1 :
名無しくん、、、好きです。。。:
G'sにてKIDがPSに移植との情報が。
この会社とこの作品の組み合わせが激しく不安・・・。
あのゲームからエロ抜くのって至難の技だと思うが…。
エロを抜いた堂島は堂島じゃない!
3 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/10/31 00:04
4 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/10/31 00:09
と言うか、原画師曰く、
新規原画も販促物もノータッチだそうだが。
6 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/10/31 00:28
板違いだったとは言えどのスレも短命なのが不吉だな(藁
>5
そんなにスレがたってたとは知らなかったよ(ワラ
でも移植だからいいんじゃねーの?
ソースキボンヌ。
ままままっままmまじかよ
>>4 つうかPCの時から販促物系やってないよあの人
基本的に使いまわしだったし
小説辺りから和解ムードだけど(w
星神(PSソフト・未発売)の原画も同じ人だよね?
いや、どうでもいいことなのだが。
儀式の材料の精液採取はどうするんだ?
無難なとこで血になるんだろうなぁ
悠夏と藍のレズシーンは?
夏の旅行のお風呂は?
壊れた雨音は?
文乃の過去は?
堂島は?斉臥は?
夏以降、全く別の恋愛話になるんじゃねーだろな…
声入るんだろうか・・・
どんなに失敗しそうな雰囲気がしてもとりあえず買ってしまうがね・・・
18 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/10/31 02:40
というか、基本的情報がこのスレには書いてないね。
えーと、
タイトル:どこまでも青く…
原作:果てしなく青い、この空の下で…(18禁)
発売日:2002年1月
メーカー:KID
機種:PS1
※メインキャラの声優はドラマCDと同じ人の模様
※新CGはたかみちじゃないらしい?「輝く季節へ」と同様か。
>17
というわけで、声入ります。
しかし、このゲームを移植するとは…
ここまで来たら、「顔のない月」とか「水色」とか「君が望む永遠」とか
どんどん移植されてくんだろうなぁ。
そして、「絶望」やら「Theガッツ!」もコンシューマーに(藁
20 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/10/31 02:44
不吉な名前が出てきたな(藁)
とりあえずオープニングムービーをアニメーションにでもしてもらうか!
あと三ヶ月後にでるのか。早いな
KIDか………ふぅ
タイトルの変え方もハンパだな
げ!? エロゲ板逝ってよし!!
って書くつもりが、移植かよ。。ゴルァ(゚Д゚)!!
まだPC版積みゲーだよ!!!!!!!!!!!!!!
>>19 ねこねこは移植否定的みたいだよ。公式HPみてるとさ。
結構作りにプライドを持っているようだ。
>>24 TOPCAT本体も移植は考えてねーさ
でもそうなってしまう事態に陥ってしまってるのだよ
金が無いとか?
27 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/10/31 14:34
ドラマCDと同じになるんではなかろうか・・・。
ドラマCD揃えなくて済みそうだ(藁
28 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/10/31 14:44
音楽聴きたいから買う
30 :
主題歌は名曲だった・・・:01/10/31 15:08
いとおしく さしのべる指は
消えゆく その切なさを追って
果てしなく広い青空を
見上げて立ちつくしていた
やがて雪は 静かに舞い降り
罪と夢を 覆い尽くす
31 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/10/31 15:17
女たちの憂鬱はどうなるんだ?
やっぱ無理だよなぁ…
さすがにこればっかりは規制の緩くなったDCで出して欲しかったよ。
なんにしても、まるで違ったものになると思われ
果て青はあのシステムだから味があるんだが・・・。
やっぱりKIDの汎用もんになるんだよなぁ?
期待していいの?
36 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/10/31 23:57
PC版の評価はAクラスです。
選択肢まで一気にスキップは便利だったなぁ・・・。
話を盛り上げるの上手かったなぁ・・・。
雨音ルートの堂島邸のとこはハラハラしたなぁ・・・。
無音シーンは無音のままかな。
G's見てないんだけど、まさか、「サウンドノベル」になったりしないよな?
「Nikoensis〜追想〜」いいねぇ。
特に間奏部分のピアノの音と・・・タンバリンの音?(笑)
あそこは何度聴いても心に響くよ。
_,,..-‐−ー-、._
,.-' ヽ、
/ / / l ヽ
| / / || | |
| | | | | || | | |
| |_l |_| | |、 |_| |_|| |
| |l⊥|、 l ヽ,⊥_l、|/l | _________
| |( {,:}, i {,:: } ) /| | /
| |  ̄ l  ̄ // .| | ウー…、
| |、 ` / | | < PS版でも吉野のこと
| | ヽ.  ̄ , イ | .| | | 助けてくれる?
| | lヽ ‐' | | | | \
| | _l | | | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|| |-/ν_ /_/ヽ、_i |
42 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/01 14:13
うーはカタカナじゃ怖いYO・・・
芳野だろ。
44 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/01 14:40
つーかPC版マンセーしてる者から言わせてもらえば。
コレHシーン全部カットだろなら話にならねーよ。魅力ゼロだ!
つーことは、雨音のアナールもオラールも無いんでつかjskだおjfはおおあfじゃjぁkd。
まぁ落ち着け。
葉鍵系の必然性のないおまけ程度で付けられた
エロシーンとはワケが違うんだゴルァ
悠夏たんのスカトロプレイも
藍たんと眼鏡のレズプレイも
雨音たんの手コキも
文乃たんの静止採取も
全部無くなると言うのか!!
川で藍たんがアレを見せてくれと言ったり
混浴の露天風呂でアレを洗われたりするのも
全部無くなると言うのか!!
あ、精子の漢字間違えてた
さぁ、トークしようじゃないか。
52 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/02 00:56
不安しか語れるとこ無いかも(藁)
Gs買ったよ。
この手の雑誌買うの初めてだから恥ずかしかったが、青空のために。
雨音たんの追加CGにちょっと違和感があったかな・・・。
53 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/02 01:37
つーか移植がPSつう旧態ハ-ドてだけで俺はもう許せんな。
何でカノンみたくPS2にしないんだ、せめてDCで出せよマジで何考えてるかわかんねぇよ。
あの魅力的なCGや背景が表現できるとはとても思えねぇ。
どうせ移植ってもシナリオは18禁部分を全部削除して、その前後だけ手直しし後は音声をぶち込むつーうベタな移植だろ?
ホントこうやってPC版の価値を下げることは止めてほしいよマジで。
なぜかKIDはこういう移植はPSばっかりだよな
55 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/02 02:04
PS2→作れる技術が無い
DC→売れるか分からない
ってことでPSなんかなぁ・・・。
PS版が売れればDC移植ってことぐらいはなるかも。
面白く変化してればいいんだけど、ヤバかったらこれで終わりにして欲しいものだが。
>>53 >どうせ移植ってもシナリオは18禁部分を全部削除して、その前後だけ手直しし後は音声をぶち込むつーうベタな移植だろ?
それがKIDってもんよ。
なによりも悔しいのはPS版だけやった奴に
「おまえあんなのが面白かったの?」って言われること。
俺は輝く季節への清水なつきシナリオだけやった奴にこう言われたことある。
その時感じた憤りときたら・・・
盛り上ってるようで敗戦ムードのスレだな(w
>PS2→作れる技術が無い
正確に言うと、
PS2→作るのに時間がかかりすぎる
だろうね。
普通のADVだから、技術うんぬんの問題にはならんだろうと思われる。
恐らくだれも、移植度には期待していないだろうね。
最近のPS2は前よりそんな時間かからなさそうなイメージあるけどなぁ。
多少時間かかってもいいからどっちかで出して欲しかった。
製作者がこのゲームをやり込んでて青空の良さを理解している事を祈る。
>>55 今までの事を考えると、PS2でも売れるか分からない。
>>59 あと、ロイヤリティや規制の問題もあるね。
62 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/02 12:57
まぁ散々文句言ったけど、何だかんだいって音声追加という魅力に負けて発売日に買うんだろうな。
こりゃ声優の演技に期待するしかねーか。
つーかPC版はマジ名作なんだから、それなりの開発力があるところで作れば大化けする可能性があったのになぁ。
今のままじゃひっそりと発売されて、そのまま忘れ去られるんだろうな…
何かもったいないね。
噂によると声優はドラマCDらしいが…
声そのものは良いけど、口調が今一つ。
64 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/02 13:01
見た目が地味だからなあ・・
パッケージが練餡になったりして
>パッケージが練餡になったりして
(・∀・) ・・・・・。
66 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/02 16:26
ヤバイ・・・PC版が好きなだけに初回限定版とか出たら買っちまいそうだ・・・
,. -‐ ' ¨~ ̄ ̄ ̄~¨ '' ‐ 、
/ _,. -───-- 、 ` 、
/ /~ _ -‐ ~i~ '' ‐- ._.\. i、
. / .,.'_,. ',~ li ` -`、 !
i ,/,i l i .| ! , . ^' |
. l .i l ! l| ! l i : ., ! !
|. ! ! .l、 l.! |. ヽ lヽ.,、 .i i. |
! | ,、r 、!_`_-'.ヽl ,`' _ゝi_.ノ} ,' !
liヽ! .、i, '~r,‐.、` ,l--l .r,‐ 、`;ri ,i~l !
iヽ| |^l、_.ゝ_.ノ ,i i .ゝ_,ノ ,!l |;/ |
ノ,_`! l ヽ.__,.. . ' ` 、__,. ' ! i'l,_}
`-| |. ` ' | r'~
`-、l`、 ー── , '7/
` ; 、 ,.. '
l ` - ' !
_,.l l、_
. ,. ' i、 、 `, ` 、
__,. -‐' \_,,`_ _,.. -/ ~` ‐ 、_
,-'~_ \ / _`,-、
,.i' -‐、~i` - _. \ / _,,.. - '~/ i
クッサ〜〜〜〜〜〜〜〜〜イ♥
やっぱPS版だけをプレイするのは止めた方がいいのか?
70 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/02 21:54
予約するかどうかは初回版と
祖父地図とかの特典次第だな
つーか、なんで初回版の話が出てんだ?
>>71 出たら何が付くのかな♪
という話。
不安だらけだし、こういう話題もそろそろ・・・(藁)
どこ青。この眠いネーミングをなんとかすれ。
初回はミルキーの体験版です(w
それは・・・・初回まで不安だよ(;´Д`)
76 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 02:10
前から思ってたけど、あの小学生みたいな制服はわざとなの(w
いやいや、あれは中学生ぐらいでは・・・
78 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 02:25
移植はまず不可能だろうと思ってたがまさか、ほんまにやるとは・・・
あの陵辱シーンはどうするんだ?カットするのか?あれがないと存在意味が欠けると思う。
・・・あのむかつく四角デブをもう見たくないわ。
79 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 02:27
PS2で出さないのは、規制がPSよりキビシイからなのでは。
たとえタイトル変更でもエロゲ移植はダメとかいう噂があったが……<PS2
まあ、ネタかもしれんが。
80 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 02:28
陵辱シーンは文字だけで進行
ダメか(藁
81 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 02:32
陵辱シーンはほのぼの進行(駄目か〜)
82 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 02:39
正直、陵辱シーンを見ると嫌になるんが。
ガキはどう反応するだろうか。正義のような奴になればいいんけどね
ところで文庫本の3巻はまだかぃ?
フォ-クソングも移植されると聞いたのですが本当ですか?
84 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 02:42
どうせ、買うなら18歳になってからPC版を買え!これでいいだろー
キッド版はガキらしく騙されて鬱死になれ。
二万本売れれば大成功だな。
86 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 02:47
>>84 PC版買ってハマったからPS版が気になってル。
87 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 02:52
>>83 ガセネタと思うな。
カキコする前にゲーム雑誌の新作スケジュールをよーく見てくれよ。
SNOWが(以下略
89 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 02:56
>>86 ・・・・・何となく分かるがそこまで買うのかい
しかし、追加シーンとか見たいよな・・・中古でも買えばいいけど
18未満の友人とか勧めれば・・・ただ、友好関係はどうなるか保証0%
90 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 03:03
>>89 前もってダメだと分かっていればショックも小さいさ。
発売後ここでの感想を見てから考える方がよろしいかと。
91 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 03:10
>>90 ガキが餌になって感想をカキコしてもらうのか。
まぁ基本だな・・・俺は買わないけど反応や感想はどんなになるか楽しみだね
関係ない話かもしれんがあいつは買うだろうか・・・(苦笑
そういや、タイトル変わったよな「どこでも青く・・・」だっけ
>>91 漏れが人柱にでもなってやるさ!(゚Д゚)
94 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 03:27
田 圭
木てしなく月い、
こ 穴
の工 の丁 で…
ト
>>93 (´Д`;)・・・あんた、立派なヲ●クだよ・・・
無意味に少々感動した。
96 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 03:32
>95
音声追加は十分人柱になる価値があるとおもわれ。
97 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 03:36
田 主
木てしなく月い、
こ 穴
の.工 の下で…
│
98 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 07:17
というか、初回限定版がドラマCD付きってマジだったの?
