軌道エレベータ

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11ええと
地表から静止軌道までは3万6000kmだけど、
地球から離れたら重力が小さくなって遠心力が大きくなる。
「重力マイナス遠心力」を積分して地表重力で割ったら、
だいたい7000km分になる。
つまり、地表重力で7000km垂らしても切れないケーブルがあれば、
強度的には軌道エレベーターを作れることになる。

断面1平方ミリの鋼線は0.2tの重量を支えられる。
密度は8弱だから、25kmくらいで切れることになって論外。
東レの炭素繊維は密度が鋼鉄の1/5で、強度十倍だそうだから、
千数百kmまでOKという計算になる。良い線行ってるけどまだ不足。
実験室レベルで作られたカーボンナノチューブは、
密度が鋼鉄の1/6で、強度百倍なので、1万5000kmまで伸ばせる。
つまり、強度的には十分ということになる。
静止軌道まで伸びる無傷の単分子をトン単位で量産できるか、
というのが問題なわけだけど、まあ、できると仮定しよう。

そういう素材のケーブルを静止軌道から地表まで垂らしてみました。
何が問題になるだろうね?
宇宙線による素材の劣化とスペースデブリじゃないかな。
長さが3万6000kmもあるから、細いケーブルでも相当な面積になる。
イメージすると、何かぶつかるだろうという気がするね。