1 :
マドモアゼル名無しさん:
一応立ててみました・・・
場所は学校
基本登場人物は学生8人 各血液型男女1名ずつ
それぞれの行動をシュミレーションしてください
マターリどーぞ
2 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/01 23:54
マターリ終了==========
3 :
BE MANKO-野蛮なれ-(ハンター):01/10/01 23:59
ふふ
4 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 00:10
じゃあsageまし。
私も無人島スレの余韻が残ってたから、1の気持ち
わかるんだけどな〜〜〜。
でも一応sageで。
7 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 00:26
学校って範囲が狭いから難しいだろうね。
現役厨房は学校話はつまらんだろうし無人島が色々と評判だったから煽りも多かろう。
が、1はすぐに撤退しないように。(笑)
授業中暇な時。
A♀ 一応ノートはちゃんととり、その横に先生の似顔絵を描いたりする。
B♀ 長文メールを作成中。顔文字や特殊記号を多用。
O♀ 教科書の歴史上の人物に蛍光ペンなどでメイクを施す。
AB♀ 息をどれくらいながく止められるか挑戦中。
私もsageで。w
9 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 02:44
全員、早弁
10 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 02:59
B男はやっぱ下痢?(笑
11 :
BO女蟹蟹 ◆jzryW29U :01/10/02 09:58
>7 現役厨房が面白がるように なんて考えなくてもいいじゃん
無人島スレは結果が分からないけど、面白いと思ったよ。
>1 学校物語も恋愛談が出来上がりそうで面白そう♪
こういうスレで怒るなら、他に立ってるふざけたスレに対しても怒れよと思う。
12 :
BO女蟹蟹 ◆jzryW29U :01/10/02 10:09
>7 現役厨房って、ここの煽りとかじゃなく、本当の中学生のこと言ってたらごめん、、
>1 ストーリー作り頑張って下さい
13 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 10:13
14 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 10:21
その日、B子は遅れてやってきた
B子「ふぁ〜〜 ねむっぅ〜・・・」
A女「!!!うわ この学校もB子に見つかってしまった」
B子「んあ?」
O女「・・・・・・早く席についたほうがいいよB子」
B子「はぃはぃ」←ダルそうに
沈黙の時間が流れた・・・仲がいいのか悪いのかハッキリしないクラスメイト
男子学生は無関心を装いながら事の行方を見守っていた
ほどなく沈黙は破られた
AB女「・・・ぷはっ! 」←惜しくも2分13秒で断念(
>>8参照)
15 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 10:26
私はA子。普通高校の一年生。
勉強は、それなりにできる方だと思う。
それなりに行きたい学校もあったのだが、
なんとなく地元の一番近い学校に入ってしまった。
今日で始業式から一週間か。
16 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 10:29
「A子ちゃーん!」
窓の外からO男君の声がする。
「A子、O男君来たわよ」
「はーい、今行くー」
幼馴染のO男君。
毎朝起こしに来てくれるのはうれしいが、
周りに変に勘ぐられたりしないかと心配だ。
17 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 10:33
O男「おはよ、元気?」
A子「おはよう、多分元気。眠けど・・・ふぁぁ」
いつも通りの挨拶をして学校に向かう。
それにしてもなんで学校って山の上にあるんだろう…
上り坂キツイよ…
やっと校門まで着いた。
先輩たちは朝から部活の勧誘、ご苦労様。
部活、何入ろうかな…。
>>14に続く
18 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 10:47
B子とは中学の時からの親友。
だったんだけど、いろいろあって最近ギクシャクしてる。
O子ちゃんは始業式の時向こうから話しかけてきてくれて仲良くなった。
今度お家にお邪魔させてもらう約束をした。
AB子ちゃんはO子ちゃんのお友達でおもしろい子。
ピンク色が好きらしい。
任務了解。
このスレを殲滅する。
おもしろみゼロ・・・
このスレも死んだか・・・そう長くは持たないか・・・
けどよ・・・ただじゃsageないぜ!
アメ化の真似なんてしたくはなかったが、俺と一緒にdatに逝こうぜ!
まだガンダムウィングにしがみついてるんだ。
22 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 12:05
>19と20
とあるAさんも、とあるBさんも本物じゃないね。
おそらく、とあるABさん(w
23 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 16:02
>>22 根拠もなしにABを中傷するな ヽ(`Д´)ノ
数日後・・・
先生「よーっし!お前ら!!来週から修学旅行だ。学校入ってからまもないとは思うが
スレが単調になるおそれがあるのでー、学校側からの配慮だー。」
O男「はえーよな、展開が。」
AB女「でも話はやくていいんじゃないの?」
先生「ではー、行き先はくじ引きで決める。えーと、じゃあ、B女!このクジひいてみろ。」
B女「ええ?クジですか?(こんなとき指名されるのってあたしなんだよね。
いったい何を期待しているんだ)は、はい。」
先生「ちなみにー、行き先は京都、沖縄、グアム、もう一つお楽しみの4つのなかから選んでもらぞー。」
期待と不安に胸をふくらませるB女がおそるおそるくじを引く。
25 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/02 18:44
B女「あっ京都だ…」
先生(ギロッ)
B女「じゃなかった、間違えた…ハハ(ガサゴソ)」
26 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 00:29
先生「おいB男、どこに行くんだ?話の途中だぞ。」
B男「・・・」無言で教室を出ていく。
A女「B男君って無口だよね。私喋ってるの聞いたことない。」
AB女「B男君って誰?このクラスの人?」
O男「AB女さん、俺の名前はわかりますよね〜?(藁」
AB女「・・・?えっと(にこやか)」
O男(え、誤魔化した?!)
O女「どこに決まるんだろう。どこ行きたい?」
AB男「君と一緒ならどこでも〜。」
O女(こいつ、花輪くんか?)「なーにいってんのよ!」ばしっ!
AB男(こいつ、花沢さんか?)「あはははは。」
B男は保健室で正露丸をもらいにいったのだった。
27 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 00:40
A男「腹へった〜カレー喰いてえ〜。せんせーインドに行こうぜ。」
クラスいちのワル(藁 A男が窓際一番後ろの席から叫んだ。
28 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 01:17
先生「なにしてんだ早く引けB女。」
生徒達はざわざわしている。
B女、かなり緊張。
そこに27のA男の声が聞こえた。
B女、急に腹が立つ。「うるさい!インドがどこにあるかも判らないくせに!」
黒板消しをA男に投げつけた!
29 :
日本雨宮化計画:01/10/03 01:47
O型分析力ねぇ。
書き込みすんな。寒いから。
30 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 01:50
31 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 01:52
・・・AB女の目から涙が伝った。
顔を真っ赤にして声を振り絞った。
AB女「・・・酷いよ・・・私は、ただこれを・・・ただこれを伝えたかっただけなのに・・・」
AB女は手元にあったバッグから一冊の本を出した。
その本の表紙にはこう書いてあった。
「愛する夫への手紙〜恋するあの人を忘れさせて〜」
それは大ベストセラーのなった漂流記に続く第2弾作で漂流記その後、を描いた作品であった。
日本に還ってきてからの世界中を巻き込む喧騒や感動の近親者との再会の数々、そしてなにより最も重要な点は
この本の題名にある通り、自分を見失ってしまいそうな激動の人生の変化の折々に常に自分を助け、励まし、
支え続けていてくれたO男との結婚に至るまでの、愛と希望の賛歌だった。
AB女は最近スケジュール多忙で毎晩の帰りが遅くなっていた訳ではなかった。
むしろ凄まじい数々のスケジュールの殆どを断ってホテルに篭もり、この新作の執筆に当たっていたのであった。
O男はAB女を引き寄せて乱暴に抱き締めた。
O男の目には涙が溢れていた。
それから呆然と眺める給仕にこう言った。
「おい!兄ちゃん!酒持ってきてくれ!
いいか、今日は俺たち夫婦の2度目の結婚式なんだ!
それからこの店のお客さん全員にも酒を振舞ってくれ。
今日は全部俺のオゴリだ!
・・・おい!みんな見てくれ。
俺の嫁さん、ベッピンだろう!?
世界一の嫁さんなんだぜ!
神さんと運命って奴に乾杯だ! 」
AB女「・・・バカ・・・ここは居酒屋じゃないのよ・・・ホントにもう、アナタは・・・」
叱る口調のAB女の瞳からは、美しい涙が溢れ出すように頬を伝っていたのだった。
その3か月後、ふたりの最初の子供が命の到来を告げたのだった。
<完>
>>30、31
ありがとう!
正直、気になってしかたなかった。
お気に入りのスレをこんないい形で終わらせてくれて感謝!
マジちょっと感動したよ。
33 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 08:23
おおっ!O男カッケーじゃん!
34 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 08:41
35 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 08:46
>29.34 もうやめろ。
だから元々学校自体が寒いんだって。
学生時分を振り返りいい気分に浸れるのはオヤジとヤンキーだけ。29はもっと大人になれよ。
36 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 11:37
ぱし!
A男、人さし指と中指をめいっっぱい開き2本のゆびで黒板ケシをうけとめた!
A男「ケッ!こんな攻撃でおれがやられると思ったか。ちなみにインドの場所は・・場所は・・ばしょ・・」
A男はクラスで一番逝っちゃっていた。
AB女「ってゆうかあんな人クラスにいた?」
O男(・・逆にAB女は誰の名前をおぼえてるんだろう・・・)
A女「A男くんすごい・・・」
普通に反応している。
B女(ちっ。手ごわいやつね。)くやしがりながらガサゴソ。
37 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 18:01
ば〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
いきなり教室のドアが乱暴に開いた。
そこに入ってきたのはO次郎こと、影の総番(総番長の意)であった。
彼はこの学園では最早伝説になっていた存在だった。
ただし、不良学生の中では、の話だが。
O次郎「やいやいやいやい!オイラがこの学園の総番だ!今まで地下の総番室で
ふんぞり返っていたが誰も来てくれないので今日から教室に来ることにした」
O次郎はボロボロの学ランと学帽をかぶっていてとても10代とは思えない髭ボーボーの
容姿をしていた。
O次郎「オイラの自己紹介をしとく。趣味は喧嘩。好きな言葉は“風林火山”
尊敬する人物は親父と織田信長。好きなタレントはジュディマリのYUKI。
ちなみにファンクラブに入ってた。娘。では矢口だ。ああ、ちなみに娘。とは
モーニング娘のことだ。好きなマンガは嗚呼!花の応援団!と魁!男塾だ。
なんか質問は? 」
その時、“プッ”っと言う笑い声が聴こえたのをこの番長は聞き逃さなかった。
O次郎「おい、そこの女!てめえ、笑いやがったな!」
その女はO美だった。
そう、後に無人島で遭難する、彼女だった。
彼女は真っ青になった。
「おい、てめえ、立てブス!」
その時、O美の隣に可憐な美少女が座っていた。
黒々としたストレートヘア。初々しい小さなお口にキラキラ澄んだ瞳。
AB乃だった。
O男「おお!美しか!おいどんは惚れたばい!」
O次郎は恋に堕ちた。
ちなみにO次郎は九州男児だった。東京に越して中学生の時、好きだった女の子から(A型)「変だね」
と言い放たれてから、東京弁に替えていたのだった。
ところでこのブス!てめえは許さんからな!
その時、O次郎のいかついホッペを平手がdだ。
38 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 18:30
それはB江だった。
B江は震えていた。
B江「アンタ!許さんからね。女をしばくと鬼に喰われるたい!」
B江も九州だったようだ。
教室中が息を呑む中、O次郎はB江を睨み付けていた。
O次郎「・・・フン。女を殴るほどオイも堕ち振れておりゃあせん。
今日は顔見せ初日だし勘弁してやる。
でもな、そこの女、今度は気を付けい。
女が男を嘲笑うことはオイは絶対許さんからな。
今度からヨウ気を付けい。」
O美「・・・ハイ。」
O美は足の震えが止まらなかった。
O次郎が教室を出て行った後、教室のみんなから拍手大喝采が起こった。
もちろんB江の勇気に対してだった。
B江はこのクラスの行事などの時、いつも皆をシキッていた。
だから引っ込みが付かなかったと言うのも、ある。
しかしこの強気に出られた理由はもう一つある。
この学園の番長がB江の兄だった。
番長と言っても本人は群れるのが嫌いなB男で番長とは思っていなかったが、
皆が一目置いていたのだ。
彼は極真空手の3段で高校生ながら全日本チャンピオンにもなっている有名人だった。
温厚な性格でB江は密かに自慢に思っていた。
イザとなれば彼が助けてくれるだろうと言う望みがあったのだ。
39 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 18:42
O美「ありがとう〜〜〜、B江!
ホント感謝感謝〜〜〜」
B江「ううん、いいの、いいの」
A那「あいつ、最低だよな。スゲームカつく。バカ丸出しだし。なにが好きなのはモーニング娘。だよ!
ゴリラみたいなツラして」
B太郎は傍でO美を助けられなかったことに落ち込んでいた。
足がすくんで動けなかったのだ。
後にその事を親友のAB哉に話した時も「気にすんなって。俺もそうだったし。みんなそうだったって。」
などとフォローされた時もやはり自分が許せなかった。
せめて彼女が暴力を振るわれそうになった時は何が何でも、それこそ重傷を負おうが助けようと
などど心に誓う事で自分を慰めるのだった。
その時、B太郎は後にO次郎と生涯の大親友となり、あのO次郎に「おまえと出会えて
良かった」などと言われる仲になるとはまだ誰もしる由もなかった。
そして親友のAB哉とO美の取り合いで親友の仲が引き裂かれてしまおうことになるとは
露ほどにも思う筈はなかったのだ。
そしてO美はB江の兄に気があった。
学園で彼に憧れている女子生徒はたくさん、いた。
彼女もその一人だ。
だからこのクラスで“あのB太”サンの妹がこのクラスにいる、それがB江だったと聴き
すぐさま友情アタックの攻勢を掛けたのだった。
もちろんB江のはそんな下心など教えずに。
(それが後々、二人の友情に禍根を残す事になるのだが。)
そんなB江は自分をなにかとひいきしてくれ、クラスの行事をしきる時などに
自分を盛り立ててくれるO美をなにかとフォローしていたのだ。
40 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 18:53
>38
思わず高校時代の軟派なワル(B♂)を思い出しました。
どちらかのいうと、目立たない男子生徒に取り巻かれて
いた記憶があります。
時々授業をサボって女子高の女のコをナンパして、バイクの
二人乗りをしているという噂を聞いたことがある。
そのわりに、成績はいつも上位。実はガリ勉という噂もあった。
二人の女子生徒に振られたのも知られている。
どちらも硬派なグラマーでした。
41 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 19:08
O型オトコの性格がアメ化と違うのはなぜですか?
血液型と性格は関係無いんですか?
42 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 19:36
レスを下さった方ありがとうございます
無人島スレではいちファンでした
前スレの1さんと違い お話作りはできません 情けなや・・・
学校が嫌なら他に舞台を移してくださってもかまいません
前スレの場所をペーストしてくれた方どうもありがとうございました
気が利かない1ですが どうぞみなさまご自由にお遊びくださいー
44 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 23:18
アゲ
45 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/03 23:41
A夫「ウソだろ・・・、ヤベえよ。俺、学校、変わろうかな・・・」
A輔「何よ?」
A夫「あいつ、やべえ奴なんよ。厨房の時、ヤクザ10人くらい半殺しにして
年少入ってたんよ。5年なんやかんやと入ってて高校入ってっから、もう
軽く20代っしょ。確か、B太郎があいつの近所だった、思うよ。おい、B太郎〜!」
B次郎「・・・何?」
A夫「ちょっと、来い!早く3秒以内!」
クラスがいや〜な空気に包まれた。
A夫やA輔は典型的なチーマーでラップミュージシャンのような社会にリスペクトする
爽やか好感度系ではなく、ギャング系のそれを目指していたので、ガラが悪くクラス中から
嫌われていた。
A夫「おまえ、O次郎のオッサンのこと知ってっだろ、なんか喋れ」
B太郎「・・・いや、別に、知らないけど・・・」
A輔がいきなりB太郎の腰の横らへんにケリを入れた。
A輔「こいつ、なんかムカつくんだよね。いっつもクラくて本とか読んでるし・・・
前、なんか見たら太宰治とか読んでやんの(爆笑)マジおかしいしどっか行け?って感じ?」
A輔がB太郎を嫌ってるのはこれだけではなかった。
実はO美に気があるのだがB次郎がチラチラO美を見ていることに気付いていて
それをO美がまた気付いて気にしていることをO美観察で気付いていたからだ。
O美は、B太郎に恋愛感情はなかったがB太郎の自分に対しての恋愛感情を知っていたし、
悪い感情は持っていなかったのでB太郎になにかと声を掛けたり朝や下校時に明るく挨拶したり
していたのだ。
B太郎は極端にシャイなので顔を赤くして返事などをしていた。
A輔は自分がたまに話し掛けてもO美が自分に興味を持ってなかったのは判っていたので
この接近時にムカつきが爆発したのだった。
無人島スレが終わってしまったが、新しいスレが立ちましたか。
学校は、確かに身近すぎて書きにくいのはありそう。
推理漫画にあるような、どこかの山奥に孤立するとか、色々と展開を進めるのも面白そう。
取りあえず、ストーリーではないからsage。
47 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 00:09
A夫「おいおい、こいつのオカンと俺のオカン知り合いだからヤバイって。
こいつと俺って消防の時、クラス一緒だったんさ。
こいつ小2の時、勉強も運動も一番でみんなの憧れだったんよ。
今って信じられないけど・・・(笑)」
B太郎は成績優秀だったが中学の後半頃から人生の事を真剣に考え込むようになり、
勉強も手に付かず、高校にはいってからというもの、大人しいクセに劣等生だという有様だった。
オタクというワケではなかったが根暗で空想に逃避しがちな少年に育っていた。
B太郎「ホント・・・挨拶するくらいで口も訊いたことないし・・・」
A夫「ホンマか?んじゃいいし、もう。あっち行けあっち。友達と思われるし(笑)」
A輔「おまえこいつとトモダチじゃないの?太宰治とか読むか?(爆笑)」
A夫「カンベンしてって感じ(笑)」
B江「ちょっと!やめといたら?いい加減」
A夫「ああ?!うっせえよ、ドブス!」
B江はクラスをシキッていたがこのA二人他数人のグループは苦手だったし、
このグループも優等生かつ先生にも気に入られ、なにかとシキッてくるB江を煙たく感じていた。
48 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 00:18
O美「やめときなって・・・。無視した方がいいよ。」
小声でささやくO女。
B女「ホント、あの子達嫌いだけどBクンってもっと嫌い。なんかグジュグジュしてて。
もっと自己主張すれば?って感じ。ああいうのって絶対恋愛対象にならないって感じ。
O美ってなんであんなの好きなの?」
O美「はあ!?なんで私がBクンを好きになるワケ?」
B江「・・・だっていつもあいさつしたりしてるし話し掛けたりしてるじゃん。
ウチらと喋ってる時もなんかチラチラ見たりして気にしてるじゃん。」
O美「それは・・・」
A奈「それってBクンがO美のことチラチラ見てるからだって!(笑)
ちょっとキモい、って感じ?(笑)
本人バレてないつもりかもしれないけど、露骨だもんね、あのO美に対する意識過剰振り(笑)」
B江「へ〜。知らんかった。でもO美ってモテるよね。うらやまし〜」
A奈「ホントホント。チョ〜うらやまし〜。結構いるよ。他にもこのクラスに」
O美「なに言ってんの(笑)別にモテないって。
それにBクンのことも別になんとも思ってないって(笑)」
O美はB太郎に確かに恋愛感情は抱いてなかったがなぜか気になる存在だった。
O美はちょっと赤くなっていた。
恋愛感情を持っていない筈なのになにか気になるこの気持ちが彼女にもよく解らなかった。
その時、隣で聴いていたAB乃が呟いた。
“私、なんかBクンのことが好きだな・・・”
B江・A那「え〜〜〜〜〜〜〜!!」
のけぞった。
そしてO美は物凄い、でも得体の知れない衝撃になぜか胸がドキドキするのを止められなかった。
ちょっと登場人物整理させてね。(w
A那はA奈とは同一人物?