エロゲ板のTOPCATスレでそう書かれてたんだけど。
>>98 今売ってるザ・プレの記事にはそう載ってるね。
100 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 13:45
玉砕決定!
101 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 15:34
うっわぁー、それびっみょー(;´Д`)
102 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 16:29
やっぱり「KID」ってのがマイナスイメージなの?
確かにあのメーカーはギャルゲ向きでないと思うが。
なんか下手だよ、ほんま。やってても、じれったい。
103 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 16:48
はぁ?KIDなんてただの移植メーカーなだけじゃん。
一応オリジナル作ってます
井の中の蛙状態ですが w
105 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 19:06
つーか他に選択肢ねえだろ(w
他にまともなメーカーがないのか!
まとも……か?
109 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 23:05
移植されて良かったんだか悪かったんだか(藁)
半端な移植なら止めてほすぃ
KIDだ。何も言わずとも中途半端なもんを提供してくださるだろう。
112 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 23:17
Nikoensisでなくて、まるっきりオリジナルの歌モノ入れてきたらどうするよ?
113 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/03 23:29
NikoensisをEDで使ってOP曲を別に入れるのならまだ許せるが・・・。
女子衆に唄わせるのはつまらんので、松野太紀が歌うNikoensisでも。
サントラのNikoensisって何分入ってますか?
116 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/04 04:22
age
117 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/04 04:53
なんか、もー・・・オマケシナリオに期待だっ
120 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/04 07:04
よけいに評価が下がると思われ。
121 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/04 19:32
age
このスレ見て分かった。いまだにキッドは良いイメージがないんだね。
たまたまメモリーズオフ1stが当たりだっただけなのか........。
123 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/04 23:17
>>122 輝く季節への凄惨ぶり、そして雰囲気を壊さずに移植をするのは難しいと思われるこの作品。
不安だろ?(藁
メモオフ以降も順当に人気があるソフトを量産しているのならば
ともかく、今の状態では期待しづらいよ。メモオフ2ndだって
名前だけで売ったようなもんでしょ。中身も相変わらずの駄目KID
なところが目立つし。
んー、素直にフツーに移植すればいいんだ!!
エロシーンをどーすんべか。世間ではマイナーゲーだろうけど、概ね
高評価なゲームだけに、怒りを買わなければよいが。。。
・・・陵辱が無いと堂島の設定が生きない。
そこでキッド節全開のオリジナルイベント&設定が炸裂っ!!
・・・白子は?
128 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/04 23:45
PSであのレイアウトが再現できるのでしょうか…
129 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/04 23:50
輝く季節の二の舞か・・・可哀想に
板違い、終了と思ったんだが、本当なのかよ・・・
マジです・・・。
ファンは覚悟を決めましょう
オレは特攻するよ。
文乃がそこにいるかぎり…(;´Д`)
おまけシナリオぐらい入るんだろうな
一行レスの多さが哀愁を漂わせている
何となくスレだけでも盛り上がらせたい。
マタ〜リ
何万本逝くだろうか?
前回の「エミーリア」は元がカスゲーだけに仕方がないが、今回は元が良作
だけに気になる。
売れても5万本〜3万本だろう。
えらく強気だな
強気なんだ。
地味だしね。
143 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/05 07:38
一言レスになり始めてきたぞ(藁)
144 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/05 08:09
>139
五万本て(笑)PC版より売れるの?
売れないね。
人柱頼みだね。
147 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/05 12:55
地雷の予感・・
1〜2万本かな
ところでこのゲームの原画書いてる人て、他にも何かあるの?
結構好きな絵柄なもんで…
>>149 エアガイツ(PS)のイラスト描いてたような気がする。
あとはやっと完成したHOSHIGAMI(PS)かな。
>>150 遅レス、スマンコ
結構有名どころ担当されてたんやな、全然知らんかった。。。
HOSHIGAMIかぁ〜なら電撃PSに特集されんかな、、、無理か(笑
152 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/05 23:42
編集者の趣味で特集組まれるから、PC版のファンがいたらもしかして・・・
153 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/05 23:42
>>150 そら、エアガイツのオリジナルキャラ2名だな。
星神は延期が理由にして予約取り消し
家庭版青空のオリジナルキャラ出るかな・・・隠しキャラも含めて
www.amy.hi-ho.ne.jp/cgi-bin/user/takamichi/minibbs.cgi
10月30日のカキコ。
>わしは新規の原画はしてません。
描き下ろし画像はKIDの絵師が描くということか……
156 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/06 04:14
Gsに載ってた新CGはやっぱ何か違ってたなぁ・・・
え? 追加CGなんてあるの? これってシナリオ自体が変更されてるって意味?
そりゃエロCG抜いた分を補わなきゃいかんだろうし。
神社の石段で佇む雨音たんのCG
海でおおはしゃぎの悠夏たんのCG
が、Gsに載ってた。
159 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/06 23:11
記事のためにザプレも買っちった。
160 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/06 23:34
鳩サブレ買ったの?
意外にこの板住人にこのゲームやってる人がいるのがわかる。
18斤ゲーから引越しが増えつつあるな
163 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/07 01:22
「果てしなく青い、この空の下で...」SS
−男達の憂鬱−
作:鷹取兵馬 (C)TOPCAT 2000
「また…こうなったか…」
見上げると青空が広がっていた。地は一面白く染まっている。
風は思いの外、優しかった。
目の前には古びた井戸がひっそりと鎮座していた。
片膝に手をついて立ち上がり、ダークスーツに積もった雪を手で払い落とすと
重い足取りでゆっくりと歩き出す。
黒い巨躯が、真っ白な雪原の中に異質な物体として映えていた。
「ふぁ〜〜……」
都会での一仕事を終えて実家に帰ってきていた宗介が、畳の上で横になりながら
本を読んでいた。
つけっぱなしのテレビは華やかなコマーシャルを流し続け、宗介の目は時折本から
離れてチラチラとそちらを見ていた。
テーブルの上に置かれたコーヒーカップに手が伸びる。
その横に置かれた皿の上には半分ほどかじられたパンが載っていた。
息子が見たらどう思うだろうか? 呆れてため息をつきながら自室へ向かうだろうか。
今の所、その心配は無い。正士は教室にてしっかり勉強──彼は男親よりも女親に
似ていて勤勉な所があった──しているだろうし、母親が何年かぶりにこの家に帰って
くるのは明日の事だから。
居候をしている雨音も、学校から帰って来るまでには随分時間がある。
だからこそ宗介は、今のこの『大切な一人の時間』を精一杯満喫していた。
164 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/07 01:26
カラカラと玄関の引き戸が開く音が聞こえてきた。
この時間にこの家を訪れるのは、郵便配達人ぐらいだろう。
「判子は玄関に置いてあるのを使ってくれ」
宗介は視線をテレビから本へと移しながらそう言った。
彼が今読んでいる本は、戦後の日本に関するミステリー物だった。
次の著作物の題材になりえるかどうか値踏みしつつ、彼の視線は紙の上をなぞっていく。
冬だというのに今日は妙に暖かい。暖房器具のスイッチは入っていなかった。
ふすまも開け放たれたままにし、空気が部屋にこもらないようにしている。
こうしてだらだらと本を読むにはうってつけの環境だった。
──おかげで今日中にこの本を読みきれそうだ。
一冊の本を読破するのに長い時間をかける訳にはいかなかった。
まだ、自分の知らない、自分の興味をそそる出来事がこの世のどこかに紛れて
いるかもしれない。
それを見つける為には、少しでも気になったタイトルの本を片っ端から読破して
いくしかない。
一見して読みづらそうな難解な物でも、その数百ページの中の一行がアイデアに
繋がる時がある事を宗介はよく知っていた。
そういう言い方をすれば、このだらけた態度も立派に仕事をしていると言えるだろう。
165 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/07 01:29
「戦後の状態からよくここまで持ち直したもんだ」
本を読みながら宗介は小さくつぶやいていた。
日本は紛れもなく占領された土地と化していた。
米軍が日本を一つの国として認めたのは、聡明な考え方であり、賢明だったろう。
もし、この本に載っている様に、この島を他の五カ国近い数の国の土地として分割
していたならば、間違いなくこの土地の人間はそれに反発した事だろう。
各国で活動しているテロリスト達の様に人が人を憎み、殺し合い、土地から
出て行けと言い続け、それを武力が押さえつけ、それにテロという報酬が払われる。
血は血を呼び、屍肉を求める人が集まる。ただ単に人を殺したいという人外の生物
までも呼び寄せることとなるだろう。
おそらく今でも戦争は続いている事だろう。こんなのどかな時間は無いはずだ。
「!?」
不意にページが暗くなり、宗介は顔をあげた。
彼が目の前に来るまで、全く気づかなかった。
宗介には元々そういった部類のセンスが皆無だったという事もあるが。
見覚えのある黒いダークスーツ。そのがっしりとした体つきは今読んでいた本の中から
そのまま軍人が出てきたのかと思えるほどだった。
「あんた…生きていたのか…」
「恥ずかしながら………行き場所が無く、ここに来ました」
堀田は立ったまま一礼した。その物言いからしてその手合いの使いとしてここに来た
訳では無いようだった。
宗介はあわてて散らかしていた本と机の上を片づけた。
「どうぞ、お気になさらず」と巨躯が掌を見せる。
「いやいや、『話』をしに来た人に対して失礼ですから。どうぞ座ってください」
まるで当然現れた上司に対して席を譲るように、宗介は散らばっていた物を部屋の
隅に寄せるだけ寄せた。
それを見届けた後、ちゃぶ台を挟んで堀田は正座で座った──こういう人なのだろう。
こういう人がなぜ、あの堂島の元に居たのか。
なぜ、今頃になってこんな所に現れたのか、宗介はそれが知りたくなり、旧敵である
彼を追い返す気持ちなど失っていた。
「どうぞ、足を崩してください」
「いえ、自分は…」
「そうですか」
「性分と思って、どうぞ気になさらないでください」
雰囲気を和らげようとする宗介と、あくまで儀礼を重んじる堀田。
気さくな社長とエリート社員のような不思議な空気が漂っていた。
「もう、一年になりますか」
「……一年? ですか?」
「は?」
「いえ、自分は…今朝、山を下りてきた所なので…まさか一年も経っているとは…」
「今朝? 一年も山の中に?」
「いえ、今朝、山中で意識を取り戻しました」
「…という事はこの一年の間、記憶は無かった? いや、そういう訳でも無いか…」
宗介は堀田の服装を見ながらそう言った。
一年の間、記憶をなくして山中をふらついていたにしては、綺麗すぎる。
どこかに一年間隠れていて、今再び姿を現した、と考えるのが順当だろうか。
とすれば、なぜこの一年間の事を宗介に隠さなければならないのか、という
考えに行き着くが…。
「自分が嘘をついている、とお考えなのであれば、その心配は要りません。自分が
こうして生き返ったのは、これで二度目なのです」
「生き返った? 二度目!?」
不意に現れただけでも驚きなのに、生き返ったと言われ、さらにそれが二度目と
言われては、普通ならどう答えるだろうか?
