昔懐かし慟哭スレ P2

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あんなにあったお酒も後1、2本だ。
飲んだ割合で言うと、ノーマ:5、僕:3、子鈴さん:2ぐらい。
子鈴さんはあまり強くないらしく、ノーマと僕にお酌ばかりしていた。
それでもノーマに強引に飲まされたりしてたけど。
僕もそれほど強くないらしく、すぐ顔が熱くなってきた。
今はもう皆、顔真っ赤にして大声で喋る只の酔っ払いになっていた。
 「こらぁっ!聞いてんのか一也!子鈴ぅ、あんたからも言うたってんかっ。」
 「ノーマ様…あまり大きな声でお話しするのは……。」
ぼちぼち日も暮れてきたので、会社帰りの人達も集まってきた。
周りの人は皆、僕達の方を見る。
冴えない男(自分で言うのも何だけど)と、
メイド姿の美しい女性、それに大声で関西弁を喋る金髪の女の子。
なんともミスマッチな組み合わせに皆の注目を集めまくっているのが解る。
 「そんなん気にすな。ほら、皆も楽しぃやっとるやないかー。」
周りを見ると、もう出来あがっている人達もいて、所々から大きな笑い声が聞こえてくる。
 「でもさ、僕達一応未成年なんだからあまり目立ちすぎると…。」
 「もう遅いわ。さっきからビシバシ視線感じるやろ?
  こんなセクシーダイナマイトな女の子とこんなキレイなメイドがおったら
  そりゃ皆見るっちゅーねんっ!あははははは」
そりゃそうだろうけど…自分で言うか?
 「ほらぁ、皆もっと飲め!飲め!ウチばっかり飲ませてぇ。」
これ以上ノーマに飲ませると危険だ……。
僕は残ってあった一本を掴み、子鈴さんに注ぐ。
 「子鈴さんっ、ノーマに飲ませると危険ですっ。僕らで何とか処理しましょう!」
 「えっ……でも私、もう飲めませんよ……。」
 「いえ、無理してでも飲まないとノーマが……。」
ノーマの名前を出すと、
 「そ、そうですね、これ以上ノーマ様に飲ませる訳にはっ。」
そう言って子鈴さんはきゅーーーっと一気に飲み干した!
 「おおぉーーー!スゴイな子鈴ぅ。なんや、一也に注いでもろたら酒も美味くなるんかいな?」
 「……ほぅっ。」
子鈴さんが大きく息を吐いた。顔がサクランボみたいに真っ赤だ。
 「一也ぁ、ウチにも、ウチにも注いでっ」
ノーマが僕の目の前にずいっとコップを差し出す。
ええーい、させるかぁ!

ぐいーーーーーっ。

 「あっ……。」
ノーマが呆気に取られたような顔で僕を見る。
僕は自分で残りの分を注ぎ、一気に飲んだ。
うっ……目が回る〜〜〜。一気飲みはさすがにキツかった…。
 「ウチに注ぐんがそんなに嫌なんか?エエよエエよ……。」

とぷとぷとぷとぷ。
ぐいーーーーっ。

ノーマが最後の一本を一人で飲み始めた。
ああ…ノーマに飲ませちゃダメだぁ……。
 「子鈴さぁん……がむばっれ……くらはい…」
僕は子鈴さんに託そうと……。
 「子鈴しゃん…?」
なんだか様子がおかしい子鈴さんに呼びかける。
 「……うふふふふ」
子鈴さんが僕を見る。うわーー、目が据わってる……。
 「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ
  ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
 「なんや子鈴、えらい楽しそうやなぁー……あははははははは」
ああーー、2人共壊れちゃったぁ……もう収拾つかないよぉ…。