エナックス、電気自動車向け大型リチウムイオン電池開発
リチウムイオン電池の製造装置メーカー、エナックス(東京、小沢和典社長、03・3944・0039)
は電気自動車などに使う大型リチウムイオン電池を開発した。
金属箔(はく)でできた電池の正極と負極を平面上に交互に重ね、熱が逃げやすい構造にすることで安全性を高めた。
製造装置に加え、電池市場にも新規参入して収益基盤を強化する。
約3億円を投じて完成した米沢工場(山形県米沢市)で年間約1万個生産する計画。
価格は容量37アンペアアワータイプが10万円程度、同18.5アンペアアワータイプが5万円程度。
リチウムイオン電池は充電して繰り返し使える二次電池の一種。
携帯電話やパソコン向けの小型タイプが主流だが、エナックスは大型電池に特化し、
電気自動車や工場用ロボットのバッテリーとして売り込む。
従来のリチウムイオン電池は正極と負極の2枚の金属箔を円筒状に巻いた構造。
このため中心部で発生した熱が逃げにくく、高容量の大型タイプを電気自動車に使った場合、
衝突時などに発熱・発火する危険性があったという。
http://www.nikkei.co.jp/news/tento/20020102CVBI007128.html