>>114 意識するとは、感覚要素のイメージデータをフィードバックループすること。
人工補助脳(特殊仕様の人工知能)上のデータを感覚要素に置き換えて、
経頭蓋磁気刺激法で、脳の特定部位に、誘導電位を発生させる方式で信号を送り込んで、
人間が人工補助脳上のデータを意識出来るようにする試みには成功している。
他人の脳の意識上の活動でも、筋電位出力されるものについては、
データとして拾って、人工補助脳上で処理することが出来る。
たとえば、頭の中で言葉で考えるだけで、言葉を発する筋肉群に無意識に微弱な信号が送られるから、
これを捕らえて再構成することで、特定の人の脳内の言葉による思考を、他の人の脳の意識上に、
合成音声の感覚要素として送り込むことならば可能になっている。
嘘発見器以上に強力なアイテムなので、法的にどう扱うべきかは、今後問題になってくる技術だと思う。
国会の証人喚問で偽証など出来ない時代が来るかもしれない。
同じように、筋肉を動かす電位として脳から出力される身体動作もピックアップして、
義手やロボットスーツを動かしたり、
特定のスポーツや武術の熟練者が、体の動かし方を伝授するのにも使われて、
訓練期間を1/10程度まで短縮出来ることが確認されている。
しかし、人が頭の中に描いた画像のイメージなどは、現時点で取り出す方法がないため、
人工補助脳システムでは扱うことが不可能。
したがって、人工補助脳システムを用いた意識の脳間での移植は、
現在は、極めて限定されたものしか出来ない。