科学的な視点から見れば、神は、象徴的な仮想の人格にすぎないのかもしれない。
ところが、そんな実在しない筈の神様や幽霊を幻視する、宗教的な体験が、
今よりも地磁気が強かった昔は、誰にでも日常的にできた、可能性が出てきた。
経頭蓋磁気刺激(TMS)という技法で、脳を刺激すると、
宗教的な幻覚などが発生する体験を、誰でもすることができる、
という研究報告が相次いでいる。
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20020423302.html 地磁気が強かった時代には、誰でもが日常的に宗教的な体験をして、
毎日神様や霊達の姿を見て生活していたとすると、
宗教は迷信ではなく、体験可能な現実だったことになる。
現在の宗教の衰退は、科学的知識の普及だけでなく、
地磁気が弱まって、人間の脳が磁気的な外乱を受ける機会が少なくなり、
宗教的な幻視体験などが、日常的なものではなくなったからだと考えれば、
宗教を巡る、全ての疑問が奇麗に解決してしまうように見える。