彼の口から出た言葉で無ければ、からかわれていると取られても仕方が無い。
「すみません、詳しく話を伺えますか?」
一年経った今、既に終わった筈の物語が再び動き出していた。
子供達はもうあの一年から解き放たれていた。だが、大人達にとってはあの一年の
出来事は未だに生活に影響を与えている。
穂村神社の件と言い旧神社の件と言い、駅の件と言い。
堂島の件とて、あれで終わりという訳には行かない。
あれだけ大きな黒幕が去ったのだから、派閥抗争や利権争いは激化しているだろう。
ちらちらとそう言う噂も耳にするが、宗介は政治面に対する関心があまりないので、
聞き流している。
「何から、お話ししましょうか」
「あ、ちょ、ちょっと待って下さいね、録音してもよろしいですか?」
「いえ…もし録音をしたとしても、夢物語と笑われるのが関の山です」
「そうですか、残念…あ、でも、夢物語は私の得意分野ですから」
「そうですか」
珍しく、堀田が小さな笑みを浮かべた。
この男はこういう顔もするのか、と宗介は思った。
「じゃあ、話に入りましょうか。堀田さんは『生き返った』と言いましたが、それは一体?」
巨躯の向こうに見えている家の外の景色は、明るい陽光の中でも寒々しい景色だった。
いつか、彼はその場所で堂島と共に立っていた。
今の彼は、まるで主を失った獣のように静かな存在だった。獣に変わりはしないが。
「…正確には、自分は死んだ、或いは死んだとしか考えられない状況の中で気を失い、
再び意識を取り戻した時には自分の体に傷一つなかった。という事です」
「なるほど…さっき堀田さんは『今朝、意識を取り戻した』と言いましたが?」
「ええ、そうです。一年前、自分は堂島薫と命運を共にした筈でした。ですが、一年
経った今朝、こうして意識を取り戻し、山を降りてきました」
「でも、またどうして私の所に?」
「…正直に言えば、この不可思議な現象を誰かに聞いて欲しかったという事があります」
そのような不可思議な現象について、今初めて聞いた事では無かった。
正士も似たような事を言っていた。死んだと思ったのに、気がついたら怪我をして
いなかった、と。
「ふむ…何か覚えていませんか? 気を失った時に夢を見た、とか」
堀田は少し苦い顔をして、宗介を見た。
「何か?」
「ええ、その夢をいつ見たのかは判りません。ただ、自分は様々な形で自分の死に方を
夢に見ました。今となっては、そのどの死に方で自分が死んだのかさえ判りません」
「たとえばどんな死に方を?」
「獣に喉元を食いちぎれる、或いは溺死、そう言った類の物です」
「獣? 野犬ですか?」
「いえ、本当にそれが獣なのかどうかは判りません。ですが、この喉に突き刺さった牙の
感触から、獣に噛みつかれた、と判断したまでです」
要は何も判らないという事だった。
幻か現実か判らない状態の中、獣かそうでないのか判らない生き物に喉を喰われた。
当事者ならば、もう少し現実味のある証言がありそうなものだった。
「解らないことづくめだな…」
宗介が頭をボリボリと掻いた。
これでは話にもなにもなった物じゃない。
何か一つでも確定していれば、そこからヒントが導き出される事もある。
確定している事と言えば…。
「そうだ、堀田さん、お聞きしてよろしいですか? なぜあなたは堂島の元で?」
この話はそこから始まるのでは無いだろうか。
宗介がじっと堀田の目を見る。堀田の瞳孔は微動だにしなかった。
この質問が避けられない物だ、という事を予想していたのだろう。
「堂島は自分の友人を手に掛けました。その仇を取るためです」
さらり、と彼はそう言ってのけた。その意味がどういう事であるか、普通の人々に
とってそれがどれだけ困難な事で、一生を費やしても不可能な場合が多いという事を
彼が実感しているとは思えない。
まるで近所にでも行くかのように答えていた。
「なるほど…でも、あなたほど堂島の側にいる時間が多い存在なら、その機会も多々
あった筈でしょう? ただ殺すのではなく、公的に…人としての存在を抹殺したかったの
ですか?」
「いいえ、私は堂島の組織そのものを全て潰したかったのです…ですが、
堂島は致命的な失敗を犯し、この地にしばらくの間、隠れ住む事となってしまいました。
この地にて堂島を手にかけたとしても、その跡継ぎはいくらでもいるのです。
それら全てを壊滅させたかった」
正確に言えば、堂島個人ではなく、一つの集団全体に堀田は恨みを持っていた事となる。
「その為に、無関係な人々の命を手に掛ける事となっても…ですか」
「ええ、より多くの人を助けるためには犠牲が必要です」
それが正論かどうか、宗介には判断出来かねた。
こと堂島のいる世界においては、それが一番良い手段の一つである事は否めない。
最も理想的な手段としては、自らが組織の長となり、自分の手で組織を潰す事だろう。
自滅する為に一生を費やす…それも友人の為に。
そんな事、宗介には耐えられそうになかった。
この鋼のような男だからこそ、その地獄のような一生に耐えられるのかもしれない。
だが、幸か不幸か、その地獄の生活から堀田は解放された事になる、と考えられない
だろうか?
「その意志を、一年経ってしまった今でもお持ちですか?」
今度は嘲笑に似た笑みを口元に浮かべた。
視線は宗介ではなく、別の方向に向けられている。
「戒田さんはおわかりでしょう? もしその意志を持っていても、もはや不可能だと
言う事を。自分は既に敗者であり、余生を楽に暮らすしか道の無い事を」
「ええ、そうです。そしてそれを確認する為に、今日ここに来たのでしょう?」
堀田はうつむいたまま何も言わなかった。
堂島は死に、彼は生き残った。自らの手で殺さなければならない最大の目標を失い、
そして他の目標には手が届かない位置にいる。
主人が死亡したにも関わらず、飼い犬だけが生き残った。
飼い犬は番犬としての使命を果たす事は出来ず、居心地の良い寝床を失っていた。
今更残党の所へ顔を出しても、役立たずと言われるか、悪ければ自分の身の大切さに
主人を売ったかと勘違いされるのが関の山だろう。
「私には、本当にそれだけしか道は残っていないのでしょうか?」
「ええ、そうです。その事も、あなたは確認したかった」
もし彼がまだその意志を持っているのならば、わざわざ宗介の前に姿を見せる事など
しなかっただろう。
屍として世を歩き、仇敵のたむろする穴へと舞い戻り、彼らの喉笛を噛みちぎればいい。
それをしなかったのは──。
「今日は随分あったかいね」
日差しは暖かく、風も無い。
田舎道を正士と共に歩く雨音が、彼の顔を見てそう言った。
「うん…ずっとこんな天気だといいんだけどな」
朝方は冷え込んでいたために首に巻く必要があったマフラーも、今は彼の鞄の中に
押し込められていた。
あの奇妙な体験を終えてこちら、望んでいた平穏な毎日が戻ってきていた。
いや、前よりももっと理想的な環境に周りは変わりつつあった。
空いている土地に少しずつ住宅が建つようになり、あぜ道だった道のうち、
最も頻繁に使う道は舗装されていた。
駅に向けて目抜き通りを作るかどうかという事に関しては地元の人は反対し、
景観を壊さない程度の道にするという事になっていた。
安曇学園も旧校舎は取り壊され、その場所は駅建設予定地となった。
穂村神社はこの何年かのうちに文化財として認定されるようで、焼け落ちた
本殿の修繕品のいくらかは国が出し、出来るだけ元通りの建物を復元するとの
事だった。
雨音の家は不動産業者から買いたいという話があって、その代わりに正士の家の
近くに土地を用意し、小さな家も用意するという事だった。
家財がほとんどなかった事もあり、雨音はそれを承諾していた。
その土地に家が建つまでは、まだしばらく彼女は正士の家に居候という形が
続くだろう。
少しずつ変わりゆく景色の中、二人は坂道の上に建つ家に近づいていった。
車が上る為の坂道を二人は上り、玄関の扉に手を掛けた時、縁側の方から
複数の人の声が聞こえてきた。
「あれ? 誰か来てるのか?」
「うー…そうみたい」
二人は荷物を持ったまま、縁側の方へと歩いていった。
何かを取り囲んでいる皆の背中があった。
「また、堀田さんの勝ちだ」
そういう声が聞こえて、正士は自分の耳を疑った。
その名はもう二度と聞くことがないだろうと思っていた。
「堀田?」
そう言いながら雨音の顔を見ると、彼女も少し困ったような顔をして正士の顔を
見ていた。
皆は一体何をのぞき込んでいるのだろうかと訝しげな目で見つつ、正士達は
その人だかりの方へと近づいた。
「これで、5連勝ですか…堀田さん、お強いですね」
「お父さんまで負けちゃうなんて、本当に強いよ」
辻夫の声と悠夏の声。
いよいよもって正士は不思議な気持ちになっていた。
堂島に最も直接的な嫌がらせを受けた二人までもが、その男の名前を知人のように
呼ぶとは思えない。
「悠夏、ちょ、ちょっとごめん、あ………」
悠夏の横から身体を割り込ませた正士が見た物は、床上に置かれた将棋盤と、
その手前側に座っている辻尾、そして対面に正座して座っているあの男だった。
「お、何だ正士、今頃帰ってきたのか? 遅かったじゃないか」
「……うん……」
「お久しぶりです、お邪魔しています」
「は、はい…」
「びっくりしただろ? 堀田さんがなぜこんな所に居るのかって」
「私だって驚いたよ、だっておじさんから電話がかかって来て、お父さんと一緒に来て
欲しいって言うから来てみたら、この人がいるんだもん」
「でも、どうして、ここに?」
「分かり易いように言えば、お前と同じだよ、死んだと思って気がついたら何とかって奴だ」
では彼も正士と同じように、死んだと思っていたのが、怪我一つしていなかったというの
だろうか?
そんな事がありえるのだろうか? いや、もしあり得るのだとすれば、堀田だけでなく
他の人にもその可能性があるのではないだろうか?
正士は、自分が良い事をしたからこそ、生き返ったのだと思っていた。
堀田にそれが当てはまるのだろうか。確かに彼は人としては信頼出来る部類に入るが、
堂島の手先としてやった罪は数え切れない筈だ。
「堀田さん、だけですか? その…生き返ったのは………」
「確証は無いが、私が気づいた時、周りには誰もいなかった」
「堂島は……?」
「もし、堂島が堀田さんと同様に一命を取り留めたのだとすれば、こんな小さな村だから
すぐに話が聞こえてくるだろう。あいつは一人じゃ何も出来ないだろうから」
それは言えるだろうか。今もってこの村から外に出る手段は限られている。
堂島の、金銭欲にかぶれたあの身体では山中を抜けてどこかへ行けはしないだろうし、
村に出てくれば誰かに見られるだろう。
「そう…で、どうして将棋?」
正士の問いに最初に答えたのは宗介だった。
「いや、実は暇ついでというか、場を和ませる為に将棋を指してみたんだが…ちょっとな」
「今、お父さんも負けたトコ」
相変わらず巫女服を来たままの悠夏がそう言った。
「不思議ですね、あなたの指し方は一見でたらめなのに、気づくとこちらが負けている。
こんな指し方をする人は初めてです」
「そんな大した物じゃありません」
「いや、ひょっとするとこれからはプロ棋士として生きていけるかも」
「それはいい考えだ。そういう生き方をしてもよろしいんじゃないですか?」
どうしても、正士はその和やかな雰囲気の中に入る事が出来なかった。
もう一人、輪の外でじっと待っている少女も正士と同じ顔をしている。
二人は堀田について他の人よりも知りすぎていたのかもしれない。
あの邸宅での地獄のような毎日は、一生消すことは出来ない。
だがそれを知らない人々は、堀田の事をまるで旧知の友人のように扱っている。
立場が変われば人はこんなに変わる物だろうか。
正士と雨音は互いに側に寄り、この異質の空気の中、自分達の居場所はどこにあるの
だろうかと、その光景を眺めていた。
「あれ?」
更にもう一人来客があった。それは正士にとって少なくとも今のこの状態から
自分を救い出してくれるのではないか、という頼もしい存在感をもった少女だった。
「あら、あなた…生きてたの?」
「あ、文乃ちゃん…」
一歩悠夏が輪から退いた。未だに彼女は文乃に対して苦手意識を持っている。
空いたその空間から文乃は輪の中の様子を見て、少し考えていた。
将棋盤──その盤上の駒の配置を見れば、どちらが勝ったかすぐに判る。
堀田の勝利、にも関わらず皆の表情は柔らかい。
将棋を指している所を皆で見ている──つまり堀田が将棋を指すという事に対して
何か普通では無い事があった。
宗介と辻夫、この二人は村の中でも将棋は強い部類に入った筈だ。
ここは宗介の家であるから、まず最初に堀田と将棋を指したのは宗介だろう。
そして今、辻夫が負けている。宗介も既に将棋で負けているのだろう。
だから辻夫を呼んだ。堀田は将棋で圧勝している。その勝ち方があまりに強烈だったから
皆、こんな柔和な表情をしているのだろう。自分達とはレベルが違うという事を認知し、
堀田自身をもそれで認知したのだ。
「お嬢様、お久しぶりです…本来ならこちらからお伺いする所を…」
「気にしなくていいわ、今はもう昔のあなたじゃないんでしょう?」
彼女はそう言うと、片方の掌で辻夫の座っている場所を指した。辻夫は軽く会釈して
その場所を彼女に譲る。
自分の予想とは違う展開になったのを見て、正士はさらに不安さを増した視線で
その成り行きを見守った。
「文乃ちゃんは将棋が指せるのかい?」
宗介がそう言うと、文乃はええ、少しなら、と答えた。
彼女は実に多芸で、勉学から運動までほとんどの事をやってのけた。
皆の知る限り、ほとんどの事において彼女は誰よりも上手に、段取り良くやりこなす事が
出来る。だから将棋に置いても、彼女のその才能は変わらないだろう。
「物事には全て本質があるの、それを理解出来れば誰にでも出来る」
彼女は至極簡単にそう言った事があるが、それが普通の人にとってどれだけ難しい事
なのか判っているのだろうか?
