昔懐かし慟哭スレ P2

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僕は夢中で挿入を繰り返した。いつみも僕に合わせるように腰を振る。その振動で廃屋のエレベーターがガタガタ揺れた。
「はぁッはぁ…イイ…ふはぁっ、ぅ…んッ、はぅ…気持ちイイよぉ…」
いつみの呼吸が荒くなっていく。いつみの顔は紅潮して、口からは少しよだれが垂れている。目は熱っぽく虚ろだ。感じまくって欲情しているようだ。
「いつみ…いつみっ」
「あぁッ、あん、あぁ…イイ、すっごく…感じるよぅ…」
挿入が繰り返される。だがそれは、逃げようとする僕の肉棒を、いつみの陰唇が咥え込んで離さないように見えた。
それでもいい。
いつみが感じてくれている事が素直に嬉しく思える。
僕の肉棒にも、いつみの秘肉が与えてくれる快楽がある。暖かく心地良い感触。激しく腰を動かすと、いつみは絡みつくように締め付けて、さらに快感を高めてくれる。
236 :02/02/20 22:54
「い、いつみ…もうダメだ…イク…」
どれほど腰を振り続けただろう、絶頂が近づいてきた。
「はぁ…はぅッ、まだ…ダメ…もうちょっと…」
いつみが両手に力を込めて言った。くぅ…キツイ。今にも暴発しそうな肉棒を抑え、僕はピストン運動を続けた。それだけではなく、揺れる乳房を揉み、首筋を吸い、お尻を愛撫する。
「はぁっ、はぅ…ふぁ、はぁ、はぁッ、はぁぁ…」
いつみが激しく喘ぐ。彼女の腰使いも、かなり大胆になり、どん欲に僕の肉棒を味わっている。
「はぁ…もう…あぁ、イキそう…」
僕の待ち続けた言葉が、いつみの口から洩れた。
「いつみッ…出すよ…!」
「うん、出して…アタシの中に…いっぱい出して…イク…イクッ!」
最後に渾身の力を込めて肉棒を突き出した。根元まで押し込んで、ほんの少し気を緩める。肉棒は激しく痙攣して熱い精液を吐き出した。いつみの暖かい膣の中で射精する。僕はしばらく目を閉じて、その快感に浸った。
肉棒をいつみの中から抜くと、陰唇から白濁した液体がドロドロと溢れ出した。
いつみが、ぐったりと体重を預けてきた。
僕はそれを受け止める。
快楽の余韻に浸りながら、ふたりは言葉も無く抱き合っていた…。
237 :02/02/20 22:59
彼女の背中を両手であやすように撫でる。
いつみに頬を寄せ、髪を優しく触る。
「好きだよ…いつみ」
自然と言葉が出てきた。
「…………アタシも、大好き」
いつみが微笑んで答える。
それが素直に嬉しくて、僕はいつみを優しく抱き締めてキスをした。自分が置かれている状況も忘れ、僕は漠然とした幸福感に満たされていた。
不意に、何かの機械音が聞こえた。
エレベーター内に、微震のような振動が伝わってくる。
「きゃあっ」
「これは…エレベーターが上昇しているぞ!」
ここから出られる。
本来ならば待ち望んだ事であるはずなのに、僕は何故か残念な気持ちだった。
「ふたりの時間が終わっちゃうね…」
どうやら、いつみも同じ事を考えていたようだ。
振動が止まる。エレベーターは無事、二階へ到着した。
古めかしい格子の向こうに薄暗い廊下が見える。
「時間は作るもんだよ。今度はベッドのある部屋で…な、いつみ」
「うん! そうだねっ。ちゃんとここから出て、うちに帰ろう!」
身支度を整え、扉を開く。
一歩踏み出すと、さも当然といったふうに、いつみが手を繋いできた。
僕たちは歩き出す。
この廃屋から脱出するために。

(完)