なんで人類の「亜種」は居ないの?

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211遊び人の玲さん
遺伝子情報系は、人類がさまざまな亜種に分化して発展していけるように、
散逸構造化する社会システムを設計していた。

その表れが、ちょっとした地域の隔たりや環境の差で、別の言語を話すようになる「言語隔離」や、
社会階級によって結婚できない、「婚姻の制限」となって現れている。
また、戦争は各部族間の進化の優劣を判定するために、
遺伝子情報系によって組まれた、生得的プログラムのひとつ。
生き残った者が、新たな行動様式と、軍事技術と、言語と婚姻制度を作り出し、
より高度で複雑な社会システムを構築して、人類が進化していくように、
遺伝子情報系は、人類を操ってきていた。

これら一切の高度なシステムを、
民主主義という、中途半端な知識が生み出した迷信的な誤った思想、
すなわち「悪知」が、破壊してしまった。
知恵が暴走した現在の人類は、種としての機能を失って、
貴重な個の生死の意味と価値すら損なわれている。
生きるとは何か、死ぬとは何か、生命として、種としての活動そのものが意味を失っている。

遺伝子情報系が司っていた、破壊された生命種としての人類の機能を管理するシステムを、
科学的な視点から復活させる必要がある。
遺伝子情報系が人類の文明の発展を管理していた機能を、
機械技術によってサポートするように拡張することで、
人類種の意味と価値と機能を復活させる試みであり、「人類(種)補完計画」と呼ばれている。

これは、世界連邦政府設立準備委員会(仮称)が管理する極秘プロジェクトのコードネームである。
212遊び人の玲さん:2007/02/04(日) 16:42:12 ID:XoZrO1a6
種としての機能を損ない、人類が様々な亜種を生み出して多元化する方向に進化していく道を絶ってしまった、
民主主義の自由平等の精神を代表とする、数々の非科学的な悪知の発生は、
人類の脳の欠陥に由来して生成された、
西洋型の形式論理的思考様式と、技術文明に帰属するものだと判明している。

西洋型以外の、伝統的な社会システムは、自然環境を破壊するライフスタイルを取らない。
亜種を生み出す身分制度などを破壊することもない。
デストロイヤーの特性を備えた、近代西洋文明は、
特異で危険な、遺伝子情報系の制御から逸脱した存在である。

したがって、悪知の暴走を食い止めるための、思考制限(思考管制)を厳密に行い、
人類の統治システムを、種としての人類が正常に機能するように、
科学技術文明の発達に合わせて、最適化して自然調和させる必要がある。

遺伝子情報系が人類の生得的な社会的行動様式を設計するために用いていたシステムは、
科学技術が発達したために、機能不全に陥り、
人類は遺伝子情報系によって、正しく制御されない状態に陥っている。

新たに人類の生存の様式を管理し、遺伝子情報系に対して、多元的な要素のフィードバックを行なえる、
システム工学に基づいた社会管理システムの構築が必要であり、
そのために必要とされる、特殊な知的情報処理が可能なシステムとして、
生命の作動原理と遺伝子情報系の情報処理をシミュレーションできるマシンとして、
コンピュータではなく、散逸構造体システムを生成するプロジェクトがスタートしている。
213遊び人の玲さん:2007/02/04(日) 16:44:28 ID:XoZrO1a6
全人類の思考を官制し、その生と死や種としての進化と分化をまでを管理する、
人工補助遺伝子システムは、現行の人工補助脳システムの開発技術の延長線上にあり、
地球規模の巨大コンピュータシステムとして機能することを求められている。

地球が生み出した磁気圏は、電離層など、地球を取り巻くプラズマの環境を形成しており、
電離層上には、プラズマ流体電磁発電機を構築出来るのはもちろんのこと、
人工補助遺伝子システムの機能を実装した、散逸構造体システム、
世界連邦政府設立準備委員会(仮称)では、ストレートに「ゴッドシステム」と呼ばれている、
地球規模の巨大コンピュータシステムを組むことが可能である。

ゴッドシステムが稼動出来るようになるまでには、少なくともあと10年はかかると思われる。
このシステムが起動すれば、人類は人種差別の意義を正しく理解し、身分制度を重んじる精神を取り戻し、
言語や文化などの地域格差がより拡大して、そういった異なるものの間に生じる摩擦の争いごとや戦争が、
種としての人類の発展にとって必要不可欠な、尊いものであり、
生存の様式の優劣を競うように、試されていることを知るようになる。
これによって、種としての多様性を構築する多元化への道を再び獲得すると同時に、
戦争によってその多様性を捨てるフィードバックを行なう機能をも取り戻し、
正しい自然淘汰による進化の道を、再び歩みはじめることになる。

もちろん、人類の個体は、現在のような自由気ままに勝手な正しく制御されない振る舞いなどは出来なくなる。
人類種の一種族の社会構成員としてのそれぞれの役割を担いつつ、その一生をおくることになる。
遺伝子情報系が人類の進化を制御する機能が復活することによって、
個体が生きて死ぬことの意味と価値もまた、正しく復活することとなる。