A那に最初に声をかけたのはO美。
A那とB江は元親友。
O男(これ名前だよね?w)は幼なじみ。
B江のお兄さんB太はみんなの憧れの存在でO美もその一人。
B太郎は大人しい性格で正露丸をもらった人?
O次郎は20歳をこえた総番長で
B江から黒板消しを投げられたのはA輔。
A輔は徒党をくんでいてA夫はその仲間。
AB乃はO次郎に惚れられていて前スレ同様美形、と。
あってる?
AB哉はB太郎と親友同士。
ABの男って確かに三角関係になると引くよ...
逆にBは押してくる。
そんなトコでいいかと・・・(笑)
エンジンが掛かりにくいみたいだったので多少、強引に話を立ち上げたきらいはあるけど
気にせずにみんなドンドン話を書き進めましょう〜〜〜!!
53 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 00:45
O型オトコの性格がアメ化と違うのはなぜですか?
血液型と性格は関係無いんですか?
54 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 00:58
あげげ
55 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 01:11
A輔、中学の頃は真面目な男の子だった。
多少やんちゃの方が世の中得だと思い中学も卒業間際にデビュー。
しかし
A輔(O美たん・・・O美たんが大人しい男が好きっていうんなら俺、ギャング(藁 やめるよ・・・)
なんて時々思っていた。
A輔「・・・」
A夫「どうした?」
A輔「・・・なんでもね。」
A夫(なんか渋いな〜A輔。)
56 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 01:26
>48
作家の方ですね。今後の展開も楽しみにしてます♪
57 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 01:47
珠代は虎太郎にゾッコン
>53
O型は個性豊かな血液型(w
59 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 11:52
B江「これだ!」
やっとB江がくじをひきあてた。
先生「どれどれ。お、これは・・うむむ。やはり京都だ。」
一同ブーイング。
B江「あわわ。」
先生「えー、ではさっそくだがこれから4人一組の班分けをするぞ。
じゃ、学級委員のB江、O男まえにでてしきってくれ。」
60 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 13:55
62 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 14:07
じゃー関係無しってことで・・・・
64 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 14:29
思想の自由です
65 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 14:34
66 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 16:18
スレ違いは出てって
67 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 16:32
荒らし、煽りは「完全無視」。sageでもレスを返さない。
反応する事は荒らしへの加担にしかなりません。無視できないあなたも厨房です。
68 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 17:11
また出た粘着コピペ
別にレスで会話してるだけなのにすぐに荒しと決め付けてこのコピペする
いい加減にしなけりゃあんたが荒し
69 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 17:22
荒らし、煽りは「完全無視」。sageでもレスを返さない。
反応する事は荒らしへの加担にしかなりません。無視できないあなたも厨房です。
70 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 17:23
68は蟹座
71 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 17:38
無視できないあなたも厨房です。>67,69だろ
73 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 17:44
>>59 やっぱり、修学旅行するの?
途中で話の流れが変わったような気がするんだけど。
組み合わせればいいのかなあ・・・?
74 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 17:49
>>73 まあ、省略されたって事だな
その間の話は回想か何かで書けば良いさ
76 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 19:15
A那・B江「どこが!?」
AB男「なんて言うか・・・守ってあげたくなるっていうか・・・(はあと
私がついていていつも励ましてあげていたくなるっていうか・・・
アタシ、繊細な人が好きなんだ。
乱暴な人よりもね。
優しい人が好きなの。」
B江「・・・それでBクン?なんかただネクラって感じがするけど・・・」
A那「ちょっとそれ悪いんでない?AB乃に(笑)」
B江「あ、ゴメん・・・」
AB乃「ん、いい。私、みんなから理解されないくらいの人が好きなんだ。
みんなが理解出来なくても私は理解してみせるモン。」
O美はなぜか瞳が潤んできた。
AB乃の思いに感動したのもあるが・・・。
しかし、本当は、自分の心の奥底に想っていた、しかし自分で押し隠してきた想いを
彼女に言われてしまったような気がしたからであった。
O美はAB乃の純真さに憧憬を感じると同時にうらはらの嫉妬をも感じていた。
AB乃は本当に人を好きになったら純粋にそれに突き進むだろう事はわかっていた。
それが例え世間から疎まれるような人であっても、その人と自分が一緒に
いることでどんな不利益を被ろうとも、自分の愛情だけを信じていささかも揺るがないないであろう。
O美はしかし自分にはそれが無理だと言うことは分かっていた。
彼女は自分も巻き添えになるのはイヤだった。
彼女は恋愛にいつも打算を持ち込んでしまう自分の心根にいつも疑問と嫌悪ととまどいを感じていた。
77 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 19:16
ああ!AB男、でなくAB乃、です!
すいません。
78 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 19:28
O美「ウマくいくといいね。頑張ってね、AB乃ちゃん。」
AB乃「うん、ありがと、O美ちゃん。・・・でもホントにBクン、O身ちゃんのことが
好きなの?」
O美「いや!関係ないよ!ホントホント・・・私もなんとも思ってないし・・・。
それならAB乃ちゃんを応援しちゃうよ、断然。」
AB乃「ホント?アリガト〜。O美ちゃん、好き(はあと)」
O美「ハハ・・・」
この4人の中でAB乃とO美だけが「ちゃん」付けで呼び合っていた。
AB乃はそれに親しみを、O美はそれに心理的隔たりを感じていた。
O美にとってAB乃はいい子だけど内心の方は何を考えてるか分からなかった。
別に嫌いな感情を持っているワケではないが、一緒にいるとなにか落ち着かなかった。
自分が自分に感じている嫌悪の部分をAB乃は、持っていない、私の中にあるその醜い
ズルい心根に彼女は気付いているのではないか?気付いてて黙っているだけではないのか?
などと考えるといつも不安な気持ちがしてしまい、AB乃には心を開けないのである。
79 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 19:35
そして同時にAB乃に対してどこか見下す気持ちも捨てられなかった。
自分の方が複雑な人間なんだ、明るいけれどじつは感性が繊細なんだと
どこか優位に立ちたい気持ちをすてきれないのであった。
その点、B江には比較的なんでも話せた。
B江は自分と違ってAB乃に感じるような恋愛の好みだとかに共通点はなかったし
アッケラカンとあまり物事を深く捉えないところが気にいっていた。
A那ともそうだった。
B江に対するのとは違い、聞き役になることが多かった。
テレビや彼氏の話など縦横無尽だったが、B江に対するのとは違い、感性的に共感出来る
ところが少なかったので正直面倒だと思うことが多々あった。
しかし義理堅く、大雑把な自分の面倒を良く見てくれた。
80 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 19:48
AB哉「ホント、ムカつくよな、あいつら」
B太郎「ああ?ああ。気にしてないよ」
AB哉「ホント、あいつらの仲間にあのオヤジが入ってパワーアップしたら、どうしよう?」
B太郎「ハハ・・・大丈夫なんじゃない?なんとなくだけど・・・。」
AB哉「・・・なんで?」
B太郎「だから、なんとなく、だけど・・・」
AB哉「そうだな、片方はチーマー。片方は番長(爆笑)
おしゃれさが違うか(笑)。」
B太郎「いや、そういう訳じゃなくて・・・」
B太郎には思うことがあったのだ。
B太郎は近辺から嫌われ評判が散々の彼をどこか嫌いになれなかった。
理由はよく判らなかったが・・・。
太宰治などにハマり、少数派の日の当たらない人達に心を奪われていたと言うのがあったのかもしれない。
しかしそれだけでない、その時は彼にさえわかっていなかった理由が後々明らかになっていくのであった。
しかし、それも今日のO美に対する罵倒で一気に混乱してしまっていた。
81 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 20:11
B江「ああ、ところで・・・!あの番長さんがAB乃に惚れたバイ!とか言ってたけど・・・。
どうすんの、AB乃?」
AB乃「ううん、興味ないし(微笑)」
B江「ううん、って・・・。でも無理強いしてきたらどうする?AB乃って大人しいから・・・。
大丈夫?」
AB乃「うん、大丈夫だよ。Bクンに守ってもらうから・・・」
A那・B江(笑い)
B江「なに考えてんの!?あんあヒョロヒョロになに出来んだってーの!
っつーか、あっちとまだ別に恋人でもないじゃん。」
AB乃「ううん、大丈夫・・・それで負けちゃったらB江のお兄ちゃんに頼む」
その時、O美の心臓はまるでなにかに打たれたように鼓動が小さく破裂した。
自分はAB乃のことが嫌いなのではないかと初めて明確に意識し始めた。
A那「お〜〜〜いいね〜〜〜。B太さん、私も好きだなあ〜。ねえ、B江、紹介してよ〜〜〜」
O美はAB乃とA那に理不尽なムカつきを感じ始めていた。
B江「だからお兄ちゃん、そういうの興味ないんだって!
愛想いいのに女の子がうんぬんの話持ち出したら凄く嫌がるモン」
A那「チクショウ。でもいいよな〜、あんな兄貴。強くてかっこよくて優しくて・・・
あ、O美もちょっといって言ってたよね、マックで」
O美「はあ?別に興味ないよ〜」
A那「え?マックで赤くなってたじゃん、この話した時」
O美は晴天の霹靂、と言った衝撃を受けた。
自分の心理的な動揺をA那などは鈍くて気付いていないと思っていたのだ。
実際、その時に赤面したことを指摘をしなかったのだ。
まさか自分の心は隠しているようでみんなによまれているのではないかと不安になった。
再びの、O美の赤面にみんなシンとなった。
続きキボン。
83 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 20:48
これつまんないよ。
だからsage
84 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 21:03
>76,78,79
すご〜く、参考になりました。
85 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 21:04
O美はここでなんか言わなきゃB江と気まずくなると思ってアセった。
O美「や、ヤダヤダ。B江、違うからね。別に私なんともおもってないし!」
B江「え?別にいいじゃん。なにアセってんの?」
O美「え?気分悪いでしょ?」
B江「なんで?いっぱいいるし、そういうコ・・・」
A那「なにアセッてんの(笑)」
AB乃「O美ちゃんガンバッてね。アタシ応援するよ。アタシはBクンね(らぶ)」
B江「う〜〜ん。なんかO美だったらアタシもいいかもしんない。でももしかして兄キと
O美が結婚したらアタシ達姉妹?(笑)お姉ちゃん、って呼ばなきゃならないの?(笑)」
なんかO美は拍子抜けした。
な〜んだ、みんなそんなに気にしてなかったんだ。
あたしって大らかに思ってたけど、ひょっとしてカナリ自意識過剰さん?
86 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 21:05
学校ってのが悪いね、人が多すぎるし行ける場所も多すぎる
無人島では登場人物と場所が固定されてたんで
あれだけ大人数が書き込んでも話が崩壊しなかったんだと思う
87 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 21:18
男オイドンはその頃サティで買い物をしていた。
男オイドンの夢の一つは修学旅行に行くことだった。
修学旅行に行ってみんなで枕投げをして好きな女の子に告白をすることだった。
だから修学旅行まで彼女を作るのはやめようと思った。
O次郎は修学旅行が楽しみでしようがなかった。
そう、その時、彼はそしてみんなは修学旅行があんな風になってしまうとは思ってもみなかったのだ。
B太はその頃部活だった。
空手部はB太の入学と同時に出来た。
学校がB太の活躍で全国的に学校の名を全国に売ろうと思っていたのだ。
見学に来た校長「おお〜B太くん!頑張ってくれたまえね。」
B太「ハイ・・・」
B太は高校は寸止め空手であったことやプレッシャーなどで憂鬱だった。
彼は片思いをしていた。
相手はAB香先生だった。
AB香先生は特に美人ではなかったし地味だったが笑顔が良かった。
B太に「気楽に行けよ!」なんて声を掛けてくれてB太はナゴんでいた。
無人島→行動から感情が生まれた感じ
学校→感情から行動が生まれそうな感じ
正反対なんですね。パート2にはありがちな事かと。
これはこれで面白い。
89 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/04 23:21
O美はクラスでモテていた。
一応、クラスのマドンナはAB乃、になっていたがAB乃は優等生すぎる為、
モテパワーに欠けていたし本人もモテることに興味がなかった。
O美はそこそこ美人だし性格が明るく表情も豊かだったので男子達に密かにモテていた。
クラスにはO郎という陸上部の男がいた。
B江に恋をしていた。
O郎「B江〜。修学旅行のバス、一緒に座ろうな」
B江「付き合ってないのに、イヤだって言ってんでしょ!」
B江は隣の7組のAB磨クンが好きでコクッたがフラれていた。
でも嫌いじゃないし、今は分かれたばかりで薄情な感じがするからしばらくは誰とも
付き合いたくないんだ、今は、ということだったのでB江は諦めていなかったのだ。
修学旅行までには、間に合わなければ修学旅行中にもコクろうと思っていたのでO郎の
相手をしてる場合ではなかったのだ。
そう、修学旅行。
ここでたくさんの事件が起こるので全てを述べられないが、このB江とO郎、そしてAB磨
なんとO次郎、そしてO美との友情の激動とB江にとっても「あの」誰もが忘れられない思い出となった
修学旅行に向けてゆったりと水面下で事態は今は静かに静かに流れるのだった。
90 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/05 08:41
先生「裏修学旅行参加メンバーを発表する」
生徒達「う、裏?」生徒達に緊張感が走った。
昔から伝説として恐れられている裏修学旅行が・・・?
先生「こう登場人物が多いとややこしくていかん。的を絞るぞ。」
今から名前を呼ばれた人間は放課後職員室に来るように。」
呼び出されたのは A那 B江 O美 AB乃
O次郎 B太郎 A輔 AB哉 以上。
先生「引率はAB香先生と俺A田、隣の7組や他の学年からも参加者が若干名いる。
今呼ばれた人間以外は、通常通り普通の修学旅行に参加しろよ。」
91 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/05 23:41
裏修学旅行・・・数年に一回行われると噂されていた謎の学校行事。
参加者は指名された生徒のみ。
どのような理由で選抜されたのか誰にもわからない。
A那は手渡された「旅のしおり」をパラパラとめくる。
-----------------------------------
日時:後日通達
場所:現地にて発表
引率:A田(♂)・AB川(AB香の事)・O端(♀)・B村(♂)
※出発前日は早めに就寝しましょう。
-------------------------------------------------
A那は静かに旅のしおりを閉じ、ため息をついた。
他のクラスメイト達は、楽しそうに京都の旅の計画を練っている。
A那の幼なじみ、O男がつまらなそうに言った。
O男「なんでA那が選ばれちまったんだろうな。」
A那「うん、わたしだって京都がよかったよ・・」
O男「俺、先生に交渉してやるよ。お前、貧血ぎみだしさ。」
A那はO男の気持ちは嬉しかったがなんとなく話を濁した。
A那「ありがと。でもわたし行くことにする。何かあったら電話するから。心配しないで。」
92 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/06 00:44
モテルといえばA型女。
93 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/06 00:53
A型女は、O型男とAB型男からモテル。
94 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/06 02:04
どこに行くのか、何しにいくのか誰もしれない『裏修学旅行』が行われる。
学校中で色々な噂が飛び交っていた。
過去に参加した人間も多くは語らず、皆卒業して行った。
B江の兄、B太は大切な妹と、密かに好きだったAB香先生が抜擢されてしまった事を知り動揺していた。
B太のクラスでも参加者がひとりいた。
A里、素人雑誌モデルなどをアルバイト感覚で楽しんでいる、ちょっとした有名人だ。
大胆であか抜けた外見からは想像着かない程性格は繊細で思いやりに満ちていた。
普段は冷静沈着なB太の動揺を敏感に感じ取って優しく声をかける。
A里「B太君、妹さんの事は私にまかせて。何かあったらすぐメールするからね。」
奇しくも91のA那同様の台詞だった。
95 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/06 02:20
職員室に呼び出された生徒たちは皆だまり込んでいたが
O次郎はひとり、陽気にはしゃいでいた。
O次郎「京都なんざ年寄りになって逝く場所だろ?俺はこっちでよかったよ。
そう思うだろ?な?お前等。そう思うだろ?(喜」
皆無反応だった。
O美はそんなハイテンションなO次郎の問いに無反応な自分たちがまた可笑しくて吹き出した。
過敏に反応するO次郎。
O次郎「藁う所じゃなかろーもん?あ〜?糞アマ!しばくぞ!ゴラァ!」
怪しい九州弁でどなられ、またも固まるO美。
B江が怒りの言葉を叫ぼうとしたその時B太郎がO次郎とO美の間に入った。
B太郎「・・・」何も言わず、O次郎を見据える。
O次郎「な、何ね?」
B太郎「・・・」(怖くて固まっているが目つきが悪いためにらみつけているように見える)
AB乃(B太郎君て、やっぱり素敵だわー^^)
96 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/06 02:29
A輔の心の中
>95の3行目のあたりに思っていた事
(うっせえよ、おっさん。唾飛ばすんじゃねーよ。)
>95の8行目あたりに思っていた事
(ああっ!O美タンが!!!)
95の最後あたりに思っていた事
(ちっ、B太郎に先を越されたぜ。俺としたことが。)
・・・しかしその間彼は、一言も発していないのだった。
97 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/06 02:50
人数限定したら結局無人島編と同じだと思うんだけど・・・。
どんどん増やしてでも話は好きなところや自分の興味のある人物だけ繋げて話を
広げていった方がいいと思うんですけどね。
まあ、いいか。
AB哉 (・・・( ´_ゝ`) ふーん。)
>>97 同意! 広げちゃっていいんじゃない?ってか広がってるよね(w
色々な人が書いてるから自分が思ってもいない方向に進むのもまた楽しい。
100ゲット!!