文乃が駒を並べ始めたのを見て、堀田もすぐに盤上に駒を並べ始めた。
何故、文乃は堀田と将棋を指す事を即決したのだろうか。
きっとそこにも「本質」があるのだろうか?
空気が先ほどの和やかな物から緊張感の漂う物に変わっていた。
正士と雨音も輪の中に近づき、将棋盤が見える場所に落ち着いた。
文乃なら堀田に勝てるかもしれない。そうなれば、皆、安心できる。
堀田は「普通の人間だった」と。
正士は将棋についてはほとんど詳しい事は知らなかった。
駒の動き方ぐらいは知っているが、それだけでは将棋は指せない。
無駄のない攻め方、守り方を知らなければ、将棋というのは遊びにもならない程
簡単に勝敗が決してしまう物だった。
文乃が玉を持ち、堀田が王を持つ。一般に強い物が王を使うという儀礼事項からだった。
先手は文乃からだった。パチン、と駒が板に当たる乾いた音が響く。
最初の数手はどちらも躊躇する事無く、互いに駒を進めあっていたが、堀田がある駒を
動かした時、宗介と辻夫が同時に盤上をのぞき込んだ。
文乃は姿勢こそ崩していないものの、難しい顔をして盤上を睨んでいる。
正士にはその一手でどうしてそんなに皆が考え込むのか判らなかった。
彼が横を見ると雨音がいつの間にか縁側に座って、うつら、うつらとしていた。
文乃が次の一手をうち、宗介と辻夫はそれに見入ったが、正士と悠夏はすでに興味を
失っていた。
二人は雨音の隣に行き、彼女と同じように腰掛けた。
「悠夏は、堀田さんの事をどうとも思わないのか?」
駒を指す硬質の音を背後に聞きながら、正士が悠夏の方を見る。
「悪い人じゃなさそうじゃない。悪いのは堂島だったんだよ」
ふぅん、と曖昧な返事をしつつ、正士は庭の方を見た。
彼女は至極簡単にそう言った事があるが、それが普通の人にとってどれだけ難しい事
なのか判っているのだろうか?
文乃が駒を並べ始めたのを見て、堀田もすぐに盤上に駒を並べ始めた。
何故、文乃は堀田と将棋を指す事を即決したのだろうか。
きっとそこにも「本質」があるのだろうか?
空気が先ほどの和やかな物から緊張感の漂う物に変わっていた。
正士と雨音も輪の中に近づき、将棋盤が見える場所に落ち着いた。
文乃なら堀田に勝てるかもしれない。そうなれば、皆、安心できる。
堀田は「普通の人間だった」と。
正士は将棋についてはほとんど詳しい事は知らなかった。
駒の動き方ぐらいは知っているが、それだけでは将棋は指せない。
無駄のない攻め方、守り方を知らなければ、将棋というのは遊びにもならない程
簡単に勝敗が決してしまう物だった。
文乃が玉を持ち、堀田が王を持つ。一般に強い物が王を使うという儀礼事項からだった。
先手は文乃からだった。パチン、と駒が板に当たる乾いた音が響く。
最初の数手はどちらも躊躇する事無く、互いに駒を進めあっていたが、堀田がある駒を
動かした時、宗介と辻夫が同時に盤上をのぞき込んだ。
文乃は姿勢こそ崩していないものの、難しい顔をして盤上を睨んでいる。
正士にはその一手でどうしてそんなに皆が考え込むのか判らなかった。
彼が横を見ると雨音がいつの間にか縁側に座って、うつら、うつらとしていた。
文乃が次の一手をうち、宗介と辻夫はそれに見入ったが、正士と悠夏はすでに興味を
失っていた。
二人は雨音の隣に行き、彼女と同じように腰掛けた。
「悠夏は、堀田さんの事をどうとも思わないのか?」
駒を指す硬質の音を背後に聞きながら、正士が悠夏の方を見る。
「悪い人じゃなさそうじゃない。悪いのは堂島だったんだよ」
ふぅん、と曖昧な返事をしつつ、正士は庭の方を見た。
確かにあの日の危機はもう無い。堀田がここに居ようが居まいが、俺達にあの時の
ような身の危険が迫る事は無い。
堀田自身は無害で、有害なのは堂島だった。
それでも正士には本能的に彼を受け入れられない何かを感じていた。
彼だけが異世界の住人のように思えるのだ。
このやや古くなりかけた家の縁側で、のんびりと人々に囲まれながら将棋を指している
姿が彼の本当の姿とは思えない。
これは仮の姿で、本当の姿は堂島の邸宅で柄の悪い男達を指揮していた、あの堀田
ではないだろうか。
この胸につかえた正体不明のもどかしさは何か。
遠い空を見上げながら、彼はそれを考えていた。
「!!」
後ろの様子に変化があった。
正士が振り返ると、親父達が今までにないような難しい顔をしながら腕を組んでいる。
文乃もまた、いつになく真剣な眼差しで盤上を見下ろしていた。
いつものような余裕のある表情では無かった。
正士が盤上をのぞいてみると、一見して堀田が負けているように見えた。
文乃側の駒は数多く堀田の陣地に入っている。だから堀田の側の駒も少なくなっていて、
王将の周りにも2、3枚の駒しか無い。
文乃の方の陣地にも堀田の駒が2、3枚攻めていたが、玉将の周りには数多く駒が並んでいる。
様子を見ていると、どうやら順番は文乃の様だった。
玉将の鼻先に歩がおかれている。それを取らなければ負けになる。
問題はどの駒で取るかだった。
文乃はしばし考えた後、玉将を守っていた金でその歩を取った。
堀田は手持ちの駒をその金の鼻先に置いた。それを取らなければ金が取られる。
金が動いた。また鼻先に駒が置かれた。堀田に躊躇する様子はない。文乃が駒を
動かすと即決で次の手を返してくる。
文乃が金を動かした。また鼻先。文乃はその駒を取るのやめ、今し方取った駒を打って金を守らせた。
堀田は躊躇無く金を取り、文乃はその駒を取り返す。
次に堀田は、先ほどと同じく、また玉将の鼻先に歩を置いた。
一見して有利なのは文乃なのに、攻め続けているのは堀田だった。
別の駒がその歩をとった。その鼻先に先ほどの金と同じように堀田が駒を置く。
彼の持ち駒は残り少ない。
文乃は………。
「あなたの勝ちね」と言った。
宗介と辻夫がううむ、と大きく考えこんだ。
正士が縁側で考え事をしていた時までは、文乃が優勢だったらしい。
だが、堀田の一手でその局面が変化した。
「失礼しました」
堀田はそう言って一礼した。
「お父さん、そろそろ返らないと夕飯の支度が…」
「お、そうか、もうそんな時間か…」
もう一戦、と誰かが言う前に悠夏は父の袖を引っ張ってそう言った。
冬の昼は短い。まだ時間が早いからと言って長居すれば、あっという間に
日が暮れてしまう。
「いやいや、面白い物を見せてもらいました。堀田さん、また今度私と勝負してください」
辻夫は笑みを浮かべながら縁側を降り、宗介と辻夫に一礼した。
悠夏も皆に一礼し、正士に手を振って「また明日ねー」と脳天気な挨拶を残して庭を
去っていった。
「すー…すー…」
雨音は熟睡状態になって縁側で眠りこけていた。
正士が彼女を起こそうとすると、宗介が口元に指を当てて息子を制止する。
「疲れているんだろう。毎日学校と家事の繰り返しだからな」
「じゃ、今日の夕飯は俺が作るよ」
正士は玄関の方に回ると、靴を脱いで家の上に上がった。
「では、私もそろそろお暇します」
野太い声がそう言うのが聞こえた。
「え? でも、どこか泊まる宛てがあるんですか?」
「はい、その辺りはここに伺う前に目処をつけておきました」
「そうですか…明日のご予定は?」
「この村を一回りしてみたいと思っています。自分はこの村に居ながら、ほとんどこの村の事を知りませんでしたから」
廊下から部屋をのぞき込むと、黒服が静かに立ち上がり、一礼して縁側を降りていくのが
見えた。
宗介がそれを見送るために庭の方に歩み寄る。
文乃の姿は見えなかった。帰ったのだろうか?
彼は自室に戻って荷物を置き、着替えを済ませた後に台所に向かった。
窓の外が赤く染まり始めていた。空気も幾分冷えだしてきている。
家の中が急速に暗くなり、正士は部屋と廊下の電気をつけた。
台所の電気は既についていた。
宗介が居るのかと思って正士が台所に入ると、そこには冷蔵庫の中を見ながら腕を
組んで考え事をしている文乃の姿があった。
彼女は帰宅した訳ではなかったようだ。
「あれ? 文乃ちゃん、どうしたの?」
「夕食をよばれていくわ。今から作るから少し手伝って」
「は?」
「お米は研げるわよね? いつも何号炊いているの?」
「え? 文乃ちゃんが俺達の夕飯を作るの?」
「どの道、家に帰っても私は夕飯を作らなくてはいけないわ。ここで4人分の料理を作ってもさして手間は変わらないの」
「あ、そ、そう…ありがとう」
「何号?」
「2、2号半かな…」
もし、雨音が起きていたとしたら、彼女は同じように夕食の準備をしただろうか?
正士は不思議に思いながら、彼女を手伝って共に夕食の支度をした。
「…………あ、私……夕食の用意……」
雨音の思考が通常状態に戻ったのは、皆で夕食を食べ初めてから少ししての事だった。
つい先ほどまで自室で寝かされていた彼女は、夕食が出来た事を正士に告げられて
見えない糸に操られた人形の様にテーブルにつき、何も見ていない視線を漂わせながら
文乃の作った料理を口に運んでいた。
「文乃ちゃんが作ってくれたの?」
「ええ、ついでがあったから」
「ごめんなさい…私…」
「気にする必要は無いわよ。『ついで』って言ったでしょ?」
「はは、あんまりよく寝てるのを起こすのも気がひけてね」
宗介がテレビを見ながらそう言った。
「明日から、気をつけます」
「疲れてる時は言ってくれれば、その日は俺が食事を作るよ」
「うー……うん、そうするね」
箸の先を少しかじりながら、彼女は済まなそうな顔で正士を見た。
「おじさま、一つ聞きたい事があるんですけど」
正士と雨音のやりとりを聞きつつ、文乃は宗介のほうを向いた。
「今まで見た事は無いよ。あんなのは初めてだ」
宗介は文乃のほうを振り返ることなく、そう言った。
何の話しかと思って正士と雨音が謎の会話をする二人の顔を見る。
「あれは将棋とは言わない…ただの戦争ゲーム」
「………なるほど……戦争…か……」
将棋というキーワードが出たので、それが堀田に関する事だという事は解る。
堀田の将棋の指し方は将棋ではなく、戦争ゲームだと文乃は言った。
その両者に何か違いあるのだろうか? 将棋とはそれ自体元々は簡単な戦争シミュ
レーションゲームの筈だが。
「文乃ちゃんはどうして戦争と思ったんだい? あの対局も途中で負けを認めただろう?
やろうと思えばまだ続けられた筈なのに」
「同じ事。将棋には普通定跡があって、それをどう崩すかが問題になるけど、あの人の
指し方に定跡はない。ゲリラ的にあちこちで戦闘を起こす……持ち手の駒を少しずつ
増やす事を重視していたわ。持ち駒が十分に増えたところで、その駒を使って短期決戦で
こちらの陣地を荒らし回る」
今日、堀田と対局して負けた人間は悉く同じ理論でうち負かされていた。
定跡があるならば、それを破る手段を考えつけばいいのだが、定跡が無い者を相手に
するのは、どう出てくるかの予想がつかない分、難しい。
「彼は、まるで墓場から屍を呼び出すように駒をおいていった。勝つためには犠牲を
厭わないその戦い方に嫌気がさして、私は対局を放棄したの」
彼らしい、と正士は感じた。ようやく心の中にしっくりとした物が感じられた。
堀田は自分達と同じような、優しい世界で生きていく人間ではないと思った。
そのかけらが文乃の言葉から感じ取れたのは良かった。
彼はまだ死んではいない──何故そう思ったのかは解らない。
ただ正士は、堀田には凡人であって欲しく無いという気持ちが強かった。
「………そうだ、一年前の堂島の周りにいる人物、特に堀田という男について調べて
くれないかな?」
「今から?」
「無理かな?」
「いつまでに?」
「出来るだけ早く」
「明日、帰れないわよ?」
「休み、先に延ばせないかな?」
「随分焦ってるわね。誰かの命でも関わってるの?」
「場合によってはね」
「そう。休みはずらせるわ。判った事は随時するわね。どうせ家でゴロゴロしてるん
でしょ?」
「失礼な。仕事はしている」
「ふふ…あなたの今の仕事とこの件が関係しているとは思えないけど? 余計な事に
首を突っ込んでるんじゃない?」
「君にしては口数が多いな。何か心当たりがあるんだろ」
「元堂島の傘下だった組が本格的に動き始めているわ。一年も経ってようやく、ね」
「………そうか…」
「切るわね。私用電話は禁止されてるの。ボスにみつかるとうるさいから」
「ああ、いい情報を期待してるよ」
夜中、明かりのついていない真っ暗な廊下で、宗介は受話器を静かに置いた。
口の中に嫌な味が広がっていた。組の動きと堀田に何か関わりはあるのだろうか?
