白雪のミラクルハニーシュークリーム#2

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77白雪
にいさま、ねえさま、姫、がんばって書いてみましたのv


【本当の魔法】

むかしむかし、大きな森のずーっと奥の、小さな小さなお家に、
白雪と言う名前の女の子が住んでいましたの。

白雪は、お料理をするのが大好きな女の子で、
いつもいつもお料理のことばかり考えていましたけれど、
小さい頃からずっと一人ぼっちだったので、
本当は誰かのために作りたいなって、いつも思っていましたの。

そんなある日、カラスさんがやって来て、こう言いましたの。
「白雪や、おまえは本当はこの国のお姫様なんだよ」って。

白雪はびっくりしちゃいましたけど、カラスさんは神妙な顔で言いましたの。
「でも今この国の王様達は、悪い魔法使いのせいで石にされてしまったんだ。
それを助けるには、おまえと、おまえの他に11人いる姫君達の力が必要なんだ」って。

それで白雪は、もっともーっとびっくりしちゃいましたの!
石にされちゃった王様たちは何も食べられなくなっちゃって、かわいそうですの…。
でも、自分に11人も姉妹がいるって聞いて、とてもうれしくもなりましたの。

だから白雪は、姉妹たちに会って、王様たちを元に戻そうって思いましたの!
それで大急ぎで旅の支度を始めた白雪に、カラスさんは言いましたの。
「困難な旅に出るおまえに一つだけ魔法の道具をあげよう。
さぁ、よく考えて、何が欲しいか言ってごらん。
火竜も一突きで倒せる魔槍かい? 氷狼も一瞬で焼き尽くす炎杖かい?」

白雪は、しばらく考えた後、カラスさんに言いましたの。
「魔法のお鍋がほしいですの。どんな所でも、どんな時でも、
あったかいお料理が作れる鍋がいいですの」って。
カラスさんは「やれやれ、おまえって子は…」ってあきれましたけど、
白雪の言うとおり、火が無くても熱くなる大鍋を渡すと、
すぐにどこかに飛んで行ってしまいましたの。

そう言うわけで、白雪の旅が始まったんですの。

《つづく、ですのv》