∩  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ζ ̄つ
∩ \ヽ ノ r ζ ̄つ (´⌒(´´
.\ヽ .\\Λ_Λ ノ⌒ヽ ./ / // (´⌒(´
\ヽ. (´Д` ) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \_/ ///≡≡(´⌒;;;≡≡≡
\二二二二_ノ─────´⌒~ヽ____ ノ_/ (´⌒(´⌒;;
(´⌒(´⌒;;(´⌒(´⌒;;
ザシャアー
101 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/06 03:29
7組のAB磨はクラスでただひとり『裏・修』の参加者となった。
以前、自分を好きだといってくれた、B江も参加するらしい。
その時交際は断ったが決してB江の事が嫌いという訳ではなかった。
ただ彼女に対して恋愛感情を抱く事が出来なかったのだ。
AB磨の鬱はそれが原因ではない。
B江に恋いこがれている陸上部O郎の顔が浮ぶ。
AB磨は何度かこのO郎に呼び出されて、訳のわからない質問をされていた。
回想 体育館の裏で
O郎「ご趣味は・・・」
AB磨「ハァ?」
回想 屋上近く階段のおどり場で
O郎「あんた握力ってどれくらい?」
AB磨「ハァ?」
AB磨「またあいつに絡まれるのだろうか・・・」ちょっと鬱になっていた。
102 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/06 03:33
その頃O郎は教師のA田につめよっていた。
O郎「俺も裏の方に参加したいんです!」
A田「無茶言うなよ・・・それにお前は大会が近いだろ」
103 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/06 03:38
校長室にて
AB校長「例の準備は進んでいますか?」
A教頭「はい。着々と。」
AB校長「生徒達の反応はどうですか?」
A教頭「はい、前回4年前の生徒達よりも冷静に動いています。」
AB校長「ご父兄には許可をいただいてますね?」
A教頭「無論です。」
104 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/06 12:05
101
笑った。
105 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/06 18:18
AB乃のこころ
(あのか弱そうなB太郎君がごつくて岩みたいなO次郎に立ち向かってる。
一生懸命睨んでる。
すんごく・・・・・・・なんていうか・・・・
ドキドキドキドキ
・・・・・・守ってあげたくなっちゃう。)
AB乃、思わず声が出てしまった。
AB乃「B太郎くん!負けないで。」
小さいが、はっきりとした口調だった。
職員室中に響きわたった。
そこに引率教師のひとりA田が現れた。
A田「説明をはじめるぞ。」
106 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/06 19:28
A田は一同をつれて教育指導室へ。
指導室の中では、上の学年の参加者A里、7組のAB磨、
他の引率教師達がすでに集まっていた。
B江「大体、裏修学旅行って何なんですか?A田先生。」
A田先生「うーむー実は、俺も知らないんだ。」
A那「先生達も知らないなんて冗談でしょ。」
O端先生「本当冗談じゃないわよね。ブツブツ...お見合いの予定だったのに」
B村先生「O端先生は俺がもらってあげますから大丈夫。大丈夫。」
O端先生「断る!」
AB香先生「とにかくここに集まるように言われてね。」
A輔「こんなことがこの世の中で許されると思ってるのか?」
B村先生「へ〜お前がそんなセリフを言うとはね。」
A輔「(ちょっとばつが悪い)・・・んだよ・・・ケッ」
修学旅行への夢と指導室の照明の暗さがO次郎をまたも興奮させていた。
O次郎「どこに逝くんだろう?な、どこだろうな?(ワクワク)」
107 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 00:15
B太は190cmあった。
大柄だが俊敏な動きと抜群の体バランスを持っており、ローキックを得意としていた。
K−1ではアーネスト・ホーストの闘い方をよく参考にしていた。
日本では重量級の無敵の16歳から無敵のチャンピオンで世界大会でも去年ベスト4に入っていた。
実は足を挫いたがやれたにも関わらずウソをついて棄権を申し出た。
もうプレッシャーで精神的にパンク寸前だったのだ。
次の相手はフランシスコ・フィリョ。
ブラジル人で外国人最強の男。
日本人覇者死守の為のヒーローに祭り上げられ、会場はまさにう異様な空気になっていた。
待ち時間にも会場中がB太コールが繰り広げられる有様で、まさに負けなど許されない空気であった。
B太が不戦勝したこの大会、優勝したのはブラジル人のフィリョだった。
スポーツ誌やテレビの取材、なにより会館の仲間や師匠たち、ファンの人たちの落胆の様は
尋常じゃなかった。
しかしなにより彼を悩ませたのは、帰宅する時の喧騒の中で聴こえた「裏切り者!」という叫び声だった。
後々まで彼を縛りつづけるあの声。
彼はもともと温厚な性格で格闘家向きではなかった。
ドラえもんの6巻で未だにボロボロと涙を流すような性格だった。
彼は闘うことと少し距離を置きたくなっていた。
彼は好きな体育館裏に来た。
ここではいつも放課後、AB香先生が花壇に水をやりに来ていたのだ。
B太「こんにちは」
AB香「お?やっとるな」
108 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 00:32
AB香「りりしいな、柔道着」
B太「ハハ・・・空手なんすけどね・・・」
AB香「楽しんでやっとるか?楽しんで」
B太「・・・先生は楽しんでますか?水やり」
AB香「ははは・・・もちろん、ね。」
B太「・・・人生、なんでも楽しんでやれればいいんすけどね」
AB香「・・・どうした?」
B太「いや、別に・・・」
AB香「勇者のB太らしくないな、強者のおヌシらしく(笑)」
B太「勇者、じゃないすよ、全然。臆病な・・・裏切り者ですから・・・」
AB香「ああ?」
B太「いや、なんでもないす。・・・でも先生みたいな人ばかりならな、世の中」
AB香「なにかあったんか?(笑)」
B太「べ〜つに(笑)ただ、勇者でも強者でもないってこと。学園のみんなは誤解してるだけ。
俺のこと強くてうんたらかんたら・・・ホント本性知ったら失望するだろな。
ホント・・・裏切り者だ。」
AB香「・・・。」
その時、横の高い植木がゴソッと揺れた。
O美がいたのをB太は見た。
B太「誰・・・?聴いてたの?なんで?・・・B江のお友達だったけ?」
O美 「ハ、ハイ・・・、こんにちは。B江のお友達で、あの、すいません。
立ち聞きする気なくて、その、すいません!」
O美はダッシュでその場を去った。
B江が気にしてないことを確認してからというもの、いてもたってもいられなかったのだ。
もともとO美は積極的な性格だった。
B太はO美の様子から自分に気があることはすぐに判った。
AB香「やれやれ、またアンタのファンのお出ましかい。
いいのかい?
ナイトがそんな弱気でさ?(笑)」
登場人物多すぎて把握しきれません
110 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 00:43
109
ストーリーは謎の学校行事、裏修学旅行に向かっているらしい。
メイン登場人物
クラスメイト達
A那
O次郎
B江
AB乃
B太郎
O美
A輔
AB哉
O男
O郎
となりのクラス
AB磨
他の学年
B太(B江の兄)
A里
教員
A田
O端
B村
AB川(AB香)
確かに多いわ。藁
111 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 00:53
B太は決して人嫌いだがもう、キャアキャア騒ぐ女の子達にはウンザリしていた。
彼は強気自分を誉めてくれる人は信用出来なかった。
負けた時に、それでも自分を誉めてくれる、自分を認めてくれる人を必要としていた。
自分に憧れる女の子達にそれを感じることは出来ないような気がしていた。
みんな、自分からなにかを得ようとしていた。
なにかを与えてくれる人はあまりいないように思えた。
AB香先生は彼にとって、数少ないその“何か”を与えてくれる存在だった。
負けた次の月曜日、学校中がいろいろな声を掛けてくれる中で、唯一、AB香先生だけが
こう言ってくれた。
「おう、B太!ボタンはずれてるゾ!」だった。
きのうからズッと我慢していた悔し涙をトイレの個室で流した。
B太は部活を終えて、校門をくぐった。
そこではO美が待ち構えていた。
O美「あ、あの、あの・・・B太サン、あの、あの・・・」
B太は、今、恋愛などに心を砕く余裕などまるでなかった。
B太「あの・・・ゴメンだけど、オレ・・・」
そこでO美の大声が響き渡った。
O美「コラ!B太!ガンバレヨ!男の子だろ!
ナイトだろ!勇者だろ!
・・・すいません!!」
ピャーと走り去るO美。
呆然と見送るB太。
B太「・・・。」
B太はなんかAB香先生に次ぐ好きな人をこの学園で見つけられたような気がした。
その頃、路地先で・・・
O美「ヘヘヘ・・・これでB太さんに印象付いたかな?
これで私が“気になるあのコ”ね。フフフ・・・」
腹黒いO美はほくそえむのだった。
でも、これも、また、恋。
>B太は決して人嫌いだが
え、どっち?
>>112 多分、決して人嫌いではないがって書きたかったんだと思うよ文脈から見て
「強気自分を誉めてくれる人」も誰が強気なのかようわからん
どういうケースなのか・・・?
115 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 01:04
>B太は決して人嫌いだがもう、キャアキャア騒ぐ女の子達にはウンザリしていた。
>彼は強気自分を誉めてくれる人は信用出来なかった。
すいません。
>Bたは決して人嫌いではないが、もう、キャアキャア騒ぐ女の子達にはウンザリしていた。
>彼は勝った自分を自分を誉めてくれる人は信用できなかった。
です。
116 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 01:06
>彼は勝った自分を自分を誉めてくれる人は信用できなかった。
自分を、がひとつ多いです、ああ。
かさねがさね、すいません。
117 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 01:08
AB香先生は指導室の薄暗い照明の下、先日のB太とのやりとりを
思い出していた。
>>107>>108 AB香(あの子、私が好きなんだよな。昔の自分をみてるみたいで可愛い。)
そんなAB香の思いを切り裂くように、指導室内に校長の声が大音量で響き渡った。
校長「よく逃げずに集まってくれましたね。皆さん!」
校内放送だ。
校長の声が響き渡るのと同時に床や壁がぐらぐらと揺れた。
一同「なんだ?なんだ?!」
校長「君たちには早速旅立ってもらいます。用意はいいですな」
A那「用意って?!」
A輔「今から出発なのか?聞いてないぜおい!」
B太「!!!(あせって声が出ない)」
AB乃はB太にくっつく。
AB哉は指導室のドアに向かって逃げる。
しかしドアは開かない。
O美とB江は抱き合いながらその場にしゃがみ込む。
AB磨はあわてて机の下に潜り込む、が、
AB磨「うわっ!なんだお前!」
そこにはO郎が隠れていた。
O郎「俺も行くんだ裏修学旅行。B江と一緒に行くんだ。」
O次郎「おやつやお小遣いはどーするんですかセンセ〜♪」
グラグラ・・・ゴゴゴゴ・・・・・
指導室内はパニックだった。
すまそーーー117のB太はB太郎の間違いですうう。
どっちか改名してもいい?
119 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 01:09
なんか「漂流教室」みたいっすね
120 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 01:11
OK!>>118
両者のなずけ親親より
紛らわしくてすいません
AB香先生が思いだしてるのはB江の兄ちゃんのB太で
AB乃がくっついているのがB太郎です。(..;)
>120 じゃあB太郎をB彦ということで(適当...)
122 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 01:16
わけわかんなさすぎ・・・
書く前によく考えてくれないかな
123 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 01:17
>121
お願いするっす。
相撲部はその日特別練習を命じられていた。
相撲部顧問「生徒指導室のあるプレハブの棟の壁にぶつかり稽古をするように」
相撲部部員一同「うぅっす!」
部員一同、特に何も疑わずに稽古を開始した。
相撲部一同(全員B)「どすこい!どすこい!どすこい!」
みしみしっ、ぐらぐらぐら
>>117 血液型に直接関係ないから下げ。
ついでにO郎もO樹とか別の名前にして欲しいです。
O次郎とかぶるからね。名付け親さんよろし?
登場人物改訂版
<同じクラスの人達>
A那 O次郎 B江 AB乃 B彦 O美 A輔 O樹(仮)AB哉
<となりのクラスの人>
AB磨
<他の学年の人達>
B太(B江の兄) A里
<引率教員>
A田 O端 B村 AB川(AB香)
126 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 01:59
誰か無人島スレと一緒にホームページにまとめてくれまいか・・・
書いてる人しかわかんないよ
127 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/07 02:07
>125
よろし。
おやすみ
〜登場人物達の気持ち超まとめ〜
(同じクラスの人達)
A那♀ 一番まともな人っぽい。O男とは幼なじみ。
B江♀ 気が強そう。もしかして主人公? となりのクラスのAB磨が好き。
O美♀ 今のところ恋愛のみに生きている人。B太に憧れてる。
AB乃♀ 美形。息をとめるのが趣味? B彦が好き。
A輔♂ チーマー系。高校デビュー。O美が好き。
B彦♂ 無口。小学生の頃はもてていたらしい。O美がすき。下痢気味。
O次郎♂ 九州弁の番長。20歳は超えている。モー娘のファン。ショッピング場所はサティ。
AB哉♂ まだ謎。O美を口説いていたみたいだが、別にO美がすきな訳ではなさそう。多分女をみると口説く体質なのだろう。
O樹♂ 陸上部。B江が好き。
(ちょっと影の薄いクラスメイト達)
A夫♂ A輔の連れ。
O男♂ A那の幼なじみ
(隣のクラスの人)
AB磨♂ B江に以前告白され断った。B江のことを好きなO樹につきまとわれて鬱。
(上級生達)
B太♂ 空手部。女子生徒の憧れの的。AB香先生がすき。
A里♀ B太のクラスメイト。何故か裏修学旅行のメンバーになる。容姿端麗で性格も良し。
(教員)
A田先生♂ A那達のクラス担任。
O端先生♀ 引率の先生のひとり。
B村先生♂ 引率の先生のひとり。
AB香先生♀ 男言葉をつかう。B太に慕われてる。
>126
確かに無人島なら続けて読みたい!
>作家達
間違ってたらすまん。訂正してくれ。
129 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/08 16:57
age!
130 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/08 19:28
AB也(裏・修に入れなくていいです)はキザだった。
生徒会長を目指していた。
学園中の注目を浴びている空手部にはいったのも目立つ為だった。
ここでポイントを稼いで次期生徒会長を目指していた。
AB也「B太先輩〜。ちょっと基礎連クドクないっすか?」
B太「ワカるけど・・・体造っとかないと怪我すんだよ。
要所の筋力強化と関節の範囲広げるのは必須だよ、さあ、やったやった」
この部には女の子がたくさん入っていた。
大体がB太目当ての女の子だ。
でも中には真面目に入った子もいた。
A子とB菜だった。
A子は空手道場の娘で都大会でも準優勝に輝いていた。
B菜はジャッキー・チェンの大ファンでアクションスターに憧れていた。
二人とも他の女子部員と違って大人しい性格だった。
特にA子はクソが付くほど真面目で他の部員から浮いていた。
B菜の方がまだ内気だが他の女子部員と会話などしていた。
某女子部員「ね、B菜ちゃん。A子さんてどんな人?」
B菜「さあ・・・?」
B菜も部活の用事以外で口をきくことは殆どなかったのだ。
A子はB太と(この部は女子の新入部員の懇願で男女混合練習を行っていた)組み手をする時
は熱が入った。
寸止めだし、相手は殆ど素人ばかりなので手抜きせざるを得なかったが、B太は極真日本王者であった
のでガンガン当てていた。
B太もA子の本気振りをいたく気に入っていて、この二人の組み手は周りを圧倒していた。
A子「押忍!」
B太「よし、重心が座って来たし腰が重くなってきた。いいぞ!」
A子は毎日、B太に評価されるこの一瞬を励みに日々を過ごしていた。
131 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/08 19:55
A子は高校に進学するのを機に空手を止めようと思っていた。
空手に疲れていたし、やりがいが感じられなかった。
やめさせたくない父親と衝突して中学三年の後半は殆ど口を利かなかった。
しかし高校に、あの、B太が入り空手部が出来た事を知ってなにか運命を感じたのだ。
家の道場には行かないが空手部ならやれるような気がした。
父親もなんらかの形で空手を続けることになったことにはホッとしていた。
B菜はA子を同年ながら尊敬していた。
練習に取り組む真剣な姿勢といい、その実績といい、B菜のいい励みになった。
ある部活の最中、休憩時間だった。
B菜は水道に顔を洗いに行った。
そこにはA子が顔を洗っていた。
B菜はここで喋りかけるチャンスだという気がした。
B菜「こんにちは」
132 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/08 19:57
A子「ああ・・・」
さっきまで同じ場所で練習していたのに妙な会話だった。
B菜「A子さん、凄いね。いつも。」
A子「・・・別に」
B菜「いや〜、すごいよ。さすが都のNO.2。」
A子「べつに・・・NO.1じゃなければ意味ないし」
これは彼女の父親が言った言葉だった。
B菜「その考えが凄いよ。私なんて凡人だから・・・。いつもA子さんのこと凄いと思ってんだ。
みんなもそうだと思うよ」
A子「・・・B菜さんって結構ペラペラ喋るんだね。
あんまり喋らないところがウザくなくていいかなと思ってたんだけど。」
B菜は恥辱とショックで顔が真っ赤になった。
B菜「あ、あの、ごめん・・・。ごめんなさい。」
なんで謝ってるのか判らなかった。
気まずさに耐え切れず、言葉を繋げた。
会話が苦手なB菜は、話し掛ける前に話題を用意していたのだ。
B菜「あ、あの、B太さんとの組手、凄いね。
A子さん、B太さんにすっごい憧れてるでしょ。
私もそうなんだ・・・。強くてかっこよくて、その・・・。
でもA子さん、凄くB太さんを尊敬してるんだなっていうか・・・
見ててB太さん見る目が他と全然、違うから・・・その・・・」
A子「・・・判ったこと言わないでよ!あんたになにがわかんのよ!調子に乗るんじゃないよ!」
顔を真っ赤にして持っていたポーチをガッシャーンと水道に叩きつけてA子は早歩きでその場を去った。
B菜は何がなんだかさっぱり判らずに呆然と立ちすくむだけであった。
133 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/08 19:58
130の
基礎連
は
基礎練、でした。
またキャラが増えてるよ(w
135 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/08 21:14
増えてもいいじゃん
登場人物に上限はありません
設定場所も好きにしてください
でもストーリー以外はなるべく下げでお願いします
基本登場人物は学生8人 各血液型男女1名ずつ
キャラ増えてもいいけど、A型ならA型らしい行動をさせてね。
139 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/08 21:36
O美「・・・こんにちは・・・」
B太「・・・こんにちは」
部活後の下校中。
あの、初会話の次の日のこと。
O美「・・・」
B太、ムスッとした顔で
「・・・ふん。
弱虫で悪かったね・・・」
O美、ちょっと、アセる。
そこでB太、破顔一笑
「ホント、デッカイ体して弱虫なのさ。悪かったね!」
O美も思わず満面の笑み。
(ああ、やっぱり、こういう人だったんだ!)