この一年、元堂島の傘下の組の派閥争いは、噂こそあれど静かな物だった。
それが本格的に動き出したとあれば、それなりに大きな事件に発展するかもしれない。
時期を同じくして姿を現した堀田。
宗介は堀田がここに別れを告げに来たのではないか? と考えていた。
だからこそ、あんなに気さくに振る舞い、明日から村を見て回る等という一見
呑気ともとれるような事を言いだしているのでは無いだろうか。
獣は主を本当に失ったのだろうか。
致命的な一撃を与える為に、牙を抜かれたかの様に見せているだけではないだろうか。
「もし、俺がこの物語の書き手なら………」
結末は赤い色に染まっていた。
血は血を求め、名誉は名誉を求める。
その名誉が無くなった時、残るのはもはや人間とは呼べぬ生き物ではないだろうか。
出来れば彼がこの地を離れる前に、出来るだけの事をしておきたかった。
その為には彼が何者なのか、彼の過去に何があり、今の彼があるのかを知らなければ
ならない。
上手く、彼の口から聞き出す事が出来ればいいのだが、その可能性がどの程度あるのかも
今は判らない。
「はぁ……原稿の締め切り、ちょっと延ばしてもらうかな……」
宗介は頭を掻きながら自室へと戻っていった。
翌日も空は晴れていて、去年の冬とは比べ物にならないほど過ごしやすかった。
冬にこんな日が訪れるのは何年かに一回、3日続けばいい方だろう。
あとは晴れていても寒風が吹いているとか、或いは曇っている。
大体は雪が降っているし、そのおかげで村の外に出られない事も度々あった。
村を見て回るにはうってつけの日だった。
堀田はスーツの上着を脱いで肩に掛け、川沿いの道を歩いていた。
昨晩は新しい村役場の建設予定地になっている堂島の家に泊まった。
とは言っても、家ではなく、工事現場の従業員が使うプレハブの事務所の中だが。
冬の間は使われないという事もあり、村役場に赴いて承諾をとっておいた。
かつてその場所には大きな邸宅があり、十何人もの男達が寝泊まりしていた。
今、その場所は綺麗な更地になっていて、昔の面影は微塵もない。
だが、彼にとっては懐かしい雰囲気があった。だから昨晩は安眠する事が出来た。
最近舗装されたらしい道を歩いて行くと、屋根から雪を下している家が遠くに見えた。
屋根に一人が登り、シャベルのような物で雪を下に放り投げている。
下には雪の小山ができあがっていた。今度はあれを用水路等に捨てなければならない。
大人一人では一日で終わるかどうかという重労働だった。
近づいていくと、雪山の近くには人の気配がないのが判った。
屋根の上に登っているのは初老の女性だった。
彼女は一すくいの雪を投げ下ろすたびに大きく息をついて額の汗を拭っている。
見たところ、重労働という域を超えているように見えた。
「よろしかったら手伝いましょうか?」
堀田は屋根の上の女性に向かってそう叫んだ。
「あなたは?」
「通りすがりの者ですが、見たところ随分お疲れのご様子なので」
「はぁ、確かに少し困っていた所です。もしお願いできるなら、助かります」
堀田は持っていた上着を縁側に軽く二つ折りにして置くと、壁に立てかけられた梯子を
上まで登り、屋根に登った。
そこからは村の遠くの方まで見渡す事が出来た。遮蔽物は無いに等しい。
どちらを向いても山が遠くに見えた。この村は盆地にあたる所にある様だった。
奇妙な閉鎖感があった。まるで檻に閉じこめられた様な…。
「すみませんねぇ…お茶か何かご用意させていただきますね」
「お気遣い無く」
堀田と入れ替わりに初老の女性は梯子を下りていった。
彼は腕まくりをすると、屋根に積もっている雪を下へと下ろし始めた。
彼にとってこの程度の作業はちょっとした運動程度で、労働と呼べる物でも無かった。
むしろ、頭の中を空に出来る好ましい作業だった。
今まではいつも、命の勘定をしなければならなかった。
自分の命も含めて、常に敵側の命の量と味方側の命の量を比べて、戦いの後に
その量がより多く残るようにする。
敵の目の前ではなおさら、一瞬でも思考を休められる時は無い。
常に敵の事を考え続け、攻撃の仕方を練り、逃げ方を探し、いかにして不意をつくかを
吟味する。
今しているこの作業のように、特に何を考えるでもなく、景色を茫洋と見ながら身体さえ
動かしていればいい、という事はなかった。
こんな生活が出来たらいい、と考えた事がしばしばあった。
あの過酷な生活にはもう疲れた。
いい機会では無いのだろうか? 神に──もし自分がこうして生き返ったのが、そう
呼ばれる存在の力だとすれば──感謝すべき事かもしれない。
一切のしがらみは無く、彼らは自分を死んだ者だと思っている。
名を変えてこの地で静かに暮らすのも、いいのでは無いだろうか。
それが残された道ではなく、自ら望んだ道だとすれば。
作業はことの他、早く終わった。堀田としてはもうニ、三件手伝ってもいいぐらいだった。
初老の女性は満面の笑みを浮かべて堀田に何度も礼を言った。
やはり、若い人の力は頼れる物だねぇ、としきりに感心していた。
出された茶と和菓子に礼儀程度で手をつけながら、堀田が休んでいると、目の前を
宗介が通りかがった。
彼はこの家の主に軽く会釈しながら、堀田の方に近づいて来た。
「ああ戒田さん、この方を知ってらっしゃるんですか?」
「ええ、まぁ」
この村の住人のほとんどは堀田の事を知らないだろう。
堂島の存在感の強さに比べれば、堀田など彼の影同然だった。
「今、雪下ろしを手伝っていただいたんです。私一人だったら三日はかかる所を、
この方のおかげで3時間ほどで片づきました」
「ほぅ、雪下ろしですか」
宗介は屋根と、庭先に堆く積まれている雪を見て感心していた。
「お茶、いただきました。ありがとうございました」
堀田は自分の上着を取ると、立ち上がって初老の女性に頭を下げた。
「いえいえこちらこそ。またいつでも寄っていってください」
彼女は再び何度も堀田に頭を下げる。
出口でもう一度礼をして、堀田はその家を後にした。
こうして無駄な時間を潰すのもいいものだった。これからどうして時間を潰そうか?
「村はもう見終わりましたか?」
横を歩く宗介がそう聞いてきた。
「いえ、まだ半分も見ていません。今の家で作業を少し手伝っていましたので」
「そうですか」
「戒田さんは、自分に用があるのですか?」
「ええ、少し聞きたい事がありまして……大した事では無いんです。昨日の将棋について
なんですが」
「何でしょう? 自分が言える事はあまり無いと思いますが…」
「何故、私達はあなたに勝てないのでしょう?」
その問いに答えられる模範的な解答は存在しなかった。
目的地も無く、ゆっくりと田舎道を歩きながら彼は答えた。
「……自分は将棋の事をよく知りません。自分が出来るのは、あの駒の一つ一つを
兵隊として考える事です」
「ほぅ、兵隊ですか」
「ええ、歩は新兵に似ています。前方しか見えず、留まるか、前に進む事しか出来ない。
飛車角は長距離砲に似ています。しかし味方に損害を与えてはなりませんから、射線上に
味方が居てはいけない」
「なるほど」
「やり方は実際の戦闘と同じです。肝心なのは、如何にして指揮官に『正しい判断を
させないか』という事です。それが出来ればあとは数の問題だけが残ります」
「しかし、その技術はすぐに身に付く物ではありませんね」
「はい…」
「生死をかけた状況に身を置いている者だからこそ、体得できる技術」
「ええ」
「あなたはその技術を持っていたから、堂島の元でも生き抜いて来られたのでしょう?」
ふぅぅ、と長いため息を堀田が吐き出した。
自分の過去を聞き出して、今更どうすると言うのだろうか。
このままここに永住するのなら、過去のことなどどうでも良い事では無いか。
それを知りたがるのは天性の好奇心からだろうか。
「あなたに兵隊としての勘がある限り、私達に勝ち目は無いのでしょうね」
「……そうですね」
堀田は空を見上げて答えた。将棋を指したのは間違いだっただろうか。
要らぬ気苦労をかけるかもしれないから、過去の事は誰にも話をしなかったのだが。
「今でも戦場に戻りたいとお考えですか?」
「いえ、それはありません。自分は…今更ではありますが、このような生活も性に
あっている気がするんです」
「それを聞いて安心しました」
宗介は微かに笑いながらそう言った。
「堀田さん。もしあなたにその気がおありなら、この村で暮らしてみてはどうです?
この村の人達なら皆、歓迎すると思いますよ」
「そうですね、一度考えてみます」
宗介が足を止めたので、堀田はその場で立ち止まって彼の方に振り返った。
「聞きたいことはそれだけです。お邪魔しました」
「いえ、おかげで少し気が楽になりました」
「私も気が楽になりました。家に帰って仕事の続きをしますよ」
「では、自分はもう半分、この村を見て回ります」
「ええ、ごゆっくりと」
宗介は軽く一礼して元来た道を戻る方向に身体を向けた。
「……あ、戒田さん」
「はい?」
「暇がありましたら、本当の将棋の指し方を教えていただけますか?」
「はい、喜んで。きっと穂村さんも協力してくれると思いますよ」
宗介は久方ぶりに晴れ晴れとした気分で家路についた。
堀田は宗介が心配していたような、血だまりの中でしか生きられない人種では
無かったようだ。
彼には天性の、人を惹きつける雰囲気を持っている。
それを良い方向に生かせば、きっと良い形で新しい人生を歩むことが出来るだろう。
彼にはそれをする権利がある。自ら死に場所を探さなくてもいい。
これからこの村は街へと発展して行くだろう。多くの人々は今までの田舎での生活を
守ろうとして、頑ななまでに変化を拒むだろう。
だがそれは返ってその人達を大きく傷つける事になる。
時代に取り残された古い玩具のように、心の隅で朽ち果てていく生き方を選ぶ者も
出てくるだろう。
それらの人を引っ張っていく力と魅力が堀田にはある。
たぶん……だからこそ彼はこの村に戻ってきたのだ。
宗介はそう考えながら帰り道を歩いていった。
「あらあら、昨日はあんなに死にそうな声だったのに、今日は随分元気そうね」
「ああ…昨日の件、なんとか落ち着きそうだ」
「じゃあ、私はもう調べ物をしなくていいのね」
「ああ、無駄足を踏ませて済まない。もっと難題だと考えていたから」
「別に良いわよ。お休みが早くなって、そっちに早く帰れるんだから」
「結局、何か判ったのか?」
「ええ、でももう関係ないんでしょ? それとも知りたい? 小説家として」
「聞きたいね」
「ふふ、いいわ。それほど手こずる物でも無かったから。ある事件を担当した記者を
簡単に捕まえる事が出来て、堀田という男性に関する事はその事件までは遡れたわ」
「ほう、さすがだね」
「簡単だった割には内容は濃い物よ。堀田という人、もし彼の口から『その事』が
聞けたら、一生それで食べていけるだけの大きなネタを知っているかもしれないわ」
「勿体ぶるね。今の政界の事かな?」
「聞いたら驚くわよ。まず堀田という男、一年前に安曇村で消息を絶った堀田武人の
事であってるかしら?」
「ああ……タケヒトと言うのか」
「ええ、堀田は6年前のある事件以来、堂島の側に居るわ」
「6年前?」
「ある暴力団の事務所で乱闘騒ぎがあったわね、死者を8名も出したにも関わらず、
何故かマスコミで大きく取り扱われることは無かった」
「ふぅん……よく覚えていないな」
「その事件を担当した人はね、その事件以来、マスコミ界に失望して退職していたの。
今では雑誌の編集者になっているわ」
「自分の実力が認められなかったからか?」
「いいえ、圧力があったのよ。その事件を記事にされては不味い人達が居るの」
「なんだ、政界がらみか…」
「半分正解ね。確かに堂島の息がかかった暴力団が襲われたのだから、その点はあっているわ」
「あとの半分は?」
「二人分の死体が無くなっていたの。つまり本当の死者は10名だった」
↑新手のコピペ荒しか?
