「ああんっ! はあっ! すごい、一也さん、イイッ」
仰向けに寝た僕の上で、千砂が腰を跳ね上げている。僕のペニスを呑み込んだ蜜壺がぐちゅぐちゅと音を立てる。
「あああっ!!」
揺れる乳首の先端から、ぴちゃぴちゃと汗のしずくが飛び散る。乳房だけではない、全身にかいた汗が真夏の陽射しを照らし返し、彼女をブロンズの女神像のように見せていた。
「駄目ぇ、もう駄目っ! イキそうっ、イッちゃいそう!」
僕もイキそうだ。ラストスパート。さらに大きく腰を跳ね上げる。大量の汗と、大量の愛液が混じり合い、波しぶきをも圧するBGMを奏でた。
「イクッ! イクうううーーー!」
絶頂に震える千砂の子宮に、僕はたっぷりと白濁液を──
目を開けると、見知らぬ天井。僕はタオルケット一枚かけた状態で、布団に横たわっていた。
なんだ、夢か。上半身を起こして辺りを見渡す。『あおき屋』の僕の部屋だ。どうも昼間はしゃぎすぎたせいか、そうそうに寝てしまったらしい。
夕飯を食べたことは憶えている。確かその後ごろんと横になって……、そのまま寝入ってしまったのか。
時計を見るとすでに12時まえ。ううっ、千砂とあーんなことやこーんなことをするつもりだったのに。
仕方ない。今日はゆっくり寝て、明日、朝早くから遊ぶとしよう。
寝直そうとして、身体のあちこちが痒いのに気が付いた。そう言えば、海から帰った後にシャワーを浴びたきり、風呂に入っていない。
塩気が落ちきっていないんだろう。僕はそう思い、浴場に向かうことにした。
(いつの日か『お風呂でいちゃいちゃ編』に続くかも)