「今度は僕が…してあげる番だね」
いつみを立たせ、僕は一歩引いて彼女を眺めた。
やや息が荒く、ほんの少しだが肩が上下している。
青い静脈が透けるほど肌は白く、瑞々しい美しさがあった。
充分に成熟した胸。先端にある突起は、淡いピンク色だ。だいぶ興奮しているせいか、すでに隆起していた。
「バストは何センチ?」
「…83」
実際の胸と数字とが頭の中で結びつかず、まじまじと見ていると、
「…もっと、大きい方が好み?」
いつみが不安そうな顔で訊いてきた。
「ううん。いつみの胸、すごく綺麗だよ」
僕は手を伸ばし、いつみの胸を包み込むように触った。
「あんっ…」
いつみが切なそうな声を上げる。
「ほら、僕の手にちょうど良く収まる大きさだよ」
僕は両手でいつみの胸を揉みほぐした。
硝子細工を扱うように、慎重に、大切に。
手の平から、いつみの鼓動を感じた。僕の手の中に、やわらかく優しい温もりがある。
乳房に顔を寄せ、乳輪にそっと舌を這わせる。乳首を避けて、円を描くように舐め回した。
「んっ、あ…やぁ…ぁ」
いつみの口から喘ぎが洩れる。彼女の身体は刺激に敏感だった。
少し焦らしてから、ピンと立った乳首を口に含む。唇の内側で転がすようにして、じっくりと味わった。
ほのかな甘みが舌に広がった。
丹念に乳房を愛撫してから、脇腹を撫でるように通り抜け、お尻をわしづかみにした。少し力を入れただけで、やわらかな感触の中に指が沈む。
僕はひざまずいて、いつみのパンティに顔をうずめた。
思わず鼻を鳴らすと、
「きゃっ、匂いなんて嗅いじゃダメ!」
いつみが恥ずかしそうに声を上げた。僕は構わず、いつみの下腹部に鼻を擦りつける。
「あぁ、いや…ん」
布一枚の向こう側にあるものを想像するだけで、果てたばかり肉棒が疼き、硬度を増していく。僕はいつみのパンティに手をかけた。
「脱がしても、いい?」
いつみは、コクリと頷いた。
ゆっくりと時間をかけて、薄い布切れを足首まで下ろした。このままでは脚を開けないので、右足を持ち上げてパンティを通そうと試みる。
「あぁん、ゴムが伸びちゃう〜」
少し手際が悪かったが、何とかうまくいった。
左の足首にパンティが絡みついた状態になる。
「ごめんごめん」
謝りながらも僕の視線はいつみの股間に釘付けだった。
「やだ…そんなにじっくり見ないで」
「恥ずかしい?」
「もう…恥ずかしいに決まってんじゃん」
羞恥のせいか、いつみは頬を赤くして身悶えしている。
すべてを脱ぎ捨てて、急に心細くなってしまったのだろう。期待と不安とが、ないまぜになった複雑な表情だ。
「だいじょうぶ。優しくするから…」