【最終戦争論】     石原莞爾     

このエントリーをはてなブックマークに追加
1のぶてる
最終兵器の登場によって世界から戦争は根絶されると説いた石原莞爾。

彼をここで存分に語りませう。
2のぶてる:04/01/07 14:03 ID:zeRnPUM1
石原莞爾の独自の思想は、昭和初期の陸軍をリードした。
『世界最終戦論』と呼ばれるものである。

昭和15年に出版されたこの本は『最終戦争論』という書名で現在も中公文庫などで読むことができる。

この『世界最終戦論』というのは、どのような思想だったのか――。
3のぶてる:04/01/07 14:09 ID:zeRnPUM1
石原はまず、戦争には「決戦戦争」と「持久戦争」があるとした。

決戦戦争とは、一息に相手を殲滅しようというもので、力強く男性的な戦争だとした。

一方、持久戦争というのは、時間をかけ、武力以外の陰謀なども駆使しつつ戦うもので、
陰性で女性的な戦争と定義付けた。

そして、武器の進歩や、傭兵の多用などによって、決戦戦争よりも持久戦争の方が主流に
なってきたという。

だが、再び決戦戦争が行われる時がやって来る。

しかも、次の決戦戦争は男だけでなく、老若男女全てが参加する大規模なものになるだろう。

そして、この戦争の後には、世界が統一されて、戦争というものは一切無くなる
だろうと石原は予言したのである。
4のぶてる:04/01/07 14:14 ID:zeRnPUM1
石原が考えたプロセスはこうである。

世界はまず、大きく四つにまとまっていく。
・ソビエト連邦
・米州
・ヨーロッパ
・そして日本を含む東亜

以上の四つである。
だが、ソビエト連邦はスターリンにもしものことがあれば、内部から崩壊するだろう。
ヨーロッパとソビエトは、これまでの歴史を見ても、どうしても喧嘩を避けることはできず、
共倒れになるだろう。

最終的には、日本が中心になった東亜と、太平洋を挟んだ米州の決勝戦になる。
それは即ち、世界は天皇か、それとも合衆国大統領をリーダーにするのかという戦いになる
というものだ。
5のぶてる:04/01/07 14:20 ID:zeRnPUM1
石原は、その最終戦争の時期も予言した。

今(昭和15年)から30年くらいで人類最後の決戦戦争の時代に入り、この戦争は20年程続くだろう、
そして、50年以内には世界が一つになるとしたのだ。

石原は別に最終戦争を心待ちにしていたわけではない。
本当なら、戦争などという残忍なことはしないで、世界が統一されればいいのだが、
人間というのは不完全で、理屈だけでこの大事業はできないと予測したのだ。

東亜が勝つか、米州が勝つかは別として、世界が統一された後は、石原が夢見たユートピアが出現するのである。

石原は、清水芳太郎という人の『日本真体制論』という本からも引用し、具体的にそのユートピアを語る。
6のぶてる:04/01/07 14:25 ID:zeRnPUM1
植物の1枚の葉の作用が分かれば、試験管の中で食料がどんどん作られる。
今の1500倍程の食料が製造されるようになるだろう。

エネルギーは地下の放熱物体を使って無限の動力を得る。
成層圏の上には空中電気があり、これを地上に持ってくる方法も見つかる。
さらに成層圏には水素が充満しているので、これに酸素を加えると素晴らしいエネルギーになる。

こんな風に、文明の進歩によって生活物資が充分、満ち足りてくるので、戦争までして物資を争う
必要も無くなるのだ。
また、医学も発達し、病気も無くして不老不死の夢を実現するだろう。
7のぶてる:04/01/07 14:30 ID:zeRnPUM1
人間が死ぬのは、老廃物が溜まり、その中毒によるのだ。
その老廃物を排除する方法が分かれば、生命はほとんど無限に続くようになる。

人間が不老不死になったら、人口が多くなって困ると思うかも知れないが、その時には1000年に1人
くらい子供を産むようになり、人間は淡々と、まるで神様のような生活をするようになる。

さらに進み、突然変異を人工的に起こすことで今の人類を越えるものもこの世に生まれてくる。
仏教でもそれを予言していて、それが弥勒菩薩の時代なのだという。

こうした予言に満ちた『世界最終戦論』は、軍人だけでなく多くの人に影響を与えたのだった。
8オーバーテクナナシー:04/01/07 14:32 ID:88JxvCm/
オカルト板に来ませんか?
9オーバーテクナナシー:04/01/07 18:21 ID:uOcDB1c7
陸軍中将(予備役)の方ですか?
10オーバーテクナナシー:04/01/07 19:55 ID:93JOzTxm
軍板でやったほうが食いつきがいいんじゃないか?
石原のミスは最終戦争が中途半端で終わってしまう
ことを予見できなかったこと
最終戦争は全面核戦争でなければならなかったが
実際は広島長崎に2発だけ、しかも報復もされなかった
第2次世界大戦があと15年遅かったらそうなってたかもね
11オーバーテクナナシー:04/01/07 21:13 ID:uOcDB1c7
>>1が言いたいのは戦争の話じゃなく、人間の未来の姿についてなんじゃないか?
それと、成層圏が何だかとも言ってるぞ。
12オーバーテクナナシー:04/01/08 18:59 ID:7uIUiRXg
>>7
アポトーシスどうするの?
図子慧の「ラザロ・ラザロ」がそういう話だったなぁ。おすすめ。
13オーバーテクナナシー
へえー、こんな論説が戦前にあったんだね。
なかなかどうして、今も死んではいないな。
要するに、日本がラピュタを作ればいいってことか。