O美「いえ〜。別に、気にしてませんよ〜。ま、男なんてみ〜んな弱虫ですよ。
強いのはオンナ!(笑)」
B太「ハッハハ(笑)確かに言えてるかもね。君は強そーだね〜」
O美「強い女は嫌いですか?(笑)」
B太「いや〜、好きだよ、すごく!アッ・・・、いや、そういう意味じゃなくて」
O美、B太の顔を覗き込んで
「なんでそういう意味じゃないんですか〜?そういう意味だろ!コラッ!弱虫」
B太「ハッハッハ!(笑)敵わんな〜ホント!」
その時、A那とB江が合流した。
B太「おう!」
B江「あれ〜、変。おう!なんて言わなかったのに〜。根暗で。あれ?O美も一緒?」
140 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/08 21:46
O美、赤い顔して
O美「ヘヘヘ・・・」
B江「もう、知り合ったの?いつ?知り合いじゃなかったよね?なに?ワカらん」
O美「へへへ、ゴメンね。」
B江「いや、謝る必要ないけどさ。ビックリして」
A那「いや〜。O美って決めたら速攻、早いね〜」
B太「何が?」
O美、慌てて
「バカバカA那!なんでもないんです。なんでも!」
B江「言ってもいいじゃん、ってダメか?」
B江、O美の耳元でコクッたか訊いたがO美、首を振る。
A那「いや〜、それにしてもB太さん、モテますね〜。凄いっすよ、モテッ振り。」
B太「いや〜。みんな誤解してるんだよ。逞しい爽やかな男ってね。」
O美「そうそう、そんなことない、意外と弱虫だよ〜、B太サン(笑)」
B太(爆笑)
A那・B江(なにかあったな・・・)
B江「しっかし、兄ちゃんがこんな明るいの、珍しいね〜。
まあ、なにわともあれO美のお蔭らしい。ごくろうさん」
141 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/08 21:48
O美、首を振る。
は
O美、首を横に振る、ってコトで
>>142 それが解らんやつはA型扱うなつー事じゃね?
解釈なんて人それぞれだろ
作家の解釈とあんたの解釈が違うっつーんなら(143=138だとして)
具体的に「あんたの」解釈はどーなん?って訊いてんだろ
解るとか解らんとかいう問題じゃないだろ
A型はみんな同じ性格じゃないしな
同じ性格じゃないってそんな事言ったら血液型設定する意味無くなっちゃうし
キボンとか言って138がそれに答えてたらそれこそ作者さん達がそれに縛られちゃうかもしれないし
こういうのは深く突っ込まないが良いと思うよ、たいした答えも持ってないだろうし
ちなみに138じゃないよん
混乱を避けるために、話の前に必ず 『>>◎○●の続き』ってのを
入れるのはいかがですか?
書きたいエピソードを変に制限するのもなんですが、読者あってのスレです。多少はわかりやすくする工夫もしませんか?
147 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/08 23:57
B太編主に書いてる者です。
人数限定する考えの方もいらっしゃっるしその考え方も解るんですけど
私はどっちかというとたくさんの人達が出て来る、でも全てが同じ舞台で踊らない、
いろんな場所でいろんな青春(!)が同時並行的に進んでいき、だんだん大河のように一つの
大きな流れに収斂していくようないわゆる、「群像劇」を目指しているんです。
いろんな人が出るけど原則として必ず「それまでの流れと繋げる」ことを原則にして
おけばいいんではないでしょうか?
ツリー式に木の「幹」と「枝」をちゃんと把握していれば混乱は防げるんではないでしょうか?
って混乱させてるみたいな張本人がすいません(^^>
せっかくだから、学園の広さ、多用さを活かしましょう。
146さんの御意見などは大いに尊重させて頂きます。
では・・・おやすみなさい
それはありそうです。
139辺りの話も実際、自分の回りのOはB太みたいな人多いし、自分はO美タイプと見事に逆だから。(「男でしょ」とかは絶対に言わないけど)
あまり拘りすぎないのは大切かと。
じゃあ早速146の案を採用(笑)
>>117のつづき
指導室の揺れは数十分続いた。
窓から逃げようとするAB哉。しかし外側からベニヤが張り付けられている。
どうする事もできない。
パニックに陥った者も揺れの中少しずつ落ち着きを取り戻しはじめた。
放送がまたも流れた。
校長「えー、みなさんは只今より裏修学旅行に出発していただきます。」
一同「えぇ〜〜〜〜っ?!」
AB香先生「どういうことなんですか!」
AB香は、どこに向かって訴えかけていいのかわからなかったが、
とりあえず、叫んでみた。
放送は皆の声を聞いているのか、いないのか、マイペースに進む。
校長「ご不明な点はおいおいご説明いたします。
今、あなた達は細かい疑問を抱くよりも青春を謳歌する事が重要です。
心ゆくまで甘酸っぱい思い出を作ってきてください。」
A輔「・・・ふ、ざ、け、んなっ!勝手に決めるな!
親!そうだ親が黙ってる訳ねえだろ!」
教頭「尚、すでにご家族にはお知らせし、承諾は得ております。」
B江「お兄ちゃん!!助けてえぇ!」
O美「B太さあ〜〜〜ん(泣」
B村先生「甘酸っぱい思い出・・・(挙動不審気味」
A那(B村先生、ちょっと目つきがキモい・・・。)
O次郎「なげえぞなげえぞ、話がよ〜(ご機嫌」
校長「えー、修学旅行はお家の玄関を出て、旅をして、
またお家の玄関に戻るまでがー、修学旅行です。
みなさん、浮かれすぎず、安全にお過ごし下さい。
ではまたこの場所でお会いしましょう。」
プレハブの建物は不気味に動き出した。
ちなみに校長の血液型はO。教頭はA。
「枝」の話なんでsage進行します。
151 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/10 18:34
とある市立病院
数年前から意識不明に陥っている青年が入院している。
その青年を尋ねて今日も面会者が訪れる。
看護婦「O次郎くん、AB香さんがお見えですよ。」
声をかけたところで返事があるわけではない。
AB香「O次郎、元気か?」
O次郎「・・・・」
看護婦は優しく微笑みながらその場を去る。
AB香は物言わぬO次郎に話続ける。
AB香「私、ついに修学旅行の引率者になっちゃった。
京都だって。糞ガキ共つれていっても意味ねえ場所よね〜。
こないだも話したでしょ。今の生徒達の事。
まだ子供のくせに妙に色気づいてる奴ばっかりでさ。」
O次郎「・・・・・・」
AB香「O次郎も行きたがってたよね、修学旅行。」
AB香「今思い出しても笑えるよ。全校生徒どころか、先生達にまで
怖がられてた君があんなにはしゃいで菓子買って・・」
AB香、無言になり少し鼻声になる。
AB香「あんな事故がなければ・・私の声、聞こえてる?」
O次郎にはAB香の声はきこえていた。
O次郎はAB香が話す、生徒達の事や同僚の教員の事を
すべて覚えていた。
何らかの事故で果たせなかった夢、修学旅行を彼は彼の夢の中で
実現させようとしていたのだった。>裏修学旅行
152 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/12 19:46
A代「・・・おかえり」
A子「・・・」
A代「どう?空手部は。B太さんに良く教わってる?」
A子「・・・うん」
A代「まさか日本一の人が同じ学校にいるなんてねえ。
やっぱりアンタは空手をやる人生なんだねえ」
A子「なによ・・・それ・・・空手をやる人生って・・・。
勝手に人の人生決めないでよ」
A代「・・・お父さんがね、今度、AB也さんと一緒に食事するからって次の日曜明けとくようにってよ」
A子「・・・なんで勝手に決めんのよ!!知らないよそんなの!なんでいっつも勝手に決めんだよ私の人生!!」
A子は目の前の食卓のイスを蹴っ飛ばして2階の自分の部屋に駆け昇った。
尾崎豊のCDをかけながらベッドに仰向けになりながら泣き続けた。
A子はいつの頃からかこの家の中に自分の場所が無くなりつつあることに気付き始めていた。
父親はO型の絶対君主タイプだった。
妻のA代にも口答えすることは絶対に許さなかった。
A子に対して「経済的に自立するまでは絶対に親のいう事に従わせる」
「空手家を婿養子に迎えて道場を継ぐ」などA子の意向を一切無視して彼女の人生設計をしていた。
彼女は中学を卒業して家出も考えたが母のA代がその考えを察知したのか
「あんたが高校を卒業する前に家出なんかしたら、母さん、家出する」
「母さん、あんな父さんとやっていけない。やって行きたくない。アンタがいるから夫婦をやってるんだ」
などしばしば聞かされていた。
153 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/12 19:49
>「あんたが高校を卒業する前に家出なんかしたら、母さん、家出する」
は
>「あんたが高校を卒業する前に家出なんかしたら、母さん、自殺する」に
訂正しておきます
154 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/12 20:16
その頃B太とB江の家では食事をしていた。
長兄のB一「おまえさ、ホント今度、その手抜き空手に出んの?」
B太「手抜き空手じゃなくて、寸止め空手。」
20歳、大学生の長兄のB一(いち)は高2の頃まで空手をやっていたがいつの頃からか
音楽にのめり込みバンド活動が本格化するにつれ空手から足を洗った。
B太程の体格や才能もなく、都大会でも優勝したことは無かった。
正直、空手から足を洗いたがっていた。
中2の頃までは地区大会などでも優勝しBたも憧れていた次期があった。
B一は虚勢の強いタイプでいつも弟のB太を友達の前などでバカにあいたりイジメたりしていた。
B太は温厚で可愛い顔をしていたので良心から贔屓されていた。
B一はそのことでB太をイジメていた。
B太は争うことが嫌いだし、よく泣いていた。
B江もそれをよく見て笑っていたのだ。
両親はO博とB絵だった。
B太が兄弟の仲で唯一の優等生で大人しく近所や学校の教師や父兄から必ずと言っていい程
誉められたので露骨に贔屓した。
両親は他の二人にこの様子を見せて発奮させようと思っていたがこれで他の二人の成績が良くなることは無かった。
B太は他の二人がそうであることに劣らずこの贔屓がもの凄く嫌だった。
兄と妹から嫉妬されて冷たい目で見られていることは知っていた。
だからこの兄弟二人にオドオドとご機嫌を伺ったりして余計二人から馬鹿にされたりした。
中学頃から成績が落ち始めると両親は露骨にB太に冷たく始めた。
両親は空手に関してはあまり関心がなかった。
B一がブルース・リー映画のファンで、そしてB太もなんとなく真似をして始めた。
両親はB太を開成中学に入れたかった為に空手を止めさせたがったがB太は泣いて拒否した。
空手が楽しかったし、友達もたくさんいた。
なにより兄貴との回路が切れてしまいそうなことも怖かった。
B太の空手の才能が本格的に開花して、勉強だけでなくB一の妬みが爆発しそうな頃には
B太はB一とも冷たい関係になりあまり会話することも無くなっていた。
B太はその頃から家族ともあまり会話しなくなっていた。
いや、出来なくなっていた。
彼の好きな音楽も、やはり、尾崎だった。
155 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/12 20:20
>B太は温厚で可愛い顔をしていたので良心から贔屓されていた。
は
>B太は温厚で可愛い顔をしていたので両親から贔屓されていた。
だあ
前スレと違って暗いな。
まあ学校は暗いところだな。
157 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/12 21:51
B彦はなぜO美に引かれるんだろうかと、考えた。
B彦はO美が自分に恋愛感情を持ってないにせよ好意を持ってくれているということは
彼女の態度で判っていた。
でも彼は恋愛に臆病になっていた。
正直に言うと人を愛すること、信じることに臆病になっていた。
彼の父親のB次は批判好きな人間だった。
いつもテレビを見ては誰かしらを批判していた。
政治家やテレビやタレント、巨人やそのファン、その他数限りなく罵った。
B彦が学校の事を話すと遭った事も無いその学校の友達やその親まで、先生から日本の学校教育まで
縦横無尽に切りまくっていた。
「日本人は馬鹿ばっかり」
これがB次の口癖だった。
「欧米人」は別だったようだ。
自分がなぜ、欧米人に生まれなかったのかといつも悔やんでいた。
母のAB和はそんなB次を崇敬してるのかいつも相槌を打っていた。
韓国人や中国人は謝罪を求めるから嫌いだそうだが、小学校の時に在日朝鮮人の友達が出来た。
それでB彦は混乱していた。
B彦はそれを黙っていた。
ある時、三者面談でAB和は担任の教師から在日のOクンと仲が良いこと、や
Oクンからハングルを教わっていることを嬉しそうに担任に報告したりすることなどを
あくまで担任はB彦の活発さをAB和にアピールしたのだが、これがまずかった。
AB和は早速B次に報告した。
B次は居間にB彦を呼び出した。
B次「おまえ、なんで在日の子と友達になったこと黙ってた?」
B彦「別に・・・言う必要ないと思うから」
B次「俺が家でいろいろと朝鮮のこと言うの、オマエ、その子に言ってたのか?」
B彦「言ってないよ」
B次「他に日本人の友達いないのか?」
B彦「・・・」
B次「おまえに日本人の悪口吹き込んでないだろうな?在日はしつこいから」
158 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/12 21:54
B彦「・・・いいかげんにしろ!おまえ、それでも親か!!」
その時横で聴いていたAB和がB彦の頬を張り倒した。
そして号泣した。
AB和「だから、だから・・・この辺は在日が多いから中学は全寮制にしようって言ったじゃないの!」
B次はB彦を殴った。
B次「母さんを泣かしやがって!この家に文句があるなら出て行け!!」
実際に姉のAB保は高校卒業後は家を出た。
良くあるパターンの自立ではない。
家と縁を切りたいからあんたともお別れかもね、などと出て行く2、3日前にB彦に告げていた。
B次は時々思い出すと出て行ったAB保を口汚く罵った。
B彦は家の中に自分の心をさらけ出せる手段を見出すことは出来なかった。
B彦はB次の社会批判を小学校の時は尊敬して小学校で真似をして受け売りを披露したりなんかよくしていた。
「頭がいい」「オトナみたい」などと生徒だけでなく先生からも言われ得意になっていた。
小学校の高学年頃から中学校にかけてその批判の矛先が自分にも向いてくることようになって
B彦は一気に混乱の鬱状態に入ってしまったのだ。
159 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/12 21:58
B彦は高校に入る頃になると、人を罵るのは止めよう、人を好きになろう、と心に決めていた。
参加している方って何型が多いんでしょうか?
前のスレはOが多かったみたいだけど、ここはちょっと雰囲気が違いますよね。
自分AB型なんですけど、AB型の臭いはしないんで、それ以外の血液型かなって感じがするんですけど。はずしたかな?
占い板愛好者(鬱)としてはそちらにも興味があります。
161 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/12 23:22
>160
AB型の臭いってどんな臭い?
163 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/12 23:57
160=162?
>>163 違うよ
最近自作自演扱いするの流行ってるみたいね
>162 なるほど。丁寧に人物を描いている様子はA型らしいですね。
>161 どう表現したらいいものか、感覚的なものです。
>163 162とは別人です。
このスレは私の様な質問はしてはいけないのでしょうか?>1
気分を害した方がいらしたのなら申し訳ないです。
166 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/13 02:28
167 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 01:10
AB哉「今日も、CD屋行く?」
B彦「おお」
AB哉「・・・で、おまえO美ちゃんのこと好きなの?」
B彦「は?」
AB哉「トボけんなよ、露骨だぞ、おまえ。O美ちゃんのことチラチラ見てるじゃん」
B彦「いや・・・、O美ちゃんが話し掛けてきたりするから・・・」
B彦は真っ赤だった。
AB哉「まあ、いいけど・・・おまえが気があるの、知ってるからだと思うけど・・・」
B彦「でも・・・俺とO美ちゃんって正反対の性格してると思うんだけど・・・」
AB彦「まあな・・・あのコ明るいし、早くしないと、彼氏が出来るんじゃない?もう、いるかも」
B彦「早くって・・・別に・・俺はなあ・・・」
そこで二人が入った行き付けのCD屋さんには、渦中のO美と大柄な男が二人でいた。
168 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 01:34
2ちゃん人口から考えて明らかに書き込みはO型が多い。
1です レス遅くなっちゃいました
>>165 質問も雑談もできるだけsageでやってくれれば問題ないと思います
でも決定権は私にあるわけではありません
みんなで決めていってね 1は一読者にすぎません
ちなみに私はAです
170 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 02:25
B彦は絶句した。
実に楽しそうな二人。
B彦達の存在に気付くO美。
O美「あ、B彦クン!・・・とAB哉くん」
B彦「・・・ああ・・・」
B太「友達?」
O美「クラスメイトなの。B彦クンとAB哉くん」
B太「こんにちは。・・・あれ?君、○×町に住んでない?」
B彦「・・・ハイ。僕も知ってます。」
O美「あれ?二人知り合いなの?」
B太「うん。道場の近所で、よく見かけるんだ。もう、ずっと昔から、見かけるのはしょっちゅうだよ」
B彦「・・・ハイ ・・・空手の件もよく知ってます。」
B彦にとってB太は遠い存在だった。
有名人で人気者。
B彦の父親でさえ彼のことは誉めていたくらいだ。
B彦の凄さを知っているからこそB彦の気持ちは、打ちのめされるようだった。
AB哉「凄いっすネ、B太さんの活躍。ウチの姉キなんかも凄いっすよ。
憧れまくってますよ、ホント。でも残念。もう恋人、いたんすね・・・」
冷静なAB哉らしいカマの掛け方だった。
B太「いや、違うよ。別にそんなんじゃ、ないよ(笑)なんか判らないウチに友達みたいになっちゃったって(笑)」
O美「え〜〜〜イヤなんですか〜〜〜私のこと。なんか判らないウチってどーゆーことカナ?」
B太「イヤとか言ってないじゃん(笑)ただ・・・(笑)」
B彦は安心とショックの狭間で、混乱状態だった。
171 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 03:00
B太「じゃ、俺、行くから」
O美「アタシ、やっぱり道場まで行っちゃダメなんですか?」
B太「ゴメン。みんなに冷やかされるから・・・。それに女の子が一杯いて・・・」
女の子が一杯いて・・・
その後は、それで嫉妬でO美が他の女の子から冷たい目に遭わないか心配だったのだ。
しかしそれをなんとなく言えなかったがO美は察していた。
O美「うん、それじゃ、いってらっしゃい」
O美「二人もこのCD屋さんよく来るの?私はたまにしか来ないんだけど」
AB哉「うん、しょっちゅうさ。O美さんってどんなの聴くの?」
O美「O美か、ちゃん付けでいいよ、二人とも。
私はラルクとミスチル、かな。いろいろ聴くけど・・・
お二人は?(笑)」
AB哉「俺はグレープバインとか中村一義とかm−froとかメロコア系だな・・・」
O美「メロコア系・・・(^^: なんか良く解んないけど、シブイね。B彦クンは?」
B彦「俺は・・・その・・・あの・・・」
好きな音楽を言うくらいどうということはないと思われそうだがB彦はそれさえも
恥ずかしかった。
172 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 03:02
O美「B彦くんってすぐに赤くなるね。もっと活発にしたらモテるのに・・・」
O美はAB乃のことを思い出していた。
B彦「イヤ・・・。B太さんて、凄いね。女の人ならみんな憧れるんだろうね・・・」
O美「そうね・・・憧れるよね・・・強くて逞しいんだもの。
男はやっぱり逞しい人がモテると思うヨ」
O美はB彦の目をじっと正面から見詰めて言った。
B彦「・・・ハハ・・・俺なんてダメ人間の典型だ・・・。モテるわけないし、別にいいし・・・」
O美「自分でダメだなんて冗談でも言わない方がいいヨ。
モテたくないなんて思ってる男の人なんて、魅力感じないな。」
B彦「・・・でも、ホントにモテたくなんてないし・・・別に魅力的になんてなくてもいいし・・・」
O美「・・・」
AB哉「ハハ・・・オマエ、なに言ってんの?太宰とか読みすぎだよ(笑)」
気まずい空気にAB哉が助け舟の茶々を入れた。
O美「え?太宰治なんて読んでんのBクン。あんなの読まない方がいいヨ
私中学の時、チョット読んでイヤになったもん。お母さんも言ってたし・・・」
B彦「・・・別に、俺の勝手じゃないか!」
B彦は一人で店を出て行った。
O美は呆然としていた。
AB哉は「ゴメン。俺、言っとくからあいつに」と言ってB彦を追いかけた。
173 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 03:56
次の日、教室ではO美は気まずくてB彦に話しかけられなかった。
AB哉が「おはよう。昨日のことは気にしない方がいいよ。あいつも反省してたし・・・」と
言ってくれたがその割にはB彦は難しい顔してO美が視線を合わせようとしても視線を逸らしていた。
反省や後悔をしてるようには見えなかった。
実際、B彦は全然反省はしていなかった。
AB哉が話し掛けてもO美の言動に関しては一切黙秘して答えなかったのだ。
それ以外の話題には愛想良く答えたりするのでAB哉も気分は「ヤレヤレ」だった。
O美「ねえ・・・、AB乃チャン、AB乃ちゃんって、・・・その、太宰治とか読む?」
昼のお弁当時間のことだった。
反応の早いB江が先に答えた。
B江「え〜。なに、それ?あの暗いやつ?人間失格、とか?
