でも……スゴイ事しちゃったな…。誰も見てないだろうか…?
いや、そんなコトないよな…結構大きな声出しちゃってるし……。
ぎょろぎょろと顔は動かさずに目だけを動かして見える範囲で周囲を確認する。
……ああー!ちらちらとこちらに目をやるおっちゃんがー!!あっちにも!
……まずい……。やっぱり見られてる……。
「さぁて……次は子鈴の番やなぁ…。」
もう立ち直ったのか、すくっとノーマが立ちあがり、子鈴さんに近づく。
「ちょ、ちょっと待って!僕ら見られてるよ…?」
僕がひそひそと小さな声で言う。
「そんなん言うたかて、ウチと一也だけ気持ち良うなって、
子鈴が可哀想やんかっ!」
「しーっ、しーっ、声が大きいって…!」
「エエんや、見たい奴には見せたろやないかー!」
がばっ。
「きゃぁっ…ノーマ様っ!?」
ノーマが子鈴さんに抱きつき、2人は深いキスを交わす。
「……んむぅ…。」
「ぅん………っ。」
おおーーーっ。
歓声が上がる。僕らの周りにはギャラリーが集まっていた。
僕はぎょっとして2人に近寄る。
「わぁぁぁぁっ!!ストップ、ストーーーップ!!」
僕は2人を止めようと間に入った。
「ノーマ、子鈴さん、皆見てるって!」
「何言うてんねん、自分も下半身スッポンポンのくせにぃっ!」
「おわぁっ!」
そう言えば、さっきから何も履いていなかった。
僕は慌ててズボンを履こうとしたが…。
「ちょい待ち!一也、ちょっとそこに寝。仰向けで。」
「えっ!?ちょっとズボンぐらい履かせ……」
「あほぅ!エエから早よし!子鈴を待たせんなっ!」
ああ〜〜〜……もうダメだな、今日は。
酔っ払いには何言っても通用しないなぁ…。
ここはノーマの言う通りにして、さっさとこの場から退散した方が良さそうだ…。
「あ〜はいはい、わかりましたよ…。」
僕は言われた通りに草の上に寝る。
「よっしゃ。子鈴、一也に跨るんや。言うたら、69ってヤツやな。
なぁに心配いらん。2人共服着とるし、ほとんど見えへんわ。」
………。
あの〜、下半身ムキだしの僕のモノは……・?
大勢の人に晒されていると思うんですけど…。
僕の想いも虚しく、子鈴さんはノーマに言われた通りに僕の頭の上に腰を下ろそうとする。
ぶゎさっ。
子鈴さんが着ているメイド服は長袖にロングの丈のスカートなので、
ほとんど素肌を見せていない。
と言う訳で、今日初めて子鈴さんの生肌を拝むことになりそうだけど……。