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102:
膨張速度の話になってきたか・・・ 結構核心に近づいてきたね。
それじゃ、この宇宙の存在するカタチについて、自分が支持している考えを書いてみよう。
まず、宇宙が膨張しているとは具体的にどういうことか?から説明する。
102で例えでつかった、「2次元宇宙」をそのまま持ってきてみる。
2次元人のいるその宇宙は、実は3次元「球」の表面だった・・・・という仮定もそのまま使う。
その宇宙も、大昔にビッグバンがあり、そのまま膨張しつづけているとする。
ビッグバンにより、球のX,Y,Z座標全てが拡大し続けている。
しかし、表面に住む2次元人たちにはX,Y方向が大きくなっているとしか認識できないし、観測もできない。
これは何故か?
それは、「Z方向に伸びる」という事象それ自体が、彼らにとっての「時間の流れ」そのものだからだ。
時間の流れとは、彼らの住んでいる2次元世界、すなわち球の表面皮一枚が、
すでに存在する3次元の『何か』の断面をなぞっているにすぎない。
これを、我々の3次元宇宙にも置き換えて考えてみる。
この宇宙は実は巨大な「四次元の球」。
もちろん、これを絵に書いたりして頭で理解することは、人間には不可能だ。
我々には、宇宙が膨張するということは、X,Y,Z座標が拡大している ということしか認識できないし、観測もできない。
もうひとつのの4次方向(以下、α座標と呼ぶ)は何故認識できないか?
それは、α方向への拡大は、我々にとっての「時間の流れ」そのものだからだ。
そして、時間の流れとは、我々の住んでいる3次元世界(四次元的に見れば、皮一枚の世界)が、
すでに存在する4次元の『何か』の断面をなぞっているにすぎない。
では、『何か』とは?
極論すると、その宇宙の過去、現在、未来そのもの。すべてを含む、「運命」だ。
大昔から、人間は神が創った「運命」というものが存在するか否か。宗教深く絡んで議論されてきたが、
この考え方だと「運命は存在する」と言える。
SFで言う「アカシックレコード」とは、まさにこの『何か』を的確に指す言葉としてふさわしい。
膨張速度の話はこれから書くので、また後で。