軌道エレベータ

このエントリーをはてなブックマークに追加
430出張あさはかマン
で、ここから先は妄想。

結局、
軌道エレベータを作る場合、
・強度を保つ
・振動を防ぐ
・実用性を確保する
という三つが要点になるかと。

なんと言っても月と地球の距離と比較しても遜色のない4万Kmに及ぶ非常にハイテンションな弦なので、
それ自体の固有振動そのものだけで膨大なエネルギーに及ぶはず。
うまく振動エネルギーを回生できればエネルギー危機なんて無意味といわんばかりの
有効エネルギーが取出せる可能性すらあります。

まず、静止軌道上のステーションにCNT工場を二台用意して、
地球方向と外宇宙方向に向けて2台の工場が出発し、
工場はCNTの袋編みの筒をせっせと作っていくと言うわけです。
ここの軌道ステーションは、CNTの長手に対して、平行方向にはなんの力も及ぼしませんが、
鉛直方向には振動を吸収するために何らかの工夫(例えばカウンターウェイト)があるものかと思われます。

CNTは最初とても厚い筒ですが、外側ほど短いCNTで作られていて
テーパー状に細くなっていきます。
で、CNTの分子両端には、例の「剣山」による足場が作られているわけです。

で、筒の外に有る足場に内側から器材、
例えば超伝導電磁シールド(CNTに天体磁場や、エレベータのモータの洩れ磁束による誘導電流が流れるのを防ぐ)や
レール、駆動板、そしてケーブル自身の固有振動を抑えるためのアクチュエータなどの部品
そして、途中の送電ロスや、故障時の停電を防ぐため(停電すると振動を抑えきれずとてつもない事故になる)
発電所・変電所を取付けていくような構造になるかと。

最終的に地上100kmほどの、空気抵抗を受けないエリアに出来あがったエレベータは、
外側に上りと下りの一対以上のエレベータレールを有している物に成るはず。
(CNT筒の外側にレールが無いと静止軌道上にエレベータの出口が作れない)

で、地上に向けての残り100kmはCNT製筒の内側にレールを作ります。
空気抵抗を抑えられる上に、構造が楽だから内側です。
ちなみに中継駅には大したテンションが掛からないので普通の材質で出来ているはず。

残り100kmを作ったら、後は地上部。

地上部はケーブルの振動を吸収するために、割りと特殊な構造をとってると思われます。
おそらく、ケーブルの基本振動を吸収するための巨大なダッシュポット(油圧ダンパみたいなもの)が
大量に設置されているのがメイン。
ダッシュポットのおまけ的に、エレベータに乗りやすくするためのプラットホームがあるはず。

あとは、これさえあれば低軌道だろうが静止軌道だろうが、その先までお好みの位置へ物体をもちあげられます。