世界最大の謎 宇宙ってどこまであるの?

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 生命の発生は偶然か必然か。その問いに関しては分からないとしか言えない。
 現在、我々が存在しているからといって、必然であるとは言い切れない。
地球外の生命が確認されていない以上、宇宙で唯一の、偶然の産物であるかもしれないのだ。
 宇宙や生命の発生には、どうしても想像力の及ばない領域がある。
わかりやすくするために、個体発生を例にとった方がいい。
 まず第一に、自分の誕生をいつと考えるべきなのか。
母の体内から這い出して、へその緒を切られた時なのか、それとも卵管で受精して子宮への着床が完了した時なのか。
 発生という点から考えれば、受精がその一歩となりそうだ。神経系ができるのは受精後3週間ばかり経過した頃である。
 仮にその胎児に意識があり、思考能力があったとしよう。彼にとって、母の子宮は宇宙そのものだ。
何故自分がここにいるのか、胎児は考える。羊水という水に浸りながら、誕生の仕組みをあれこれ考えるのだが、
子宮の外の世界を知らない彼には、まさか自分の誕生以前に生殖行為があったなどとは想像もつかず、子宮内部に残るあらゆる痕跡を頼りに、推理を働かせるしかない。
 まず羊水そのものを生みの親と考えるのが自然だろう。羊水を、原始地球とを覆う有機分子の濃縮スープととらえ、攪拌しているうちに、
20種類のアミノ酸が仲良く手をつないで生命の元であるタンパク質ができあがり、自己複製を始めたのだと・・・・・。
その確率は、猿にタイプライターを叩かせて、シェークスピアの1節と全く同じ文章が出来上がるようなものだ。
 何兆匹もの猿が何兆年タイプライターを叩き続けても、不可能と言い切れる確率、もし、シェークスピアの1節が書きあがったとして、人はこれを偶然とみなすだろうか。
間違いなく、何らかの細工を疑うに決まっている。猿の格好をした人間が代わりにタイプライターを打った・・・・、あるいはその猿には知能があった・・・・。
 だが、羊水に浸る胎児は、自己の誕生を偶然と考えるだけで、その裏の細工に想像力を及ばすはできない。なぜなら、彼は外の世界を知らないからだ。
 約36週間かけて、体内で成長し、産道を通って這い出して初めて、彼は自分を産み落とした母の外見に触れる。
さらに成長して知識を増やした後、彼は何故自分が誕生したのか、その仕組みを正確に知ることができる。
子宮であっても、宇宙であっても、内部にいる期間は、仕組みを知ることが出来ないよう、認識能力がシャットアウトされているの違いない。
 そして、子宮という世界で成長した胎児の例えを、宇宙と地球生命の問題にあてはめてみる。
 子宮には、受精した胎児を育む機能が、ほとんどの場合、先天的に備わっている。
だが、常に胎児を宿しているかといえば、そうではない。受精という現象はかなりの部分、偶然によって左右される。意図的に子供を産まない女性も多い。
 生涯に二人子供を産んだとして、子宮内部に胎児がいる期間は総計2年にも満たないのだ。
つまり、機能が備わっているにも関わらず、子宮に胎児がいないことのほうがずっと多いことになる。
 振り返って宇宙を眺めればどうだろう。
われわれが既に存在していることから考えて、宇宙が生命を育む機能を持っているのは確かなようだ。
とすれば、やはり必然なのか。いや、たとえ育む機能を持っていたとしても、子宮に退治がいない場合の方が多い。とすればやはり偶然なのだろうか。
常に宇宙に生命が満ちているとは限らず、生命がいない宇宙の方が自然なのかもしれない。
                         謎を残しつつ完。  

「ループ」という小説を読んでほしい(鈴木光司原作、角川書店)
あの映画にもなったホラー「リング」「らせん」の続編であり完結編でもある。
読む価値は絶対あるよ。リングやらせんの話を映画でもいいから知ってる人は読まなければ真実が判らないよ。
それにこのスレの話題にもいくらか関係がある興味深い話題があるしね。
どうせ↑ですすめても誰も読まないだろうからちょっと説明するね。
読む人はネタバレだから見ないほうがいい。って誰も読まないと思うけど・・

ループという小説にはなんと>>218とほぼ全く同じ考えがあった。小説の文を抜き出しつつ説明するね。

小説の中では、人工生命プロジェクトが発足した。
そのテーマとは、コンピューターの仮想空間に生命を誕生させ、DNA情報を次世代へと伝えながら、
突然変異や奇生、免疫などのメカニズムを盛り込み、地球生命の進化を催した独自の生物界を作り上げる事・・・
間単に説明すれば現実とそっくり同じ、もう一つの世界を作り上げる事だった。
128万台もの超高速スーパーコンピューター(その容量は620テラ!)を使い、まるでシムシティのように
コンピューター内部に現実には存在しない、3次元の仮想空間を作り上げ、その空間を「ループ」と名付けた。
「ループ」内部の生命からすれば、無限といってしまって構わない、宇宙規模の空間である(データは全て0と1の羅列)
さらに原始の地球と同じようになるように土壌を整え、地形を一致させ、物理条件を等しく設定した。
数学的に見て、現在の地球と全く共通の公式や論理に支えられる世界。
重力加速度や水が沸騰する温度だけでなく、風景までもが現実と全く同じなのである。 ↓に続く
C,He,N,Na,O,Mg,Ca,Fe・・・など、111の元素は、その性質を踏襲したパターンで散りばめられている。
ふたつの水素分子と酸素分子が一緒になると水という分子になるといった具合に、地球をとりまく宇宙となんら
変わることがないように、ルールを決めておくのである。現実側は、世界の設定を自由にできるのだ。
もともと、ふたつの水素分子と酸素分子が一緒になると何故水になるのかという理由はこの世に存在しない。
ルールとして決められているからとしか言えない問題なのである。
誰がルールを決めたのか、あえて名を上げれば、神という以外ないだろう。
そして自己増殖可能なRNAを植え付け、そのまま見守り、ループ世界での生命は多種多様に進化し、人類まで出現した。
その人類にとってはいま我々と全く同じ感覚で「生きている。」
(現実世界の人間にはループ世界のどんな時間の場所も見ることができる。スパコンに収められたデータだから)

そして、その「ループ」の中で貞子が現れ、「リング」「らせん」の事件を起こした。
つまり貞子が起こした事件は現実の出来事ではなかったのだ(衝撃的事実!)
そして貞子が産み出したリングウイルスによって(ループ界の)人類は全員貞子化し、人類の滅亡へ・・・
まあいつの間にか小説の説明になってきたからここらでやめるわ。
(↑のちょっと続き)

現実世界の人間(我々)にとって、仮想世界「ループ」は認知可能。
でも、「ループ」に生きている知的生命が創造主である我々を認知することは絶対に不可能。
彼らにとって我々はまさに「神」そのもの。
ループの内部にいる限り、彼らは世界の仕組みまでは理解できない。唯一可能になるとしたら、外部に出ること。



そして、それは俺らにも言えることじゃないか?
>>のように俺らの世界も「神」と呼べる存在に作られた仮想世界なのかもしれない・・・・・・


                                           完
284 ◆wfIdEnWavI :03/02/06 19:02 ID:cBa2V5vi
>>283をちょっと訂正。


>>281-282のように俺らの世界も「神」と呼べる存在に作られた仮想世界なのかもしれない・・・・・・


                                           完