
迂闊だった。あれだけ大騒ぎして通りを練り歩けば、こういった輩の目に留まるのは
分かり切っていた事だ。浮かれていた自分を責めたが、今は後悔している場合では無いと思考を戻す。
ロベリアと侵入者。お互いに視線を外さないまま、1歩ずつ前に出る。
「ロベリア!!」
「隊長はさがってな…アイツの目的はアタシだ…」
あと10歩も歩けばお互いに手が届きそうな位置で足を止める。
しばらくにらみ合った後、両手をポケットに突っ込んだままの侵入者が口を開いた。
「しばらくぶりだなあ、ロベリア。
巴里の悪魔とまで呼ばれたお前が花嫁だなんて世の中分からねぇなぁ」
ロベリアが腰を落として身構える。
「アン時の仕返しに来たってのかい?ご苦労なこった」
侵入者が、口の端で笑う。まるでロベリアのそれの様に。
「おいおい、そう怒るなよ。せっかくキレイな花嫁さんが台無しだぜ?
今日はお前に餞別を持って来たんだ」
そう言いながら侵入者はポケットから手を抜き、そのまま持っていたナイフを
ロベリアめがけて投げつけた。
今まで、不意打ちに遭ったことは数え切れない。
しかもこれだけ目の前でナイフを投げるまでのモーションを見ている今、
紙一重でかわす事など訳がない。
いつも通り、最小限の動きでナイフをかわす。
しかし、今日はいつも通りでは無かった。
はき慣れないヒールと、裾の広がったウェディングドレス。
侵入者の投げたナイフは、純白のドレスを道連れにして芝生に突き刺さった。
どうやら頭に血が上っていたらしい。
すっかりウェディングドレスを着込んでいた事を忘れていたロベリアは、とっさに起きあがる。
とたん、ドレスのスカートの部分が、太股のあたりからナナメに裂けた。
よく見ればそれはナイフでは無く、やや大振りのダガー。
力任せに投げられ、地面に深く刺さっている。
無理にドレスを引っ張ってしまったため、今やロベリアは右足だけさらけ出す形になってしまった。
「う…あぁ…!」
さっきまで頭にのぼっていた血が音をたてて引いていく。
真っ青な顔で、裂けたドレスを見つめるロベリア。
それを楽しそうに見つめる侵入者。
エリカがロベリアの為に、と1年もかけて、今日たった1日の為に作ってくれたドレス。
新しく幸せをつかもうと、二人で誓いを立てたばかりの今日、
こんな形で自分の過去がのし掛かる。
「ゆるさ…ない」
再び頭に血がのぼる。
呻くようにつぶやきながら、のろのろと立ち上がる。
そこに立っていたのは、純白のドレスに身を包み、銀色の瞳に憎しみの色をたたえた
かつてのロベリア…”巴里の悪魔”その人だった。
破れたドレスを身にまとったまま、ロベリアは侵入者めがけて飛びかかる。
間髪入れず、そのかいなから炎が放たれた。
怒りに身を任せ、渾身の力で紅蓮の炎を叩き付ける。
「燃えろぉぉぉ!!」
しかし侵入者は間一髪その攻撃をかわす。
「くっ」
どうやら彼はロベリアを挑発し過ぎてしまったらしい。
−多少焚き付ければ、頭に血が上り戦いやすくなる−そう見込んでの事だったのだ。
ロベリアの気迫に圧され、先ほどまでの余裕が消えた。
もっとも、気圧されていたのは彼だけでなく、その場にいた他の花組メンバーも同様であったが。
とはいえ、反撃しなければやられてしまう。
不利な状況に陥るとは一欠片も思っていなかった彼は、侵入用の爆弾の他には
大した武器は持ち込んでいなかった。
もっともまだ爆弾を持っていたとしても、ロベリアの炎によって
投げつける前に爆発させられてしまうであろうが。
先ほどウェディングドレスを引き裂いた物より小降りのナイフを
ロベリアの頭や心臓をを狙って投げる。
今度はよけ損ねればドレスだけではすまない。
しかしロベリアはよけるどころかまっすぐに向かっていった。
「そんなモノ、いつまでも通用すると思うなよ!!」
一つ目のナイフが左頬をかすめる。
柔らかい白い肌に一筋の赤い線がにじむ。
二つ目がロベリアの心臓を狙って飛ぶ。
しかし、そのかいなから発せられた大量の熱により、その役目を果たせなくなる。
その熱量は、侵入者の予想を遙かに超えていた。
まさかロベリアの出す炎が、自分のナイフを溶かすほどの物とは思っていなかったのだ。
「ちっ!!」
このままナイフを投げ続けても、ムダに手札を消費するだけで勝ち目など無い。
接近戦に持ち込むために、ナイフを手にロベリアに走り寄る。
ロベリアは自分に向かってくる侵入者を憎しみのこもった瞳で見据える。
侵入者がロベリアの心臓を狙いナイフを突きつけた。
「覚悟しろ、ロベリア!!」
「ムダだ!!」
刹那、先ほど破られて自由になった右足が侵入者の手元を蹴り上げた。
引き裂かれたドレスの裾から、ドレスと同色のチュールが翻る。
右手を蹴り上げられ、持っていたナイフが空を飛ぶ。
「くっ!」
とっさにナイフを拾いに走る。
その手をロベリアが踏みつけた。
「ぐぁぁぁぁ!!!」
ヒールの踵に力を込めて、忌々しそうに2〜3回グリグリとひねる。
痛みに耐えかね、腕を押さえたままのたうち回る。
加減する事なく、倒れ込んだ侵入者の腹を純白のヒールで蹴り上げた。
「よくも…よくもアタシの大切な日に出てきてくれたねえ!!