「……あ、それってもしかして、堀田とその友達か?」
「友達? 何故堀田の友達って事をあなたが知ってるの?」
「あ、いや、と、とにかく先に進んでくれ。この事は話すと長い」
「……判ったわ。堀田は『あなたの知っている通り』屈強な男だから、皆、覚えていたの。
そしてもう一人はかなり希な存在の人間だった」
「希?」
「そう、誰もその男の正体を知らない。堀田とその男が、まるで最初から居なかったかの
様に現実から消され、編集部には圧力がかかった。おそらく警察側にも圧力がかかったと
思うわ。
そして事件はただの暴力団の抗争として終わった」
「堀田はその時に死んだはずなのに、その時から堂島の側に現れたのか」
「ええ、でも死体が消えたのは事実なの。その記者が調べた所によると、どちらも確実に
死んでいた、なのに堀田は再び堂島の前に姿を現した」
思い当たる節はあった。堀田自身が言った事だ。生き返ったのは二回目だ、と。
「堀田の友人が何者か判れば、堀田が何者かも判るって事か」
「ええ、詳しい話は帰ってから話すわね。あ、荷物を速達でそっちに送ったからお願い」
「ああ、判った」
「じゃあ、あなたの助けたい堀田さんによろしく。あなたがその人を助けたいのなら、
この話は不必要なものでしょうけど」
「そうだな。そっちの方が、いいか。藪蛇になるよりは…」
受話器を置いた後、宗介は短いため息をついた。
堀田が何者なのか知りたいという気持ちはある。
だが、それを堀田に聞けば、危険な血が騒ぎ出すかもしれない。
まして今は、堂島の後継問題で騒がしくなってきている。
せめてその抗争問題が終わり、堀田がどうこうしてももはや手遅れ、という状態になる
まで黙っておいた方がいいだろう。
「それまでは、のんびり将棋の指し方を教えて時間を稼ぐか」
「速達ですー判子をお願いします」
翌日の昼過ぎ、玄関の方で郵便配達人の声が響いた。
宗介が出向いてみると、配達人は一抱えのダンボールを重そうに抱え上げて運び、
床上に置いた。
判子を押した後、宗介はその段ボールに手を掛けて持ち上げようとし、その重さに
驚いて一端箱をおいた。
再度、今度は箱の底の方から全体を持ち、よいこらしょと年相応のかけ声をかけて
茶の間の方へと持っていく。
そしてそれをテーブルの脇に置くと、早速箱を開けてみた。
「速達って言うから封筒かと思ったら……仕事道具まで送ってきたな」
中から出てきたのは紙の束と何十本ものテープ、それとテープレコーダーだった。
これではこの家に帰ってきても仕事場に居るのと変わりないだろう。
「やれやれ、母さんも無類の仕事好きだな……」
彼女の仕事は宗介のそれとは若干異なっていた。
共通しているのは字を書く、という事だけで、あとの段取りは全く違う。
宗介が色々な文献を読んで、その中からエッセンスだけを吸収してあとは推理と想像に
ふけるのに対し、彼女の仕事は足でかき集めた膨大な情報の一つ一つをまとめ、それを
整理し、集約し、最も重要なポイントを明確に書き出す事だった。
宗介の最も嫌がる分野の仕事だった。
この10キロ近い紙の束に全て目を通し、テープを聴くのだから、それだけでも
かなりの時間がかかるだろう。
それを想像しただけで宗介は気分が悪くなり、そのダンボール箱の蓋を閉めた。
ヂリリリリン………ヂリリリリン………。
廊下から電話の呼び出し音がけたたましく鳴り響き、宗介はあわててそちらへ
走っていった。
編集者からだろうか? 電話機の所まで駆け寄った彼は、受話器を取って耳に当てた。
「もしもし、戒田さんですか?」
受話器から聞こえてきたのは辻夫の声だった。
「ああ、辻夫さん、何か用かい?」
「少し手伝ってもらいたい事があるんだけども、よろしいですか?」
「ええ、俺でお役に立てる事なら」
「旧神社の事で説明書きが必要だと判りまして、その内容をどうしようかと話し合って
いる所なんですが…どうも私はそういった説明文という物は苦手で」
「なるほど、では今からそちらに伺います」
「すみません、一つお願いします」
「いやいや、いつもお世話になってるのはこっちですから」
宗介は受話器を置くとその足で玄関の方へ行き、つっかけを履いて家を出た。
もし話が長引きそうな時は適当に切り上げて帰ろうと考えていた為、適当な服装で
出かけたのだが、これが逆効果だった。
辻夫の所に来ていた客は、宗介の様相を見て「近所に住んでいるんだったら好都合。
今日はゆっくり話が出来ますね」と切り出してしまった。
もう少しマシな格好で、毅然とした態度で行けば先方のペースに巻き込まれなかった
かもしれない。
この時、宗介は二つの間違いを犯した事になる。
一つは家にすぐ戻ってくるだろうという考えから、玄関も何も開け放して行った事。
もう一つは、茶の間の机の上にダンボール箱を置いていった事。
「お邪魔します。戒田さん、おられますか?」
宗介が家を出て一時間が過ぎ、太陽が天頂と西の中間あたりにさしかかった時、
堀田がこの家を訪れた。
玄関から呼び鈴を押したり、宗介の名を呼んだりしてみたが反応は無く、かといって
留守にしては家中の戸が開け放たれていた。
おおかた縁側で昼寝でもしているのだろうと思って、そちらの方に入ってきてみた。
家の中に人の気配は無かった。
近所に出かけたのだろうか? とすれば、少し待てば宗介は帰ってくるだろうか?
──今朝、気になる話を小耳に挟んだ。
村役場を通りがかった時、一人の男が建物の中から出てきて待たせていたタクシーの方に
歩いていった。
続いて中年男性がその男を見送る為に中から出てきた。
「東京の方、荒れている様ですからお気をつけて」
「荒れている? 何かあったかな?」
「暴力団の抗争が起こりそうだと聞きましたが?」
「ああ、あれか…うむ、気をつけるよ」
東京方面の暴力団の半数は堂島と関係があった。
もちろんその二人の話が必ずしもそうだとは限らない。
だが、勘がそうだと伝えていた。
堂島が死亡してから一年。柱を失った野党の群は新しい組織に生まれ変わらなくては
ならない。そうしなければ自分達が飢えてしまう。
小競り合いは多々あっただろう。その小競り合いはいずれ来る大規模な組織改革に
向けての布石にしかすぎない。
誰かが、堂島のあとを継ごうとしている。
巨大な存在がこの一年の間に現れ、小さな組を統合して力を増してきているのだろう。
大黒柱は一本でいい、だからこそ抗争が起きる。
全ては予測にすぎない。もしかしたら散りぢりになった野党達は既に他の組織に
とりこまれて、堂島の組織の面影はなくなっているのかもしれない。
それならばいいだろう。もし、本当にそうならば、堀田は余生をこの村で過ごし、
自分が犯した罪を償い続ける覚悟があった。
その事が宗介から聞けるかもしれない、と思ってここに訪れた。
名目は将棋を教わる事だが、その席で余談として何かが聞けるだろう。
もし、宗介が嘘をつくのではあれば、自分はその嘘を嘘と思わない事にしよう。
今、自分に必要なのは、分かれ道を踏み出すにあたって背中を押してくれる存在だった。
「おっと……」
彼の背中を押したのは宗介ではなく、一陣の風だった。
ふわっ、と部屋の中に舞った風が机の上のダンボール箱の蓋を揺らす。
封をされていない蓋は簡単に開き、中に入っていた書類が数枚巻き上げられた。
堀田は良心からその書類を箱の中に戻そうと、靴を脱いで家の上に上がった。
そして、彼は床に落ちた一枚の紙を取った。
その紙にはタイトルがふってあった──都心部暴力団抗争事件 ファイル#04
宗介が理屈の多い客を理屈でねじ伏せてようやく解放されたのは空が赤くなった頃の
事だった。
確かにあれでは辻夫が困るのも無理はない。
客人は二人、どこかの大学の教授と役場の部長格の人間だった。
大学教授は事実を述べよと言い、役場の人間は観光客が来るようにしろと言う。
納得のいかない事実が良いのか、納得のいく嘘がいいのか、という問題だった。
その口論になってしまうと、辻夫はもはや一言も口を挟めない。
もし一度口を挟めば10分間は彼らのよく判らない利己論の波が押し寄せてくる。
そんな事を素人に言ったところでどうにもならない、という事ですら彼らには
判らないらしい。
挙げ句の果てには困り果てた父親の顔を見かねた悠夏が、そんなに気に入らなければ
自分達だけで考えたらいいじゃない! うじうじ言ってると二人とも放り出すよ! と
怒り出す始末だった。
結局は宗介が双方の意見をまとめて、なんとか良い所をまとめる事になったのだが、
役場の部長にしろ重役にしろ、何故こんな簡単な事一つが出来ないのかと内心
うんざりしての帰宅だった。
家を長く空けすぎたのが心配だった。物取りの被害に遭う事はまず無いだろうが、
散らかりっぱなしの家の中を近所の人に見られるのは嬉しくない。
誰も家に来ていなければいいのだが。
家につい宗介はポストの中を見て郵便が来ていない事を確認した。
玄関先にも何も荷物は置いていない様だ。
そのまま家の中にあがり、やや薄暗くなってきた廊下の電気をつけた。
正士はまだ帰ってきていない様だ──そう言えば荷物が茶の間に──。
茶の間に入った宗介は、愕然としてその光景を眺め下した。
「………」
堀田は宗介が入ってきても非礼の言葉一つ言わなかった。
宗介はすぐに悟った。彼は一年前に戻っていた。
「堀田……さん……」
「失礼しました。こちらに伺った折、風でこの箱の中身が散らばったので、
片づけさせてもらいました」
「……そうですか。私もまだその箱の中身が何かは知りません」
「これは、現在東京方面で動き始めている暴力団についてのレポートです。堂島を失った
暴力団達が、大きな一つの組織になるために個々の代表を立てていがみあっています」
「……もう一年経ちますからね」
「ええ、また、多くの血が流れます……互いに争い、殺し合って血を流し、それが一段落
すれば、今度は罪のない人々が彼らの毒牙にかかって血や涙を流します」
「でも、もうあなたには関係の無い事でしょう?」
堀田は書類の束をまとめて箱の中に戻した。
そして静かに立ち上がった。宗介よりも頭一つ分ぐらい背が高い。
「いえ、この仕事はやり遂げなければなりません」
「何故? 復讐は仕事ではないし、あなたが復讐すべき相手は既に死んでいます」
「残党が残っています。彼らが活動している以上、自分はそれを阻止しなければならない」
宗介は部屋の端に置いてあった将棋盤を取り、机の上の荷物を降ろして代わりに盤を
広げた。
「以前から、気になっていた事があります。あなたの執念は『友人』の復讐という一言
では収まりがつかない物だ。もっと違う理由がある」
堀田は訝しげな顔で宗介を見下ろしていた。
宗介は黙々と盤上に自陣の駒を並べている。
「何故、将棋を? 別れの一局ですか?」
「あなたは戦場に戻る気は無い、と昨日言いました。その時、私はあなたに兵隊の勘が
ある限りはあなたに勝てないと言いました。もし、今でも心のどこかに『戦場に戻りたくない』と
考えているのなら……もし、ほんのかけらでもその心が残っているなら…あなたは既に
兵隊ではありません。私はあなたに将棋で勝ち、あなたに兵隊としての価値が無い事を
証明してみせます」
宗介は最後に王将を取り、自陣に置いた。
堀田に一度も勝った事が無いにも関わらず、彼は自分の方が強いと言ったのだ。
堀田は──静かに席に着いた。そして自陣に駒を並べた。
「もし、自分が負けたら、ここに残れと言うのですか?」
「そうです。あなたの余生はここにしかありません」
「何故、そう言い切れるのですか?」
「あなたがここに戻ってきたからです」
堀田が全ての駒を並べ終えると、宗介は早速自分から駒を動かした。
棋士としては非礼と言われかねない行為だが、彼らは棋士ではない。
堀田は先日と同じように躊躇無く、次の一手を打った。
「あなたの友人とは、一体何者ですか?」
宗介は堀田のうった手を見つつ、差し返す。
「どこまで知っていますか?」
堀田は持論の通り、ほとんど考えることもなく駒を進めた。
彼の持論のうち最も重要なのは、敵を攪乱する事だった。
「あなたとあなたの友人が、死んだにもかかわらずその事実が何者かによって
もみ消された事。そしてその直後、あなたは『生き返って』堂島の手下となった事」
「そうです。自分はあの時、確かに友人と共に死にました。そしてその後、
裏切り者として生き返りました」
「もし、ただの抗争事件、或いは囮捜査なら、死体は無縁仏となるはずです。
そうならないのは、あなた達が公に知られてはいけない存在だからだ。