O美、あんなの、読むの?」
O美「イヤ・・・そうじゃなくて・・・私は読まないけど・・・例えばそんなの読んでる男の人、なんて
AB乃ちゃんはどう思うのカナって?」
AB乃「え・・・ちょっと読んだことあるけど・・・別に興味はないカナ。
なんで?ひょっとしてB彦クンが読んでる、トカ?」
O美「イヤ、別に。そういうワケじゃないけど・・・(汗」
O美はなんでB彦のことだと言えなかったのか、ワカらなかった。
もともと恋愛感情がないうえ、B太と接近中にことだからなおさらB彦に対しての興味が
失せていたところだったのに、どうも気になって仕方なかった。
AB乃が彼を好きなのがどうもO美にとって気に入らないことでAB乃のB彦に対する恋愛感情が
いちいちO美の心の奥底に変にチクチクと奇妙な刺激をするのだ。
A那「やっぱ小説よりかは漫画でしょ。B江、別コミもう読んだ?」
B江「ああ、ゴメン、ゴメン。返す返す。」
O美はB彦をチラリと見た。
B彦はO美のそれに気付いたがフンッという感じで視線を逸らした。
O美(もう・・・なにを怒ってんのヨ・・・)
174 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 04:24
O美「B彦クン。昨日はあなたの大好きな太宰治を馬鹿にしたりして、ゴメンなさい。
・・・でもやっぱり男の子は逞しい方がいい、って気持ちは変わらないケド・・・」
放課後のことだった。
B彦「別にいいケド・・・。それに俺は太宰治を大好きなワケじゃないよ。
・・・でも、謝ってくれてありがとう。俺も突然出て行ってワルかった、ゴメン。」
O美「・・・B彦クンってなんかカワッてるね。イヤ、別に悪口じゃなくてね(笑)」
B彦「・・・そうかなあ。O美さんは明るくていいネ。モテるし、ね」
O美「別にモテないよ(笑)それにB彦クンはもうちょっと明るくするともっとモテると思うよ。」
B美「ホント、明かるさにこだわるね(笑)それに俺ってやっぱそんなに暗いんかな」
B江「クラいクラい(笑)暗すぎるヨ〜、キミ。クラすぎてこのクラスのブラックホールだよ!
アタシ明るいクラス目指してんだから!B彦クンが問題なのよね〜」
O美の後ろで聞いていたB江が話しに割り込んで来た。
O美「B江〜悪いヨ〜。B彦クンは繊細なんだヨ。ウン。」
B彦「イヤ・・・ホント、俺、暗すぎるから・・・。
でもB江さんて明るすぎるんじゃない?
明るいって言うか怖いって言うか女と思ってないケド、俺(笑)」
B江「なんだって〜!?アンタ、ネクラな割に言うね〜」
O美(爆笑)
B江「ワルかったネ〜。こちとら典型的なB型なモンで。」
B彦「僕もB型だよ」
B江・A那「え〜!!」
B江「ウソ〜、見えない!!全然!AかABだと思ってた・・・
あのね〜、Bだったらもっと明るくしなさいよ〜、B型の恥!」
O美とA那、B江を両側からどうどうとなだめる。
B彦「ムチャクチャな論理だよ(笑)僕は君より100倍くらい“繊細”だからね」
B江「(笑)やっぱB型だわ。繊細じゃなくてワルかったね〜。ホントこんな変わった男
なんでO美が好きになったんだか(笑)」
B彦「え?」
O美「ああ、ウソウソ!なに言ってんの!B江のバカ!違うよ違うよ!」
175 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 04:38
B江「あ・・・(ヤバ)。あの、違う違う、エ〜とAB乃だった!」
近くで聴いていたAB乃。
AB乃「酷いヨ・・・B江・・・」
そそくさと、でも確かに傷心したAB乃が出て行った。
B彦、なんだかもうワカらん。
O美に好かれたかったが・・・。
O美「とにかく、私は関係ないから!それにAB乃ちゃんも・・・別に・・・関係ないから。
気にしないでいてあげて・・・ね?」
B彦「うん・・・ワカッた。気にしないように言っといて」
B江「ああ、ゴメンゴメンゴメンゴメン・・・とにかくなんでもない、アタシの妄想だから
すべて!気にしないで、B彦クン。」
A那とB江が先に教室を出ていった後、O美は、B彦にこう言った。
O美「・・・とにかく私はB彦クンのもっと笑った顔をか、楽しそうな顔を見たいな・・・。
もっと絶対絶対、魅力的な人だと思うから。」
B彦「ウン・・・アリガト。色々心配してくれて・・・」
B彦は本当にO美に恋をしてるんだということをハッキリ心で認識した。
ドキドキときめいていたし、心で運命を感じていた。
O美「B太サンも言ってたんだ。不器用な人間は強くなるように頑張るしかないって・・・。
それで空手やってるんだって。
B彦クンも・・・」
B彦「俺・・・俺はB太サンじゃないから・・・俺は情けない情けないB彦だから・・・」
B彦は教室を出て行った。
O美(ああ、また・・・もうワカンない、この人の気持ち・・・)
176 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 04:50
B彦は道場に空手部の練習を覗きに来ていた。
それを見つけたB太。
B太「おお!昨日の・・・。名前はなんだっけ?」
B彦「B彦です、B太サン・・・」
B太「改めて、よろしく、B彦クン。どう君も空手やんない?」
B彦「いえ、僕は無理です・・・。精神が脆弱だし・・・根暗だし・・・」
B太「いや、精神を強くする為にやるんだし、根暗とか性格の明るさは一切関係ないよ(笑)
俺も根暗な方だし・・・」
B彦「でも・・・モテるじゃないすか・・・いいスよね、モテる男は・・・スーパースター!」
B太「(?????)・・・と、とにかく(笑)まあ、無理強いはしないけどね。
でも多少興味あるから見に来てんでしょ。
ゆっくり見てってよ。」
177 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 05:10
その時はA子とB菜の組み手が行われていた。
B菜は廊下などでB彦を見て気になる存在だった。
チラチラと見てはドキドキしていた。
その時、A子の蹴りがドスンとB菜の下腹に入った。
ウ〜ンと悶絶してしゃがみこむB菜。
A子「大丈夫?キツかった?」
B菜「・・・だいじょうぶ。」
A子「でもボヤ〜としてる方が悪いんだヨ。ボーと空手やるくらいならやめた方がいいよ。
棄権だし、怪我するし、なにより空手ナメてるみたいだし・・・」
B菜「・・・ゴメン。」
A子はB菜がチラチラとB彦を意識してることに気付いていた。
B太「おい?大丈夫か」
B菜「ハイ・・・。大丈夫です。私の不注意デス、すいません・・・」
B太「イヤ、別に謝る必要ないけど・・・。休んどけ」
B菜「・・・押忍。」
A子は明日が日曜日でAB也と食事しなければ(
>>152)ならないことにイラついていた。
なんだかんだと言っても、今のA子は立場上、父親には逆らえなかったのだ。
B彦、A子を見て
(コエエ・・・汗)
178 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 06:56
その日の、空手部が終わりO美はB太を待っていた。
夕暮れの赤い赤い、叙情的な夕方の夕陽が下校しようとする高校生たちを照らしていた。
B太「待った?」
O美「イエ・・・。それより、どういうことで・・・」
B太の横にはB彦がいた。
B彦「ヨ!待った?」
O美「・・・」
B太「B彦クンが空手にチョット興味があるのか、見学に来てくれたんだよ。
そんでO美チャンと同じクラスだし誘ったんだよ。
今日はドトールに寄ろうってO美チャン言ってたし、一緒に行こうよ、って」
O美「ハア・・・。」
(信じられない・・・そりゃあ、付き合ってるって関係未満かもしれないけど
女の子と一緒に帰るのに他の人、平気で誘う?
この人素敵なんだけど凄くニブいのよね。
でも、B彦クンも普通来るかなあ?
ああ、だからB型男性ってこーゆーとこ凄くアバウトだしニブいのよね〜。
ムードに対して鈍感というか感性がニブいところがあるって言うか・・・)
179 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 07:02
B彦「・・・なんか、不満ある?」
O美「え?え?・・・別に・・・」
B彦「B太サン、おジャマみたいだし帰ります。それに最初から帰るつもりだったし・・・。
ただ、さっきの教室でのこと言いたかったんだけど・・・。
まず比較されたくなかったんだ、俺。
俺は、俺、だと思うから。
君が君であるように、ね。
で、やっぱB太さんは強いね。
でも、感違いしないでね。
肉体的な強さは別でね。そりゃ、こんなに強ければいいけど・・・。
それより、精神的に、ね。こんな地味な俺にも親切にしてくれたし
どんな部員にも優しく、厳しかった。
ああ、今の俺は敵わないって思ったよ。
でもね、聞いてよ。俺ってこう見えてもスッゴク負けず嫌いなんだ。
どんな形にしろ、俺は君が思ってる以上の強い男になってみせる。
一番の目標は父親よりズッと強い人間になって見返すことだったけど、目標を替える。
イヤ、付け足す。
君をうならしてやる。
なんかこのままだとすっごく悔しいからね。
これを言いたかっただけだから、んじゃ!
B太サンありがとう御座いました、押忍!」
大きくB太に礼をして、ダッシュで走り去るB彦。
ポカンと走り去る姿を眺めるB太。
B太はO美に理由を求めるために後ろを振り返った。
そこには、心一杯の幸せを表情に湛えた一人の少女の笑顔があった。
B太「あの子・・・、そして君は、恋をしてるんだね・・・。青春だね・・・」
O美「もう、なに言ってんですか!!
B太サンも・・・。B太サンもしっかりして下さいよ!!
さあ、ドトール行きましょ!」
グイッとB太の手を引っ張って軽やかに歩き出すO美。
頭の中が(???)で引っ張られて行くB太であった・・・。
美しい夕陽はみんなを優しく優しく見守り包み込んでいた。
このスレなんとなく好きだな。じっくり読むと面白い。
私は家族や彼氏などB♂に囲まれて生活しているO♀です。
複数人のA♂に174のB彦みたいに言われたことあるよ〜。
>「明るいって言うか怖いって言うか女と思ってないケド、俺(笑)」
前に誰かも書いてたけどB太はO♂っぽいね。
爽やか系のO♂って感じ。女に死ぬほどもてるんだよねこのタイプわ。
B型の男は暗くても明るくても本当の意味で自虐的なセリフを言う人は少ない。人を笑わす為に言うことはあるけど。
「モテていいな・・・・」とかは実際はそう思っていても言いにくい。
なんだかんだと押しつけがましい性格のO美はかなりO型っぽいと思う。
この発言自体そうだし。(ウザ系かにゃ?
181 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 09:57
A輔はO美とB彦の微妙な感情の動きを見逃していなかった。
A輔(O美タン・・・Bぶーたーぬきーあほ彦と何があったんだ?)
色々と妄想にとりつかれて頭を抱えるA輔。
友人達はA輔の不機嫌さを察して遠目からみている。
数秒後、A輔は立ち上がりB彦に呼びかけた。
A輔「・・・おいB(ブーターヌキ)彦、ちょっと来い!」
B彦にその声はきこえていなかった。
A輔にはシカトされたと感じた。怒りで顔に熱が集中しはじめた。
182 :
そのころの職員室:01/10/14 11:20
AB香「修学旅行のしおりが出来ましたので
各クラス人数分持っていってくださいね。」
A田「京都ねえ....
なんて場所でしたっけあの土産物屋が並ぶアーケードの商店街。
あそこが鬼門なんだよねえ。
うちの生徒と他校の奴らと喧嘩にならなきゃいいんだけどね。」
O端「A田先生は3年前も引率されてますもんね。やっぱり大変?」
A田「いやいや、結局こちらが何を言ったところで、
生徒達は素直に従うわけじゃないし半分放置です。w」
B村「ところで急用で集合場所に行けない場合は
当日誰に連絡すればいいんだろう。」
AB香「?連絡網通りじゃないんですか?
私は生徒達に携帯の番号も教えるつもりだけど。」
B村「っていうか、俺が万一急病とかでさ...」
一同「........(こいつ面倒臭くなってきたな。休むつもりだな)」
一瞬の沈黙の後、B村の言葉は無かったことにして打ち合わせは続いた。
183 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 11:39
AB乃は今までに無い自分の感情に戸惑っていた。
B彦を好きということは本当。
けれどそれを自分以外の人間から彼に告げられてしまった。
それがとてもとても辛かった。
B江を恨みたい気持ちにでいっぱいになる自分がまた嫌だった。
普段音楽をまったくといっていいほど聴かないAB乃だったが、
その日はなんだか無性にBGMが欲しくなった。
手持ちのCDを引っ張り出す。クラッシックばかりだ。
オーケストラ演奏の激しさとはまた違うものを欲しているAB乃。
AB乃「もっとなんというかバラバラな音楽が聴きたいのよ!」
AB乃は階段をおりて父の書斎に入り、そこにあったCDを片っ端から
自分の部屋に持ち込こんだ。
AB乃「なんて悲しくていい歌なんだろう。きれいな声...ああ切ない。」
涙を流しながら音楽に浸った。
AB乃の心を癒したCD、それは「石川さゆりベスト」だった。
ところで予備校逝ってるの俺だけかい?
185 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 11:55
A輔「ああ〜?耳ねえのか?ゴルァ!」
穏やかな昼休みを一気に緊張感いっぱいにするA輔の声。
クラス中にいやあな空気が流れた。
A輔はB彦に詰め寄った。B彦にやっとA輔の声がきこえた。
B彦「何?」
A輔はB彦の表情からいつもの気の弱さが消えているのに気がついた。
背中に冷たい嫌な汗が一筋流れた。
O美「A輔君、いい加減にしなさいよ。また弱い者イジメ楽しい?」
A輔「(O美たん・・違うんだ)うっせえよ、ぶーす!」
次の瞬間、O美は固まった。
しかしO美が凍り付いたのはA輔の言葉が怖くてかったからではなく
B彦の鋭い悲しさと怒りの視線を感じたからだった。
B彦(俺はもう弱い者なんかじゃない)
次の瞬間B彦はA輔を殴り飛ばしていた。
ざわめく教室中にB江の悲痛な叫びが響き渡る。
B江「B彦!あんたはもう喧嘩しちゃダメな人なんだよ!」
185文章訂正 ×A輔の言葉が怖くてかったからではなく
○A助の言葉が怖かったからではなく
188 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/14 20:48
189 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/15 20:57
B太「AB香先生、修学旅行気を付けて行って下さい。」
AB香先生「おう。」
花壇での、放課後のこと。
B太「つかぬことをお伺いしますが・・・」
AB香「・・・ん?なんだ?」
B太「先生はまだ御結婚なさらないんですか?」
AB香「・・・なんだ?・・・まあ相手がいるしな」
B太「恋人はおられないんですか?立ち入ったことをお聴きしてすいません」
AB香「それより、なんでそんなこと聴きたいんだ?」
B太「それは・・・秘密ですよ(笑)」
B太はやはりAB香が好きだった。
O美のコトはまだ妹くらいにしか思えなかった。
AB香は程度はどのくらいであれ、B太が自分に対して好ましい感情を持っていたことは認識していた。
AB香「そんな立ち入ったことは聞くもんじゃ、ない!」
AB香は軽い怒声を込めていった。
B太「・・・すいません」
190 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/15 21:22
AB香「ただいま・・・」
AB香は自宅のアパートに帰ってきた。
6時前。
誰も待っていない時間なのにただいまを言うのは彼女の習慣。
彼女の同居人である恋人が帰ってくるのには、もう少し時間があった。
恋人は証券会社に勤めていて残業が多く、帰宅が遅くなりがちだった。
恋人とはネットの出会い系のチャットで出会い、もう1年2ヶ月がたつ。
外では男っぽいAB香も恋人と二人の時は根っからの“オンナ”になれた。
AB香は心底その恋人を愛しており心からその人と結婚したいと思っていた。
しかしいかんともし難い理由で結婚は出来ずにいた。
ちなみに彼女は今年26歳。
B麻「・・・ただいま。」
9時を過ぎていた。
AB香「おかえり!」
AB香は可愛く抱きついた。
いつもギュ〜とB麻に2〜3秒は抱きつくのが彼女と恋人の日課になっていた。
B麻「・・・待った?」
AB香「遅いよ!もう・・・(泣)」
B麻「ゴメン・・・最近忙しくて・・・」
AB香「不景気なのに?