アンタさえ出てこなけりゃ、新しくやり直せたってのに……」
両のかいなから炎が上がる。
過去の自分と決別するために。エリカへの謝罪を込めて。
「おしまいだ…続きがしたけりゃ、地獄で待ってろよ…」
ロベリアの炎が侵入者を焼き尽くそうと迫る。
侵入者にとって、今の状況はあまりにも予想外だった。
−昔のままのロベリアなら負けることはない−その自信があった。
しかし今は”巴里の悪魔”の気迫に気圧されたまま、身動きをとる事すら出来ない。
死を覚悟する。その時だ。
「だめぇぇぇぇぇ!!!」
エリカが今まさにすべてを焼き尽くそうとするロベリアの背中に抱きついた。
「いけません、ロベリアさん、そんな事神様が許しません!!」
ロベリアを止めようとしているのだろう、抱きついている腕に力がこもる。
「はなせエリカ!!神様なんか知ったこっちゃねぇ!!
先に喧嘩をふっかけてきたのはコイツなんだ!!」
「だからって、殺していいなんて事ありません!!罪は償う事が出来るじゃないですか!!」
「でも…でも、コイツのせいでお前が1年もかけて作ってくれたドレスが破けたんだぞ!!」
「ドレスくらいなんですか!!またいくらでも縫えます!!」
「だからってコイツを許す訳には……」
「せっかくキレイな身体になって帰ってきたんじゃないですか!
これから幸せになるって、大神さんと一緒に誓ってくれたじゃないですか!!」
エリカは侵入者の為ではなく、”自分のために”言ってくれているのだ。
「あ……」
ロベリアの銀色の瞳に湛えられていた憎しみの色が消える。
同時に、ロベリアのあまりの気迫のために止まっていた時が動き出す。
とたん、逃げだそうとする侵入者。
もちろん自分の屋敷への不法侵入を許す訳もなく、グリシーヌが捕らえた。
ロベリアは自分に抱きついたままのエリカの腕をほどき、抱きしめ返す。
「ゴメン…ゴメンな、エリカ…アタシがもっと気をつけてれば、
ドレス破かれる事なんてなかったのに…」
「ロベリアさん……ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん」
緊張の糸が途切れたのだろう。ロベリアにしがみついたまま泣き出した。
「まぁーーったく!!お前は何考えてるんだ!!」
グリシーヌ邸の客間を借りて、ロベリアは普段着に着替えていた。
ロベリア自信は、足が出ている事自体はそんなに気にする事ではなかったのだが、
泣きじゃくったエリカに涙と鼻水でべちゃべちゃにされてしまってはさすがに着続ける気はしない。
もちろんエリカに悪気が有った訳ではない。
有った訳ではないのだが、スカートの裾で鼻をかまれてしまっては怒りたくなってしまう。
ぶつぶつ文句を言いながらも着替えをすます。
そしてくるりと振り返り、怒られてしょんぼりしているエリカの頭をぽん、とたたく。
「でもま、今日はアンタに助けられちゃったからねぇ」
そう言いながら、部屋を出た。
先ほど、招かれざる客のせいで中断してしまったパーティーのやり直しをするためだ。
「あ〜ん、ロベリアさん、待って下さいよ〜!エリカも行きます〜!」
庭に出ると、新郎が先ほどの白いタキシードではなく、いつものモギリ服に着替えて
花火やコクリコと話をしていた。
と、花火がロベリアを見つけ、コクリコとエリカを連れて席を外す。
「なんだ、アンタも着替えちゃったのか?別にかまわなかったのに」
ロベリアが大神のネクタイをなおしながら言う。
「こっちの方が俺達らしいだろ?」
少し照れながら言う。そしてふと、悲しそうな目をした。
そんな大神の目をじっと見つめる。
「ロベリア、本当は俺がエリカ君の様に止めなくちゃならなかったのに…
…すまない」
大神が自分のふがいなさを攻めた。
「なに言ってんだよ、隊長。あそこであんな風に出来るのは、エリカだけだってわかってるんだろ?
