スタートレック的未来って・・

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126オーバーテクナナシー


ボーグの場合は、トランスワープ・チューブ (transwarp conduit)という一種の安定な人工ワームホールを設置しておく方法である。生命体847
2はもともとブラックホール辺縁の流動性空間 (fluidic space)という有機物に満ちた特殊な空間に生息しており、普段は我々の宇宙との接触は無い
が、その気になれば両者の時空をつなぐ穴を開けて任意の場所に飛び出すことができる。その他、ベンサン人の空間を何重にも折り畳む多重ワープド
ライブ (co-axial warp drive)という手法も登場した。サイセリア人は自らは宇宙旅行をせず、Enterprise-Dの設備を駆使して強力な亜空間フィー
ルドを発生させてEnterprise-Dを自分たちが棲む銀河系中心部領域へ連れてくるように仕組んでいた(この方法にはやや難があるが)。なお、ボス
人やケルバ人の手法に関しては残念ながら説明がない。

アートゥリス(個人の名前、種族全体が言語の天才)が披露した量子スリップストリーム航法は、比較的詳しく扱われている。この方法は、量子スリ
ップストリーム(quantum slipstream)という亜空間の流れをディフレクターを使って艦の前方に作り出し、その流れに押し流されるように怒濤のご
とく滑走(光速の数十万倍以上)するというものである。ワームホールのようなトンネルを作り出すので見かけ上はボーグの方法に似ているが、常に
フィールドを前方に作りながら航行するので、スラスターで姿勢を変更するだけで自由に進路を制御できる。しかもエンジンコアには反物質を使って
おらず、非常にコンパクトであった。量子論的なミクロな空間変動を、何らかの方法でマクロレベルまで増幅する原理ではないかと推察される(ワー
ムホールの項の補足解説を参照)。USS Voyagerはエンジンの技術を手に入れ、地球への帰還に使おうとしたが、フィールドの制御が極めて困難で
あることが分かり、失敗している ("Timeless" [VGR])。