ギャルゲー板最萌トーナメント一回戦 Round8

鵜野杜椎奈　　入場

　椎奈「………ねえ碧ちゃん、私なんかがこのトーナメントに出場してもいいのかなあ？」
　天羽「何言ってるのよ。椎ちゃんだってちゃ〜んとヒロインの１人を張ってるんだから、誰にも文句は言わせないわよ！」
　椎奈「で、でも私、イベントグラフィックだって１枚しかないし、しかもそのグラフィックだって碧ちゃんのほうがおいしい役割だし……」
　天羽「ぐ………そ、それはおいといて（汗）」
　椎奈「しかも相手は強敵っぽいし……私、出ない方が良かったかも……」
　美都「椎奈ともあろう者が情けないわね」
　椎奈「あ、美都……」
　美都「椎奈の魅力は私が１番知ってるんだから！　胸張って頑張ってきなさい！」
　天羽「そうよ椎ちゃん！　私だって応援するわよ！　その代わり、後々私が出場するときにはちゃんと応援してよね！」
　美都「まああんたの応援はしてあげないけどね」
　天羽「あら、ＣＶなしでトーナメントに出場もできなかった脇役キャラには言われたくないわ」
　美都「キ――――――――！！　なななななぬわんですってぇ！」
　椎奈「……あ……あの、……ケンカは……」
　美都「！！　……そ、そうだったわね」
　天羽「仕方ないわ。今日だけは休戦しましょ。沢村さん」

　椎奈「……ねえ美都、碧ちゃん、さっきから私、誰かの視線を感じるんだけど……」
　天羽「まさか、敵の間諜！？」
　美都「……あれじゃないの、椎奈？　柱の影から隠れてこっちを見ているどこかの新聞部員」
　天羽「あれ、上岡君じゃない」
　上岡「………や、やあ、鵜野杜さん。き、奇遇だね」
　椎奈「……か、上岡、君……き、奇遇だね……」
　天羽「んもう、２人とも。奇遇なわけないじゃない。ほらほら沢村さん、あたし達はさっさと退散するわよ」
　美都「ちょ、ちょっと、どういうことよ？」
　天羽「いいから、さっさと来なさいっての！」
　椎奈「………行っちゃったね………」
　上岡「あ、あの、鵜野杜さん」
　椎奈「……な、何？」
　上岡「僕も、一生懸命応援するから……だから、頑張って！」
　椎奈「うん……なんだか今ので、元気が出てきた気がする」
　上岡「じゃあ、行こうか」
　椎奈「ええ、行きましょ」

　そして上岡と鵜野杜は試合会場へと向かった。
　……後方からの天羽の視線を感じながら。



　Ｌ季現実界の隠し玉、秘密兵器！　イベントグラフィック１枚の汚名を濯げ！
　控えめな性格、冷静な状況分析、図書委員ゆえの語彙の豊富さ！　まさにＬ季のカンフル剤、調整役！
　加えてＣＶ桑島、これ最強！　トンキン勢復権の命運はお前に託した！
　セコンドに上岡進を従え、
　　鵜　野　杜　椎　奈　　　入　場　！　！