そう考えれば、あなたは未だもって裏切り者ではない」
「いいえ、自分は友人をのぞいて全ての者に嘘をつきながら生きてきました。
妻や子にも自分が公僕であると偽って生きてきました」
「つまり、元々が嘘で、嘘でなくなったから裏切った事になる、と?」
「ええ、堂島の元にいたのは偽りを捨てた自分です。もはや偽りの公僕でもなく、
妻子ある堀田でもなく、堂島の組織に潜入していた友人を、堂島に売った堀田です」
宗介が手を止めた。
堀田の台詞と、彼の差した一手の両方にとまどった。
しばし彼は考え込み、そしてその後大きく伸びをして深呼吸をした。
大切なのは、混乱しない事だった。盤上の目標はただ一つ、敵の玉将だった。
「違う。あなたは自分が生き残ったという立場を利用して堂島に接近する為に、
その口実を作っただけだ。あなたは一歩目標に近づいた。友人はその為の『駒』だ」
堀田が小さく笑った。そして次の手を指した。
「なるほど、それは気づきませんでした。確かにそう考えれば、そうなる」
宗介の指すペースが落ちてきた。
盤上は撃ち合い寸前の均衡を保っていた。
全般的に堀田は攻めつつも受けの姿勢を取っている。
宗介が攻め始めれば、堀田は矛先を受け流しながら、宗介の戦力を少しずつ削って
行くだろう。
戦い方を変えなければならない。このままでは堀田のペースに填っている。
堀田の言うように、一つ一つの駒を兵隊として考えたなら…。
何分そんな定跡を知らないので自信はないが、一つ思い当たる方法はある。
戦力を集中して全力で敵の玉将だけを狙う指し方をすれば、まともに陣をしいていない
堀田をうち崩せるかもしれない。
「あなたの目標は初志貫徹していた。堂島の組織を解体する事。判らないのは一体
どこの誰があなたのボスなのかと言う事だ」
宗介の指した手を見て堀田が初めてほんの数秒、手を止めた。
攻め方を変えたのが判ったのだろう。
「自分の本当の飼い主は…」
聞かなければ堀田は謎の人物であり、最後まで謎を背負った人物で終わる。
薄々だがそうではないか? と宗介は推測していた。
それを知れば、堀田は自分の正体を明らかにした事になり、もはや宗介の前には
居られなくなるだろう。
だが、それを知らなければ、宗介は堀田を墓場へ送り出すしか無い。
「密警です」
「……そんな物がまだ存在していたんですね……」
秘密警察と呼ばれる組織は公にはこの世には存在しない。名称を見れば判る。
警察とは名ばかりで、言い換えればただのスパイである。
元々は軍部に属し、水面下で行動していた彼らは、本来この世に存在しない
人間として扱われる。だから死んでも死体が見つかる事は無い。
戦後からどれだけ時間が経ったというのだろう。それなのにまだそのような、国の
為だけに動く組織が存在しているのだ。
「堂島は国にとって厄介な人物だったんですか?」
「いえ、国とは関係ありません。堂島は我々の集団の内、ある人物の正体を嗅ぎ付け、
脅していたのです。だから我々は脅されていた人物を殺し、それをもって宣戦布告と
しました」
「それで…堂島はこんな片田舎に来たのか…」
「友人──と言いましたが、実は私は彼に面識がありません──彼は堂島の組織に
潜り込む事が出来ました。だが、堂島は彼を信用しなかった。当時私は刑事という
表の顔を持ち、妻子も居ました。
そしてその肩書きを利用して彼に協力するようにという命令が下されました」
「警官であるあなたを売る事で、堂島の信用を得させようという魂胆ですか」
堀田が難しい顔をしながら次の一手を考えあぐねていた。
宗介の軍の先頭は堀田の陣に食い込もうとしていた。このままでは数で押されて負けて
しまうだろう。形からすれば、宗介は砦ごと全部の兵を前進させて来ていた。
名人が見たら一体なんというだろうか? おそらく素人はこれだから、と嘆くに
違いない。それほど身も蓋もない局面だった。
「そのつもりでしたが、彼も自分もどちらも撃ち殺しました。用心深さが功を奏したの
です。そして二人の死体は無くなりました」
「そしてあなたは『生き返った』」
「ええ、自分は腹に突き刺さった弾丸の味を確かに覚えています。ですが次に気づいた時、
自分の身体には傷一つ無かった。この村に来て、あの事件にあって、それが何故なのか
判った気がします」
盤上はもはや宗介の圧勝に近づいていた。
敵の玉将は護衛を身代わりにしながら、盤上を逃げ回っている。
詰むのは時間の問題だった。
「自分は自分の判断で、堂島の前に現れました。堂島は自分が密警だという事に気づいて
いました。だから自分を雇い入れました。そうする事で自分の上層部が手を出せなくなる事を知っていたからです」
「しかしそれでは、あなたはどちらからも狙われる事になりますが?」
「ええ、それでいいのです。生き返った自分には既に何も残っていませんでしたから…
妻子でさえも交通事故で死んだ事になっていました。堂島の手による物か、上層部の手に
よるものかは判りませんが」
堀田が、宗介の王将の眼前に歩を置いた。
宗介は目を見張って盤上を見つめ直した。
「……これは……しまった……あなた、負けたフリをしていたんですね…」
どうりで順調に攻めすぎれたし、盤上を逃げ回る玉将という指し方も堀田にしては
潔くない。
だがそれは勝つための策に過ぎなかった。要は先にこちらの王将を取ればいいのだ、
なりふりなどどうでもいい。
そう考えれば実に堀田らしい指し方だった。宗介が相手にするには狡猾すぎる相手
だったかもしれない。
宗介は苦い顔をしながら、護衛の銀で歩を取った。
「妻子が死んだという知らせを聞いた時、自分は自分の命運を知りました。
自分に残された使命は、堂島の組織もろとも自爆する事だと」
堀田が銀の前に歩を置いた。宗介はその歩を銀で取った。
「結局、自分はそれすらも出来ませんでした。それなのに今なお自分はここに居ます」
堀田が銀から距離を置いて香車を置いた。銀は動くことが出来ない位置に居た。
銀の後ろには王将が居た。次の一手で詰む可能性がある。
「そうです。あなたはここに居る。あなたの話はそこで終わったんです」
宗介が堀田の玉将の眼前に歩を置いた。偶然だろうか、先ほど王将の護衛から引き
剥がされた銀が効いていた。
その歩を取れば次の一手で詰む。取らなければここで勝負は終わる。
堀田の負けだった。
「あなたの、兵隊としての勘は既にありません。そしてもう一つ、私はあなたの正体を
知った。だから私はあなたの策を読む事が出来た。
今、あなたがのこのこ東京に出ていった所で、あなたに勝ち目はありません」
堀田は短い息を一つ吐いた。
彼にとってもその一手は意外だったのだろうか。
「ただいま……!?」
学生服姿の正士が茶の間に入ってきて、その張りつめた雰囲気に縛られるように硬直した。
今までにないほどに真剣な顔の宗介を見て、正士は唾を飲んだ。
目の前には堀田の大きな背中があった。
堀田は、最後の持ち駒を取って、ゆっくりと宗介の王将の前に置いた。
それは金将だった。これで宗介は詰んだ…だが、一手遅い。
その駒を置いても堀田の負けに変わりはない。だが堀田はそれでも置いた。
堀田の玉将を取れば、堀田は宗介の王将を取るつもりなのだろう。
「そんな事は実際には出来ないっ!!」
宗介が低い声でそう言った。
堀田は静かに立ち、その場で宗介に深々と頭を下げた。
その後、踵を返し、正士の横を通って縁側に出て靴を履いた。
正士はその姿を見て心の中にあったつっかえがとれた。
たとえどんなに優しい一面持っていても、この人は怖い人でなければならなかった。
この村には合わない人だと思った。
映画の俳優のように、ただのおじさんにはなって欲しくない人だった。
つまり、正士は堀田のどこかに憧れていたのだろう。
空は茜色を越えて紫色に染まってきていた。
靴を履いた後、彼はこちらに一瞥もくれずにそのまま歩いていった。
正士が振り返ると、宗介が将棋盤の前で座ったまま、固く拳を握っているのが見えた。
冬のつかの間の晴れた日は過ぎ、再び安曇村は雪に覆われた。
正士の母親は茶の間を占拠して黙々と仕事をしている。
時折電話をかけては東京の動向を確認し、メモを取っていた。
「……そう、双方とも壊滅状態……死者多数、身元の確認は全員とれたのね?
はい、それじゃ次の情報を待つわね」
廊下から茶の間まで引っ張ってきた電話機の上に受話器を置き、彼女は机の上の飲み物に
手をつけた。
「母さん、たまの休みなんだから、ゆっくりすれば?」
見かねた正士がそういうと、彼女はカップを机の上に戻してはぁ、とため息をついた。
201 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/07 02:52
「文句はお父さんに言って、暴力団達が動き出すまでに休みを取りたかったのに、それを
キャンセルさせたのはお父さんよ?」
「なんだかありがたみが無いなぁ…何年かぶりの休みなのに…」
「あら、もしかして正士、母さんに甘えたいの? 母さんより可愛い子に沢山甘えてるって
聞いたけど? 雨音ちゃんにも随分甘えてるんじゃないの?」
「そ、そんなんじゃないよ!」
正士が頬を赤らめて彼女に背を向けた時、背後で電話のベルが鳴り響いた。
「はいもしもし戒田です。はい、私、真希です。え? ああ…そう、堀田武人の死亡が
確認されたの…殺人課の刑事だったの? へぇ…」
どこからその声を聞きつけたのか、ドタドタと廊下を走る音が聞こえて、宗介が
顔を出した。
「堀田さんの死体が『確認』された?」
宗介の言葉に彼女は一端受話器を手で覆って返答した。
「ええ、そうよ。残念だったわね…あなた、この人のこと助けたがっていたんでしょ?」
「いや…それでいいんだ。そうか…」
宗介のその言葉に彼女は眉をひそめつつ、受話器の応対に戻った。
正士は廊下を歩いて行く父親の顔を見た。
その顔に険しさが無かったのが不思議に感じられた。
また、堀田が死亡したという言葉を平然と聞いている自分も少し不思議だった。
この冬、彼が見た堀田は一体何だったのだろう。あれが本当の堀田なのか、それとも
あの日最後に見たあの姿が本当なのだろうか……。
台所の方から正士を呼ぶ雨音の声が聞こえてきた。
彼は茶の間を離れるとそちらの方に歩いていった。
台所に入る時、正士は廊下の隅に将棋盤が立てかけられているのを見た。
それを見て彼は、自分に将棋は出来そうにない、という事を強く感じていた。
そして昨日文乃が屁をこいていたことを思い出していた。
これで終わり。
>203
thx!
最後の一行マジかYO!!!!!!(涙)
ちなみに一行はったり入れたよ
>>206 そりゃそうだゴルァ!愛してるぞゴルァ!
スンマセン。本当にありがとうございました!感謝です。
テキスト編集して保存直前まで最後の1行気付きませんでした(笑)。
210 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/07 22:59
最後の一行も保管すれよ。
_____________
/|:: ┌──────┐ ::|
/. |:: | 午後は○○ | ::| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|.... |:: |おもいッきソ | ::| | おっと屁が出る
|.... |:: | テレビ| ::| \_ ______
|.... |:: └──────┘ ::| ∨
\_| ┌────┐ .| ∧∧
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .∬ ( _)
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_,文乃)_
/ \ 〜 ) _´⌒)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、_)  ̄( )
 ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄ プスッ `''
文乃たんはそんなはしたない娘じゃ・・・!
213 :
ななし君、、、好きです。。。:01/11/08 02:01
>そして昨日文乃が屁をこいていたことを思い出していた。
どこでこいてるのか探してシマッタYO・・・
214 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/08 19:40
・∀・)ケテーイ!!