AB香とどっちが大切なんだヨ〜!」
B香「不景気だから営業接待にやたら手間がかかるんだヨ。
自由化の波で競争が激しくなってるし・・・。
・・・でもAB香が一番大切だよ。なによりネ。
世界で一番大切な存在なんだから・・・。」
AB香「・・・嬉しい・・・」
AB香はB麻にしがみつき泣き出した。
AB香は外での冷静な態度と違い、女でいる時はもの凄く情緒的な性格をしていた。
B麻はAB麻をギュ〜と強く強く抱き締めて強く強くキスをした。
AB香はこうされるのが大好きだった。
AB香「・・・早く結婚したいな・・・。」
B麻「この国の・・・日本の法律が変わるまで・・・信じて待ちましょ。
待てるでしょう。アタシとなら・・・?」
AB香「うん。
B麻となら、待てる。
B麻となら・・・」
191 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/15 21:28
2〜3秒
は
2〜30秒に
192 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/15 21:59
152の様な家は、とても想像出来ない。
我が家(B♂×O♀)では、ここまで拘束していなかったし、
基本的に本人達の意志を重視し、そして信頼していたので。
こういう家の人達は、本当に大変そうでなりません。(/_;)
194 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/16 01:23
O次郎はツッパリであることに自己証明の方法論を措いていた。
「暴力」これこそが彼を彼たらしめられる唯一の手段でさえあった。
彼の体躯は196cm、筋肉質の体重160kg。
小学校6年の時点で180センチをゆうに越えており、まさに暴力でモノを言わせる
という事において彼のそれを止められる存在は少なくとも彼の生活の周辺には見当たらなかった。
O次郎の父親は彼の幼少時に亡くなっており、母親が(A型)女手ひとつで一粒種のO次郎を育てていた。
彼は家では母親に取り立てて逆らう事の無い少年であったが外ではまさに暴君だった。
彼の外での暴力の数々を母親は多少たしなめることまではあっても決してキツく叱り付けることはなかった。
彼がイライラするのは自分が女手ひとつで愛情が行き渡らないことが原因であるのではと心苦しく思っていたのだ。
ここらへんをO次郎自身に訊いたところで必ず「・・・ン・・・イヤ・・・」などとはぐらかすように答えるだけで
家の中では極端に無口で大人しかった。
今までのケンカでも母親がバカにされたことや母子家庭であることをバカにされたなどの理由を
その都度、教師などから聴かされていた為に母親は自分の息子にどう接したらいいのか持て余していた。
O次郎の人生を大きく変えるキッカケになったなったB太との確執、B彦との生涯の友情。
これらの風雲を迎える次期がまさに学園に訪れようとしていた。
195 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/16 01:40
O次郎「・・・なんと?」
A夫「ええ、だから、B太サン、いや、B太ってやつがこの学園で一番強いって定評ができてるんスよ。
な?」
A輔「ええ。
とにかくB太って野郎はとてつもなく強くてなんと空手日本一なんスよ。
有名ですよ、知りませんか?」
O次郎「・・・知らん!
オイより強いのか?」
A夫「・・・さあ・・・それは・・・O次郎サンの強さがどんなもんなのか判らないし・・・。」
O次郎「なんね?オイの強さをみくびっとるのか?きさん。」
A夫「イヤ・・・(汗)そういうワケじゃなくて・・・その・・・。」
A夫、A輔に目で助けを求める。
A輔は最近O美がB太と帰っていることを知って怒りが爆発していた。
しかも先日、クラス中が見てる前でB彦に殴られてから、もう殺気で私生活がオカしくなって
しまう程、情緒不安定が増していた。
今日の朝も食事中に母親の言動がムカついて熱いコーヒーを彼女の顔にブッかけたりしたところだった。
父親は彼がコワくとぼけているありさまだった。
B彦に殴られた件は、O美の手前引き下がっておくことにしたものの、A夫やチーマー仲間と一緒に
B彦をリンチにかけることを密約していた。
徹底的にイジメにかけ、精神的に追い込み、自殺に持って行ってやるなどと本気で画策していた。
ただ、B太はとてつもなく強いので思案していた。
このA夫、O次郎との会話の中でA輔は一計を思いついた。
A輔「O次郎サン、B太って奴、なんかO次郎サンの伝説聴いて鼻で笑ってやがったそうです。
俺のダチが言ってやがったんですよ。そんなかん違い野郎、ボコボコにしてやる、って。」
O次郎「・・・。」
196 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/16 01:46
俺のダチが言ってやがったんですよ。
は
俺のダチがB太の話してるところを傍で聴いたらしいんですよ。
に訂正。
O次郎って植物状態じゃなかったっけ?
ちゃんと話つなげてくれないとちょっと萎え〜。
作家達がなんらかの意図があって書いてるのは判るが、それぞれの作家が
予測不可能な展開をあえて繋げるところに職人技を感じていたのだが。
198 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/16 19:54
すいません・・・。
>>197 でもやっぱ植物人間はないんではないかと・・・。
気の毒すぎる・・・。
それにB彦との友情とか以前に決まっていましたしもちろん植物状態でのOとの友情も
有り得ますけど強いとか乱暴とか番長とかキャラ設定も無駄になっちゃうし・・・。
という訳で続けます。
O次郎「連れてけ。そいつのとこ」
A夫「ええ?マジッすか?今ッスか?」
O次郎「今じゃ!そいつの教室ばつれてけ!
オイは気が短い。はようせえ!」
A夫「ハ、ハイ・・・(小声でA輔に)どうすんだよ。B太サンに俺らが、つーか
おまえが焚きつけたってコトばれたらどーすんだヨ!」
A輔「大丈夫、大丈夫・・・俺にまかしとけって
あの・・・O次郎サン・・・あのですね、B太って奴は凶暴だし俺らがこのこと教えたって知ったら
俺らがボコボコにされるかも知れねえんすよ。
俺らは・・・俺らは・・・O次郎さんがナメられたことがスゲーむかついただけなのに・・・。」
O次郎「よー言った。任しとけ。オイがそうはさせん。オイがおまえらを守る。
オイはオトコじゃ。オイの為に言ったんならオイがおのれら守る必要がある。
まかしとけ。」
A輔小声でA夫に「な、こういう単純バカは扱いが簡単だって(笑)
トコトン利用してやろうや(笑)」
199 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/16 19:59
198は195の者です。
200 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/16 20:15
B太の所属する3年B組の教室の扉が開いた。
いや、正確に言うと蹴り開けられた。
静まり返る教室。
O次郎「おい!B太はどこじゃ!B太出て来い!」
B太「ハッ?」
(ま〜た、来たよ、この手の奴・・・。)
B太が強く有名人なので近隣、周辺の県など、からもケンカを売るに来る不良が後を
絶たなかったのだ。
B太はケンカは嫌いだししない主義だったのでいつも拒否していた。
B太と学校と警察のホットラインが構築されており拒否体制が整っていた。
B太「あのさ・・・ケンカなんてやるつもりはないから・・・しつこく言うと警察呼ぶよ」
O次郎「やかましい!オトコなら売られたケンカは買うもんぞ!
オノレはそれでもオトコか!それともオンナか!」
B太「オトコだよ。で、もう帰ってよ。」
O次郎「オノレこのオイを知らんのか!」
B太「・・・存じ上げませんですけど・・・。」
O次郎「オイがこの学園の総番長、O次郎じゃ!」
教室中が我慢していた笑いを爆発させた。
O次郎「なんじゃい!おまえら!」
ベタベタの九州弁でまくし立てるコテコテの不良トークもオカシかったが
B太という有名人を前に自惚れたかん違い発言することも嘲笑の的になった。
今はO次郎も一部のツッパリ連中の間でしか知られていなかった。
それも侮蔑の対照で。
今は、ツッパリも茶髪・ロン毛にしたりヒップホップのファッションで決めたりで
現代風になってきているのだった。
O次郎は少年院に入っている間に、あるいは彼の九州男児的性格も手伝って、時代から取り残されていた。
201 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/16 20:35
O次郎「と、とにかく相手をするバイ!」
B太「僕は空手をやってるから相手は出来ないの。」
O道「オイ!」
扉に近い一番前の、一番端に座っている男、O道が怒鳴った。
O道。
・・・この男は身長はB太と同じ190cm。
彼はシュートボクシングという競技をやっていた。
それはキックボクシングに寝技、すなわち関節技や締め技などを組み合わせた、
昨今流行の総合格闘技の走りであった。
彼は最重量級の期待の新星であった。
B太と仲が良くB太をジムによく誘っていた。
B太は「なんでもあり」ならO道の方が強いと良く言っていたしO道も「そのとおり」などと
明言していたがB太が気を悪くすることもなかった。
しかしO道はB太程の逸材が総合格闘技をやったら自分はおろか世界を取れるのは間違い無いとも
言っていた。
この評価はたくさんの格闘技雑誌などでも大勢の意見を占めていた。
ただ、いくら勧められてもB太は首を縦に振らなかった。
あまり世界一強いとかうんぬんに興味がなかった。
穏やかに過ごして行きたい、と思う性格だった。
O道「おい!俺が直した戸だぞ、これ!どうすんだ、てめー!」
みんなから笑われてかなり精神的に動揺していたO次郎はツカツカとO道に歩み寄り、殴った。
そのパンチは凄まじく、巨体のO道の体が窓のガラスを破って廊下まで吹っ飛んだ。
教室は静まり返った。
202 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/16 21:14
B太は廊下に走り出て気絶しているO道を介抱した。
B太「O道!大丈夫か!誰か!誰か携帯で医者を呼んでくれ!すぐ!」
呆然とするO次郎と蔭で見ていたA夫とA輔。
A夫(・・・やっぱ、あいつアホだ・・・とんでもねえ・・・)
A輔(やったよやったよ(笑)・・・いいぞバカオヤジ・・・うう、ゾクゾクして来やがった!)
O次郎「それはオマエの友達か?
オマエは友達が殴られてもオイとケンカ出来んのか?
それじゃあ、おまえはオンナぞ。
今日からチンポ切れ!」
B太は脳を揺らしてはいけないので保健室から運ばれて来たタンカに静かにO道を乗せようとしていた。
O次郎のことはまったく無視していた。
相手をしている場合ではなかったのだ。
そこに一人の女子生徒がやって来た。
B沙「アンタなにやってんのよ!頭オカシいんじゃない!?」
B沙はO道の彼女だった。
学年は3年だがクラスが違い、一階上の教室だがこのクラスの友達がこの事態を見て
B沙に知らせに行ったのだ。
ここに来る途中、友達から事情は聴いていた。
B沙「O道!O道!聴こえる!?B太クン、O道大丈夫?」
B太「大丈夫。
かなり強い脳震盪だと思う。
殴られた時だけでなく廊下に倒れる特に後頭部をかなり強く打ったから
とにかく絶対に頭を揺らさないでね。」
B沙、O次郎に向かって、
B沙「アンタ、もしO道になんかあったらアンタを殺すからね!!!」
その時、O次郎の太い手がB沙の頬をdだ。
203 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/16 21:23
廊下に横たわるB沙。動かない。
呆然とする周辺一帯。
O次郎「・・・オイは女は殴りとうは、ない。
しかし時と場合による。
オトコがオンナを殴らなきゃならん時がある。
それはオトコを侮辱した時タイ。
でもな、オトコがオンナを殴って一番イタイのは、オトコの拳、タイ。
そしてオトコの“ココロ”タイ。
今、ワシのこころは泣いておる。
なんでこんな世の中になってしもうたんじゃ・・・。
誰がこの日本の大和撫子をこんなにしてしもうたんじゃ・・・。」
B沙は数人の女の子が介抱しそれ以外はシーンと静まり返っていた。
B太はO道を保健の先生達とタンカで運ぼうとしていたが
声を掛けて周りにいた生徒と替わってもらった。
一連のB沙が叩かれた状況も横目で見て流していた。
B太「オイ、O次郎クン。」
声を掛けたが瞬間、B太の上段蹴りが正拳突きがO次郎の顔面に決まっった。
巨体が仰け反るが如く後ろに軽く宙を舞い、倒れた。
190cm・体重135キロのパンチであった。
これでも致命傷を防ぐ為に力を抜いていた。
彼は廊下に横たわり白目を剥いていた。
彼の生涯で初めてのことだった。
(ヤベエ・・・)
A夫とA輔はそそくさとその場を去った。
辺りが拍手喝采になった。
B太「うるさい!!」
一喝。
また、静まり返る。
B太は数人の女子生徒と共にB沙を介抱していた。
204 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/17 18:17
AB也「へえ、そうなんですか(笑)」
O蔵「そうなんだよ、わかるだろう(笑)」
AB也「ええ、ええ、わかります」
A秀「いや、なるほどね。
O蔵さん、さすが武道家!(笑)」
O蔵とAB也とその父親A秀の会話は弾んでいた。
A子一人が浮いているのは他の3人みんなが感じていたことだ。
O蔵「おい、A子、おまえも話に入らんかい(笑)」
センスのない話の振り方が余計に彼女をイラつかせた。
A子「・・・」
AB也「・・・ハハ。
武道家は無口なくらいじゃないと・・・」
A秀「あのね、お嬢さん。
せっかくお父様が話し掛けているのを無視するのは礼に失しているよ。
お父様があっての、君なんだからね」
AB也「父さん、まあまあ・・・(^^;」
O三「イヤ、まったく、その通りです、ハイ。
この子は本当に無口でねえ〜。
空手バカな風なところがあってお喋りの方はトンと苦手でして・・・。」
205 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/17 18:35
A秀は部品メーカーの経営者でO蔵の道場の有力なスポンサーでオーナーであった。
子供の頃からプロレスや空手などの格闘に強く憧れていた。
しかし家が貧しく道場などに通える筈もなく、強くなる夢は封印していた。
だから経営者として成功してからは無名のプロレス団体などに出資して援助などをしていた。
しかし不況の折数々の小規模プロレス団体が経営から撤退しており安定してるのは
O蔵の経営する3つの道場くらいであった。
息子のAB也には小さい頃から空手を習わせ、空手家にしていた。
将来はA子と結婚させて道場経営の傍ら、いろんな格闘家を集めてマッチメークさせ
大きな規模の興業団体に発展させていくのが夢であった。
いわゆるKー1の正道会館やプライドなどの路線を目指していた。
だから株主でオーナーであるO蔵の経営する激震館空手道場は
その為の重要な“雛型”として捉えていた。
A秀は礼儀や作法などに、非常に厳しかった。
A秀「O蔵さんともあろうものが御自分の娘には甘かったかナ?(笑)
でも、これからは娘、や女などと言う言い訳はもう通用しないヨ。」
O三「ええ、おっしゃる通りです。
ホントに申し訳ありません。
2〜3年前までは素直だったんですけどねえ。(苦笑)
最近どうも生意気覚えまして・・・」
O蔵、テーブルの下でA子の足を強く、蹴っ飛ばす。
A子「・・・」
ああOっぽい・・・
207 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/17 18:46
AB也「まあまあ、いいじゃありませんか(笑)
オジさん達は固すぎるっすヨ。
女子高生ですヨ、女子高生。(笑)」
AB也は両親に逆らわない素直な性格であると同時にひょうきんな性格もしていた。
AB也も本部ではないがO蔵の経営する道場で習っていた。
始めは極真会館に通っていたが、極真の有力株主にはどうやらなれそうにないと判った時点で
オーナーとなったO蔵の道場に所属を替えさせていた。
AB也は空手家としてはそこそこの腕であった。
今は20歳の大学生で東大生。
だが空手家でこれから大成することは考え難く、父親のA秀をA子と結婚させまず道場経営者として
そしてゆくゆくは総合格闘技興業団体の経営者に、そして自分はオーナーとして実質的な権限を
振るおうと考えていた。
AB也「・・・ところでA子サンの通われてる高校に、あの極真会館のB太クンがいるんだって?」
A子はピクリと少し反応してAB也を見た。
AB也「噂で聴いたんだ。
なんでも学校が彼の入学でワザワザ空手部を創設したって。
でも、それが寸止め空手だったんで本人が戸惑ってるって(^^;」
A子「・・・」
O蔵「イヤ・・・(汗
実はこの子はその空手部に現在所属してまして・・・(苦笑」
A秀「・・・どういうことかな?」
O蔵の経営する激震館空手と極真会館空手とは、もちろん別の団体。
武道の世界は宗派の係わり合いに対してうるさかった。
O蔵「イヤ、学校のクラブなもんで宗派は関係ないので御座います。(汗
この子が極真のチャンピオンがどんなモンか参考になるんでは、と。(汗汗」
A秀「・・・フン。
まあ、構わんが、ね。」
208 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/17 19:07
AB也「でもホント凄いよ、B太クンは。
実力は世界一じゃないかな?
