「昭和の日」のお願い
村上武章さん 自営業 2002年7月29日 投稿
自由党党首 小沢 一郎 殿
先の衆議院解散前の国会で、4月29日の祭日呼称をめぐるいはゆる
「昭和の日」法案は廃案となつた。
5月4日の無味乾燥な「国民の休日」といふ呼称を「みどりの日」
と改め、4月29日を昭和の長き時代に国民に親しまれた天長節ない
しは天皇誕生日としてあらたに「昭和の日」と定めるといふのは、
国民大多数の間ではごくごく自然のことだと受け止められてゐた。
にもかかはらず、時局の政治判断として廃案となつたのは国民と
して納得できない。
現代日本人は、8月15日を終戦記念日として銘肝してゐるが、それ
とは別に、その「戦後」をも含めた64年に及ぶ「昭和」といふ現代日
本の激動の出発点を記念するといふのは、すでに平成生まれしかゐな
い現代の小学校こども事情などを考へても、実に意義深いことだと言
はわなければならないであらう。
また、さうした長大・偉大な時代であつた「昭和」を記念し後世と
どめおく一日とするならば、4月29日以外を選ぶことはできはすまい。
思想や歴史認識を越へて、あの「昭和」を想起するといふのは独り
教育の次元での話であつて、これをなほざりにして、国家百年の大計
である「教育」の改革を言ふのは笑止千万だと言はなければならない。
茲に、法案成立のための再審議を切に求めるものである。
平成14年7月29日