215 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/09 23:16
語ること無いね・・・電撃PSにも記事があった。1ページだけど。
とりあえず終盤のCGを掲載してるあたりで大筋なストーリーは変わらない模様。
当たり前か(藁
いっそ、堂島がでてこないてのはどうだ?
・・・・絶対無理
キックッコ!アソレ、キックッコ!
いっそ完全に萌え一直線なギャルゲー。
そんな果て青は嫌だなぁ・・・・鬱死。
お姉ちゃんの声で脳内変換。・・・尻、お尻、ケツ、アナ、アナ、アナアナナナナfじゃっドアfkdfld
ファミ通を見ると,限定版も値段は変わらないようだが.
だったら,ドラマCDなんて買わなきゃ良かったよ〜.
221 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/10 09:21
同じ値段なのは誤植じゃないかなぁ・・・
初回限定版オリジナルのミニドラマCDだというのを祈る
一番最初のを貰ったって中途半端だしねぇ・・・
222 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/10 09:25
223 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/10 10:47
川上とも子に菊池志穂
224 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/10 12:13
詳しい人に聞きたいんだけど?
声優の人選はどうなの?期待できそう。
ん?発売中のドラマCDと一部声優違う?
パーフェクツエンドのCGまで出してるし
227 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/10 22:30
寂しげに笑う横顔と
あどけなく笑うあの人と
ズッコンバッコン
やりたいなー
KIDがやりそうな余計なこと。
英里子せんせEND追加
独自解釈の話追加
中途半端なOPアニメ追加
妙なオマケシナリオ追加
ゲストに青紫先生をお迎えしてオマケシナリオを.........
231 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/11 00:12
果てしなく臭い、この脇の下で・・・
ど
こま
で 主
も 月 く …
>230
どうかそれは勘弁してください(ワラ
235 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/11 09:43
浅い夢に 映る
忘れかけた まほろば
やるせない 仕草と
頬に伝う 雫
月の下に 浮かぶ
白い羽の ように
降り返る 瞳は
ただ優しく 閉じて・・・
寂しげに 笑う横顔と
あどけなく 笑うあの人と
いつまでも 変わらない風景を
私は歩いている
<< 間 奏 >>
いとおしく さしのべる指は
消えゆく その切なさを追って
果てしなく 広い青空を
見上げて 立ちつくしていた
やがて 雪は静かに舞い降り
罪と夢を 覆い尽くす
黒い夢に 映る
爆発した センター
ラディンの 喜びと
うれしさの 雫
月の下に 浮かぶ
壊れた塔の ように
ラディンの 瞳は
ただ優しく 閉じて・・・
楽しげに 笑うヒゲヅラの
あどけなく テロるあの人は
世界を 敵に回して
彼は逃げている
<< 間 奏 >>
テロをせよと さしのべる指は
死にゆく その切なさを追って
果てしなく 高いセンターを
見上げて 立ちつくしていた
やがて 機は静かに突っ込み
罪と夢を 覆い尽くす
上手いが不謹慎なんだよなぁ・・・(藁
238 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/12 07:57
age
せめて5800円ならな…
小説3巻はもう出たのか?一応11月上旬とは書いてあるんだが・・・。
誰か情報ありませぬか。微妙にスレ違いsage。
241 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/13 02:20
サントラに入れてなかったNikoensisのフルートVerを何としても入れてくれ
242 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/14 00:53
ただのサスペンスになるんだろうなぁ。
初回限定版が6800円ってマジかも、KIDのプリズム・ハートの初回限定版も6800円のようだし。
243 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/14 08:02
どの雑誌でもいいから早く詳細載っけてくれ・・・
244 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/14 11:28
新規のCG見たくないゲームだな。
一体何枚あることやら…
…
∧ ∧
(゚Д゚ )
~~~~~
∧ ∧
(゚Д゚ )⌒ヽ
U U~~~~~~~~
248 :
名も無き草花 ◆/S5Sf5Qg :01/11/15 18:43
∧ ∧
(゚Д゚ )
~~~~~
~~~~~
∧ ∧
(゚Д゚ )⌒ヽ
∧ ∧ U U~~~~~~~~
⊂(゚Д゚⊂ ⌒`⊃ミ
∧ ∧
∧ ∧ ~~~~~~~
(゚Д゚ )
~~~~~ 彡⊂⌒~⊃。Д。)⊃
~~~~~~~ V V
リアルだ(w
253 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/16 21:19
KIDのトップが・・・。
254 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/16 23:12
嗚呼・・・パッケージまで変えてしまうなんて・・・
藍たんおかっぱに見えるし
>>初回限定版(ラジオCD同梱)
あのクソつまらなかった意味無し番組のことか・・・
256 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/17 02:23
値段一緒だし、どうせなら初回限定版買っとくかな
257 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/17 16:32
KIDのHPのBBSの純粋な人間の書き込みを見ると・・・切ない・・・
青空の壁紙オクレ。
259 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/18 17:10
鍵葉版へGO↑
__________
___ /
/ ゚ ゚ ;:::\< 山の神です、はい。
/ /::::::::::| \__________
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あと3日age
sageage
三日後になんかあるの?
え、解散でしょ?
266 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/21 00:36
青空の新たな情報が出るか発売されるまではこのスレは廃れたままかな・・・
番長には悪いがReNNには興味無いデス。
ReNNって3日後・・・?
なんか今日行った店に置いてたけど・・・
スレ違いsage
TOPCAT活動休止のお知らせ・・・・
このところやたら解散のなんの言ってる奴がいるなと思ってたら、
マジだったのね
269 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/22 01:26
青空の移植も苦肉の策だったのかもしれぬ。
ウオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォオォォォォォオオオ!!!!!!
271 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/23 05:46
続編が出るとしたらKIDからか・・・(藁
272 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/11/23 17:55
オリジナルのPC版が欲しい人、PS版をやってみて欲しくなりそうな人は早めに買っとけ。
元々数は出てない上に、もう増産はされないと思うし。
ここ見てる人間の大半はPC版体験者だろうけど
274 :
鳥とウサギと名無しさん ◆OpYHdNnE :01/11/26 00:35
果てしなく青いこの空をわっしょいと上げ
275 :
PC版の特典HP復活記念age:01/11/27 02:27
だんな〜、FCDうぷしましょうか?
げへへへへ
277 :
あゆゆ ◆AYUYUVV. :01/11/30 21:01
ソフマップ予約特典、ずいぶん豪華。
…後は、どこまで似ているのやら?
堂島先生と斉臥先生だけ、似ているのもイヤだけど。
ソフマップだと何が貰えるの?
279 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/01 00:03
ソフマップ.COMで通販やってくれるかな?
田舎なんで近くに無いのよ
280 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/01 00:16
ソフマップのページ見たら在庫△だった。
よほど凄い・・・のか?
これのオリジナルって、エロゲーなの?
282 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/01 00:27
エロゲーか。フォロー、サンクス
284 :
あゆゆ ◆AYUYUVV. :01/12/01 00:47
>>278 特製テレカ、マグカップ、クリアファイルの3点セット。
全部、堂島先生だったらイヤすぎ。
>>284 キッドの予約特典はいつもこんな調子だよ
286 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/01 04:03
欲しいような欲しく無いような・・・びみょー
マグカップ勿体無くて使えんし(笑
特典HP復活!ヤッタ!ヤッタ!ヤッタ!ヤッタ!
「音楽」が無いけどナー
nikoensisのフルートVer欲しかった・・・ハァ
激しくsage
尻までも青く・・・。
292 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/04 12:26
結局祖父で予約しちった
(・∀・) <明日菜ムォエ!
ノノハハ\
(・∀・) <ムォエ!
ノノ ハ
(・∀・) <文乃様ムォエ!
ノノ ハ
(・∀・) <堀田様ムォエ!
ノノ ハ
(・∀・) <巫女服ムォエ!
ノノ ハ
298 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/07 20:14
299 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/08 01:17
いや、堂島
300
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧(・∀・ ;)< ああっ、明日菜イイ!
( ) つ \__________
/ / つ∩ /
( ( ノ (⌒)
(⌒)(⌒) シコシコ
発売するまで盛り上がらないこのスレを存続させてみせる!
303 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/09 05:23
どこまでも青く・・・発売日決まってるの?
304 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/09 08:25
ソフマップじゃ2002/01/24発売予定ってなってた
. _______
.|┌─────.┐|
.| | 8 ∧_∧. | |
.| |.∧∧(;´∀`) | |
.| |( ゚Д゚) ) | |
,|└─────.┘| 、
∧_∧ .| ̄ ̄ ̄ ̄.i ̄ ̄ ̄ ̄|
.( ´Д) ( .|. .o|o |
./ ヽ )_) .|____.!._____|
.| 、ヽ._-_ !u_|、___ _____ _
| \,. _ __ソ-' ,─ ;. \
ノ i / ./二/ \
! ._.- 、(. _ ─ ─ ── _ .)
_ ゝ- , ヽ, .| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
(_ ,ー-ー _ ノ | | ....::::::::::::::::::::::::::::::::.......... | |
ヽ,i .......::::::::::::::::::::::::::::::::::::... i.ノ
:::::::::::::::::::
____∧________
/
| 明日菜タンまだかなー?
| ソワソワ、、、
\_____________
||
| |
∧| | エロ・・・
Σ (゚Д| |
/つ| |
〜 ||
(/ ||
 ̄
307 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/12 05:00
∧ ∧ \ 私を助けたのが運の尽きよ /
(,,゚Д゚) ____________
\ / ヽ |\
(_UUノ 旦 ( ・∀・) | \ T V
| \
∧ ∧ \ 大人しく幸せになりなさい/
(*゚Д゚) ポッ ____________
\ / ヽ |\
(_UUノ 旦 Σ(・∀・ ) | \ T V
| \
∧∧ ∧ ∧
フミノタンニ (Д゚* ) しらねーよ (´ー` )彡
モエテタデショ? | ヽ/ \ \シラネーノ?
( ・∀) 旦 して_) \
308 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/14 04:31
あげ
309 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/14 07:47
先週のファミ痛にさ、プレイ画面あったんだけどさ
なんか・・・なんか違う・・・
310 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/16 12:42
保全
311 :
名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/16 12:54
エロが無いと魅力下がるの?PC版っていくら位?
>>311 新品だと安くて\5980ぐらい。中古なら\5000前後か。
既にロットアップしてるから店頭在庫のみで玉不足。
313 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/16 18:21
DEAR MYにどこ青の情報が載ってるらしい
314 :
名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/16 18:45
>>312 ありがと。手に入りにくいのかな。俺のところは田舎だしな。
みずいろドリームキャストで出るね。これもエロがないと魅力下がるの?
>>314 みずいろは8800円で買うが、エロ無しだったら480円くらいで買うな。
ありゃ抜きげーだもん。
>>311 エロが無いと魅力が下がると言うより、エロに大きい意味があったからなぁ・・・それを全部削ったことが不安だね。
うーん、2人の風呂場手こきシーンが無い分大きく魅力が下がるか(´∀`)
陵辱強要出来ない堂島なんぞに価値なし。
∧ +
|:|:|
|:|:|
|:|:|
|:|:| ハイヨーシルバァ アスナターン イマイクゾー!
=x=
. |^E)
. / / ∧ノノノ
. ∧_∧ / / ミ/ ・ ・ヽ
. ( ・∀・)/ / ミ/ //ヽ
. / _ノミミ/ _//____)
. | | 愛 / ミミ/ /  ̄
. \\ .|. ミ/ /
l\つ ソ__/ ヽ
\ ヽ_ノ\ \
ヽ \
/ ミ
/ '
(・∀・) i i i ヾヽ| クラエ!
/ ヽ''"~"__i i i--、
./| | | |  ̄ ̄ ̄ |:::::|,
/ \ヽ/.| | ノ__ノ~:・ >~"'',;'∩,´
/ \\| | ∠ ∴:・;:・;',;','´ ||
/ /⌒\ し(メ .i i i ´Д`) // ギョエー
/ / > ) \ ノノノ \//
/ / / / .\_ | | 堂島 |_ _..∬
し' (_つ /:::::/::| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 旦.\...
ノ・ ./∴:・; ./ \
''""/"'',;','\|=================|
\ ノ こたつ \
320 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/19 23:07
(・∀・)ヨヤクシタヨ!
322 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/21 19:43
>>321 ほえ〜
たかみちはこんな仕事やってたから青空移植まで手が回らなかったんだ
323 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/23 23:09
325 :
名無しくん、、、好きです。。。:01/12/25 05:00
age!
明日菜!
328 :
名無しくん、、、好きです。。。:
文乃!!!!たん!