アンタにはアンタの、エリカにはエリカの良さがある。忘れちまったのか?」
「…そうだったな、忘れてなんかいないよ。」
「そしてアタシたちは、そのエリカの前で幸せになるって誓っちまった。
約束破ったら天罰が下るぜ?」
「そうだな。でも、天罰が下ることはないよ。
ロベリアは俺が幸せにするから。」
「フフフ、よく恥ずかしげもなくそんなセリフ言えるよ。
バカだからか?」
そう言いつつ、幸せそうに笑うロベリア。
多分、天罰が下る日はこないであろう。
ブルーメール邸の招かれざる客は、館の主によって巴里市警に突き出された。
今後何年かは会うことはないであろう。
もっとも地獄での再会を待つよりは早く会えるかもしれないが。
暖かい風が吹く、巴里のとある1日。
今日から大神一郎とロベリア・カルリーニは、2人で一緒に歩き出す。
大切な仲間に囲まれて。大好きな仲間に囲まれて。
ロベリアが、”巴里の悪魔”に戻ることはもう無いであろう。
自分が1人ではない、と言うことを知ったのだから。
ともに歩む仲間と、これから生まれてくる命の為に。
−惚れたオトコと未来を作る−
その約束を果たすために。
【fin】
駄文・長文失礼いたしました。
果たして”漏れらしい話”は書けたのでしょうか…
リアルタイムにリロードリロードで読んじゃったよ。ああどきどきした(w
幸せそうなロベと怖ええロベが読めてイイ!!
949氏、乙でした。
ちなみに細かいことを言うが、982の最後の行は「責めた」かと。
ホントだ…ハズカチイ
漏れ、2chの書き込み規制こんなに厳しいの初めて知ったよ。
何度書き込めなくなる所だったことか(泣
ブラボー!
すごくいいSSだったよ!
面白かった。
リアルタイムでうpするのを読んでいたが
うpされるのがもどかしいくらいだった。
ほんとに二本目か?と思うほどうまかった。
前スレのエリロベの漏れのSSが恥ずかしくなるよ。
お話的に起承転結の転に当たる山場(侵入者登場)が
しっかりできていて、戦うロベの見せ場となっていて
ロベがかっこよかった。
そして話の収束にいたるエピローグ的な部分に
ほっとさせられたよ。
面白かったんでまた書いて欲しい。
読ませてもらいますた。
ここのスレ住人の願いを叶えてくれたような、幸せなSSだったよ。
ロベのヒールでぐりぐりも見られたし(w
自分もエピローグと大神の「幸せにする」でジーンとした。
949たん、乙でした〜。
寝不足にならない程度にまた書いて下さい。
正 直 、 か な り 萌 え た
作者たん、良かったらまた書いてね!
>>990 見たよ。
すげぇ濃いロベサイトやな、そこ。(w
なんだかマターリなssがいいね!
萌 え ま し た
アリガ(・∀・)トウ!
今になって読み返すと、なんだか誤字脱字多くて鬱。
ここは訂正出来ない上にあまり改行多いと
書き込みハネられちゃうから、漏れみたいなのにはチトつらいね(w
本当は他のSS書きの人の作品も読みたかったのだが、
予想以上に漏れがスペースとっちゃって申し訳ない。
4の終わりに出頭してくれる作家さんを待つ。
感度したー
996 :
名無しくん、、、好きです。。。:02/04/24 22:39
もっと読みたい
すいませんあげちゃいました
すいません。
あせってまちがえちゃいました。
1000
次回、ロベリアのカンカンはアタシに踊らせろ!4をお楽しみに!!
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。