残念ながら前回の世界大会じゃ不戦敗だったけどね」
A秀「AB也、もう、極真の話はするな、イマイマしい」
株主になれなかったことでA秀は極真嫌いになっていた。
AB也「いいじゃん、僕は10年以上世話になったんだから・・・。
B太クンはとにかく凄い格闘家だ。
10年に一人なんて書かれてるけど、実際はもっと凄いヨ。
極真史上最強かもって言われてるけど、僕も賛成だナ。
あんなに体力に恵まれてるのにスピードやワザのセンスが凄い。
体幹バランスが凄いから技が芸術的に美しいし、またスタミナも凄い。
でも・・・弱点が一つ・・・。」
A子はまるで自分が褒められているかのようにドキドキして聴いていた。
A子「・・・なんですか、弱点?」
3人はA子が反応したことにちょっと驚いた。
AB也「ボク如きの凡人が言うのもなんだけど・・・
これはたくさんの格闘技マスコミにも書かれてることだしね。
・・・精神的にモロいらしい。
プレッシャーに弱いらしいよ。」
A子「・・・」
A子はB太との激しいケイコから今まで得たくても得られなかった充足感を得られる喜びを感じていた。
自分はB太との出会いで精神的に強くなっていることを確信していたのでそのAB也の指摘には納得出来ない
ものを感じた。
しかしAB也がB太を高く評価していることでA子のAB也に対する印象はかなり良くなった。
209 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/17 21:53
A里は今日もスタジオで撮影をしていた。
秋物の季節なので全体的に色の濃い衣装だった。
今月はコートの特集だった。
A里が読者モデルから正式に専属モデル契約の話があったのは先月のことだった。
A里は身長175センチあった。
読者アンケートでも必ず上位3位以内には入っていた。
今年の専属契約は2名までと自分と親しい編集者の一人に話を聞いていたので
契約の話が来た時は胸のつかえが下りるようだった。
これでA里は念願だったViViの正式な専属モデルになれた。
彼女は佐田真由美に憧れていて彼女の友達になってさらにファッションやメイクを
学び取ろうと思っていた。
彼女は好きな男の名前を訊かれると最近は中村俊介や坂口憲二と答えていた。
しかし、本音ではB太に夢中だった。
B太のことを考えるとどうしようもないくらい心臓がドキドキした。
実は去年一度、友達を通じて付き合って欲しいと申し出たことがあったが
今は誰とも付き合ったりする気になれない、と言ってヤンワリと断られていた。
でも思い切って帰りにサヨナラ、と声を掛けたら気軽に返してくれたので以来
声を掛け合う程度の関係にはなっていたのだ。
ただ、A里には気に掛かることが一つあった。
210 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/17 22:03
それはB太が「B型」だという点であった。
A里は今まで付き合った男は(3人)みんなA型だったし友達もA型が多い。
せいぜいO型男性もいいな、と思うコトがあるし、今いち恋愛にはピンと来ないが
AB型男もいい人が多いな、などと思うことはあってもB型男に関心を持つことは殆どなかった。
A里にはB型男性は何を考えているのかまず皆目見当が付かないし、B型男性の言動の一つ一つの
動機や法則性みたいな部分がいくら考えてもなかなか理解出来ないのであった。
B型の人はなんだかヤケクソで話してるんじゃないかとも思える時もあるし、
実は深く考えて話してるんではないかとも思える部分もあるし、
とにかくそのB型の思考や情緒の原則が彼女にはサッパリ判らないのである。
気さくな性格かと思ってイロイロと話したりしてもイキナリ怒り出して論理的に言い負かされるような
目に遭ったりして怖くなっていた。
中学に入った頃からそれは雑誌の血液型特集などでB型タイプの人だ、と認識してからというもの
B型は意識して避けようとさえしていた。
真剣に考えると精神的に混乱するのである。
A里はA型の割には覚めたタイプではないし、人当たりもいい方であった。
憧れのモデルさん達のインタビューなどを読むと人当たりのいい人が多いので見習おうと思っていた。
自分の人見知りするところだとか、彼氏がいたり友達がそこそこ多くいてもみんなの中心になれない
華の無さなどをモデル活動などを通じて克服して行こうと考えていたのだ。
自分の憧れる女性は大抵人の好き嫌いをしないおおっぴらな性格や器をしているように思えたのだ。
だから人の好き嫌いは克服しようと思っていた。
しかしB型男性との、それも恋愛までは考えにくかったのでB太に対する一過性で消えないこの想いは
A里にとって非常に意味が大きかったように思えた。
だからこそ、B太とO美との最近の一緒の下校はショックだった。
A里はB太に卒業までに告白しようと考えていた。
それまでにはB太に女性と付き合う気に、いや、自分がそうさせようと彼女らしからぬ強気で考えてさえ、いたのだ。
ここ一年ほどは殆どの恋愛の歌や小説、マンガなどはすべて自分とB太に置き換えてハマっていたくらいなので
それは簡単に割り切れる筈はなかったのだ。
211 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/17 22:10
シチュエーションが細かく表記されてる様になったのは、Aのお陰?(笑
話の途中から読み出しても、内容が楽しめるのはありがたいです。
前スレと比べて作者の数は減ったかもしれんが内容が濃くなったな
214 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/18 23:18
A夫「おう、帰ってたん?」
A信「・・・おう。
なんだ?その髪?」
A夫「髪って?(笑)
こんなん今は普通さあ(笑)」
A信「・・・」
A夫の兄のA信は自衛隊に入っていた。
今日は休日で家に帰っていた。
A信「そういうの、なんてえの?」
A夫「なんてえのって?(笑)
ロン毛?」
A信「イヤ、総称してヨ。ああ、チーマーか?」
A夫「いや、それも古いっしょ。ギャングスタ系って感じ。」
A信「ハッ?訳ワカンねえヨ。(笑)
なんかかわったな、最近も。」
A信、27歳。
A信は10代の頃はバリバリのツッパリだった。
リーゼントに剃り込みと、先輩からの伝統をキッチリ受け継いでいたが
そのちょっと前の頃からはロン毛ガングロのチーマーが台頭を始めていた。
A信は古典的な族ッキー達がそうであるように、チーマ軍団の軟派さにムカついて敵視していた。
しかし、中学からのツッパリの友人たちの何人かはチーマー軍団に変節していた。
口ではみんなに合わせながらも、心のどこかでもう古いタイプの族は廃れてくるんではないかと
内心は弱気なところがあった。
A信はもともと弟のA夫もそうであるようにあんまり根っからのワルではなかった。
家も特に荒れていないし両親も仲が良かった。
A信とA夫兄弟は堂々と外でも両親が好きだと公言できる程だった。
A信はその頃の派手メの連中がそうであったように湘爆(湘南爆走族)の影響を受けた
先輩達のヤンキー精神や伝統を受け継いでいた。
A夫は年の離れた兄のツッパリ振りに憧れていたので中学の頃から兄が所属していた
暴走族“東凶・刃牙連合”に関わっていた。
しかし警察の全国一斉取り締まり政策が力が入り、強制的に解散させられていた。
一時は歩きの暴走族で継続していたが、警察はそれさえも許さず検挙、補導、あるいは
リーダー格はのきなみ逮捕された。
それでもやるゾ、と少数派で意気上がっていたが「珍走団」などと一部マスコミに
言われてからは、もうA夫の中で族魂は完全にノックアウトされてしまった。
彼はオシャレや流行など、カッコを気にする方だったのだ。
215 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/18 23:52
A夫は小学生の頃からずっとA信の影響でパンクを聴いていたが、
彼を真にノックアウトしたのはヒップホップだった。
彼の尊敬する人物はDJ本田とDr.ドレだった。
彼はヒップホップでプロになりたいなどと考えていた。
彼の憧れているヒップホッパーは殆どが社会にリスペクト(尊敬・尊重の意)してるタイプで
彼もそういうタイプのDJになれればな、と思っていた。
しかし彼の友人たちはA輔を始め、殆どがギャングスタ系(反社会的、破壊衝動的な、の意)の
それを目指していたので、内心は困惑していた。
彼の中学から繋がっている友人達は大抵が家庭が崩壊してストレスの爆弾を抱えているような
タイプばかりなので、リスペクト系の連中を雑誌などで見ながら「ケッ!死ね!」などと
罵っていたので、とてもA夫は本音を言える状態ではなかった。
友人達が自分の家の部屋にも良く来るので家にヒップホップやDJ関係の本屋雑誌が買いて
置いておく事が出来ないし、ターンテーブルを買ったりする事など、今の状況ではとても適う夢ではなかった。
それと彼は元々そんなにヒネクレてはいないし人や社会にリスペクト(尊重)したかったので
クラスでも本当の本音ではみんなに溶け込んで仲良くワイワイやりたかった。
しかしA輔や数人かのクラスのツレの手前、そうする訳には行かなかった。
A夫はこのまま高校生活が何ひとつ夢を追い掛けることに使えずにダラダラと過ぎていって
しまうんではないかという危惧に内心は物すごい不安を抱えていた。
同じく高校卒業後も就職先にまでしつこく関わってくる友人達を結局吹っ切れずに
困った兄と同じ轍を踏んでいるではないかとA夫は感じていた。
216 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/18 23:55
A信は特に仲の良かったツレが暴力団に入り、そこに無理矢理引っ張られそうになっていた。
暴走族活動までは大目に見ていた両親も、ヤクザになるのなら親子の縁を切らせてもらう、と通告した。
暴力団は暴力団新法が出来始めてからと言うもの、衰える一方で、人材集めにもそうとう強引な
方法を取っていた。
理髪師を目指して専門学校を卒業し理髪師の国家試験も受かり叔父の経営する床屋に
修行中の時分にもヤクザになった友人はしつこく押し掛けて営業妨害をした。
A信の叔父は「おまえは黙っとけ。俺がおまえを見込みがあるってんで誘ったんでえ。俺の責任だ!」
と辞めようとするA信を引き止めていた。
彼はチャキチャキの江戸っ子体質で硬派であった。
しかし、ある日、友人と一緒にやって来た組の兄貴分が強引にA信に交渉するのを止めようとした
叔父をその兄貴分のやくざはボコボコに暴行した。
そのヤクザはもちろん逮捕、禁固刑になったが、叔父は入院した。
A信は病院で叔父に対して土下座をして泣きながら謝った。
叔父は「謝らなけりゃならねえのは、俺の方だ」と言って逆にベッドの上で泣いた。
それ叔父はそれでも止めたがA信は理髪店を、理容師になる夢をその時を機に、キッパリ諦めた。
それで両親と相談して自衛隊に入ったのだ。
あそこなら、駐屯地なら、友人も誰も追ってはこれない。
A信は人生をやり直す事にしたのだ。
217 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/19 22:58
A夫「兄キ・・・オレ、DJとかになろうかナって思ってんだけど・・・・」
A信「DJって・・・。小林克也みたいな?」
A夫「イヤ、そういうのじゃなくて・・・ターンテーブル回したりリミックスしたりする、
音楽ミクスチャーって言うかプロデューサー的なってーか・・・」
A信「・・・おまえ何言ってんだか(笑)てーか、ってそれ日本語?」
A夫「ハハ・・・とにかく夢なんだよ、夢。」
A信「夢なら追えヨ・・・具体的なアドバイス無理みたいだけど、ミクスチャーとか
言われても(笑」
A夫「でも難しいんさ・・・ダチらがネックつーか・・・」
A信「ダチって友達のコトか?なんで?」
A夫「・・・」
A夫、リスペクト系とかギャング系とかをすぐに説明して今の彼の複雑な状況を判ってもらうのは
難しそうに思えた。
A夫「・・・今夜、ジックリ相談していい?」
A信「おお、いいよ、もちろん」
A夫「悪いネ。疲れてるだろうに・・・。せっかく帰ってきたつーのに」
A信「馬鹿野郎。気を使うんじゃねえ。それに疲れてないよ。
意外と向こうでは話したりするのが少ないんだ。
ネタが尽きるってえのかな?
今夜はシックリ話せや。」
A夫「・・・ウン。ありがと。」
218 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/19 23:32
A那「・・・でさ、なんでB彦くんがケンカしちゃダメなんだっけ?」
B江「イヤ・・・。だからそれは・・・」
AB乃「もういいんじゃないの?
B江が話したくないって言ってんだから・・・。
よっぽどのことじゃない?」
B江「・・・」
A那「まあ、私もオニじゃないから無理矢理聞き出したりしないけどさぁ・・・。
ただ、O美がね・・・。」
O美「・・・」
AB乃「O美ちゃん、気にしてないよね?」
O美「・・・」
A那「う〜ん、重症だよ、これは。2大おしゃべり魔がこんなんだもん。
辛気くさいよ。」
AB乃「A那たって喋るジャン。(笑)アイドルとか彼氏とかイッパイ・・・。(笑)」
A那「そうだけどさ・・・。B太くんと同じ中学って確かにB江だけなんだけどね・・・。」
B江・O美「・・・」
215辺りは、よく出来ている内容だな。
父がまさにそんな世界にいたのを小さい頃から聞かされていたから、共感を覚えるよ。
220 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/20 00:05
A那「・・・アンタ、どう思う?」
AB乃「ウン、アタシはO美よりA那の方がズッとおしゃべり魔だと思うヨ〜」
A那「イヤ、そうじゃなくてさ!B彦がよ!なんなんだって!アイツは何者だヨ?
この間もあのA輔ブン殴るしさ〜。あれはビビッたよ。あの根暗が逆ギレだもんな〜。」
AB那「A那ってお口のきき方をもっとお上品にすればもっとイイ女になるんだと
思うのにナ〜」
A那「(赤面して)関係ないでしょ〜が〜。ホントに〜。
・・・あのさ、AB哉も同じ中学だったよネ。
・・・よし、行こ。」
A那、AB乃を引っ張る。
B彦と話すAB哉を呼ぶ。
A那「なあなあ、AB哉くん、ちょっといい?」
A那「ねえ、AB哉くんって味代中学だったよね。B彦くんと同じでしょ?
B彦くんが起こしたって暴行事件の事教えてくれる?」
AB哉「それは・・・教えられない・・・。」
A那「それって、よっぽどスゴい事しちゃったの・・・?」
AB乃「・・・もう、いいじゃない!アタシ聞きたくないヨ!いいでしょもう、A那!」
AB哉「事が事だけに・・・簡単には言えない・・・ていうか、言えない。ゴメン。」
AB乃「ね、AB哉クン。
B彦クンは別に悪いことをしたんじゃないよね?
ね、そうだよね?なにかに巻き込まれたんだよね!
AB哉クン!」
AB哉「・・・ゴメン、これ以上は・・・」
A那「ねえ、AB乃、これはもっと調査しなくちゃならんわよね・・・。」
AB乃「もういいじゃない!A那はB彦クンが憎いの?嫌いなの?」
A那「別に嫌いじゃないわヨ。アンタ、好きなんでしょ?だったら余計逃げちゃダメじゃん。
好きなら逃げちゃダメだよ」
AB乃「・・・A那・・・、ってアンタ面白がってるでしょう?」
A那「あ、バレた?」
暗っ
222 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/20 00:47
O美が憂鬱に浸っているのはB彦の事だけが原因では無かった。
B太の件もそうであった。
先週の金曜日にこの2件の事件があって、特にB太の件に関してはB太の電話番号を
生徒名簿で調べてまで電話したにも関わらず、お母さんが出て
「今は誰から電話が来ても断って」とことづけられているからと、取り次いでもらえなかったのだ。
お母さんに、B太に自分の名前を告げてもらって、良かったら自分に対して電話を掛けるよう
伝えてくれるように言ったが結局、待ち続けた電話は土曜と日曜は来なかった。
そして月曜の朝すぐにB太の教室に行ったが、B太は欠席をしていた。
自分の担任のA田によると、B太はO次郎と共に停学処分にあったらしい。
ただ、B太の方が多少処分は軽かったようだ。
しかしこの件で校長の怒りと戸惑いは相当なものだった。
この件で空手部部員が暴行事件を起こしたこと、しかもそれは
自分の肝煎りで興した部であったこともあり、そうとう立腹だったようだ。
この件が外部に漏れないように、全教職員や全生徒に対して緘口令を布いていた。
223 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/20 00:52
O美「アタシ、暴力は嫌いだよ・・・。」
B江「そりゃ、誰でもね・・・って限らんか」
AB乃「アタシも大嫌い。なんで男の人って暴力が好きだったりするんだろうってよく思うヨ」
A那「まあ、男はバカだからね〜。
アタシも弟のチャンピオンとかよく読んだりするけどホント暴力マンガって凄いよね〜。
ってアタシもK−1とかなら好きだけどね(笑
でも、あのO次郎ってのは正真正銘のバカだね。
O美にもよく脅しかけるし・・・」
O美「・・・B太サンもバカだよ・・・」
A那「・・・なんで?
B太サンは友達とその彼女が殴られた事にキレたんでしょ?
あの、O次郎がバカなんだヨ、正真証明の」
AB乃「ウン、私もそう思う。
B太サンは悪くないって思うヨ。
B太サンが殴らなければもっとたくさんの人が被害に遭ってたかもそれないんだもん」
B江「B彦もバカだよ・・・」
O美、キリッとB江の目を見据えて、
「B彦クンは悪くないヨ!」
A那「ヤレヤレ・・・またケンカしないでヨ・・・。
もういいジャン、B彦くんのことは。
でもあのA輔がよく引いたよね。」
AB乃「・・・とにかくケンカは良くない!!」
224 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/20 01:10
ああ、アゲてしまっていた・・・ごめん
226 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/21 08:40
A和「なんでやのん・・・。約束したのと違うのん?アンタは約束は守る、
オトコやさかいゆーたでないの?」
O次郎「ゴメン・・・母ちゃん。
でもな、オトコやからやらなイカン時があるんじゃ・・・」
A和「・・・でも女の子殴ったそうやないの・・・。
これは許されんことやで」
O次郎「母ちゃん。
オイは母ちゃんには感謝しとる。でもな、男を罵る女は、ワシャ許されんのじゃ」
A和「・・・」
これでも、この二人がジックリ話すことは珍しかったのだ。
A和「アンタ、また問題起こしたら退学やしアンタの夢やった修学旅行や卒業式は
駄目になるねんで、分かっとーかい?」
O次郎「オウ・・・。ワカッとる。もう問題起こさん。こらえる。
オトコは我慢じゃな・・・
なあ、母ちゃん。
オイのお父が生きとったら、今のオイのことどう言うやろう・・・?」
A和「・・・だからお父のことは言うな言うとるやろ!」
A和はO次郎に放任してきたが父親に触れた時には厳しく叱咤した。
父親の影に依存した甘えた人生を自分はおろか息子にも生きて欲しくなかったのだ。
だからこの家庭では父親の話は昔から御法度であった。
O次郎「オイは・・・オイは・・・オヤジのことが・・・ただ・・・」
A和「・・・」
「出て来い!!!」
家の前から怒声が聴こえた。
O道の声だった。
227 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/21 08:55
O次郎「誰じゃ!?コラ!」
2階の窓から下を覗く。
O道「俺だよ、出て来い。
ジックリ礼をしてやるから。
逃げるなよ。
家の中に踏み込むぞ。
家を荒らされたくなければすぐ出て来い。
すぐだ。」
O次郎「待っとれ。
今すぐ、行く。」
家に前に出てきたO次郎。
A和がそれを追うように出て来る。
A和「アンタ!何言うとんの!退学になりたいんのか!さっき母ちゃんと約束したばっかりなないの!
アンタ、ケンカはやめてんか!この子は退学寸前なのよ!堪えてあげて!」
O道「お母さんですか。
イヤ、事が事だけにそういう訳にはいきませんので。
俺だけの問題じゃない。
こいつは俺の彼女を殴ったんですよ。
半殺しじゃ済みませんよ。
それにコイツが退学になろうが知ったことじゃない。
コイツの問題ですから。」
A和「本当に済みません!・・・私が・・・私が悪いんです!
こういう子に育ててしまって・・・。
私がいくらでも謝りますから・・・。」
A和は土下座をして号泣した。
O次郎はプチッと何かが切れる音がした。
O次郎「・・・なんでこんな奴に謝るバイ!」
O次郎、A和の服を掴まえて後ろの戸口にブン投げた。
ガシャンという音がしてA和は玄関扉のぶつかった。
次の瞬間、O道のパンチがO次郎の顔面を捉えていた。
228 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/21 09:08
後ろにもんどり打つO次郎。
隣ではA和が後頭部を強く打って脳震盪を起こし、気をうしなっていた。
O道「おまえは、つくづく最低最悪野郎だな・・・。
女は殴るは母親に乱暴かますわ・・・。
おまえは男の風上に置けんよ。
鍛え直してやるから、来い。」
O次郎「・・・オイが男やない、って?」
O道「おお、オマエが男だってんなら俺は今すぐ男を、やめる。」
O次郎「上等やないか・・・。言ってはならんことを言いよったな。」
O道「・・・オマエはやってはならねえことをやったんだよ」
O次郎「男をやめる言うたなあ!今すぐ人間やめさせたらあ!!」
飛び掛かりO道にブン殴った瞬間、O道が視界からフッと消えた。
次の瞬間、O次郎の腰にしがみ付いたO道が彼の右足の根っ子を両手で掴んでいた。
そしてそれを救い上げてO次郎を体ごと倒すとすぐさま、馬乗りになった。
抵抗しようとするO次郎だが、O道も体重115キロはある。
火だるまのようなパンチのアラシがO次郎の顔面に降り注いだ。
これはO次郎がついに気絶する約5分後まで続く事になった。
229 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/21 09:55
230 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/21 10:32
なんだか大昔の青春ドラマとかコバルト文庫っぽい。
会話なんか特に。バラ珍って感も・・・実は嫌いじゃない・・・(鬱
231 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/22 19:49
O次郎「オイはその時、負けることは夢にも思わなんだから、とにかく
受け入れられなかったんバイ。
病院でも、自分がなんでここに、ベッドに寝っころがっておるのか
一生懸命に理由を作っておった。
母ちゃんにもオイがここに寝とることを言わないでくれと喚いておった。
でもその時はO道の野郎が当然知っておるしバラすかも知れんだとかは
考え付かなんだワ(笑)
それだけオイはアホだった。
いや、いつもオマエはアホやない言うてくれるが、やっぱりオイはアホじゃった。
もともと頭がアホじゃがあの時はココロがアホじゃった。
O道や付きおうとる女、そうそう、B沙じゃったっけ、あの子にしたことは
一生謝っても償えん。
あの子は竹を割った性格じゃてオイが一度土下座しただけで許してくれおった。
ほんとオイがしてしもうた罪に比べてなんと寛容なことか思うわい。
オイはアホばっかりやっとったが、たくさんの人達に許されて存在しちょったんじゃな、
思うゾ。
オイは・・・オイは・・・アホじゃった。
ホンマにアホじゃった・・・。」
232 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/22 19:51
B彦「・・・」
O次郎「オマエがいくら許してくれてもオイはアホじゃろう?」
B彦「アホだな・・・。
でもな、そうやってアホな自分を悔やむ勇気を持っているO次郎、
俺はそれは認めたい。
その強さは認めたい。
お世辞やベンチャラにとってもらって結構だ。
・・・でも俺は本音、本気で言ってる。
自分と闘える、自分の過ちと闘える、自分の弱さと闘える・・・。
これだけは認めさせてくれ、ダチとして。」
O次郎「(顔を逸らして涙を流し、嗚咽する)
・・・オマエがそんな風に言ってくれて、オイはなんか開放された。
強がることから、開放された。
オイはなんか吹っ切れたんじゃ・・・。
オマエはオイの生涯の友人じゃぞ、いいノ!」
B次郎「おお!望むところじゃい!(笑)」
O次郎はベッドの上でB彦との会話を思い出していた。
彼はこの出会いから紐解かれた母親と父親との恩讐を手繰り寄せていた。
彼は動かない体の中で、動かないベッドの上で長い長い人生の旅の出発を始めようとしていた。
233 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/22 19:58
O次郎が植物的になった最初の文
>>151 >>197さん、
>>198で一度断らせて頂きましたけれども、哀しいけれど、イヤだけれども、
やっぱり「それまでの話や流れと繋げる」ってのはルールなんでこの設定を用いらせて頂くことに致します。
235 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/22 23:57
佐田真由美
「へえ〜、アナタ?A里ちゃん。
可愛い〜!スッゴーイ!
背、高〜い!私、ぜんぜん負けてる〜。
悔しい〜」
A里「イヤ、あの、その・・・」
A里は赤くなった。
憧れの佐田真由美が目に前にいるのだ。
マネージャーのA川から今日は佐田と顔見せがあるからと聴いていたものの
本人を目の前にしたA里はうろたえるばかり。
A里「あの、あの、・・・私、ファンでズッと、あの佐田さんメイク大好きで・・・あのあの・・・」
佐田「・・・キャーハッハッハッハ!オッカシ〜!顔まっかダヨ!可愛い〜!!」
佐田はA里をギューと抱き締めた。
A里は嬉しさと照れくささでパニック状態だった。
A里はスキンシップは苦手だった。
嫌いというよりも女の子同士でさえ気軽な体の触れ合いはかなり過敏になっていた。
その彼女にも良く自己分析出来ていない、戸惑いの原因はこれから彼女がこの仕事を通じて、
そして恋愛を通して徐々に理解していく事になるのだ。
少女からオトナの女になっていくA里。
美と女を追及して行くA里を待ち受けている彼女の未来は今の彼女にはあまりにも
目映くて目で視ることはことはまだ出来なかったのだ。
236 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/23 00:17
A里「あの、あの・・新しいシングル、聴きました。・・・素敵です」
佐田「エ〜!!聴いたの〜!ウッソ〜!ヤダ〜」
A里「あの、あの、すみません・・・」
佐田「ヤダ〜!なんで謝るの〜?!オッカシ〜!(爆笑)」
佐田、深呼吸して、
佐田「ヨロシクね。
あなたのことは読者モデルの頃からズッと可愛いなって思ってたの。
すごくいい目をしてる。
なんかアタシの好きな目。
あなたのみたいな妹分が欲しいなっって思ってたの。
アタシのことお姉ちゃんみたいに思ってね。
判らないことがあったら、なんでも訊いてね。
遠慮しちゃダメよ。
とにかく・・・ヨロシク!」
佐田、フンフンと鼻唄をうたいながら去って行く。
A川「・・・いいコだろ、あの子。
編集長が迷ってた時、アイツがオマエのこと、推薦してくれたんだぜ。
アイツ、ホントにいいオンナだから目一杯学べよ。
チョットうるさ過ぎるのが玉に傷だけどな(笑」
A里「アタシ・・・
・・・アタシ、頑張ります!」
237 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/23 03:06
AとBは正義、OとABは悪だ!!
238 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/23 08:01
Oは常識人
239 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/25 20:09
AB乃「ウン、楽しみ。楽しみさ。明るいさ、私の未来は」
O美「どうしたの、AB乃チャン?」
AB乃「あのね、O美ちゃん、アタシね、絶対絶対告白する。
B彦くんに」
O美「・・・あのさ・・・なんでB彦クンのこと好きになったの?」
AB乃「直感カナ。
あんなに寡黙だけど、ホントは男らしくて優しい人だと思うの。
あたしのことだけを見てくれそう。
あたしのことだけを愛してくれる。
他の女の子とか興味なさそう。
一人の女の子だけ、アタシだけ(照笑)を見ててくれそう、そんな気がするの。
いつも寡黙で女の子のこととかエッチな話とかナンパとかしない人だって、思うの。
アタシはB彦クンだけ見てる。
B彦クンはアタシだけを見てる・・・。
そんなお互いがかけがえの無い存在であって・・・なんていうか・・・」
A那「ワカッタワカッタ・・・(^^;」
O美「・・・」
A那「・・・O美、感想は?」
O美「感想って・・・。
・・・アノさ、AB乃チャン、怒らずに聴いてね・・・。
もし、もしよ。
もし、振られたら、どうするの?」
240 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/25 20:28
AB乃「・・・振られないモン。絶対。」
A那「なんで言い切れるんだヨ〜(笑)」
AB乃「言い切れるモン。運命を感じてるんだもん。こんなトキメキが大きいモン。
きっとB彦クンに聴こえちゃってるよ!」
A那「出た。AB乃の電波が!」
O美「AB乃ちゃんっていいナ〜。・・・アタシももっと純粋に人を好きになってみたいナ。」
A那「・・・不純なん?(笑」
O美「・・・ってーか、AB乃チャン見てたらね・・・。
いつも自分が不純な打算オンナに思えるの・・・。」
A那「そんなん、アタシはどーなるさ!(笑)
ハナカラ純粋女ナンカ目指して無いさー。
AB乃ハ好きだけどサー。」
AB乃「ソノちゅらさんシャベリやめてよー。
・・・アタシ、O美ちゃん、好きだヨ。
あたしこそ、O美ちゃんのコト羨ましい。
O美ちゃんって華やかだもん。」
O美「華やか、ねえ・・・」
O美「(アタシ、どっちが好きなんだろ・・・。B太サンとB彦クン)」
241 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/25 20:53
A那「・・・だから、どう不純なん、って?」
O美「・・・アタシ、B太サンがあんなに人気者だから好きなのカナ・・・、って思うの。」
A那「ああ、あたしも最初、ちょっとは思ったサ。
でも違うよ。
アンタ、B彦クンみたいなオイシクない人とも仲良くしてるし」
AB乃「A那!誰がオイシクない?」
A那「悪かったサー。」
AB「ちゅらさんはとっくに終わったってーの!
今は“ほんまもん”の時代よ!」
A那「・・・時代って(^^;」
O美「でも、でもね・・・。
アタシ、このクラス編成になった頃、最初にB江にアタックして友達になってんだけど、
ホントはB江がB太サンの妹だったからなの・・・。
ズッと気になってて・・・。」
AB乃「・・・O美ちゃん、それ、今日、B江に言ってごらん。
B江、きっと許してくれるよ。
正直に言ってくれて有り難う、って。」
A那「・・・まあね。
B江はキツいところがあるけど、潔い奴にはサッパリしてるからネ。
・・・しかしよく言う気になったね〜、そんなこと。
アタシなら黙っとくけどな〜、そんなこと。
まあ、狙ったことと言い正直にコクっちゃうところといい、
O美らしいというか、なんというか・・・。」
この日は、B江は風邪で学校を欠席していた。
三人で帰りに、お見舞いに寄る事にしていた。
携帯で、B江から来てくれるよう要請があったのだ。
それは単純にお見舞いの為だけでなく、O美にB太と家の中で、B太の部屋でより接近した
関係にしてやろうというB江の計らいであったのだ。
御存知、B太は家で自宅謹慎中だった。
その友情を聞いてO美は感動すると共に、B江に隠し続けていたB江との友情の始まりの動機の不純さが
余計つらく罪悪感に悩まされるようになった。
早く、この気分悪さを払拭したかったのだ。
O美の不純な動機から始まった二人の友情にとってその正直さが果たして吉と出るかは
当然まだこの時の二人には知る由もなかったのだ。
B太との
AB乃はB彦とうまくいくといいなあ・・・・・・
B太との、はいりませんね。
すいません。
>243
続きが非常に気になります。
245 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/25 22:20
182の続き
修学旅行引率教員達は休日を返上し、旅行先の下見に来ていた。
歩き疲れた4人は京都、鴨川のほとりの喫茶店で一休みしていた。
AB香「なんだかずいぶん買い込みましたね、A田先生。」
B村「その仏像はどこにどう飾るつもりだよ〜変な宗教とかやってんじゃないの〜?」
A田「やってませんって!好きなんですよ。仏像とかおふだとか。ほっといてください。」
AB香「わかります。なんか落ち着きますよね。」
AB香は特定の宗教に入信している訳ではない。
しかし、神など存在によって自分自身を慰め癒される人々の心理は理解できるような気がしていた。
A田「嬉しいですよわかっていただいて。じゃあこの数珠、A香先生にあげます。」
AB香「えっ(それはいらない) ・・・そんな悪いですよ。」
A田「あ、別に無理には・・・(鬱」
AB香「ええっ、そんな、いえ、いただけるのならっ(ニガワラ」
O端「あたしはそのキティちゃんの抹茶のお菓子欲しいです。(笑)」
A田「だめですよ(笑)これは家内へのお土産ですから。」
B村「じゃあO端先生にはこれをあげよう!」
B村はO端に大きなキーホルダーを手渡した。
ハート型でドピンク。舞妓ちゃんと書かれたキャラクターが描かれている。
「I.LOVE 京都」と彫り込まれてあり、中央にはイケてるポーズをキメるB村のプリクラが加工されていた。
O端、反射的にB村に投げ返す。
B村「遠慮するなよ〜いっぱいあるから。あっ赤のがいい?AB香先生もどう?」
じゃらじゃらとポケットから取り出す。
AB香「・・・さ、さぁ、次は清水寺ですね。えーっとバス乗り場は・・(^^; 」
修学旅行まであと数週間。
246 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/28 23:59
B太「オイ、入るぞ」
B江「どうぞ!」
B太「大丈夫か?
飯食えよ。
起きられるか?」
B江「起きられるって!(^^;
・・・どもども」
おかゆをパクつくB江
B江「・・・で、あのさあ・・・」
247 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/29 00:22
B太「ん?なに?」
B江「・・・あのさあ・・・
今日、O美達が来るんだ。
あと、A那とAB乃。
どっちもアタシの友達。
家の鍵開けたり入れてあげたりして欲しいんだけど・・・。」
B太「おお、いいよ、もちろん。
ヒマだしな、今は。」
B江「・・・あのさ。
停学のこととかO美とかに喋るなって言ってたじゃん。
だから言ってないけど・・・。
O美来るけど、どう言うの?」
B太「・・・そうか、すまんなあ、気、使わせて。
でも普通に接するよ。
理由うんぬんの質問されても、答えないけど」
B江「あ、そ。
悪いね、こっちこそ気、使わせて・・・。」
B江、おかゆを、ハフハフ。
248 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/29 00:32
江「・・・あのさ、お兄ちゃんから携帯に電話あった?」
B太「ない。」
B江「・・・あのさ・・・なんか、バラバラだね、ウチラの家族・・・」
B太「・・・なんで?お父さんとお母さんとかいるじゃん。
みんな一緒に住んでるし・・・。」
B江「あのさ、アタシ最近、怒りっぽいんだ・・・。
なんか学校でも一生懸命抑えてるけど、なんかストレスが爆発しそうで・・・。」
B太「おまえ、なんか短気なトコあるからな。
中学のいっとき、酷かったもんな。」
B江「・・・あの時はお兄ちゃん(長兄のB一のコト)も酷かったね。
なんか毎日、イライラしてたんだ。」
B太「あの頃は兄貴は都大会でベスト8しくってお父さんに殴られて泣いたりしてたし。
深夜もズッと泣いてたし、あの頃からかなあ・・・情緒不安定っぽい感じになってきたの・・・。
あの時はお父さんとお兄ちゃんは1週間くらい口利かなかったっけ。
お父さんが機嫌悪いとホント南極みたいに寒くなるもんな、このウチ(笑)
怖いもんな、おとうさん(笑)
ホント、怒るとどうなるか判んないし。
・・・であの頃って、おまえもクラスの友達関係で悩んでいきなり食事中に泣き出したり
いろいろアンラッキーが重ね合ってたんだなあ・・・」
B江「・・・いや、そうじゃないんだな、ホントは」
B太「・・・え?」
B江「・・・お父さんが怖かったんだ。
なんか。
お兄ちゃんを殺したりするんじゃないかって。
お兄ちゃんがB太兄ちゃん殺したりするんじゃないかなとか・・・。
もう、怖くて寝られなくて・・・。
学校でもいろんなこと考えるとイロイロ・・・。
でも、お父さんが私にどうするのかって考えたら怖くて・・・。
私が女だから我慢してる分だけ、いつか暴発するんじゃないかって・・・。
怖いんだよ怖いんだよ!なんか今でも怖いんだよ!」
B江、嗚咽を始めて泣き出す。
B太「・・・。」
その時、玄関のチャイムが鳴った。
249 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/29 00:43
B江、泣きながら
B江「・・・このこと言わないでね、あの子たちに」
B太「言うわけないだろ(笑
安心しろ。
・・・涙乾くって言うか、目、赤いし、しばらく待ってもらうか?
下の居間で。
今、寝てるからしばらくここで待ってとか理由作って・・・」
B江「え〜・・・
・・・うん、頼む。
お願い。
・・・ホント悪いね、気、使わせて・・・」
B太「ホント、気、使いすぎ(笑」
B太、一回に下りて、ドアを開ける。
B太「いらっしゃい」
3人、口々に「こんにちは〜」
250 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/29 00:57
O美「ふ〜ん。
これがB太サンとB江の家なんですね〜」
AB乃「あ、あの、素敵です、清潔な感じで」
A那「ハハハハ。
清潔、って妙な褒め言葉(笑」
AB乃「うっさい!」
B太「・・・いや、ありがと・・・AB乃ちゃんだっけ。
・・・いい子なんだってね。
なんかお姫様だっけなんだっけ」
O美「(笑)なんかお嬢様そのものだって!」
B太「そうそう、お嬢様(笑)ゴメン。
とにかく、O美ちゃんにイロイロ話、聴いてるから」
AB乃「え〜!そうなんですか!(赤面する)
っじゃあ、イロイロ私のこと言ってるんですか〜」
B太「うん、いい子だって」
A那「じゃあ、私は、悪い子ですか?」
B太「イヤ、君も、いい子だって。
サバサバしてて、男気質だって(笑」
A那「ハハ・・・やっぱ女らしくないか・・・。
・・・でもウチラのこととかB江に聴いたりしないんですか?
O江に聴く以前に。」
B太「・・・聴かないなあ。
そんな話しないし、兄弟で(笑」
A那「・・・じゃあ、どんな話、するんですか?」
B太「殆どしないなあ、話なんか。
兄弟って話とかしないもんなんじゃない?」
AB乃「・・そんなことないですよ。
アタシ、お兄ちゃんやお姉ちゃんと、一杯、しますよ」
O美「アタシ、弟一人いるけど、お兄ちゃんが欲しかったな〜。
B太サンみたいな(ちょっと赤面)
B江がうらやまし〜。
甘えまくってやりますヨ。
B江は甘えたりしないんですか?」
B太「B江が甘えるっていうか、兄弟で甘えたりするなんて考えられないヨ」
251 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/29 01:16
A那「B江は甘えたりするタイプじゃないっしょ」
B太「B江は強い奴だからね。
小さい頃から強いんだ(笑)
O美ちゃんにはイロイロ話してるけど。
ウチは兄貴と妹が強いんだ。
真ん中の俺だけが、弱い(笑)
泣いてばかりだった、小さい頃から。」
A那「・・・でも、それでも今は一番強いじゃないですか、スゲエ」
O美「・・・でも、B江から聴いたんですけど・・・。
言っていいかなあ?これ。
・・・いっか。
B江も小さい頃は空手を習いたかったんですよね?
でも、お父さんが、どんなに言っても絶対に習わせてくれなかったって言ってました。
それで、しばらくは毎日泣き続けたことがあるって言ってましたけど・・・。」
B太「・・・うん。
親父が頑固で、母親も親父に同調するタイプだったし・・・。
凄くショック受けてたみたいだけど、俺と兄貴ショックだったんだ。
兄貴は妹と一緒に泣いて頼んでたし・・・。
土下座とかしてたなあ・・・。」
O美「あ、その事も言ってました。
お兄ちゃんが泣いて土下座してくれたって。
・・・あれ、上のお兄さんだけなんですか?
B太サンは?」
B太「・・・ダメ。
俺、凄く怖かったんだ、親父のコト。
ブン殴られる事とか考えたら体がすくんじゃって・・・。
そんなこんなで、だからってワケじゃないけど、兄貴と妹って結構仲がいいんだ
俺は浮いてるなあ(笑)
俺はあんまりB江に好かれてないかもな(苦笑」
O美「・・・でも、そんなことないと思います!
B太サンの話するとチョッと嬉しそうだもん。」
B太「・・・そうだと、いいけどね」
252 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/29 01:29
B江「・・・みんな、いらっしゃい。
ゴメンね、寝てたんだ。
・・・兄ちゃん、私、目、腫れてる?」
B太「・・・イヤ、大丈夫。」
B江「寝起きは目が腫れぼったくて・・・、ゴメンね、みんな」
AB乃「なに気使ってんのヨ。
ワザワザ起こしちゃってゴメンね。
大丈夫?起き上がって来て・・・」
B江「大丈夫、大丈夫・・・あれ?A那、前髪、切った?」
A那「・・・ウン、ちょっとね・・・
ところで、起きたんなら、上、行く?
それとも、ここで、いいの?」
B江「ああ、ここでいい、ここでいい。
暖房きいてるし・・・
アリガトね、わざわざ来てくれて・・・」
AB乃「ヘヘ・・・ウチラ友達じゃん、友達。」
B江「・・・ウン・・・」
A那「元気なアンタがどうしたい?
そんな悪質な風邪だったの?」
B江「・・・ウン、症状が悪質で・・・。
頭がガンガンして・・・。
昨日からズ〜とイライラしてて、もう、オカしくなりそうで・・・。」
O美「あの、B江、話があるんだけど・・・聴いてくれる?
・・・重要な話なんだけど・・・。
私たちの友情がかかってるんだ・・・。
聴いてくれる?
あたしたち、親友だよね?
大丈夫だよね?」
B江「・・・なに?
どうしたの?
そんなマジメな話?」
253 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/29 01:59
O美「あのね、あのね、B太サンにも、ここで一緒に聴いてほしいんですけど・・・。
・・・アタシ、アタシね、
アタシ、今のクラス編成になってB江に友達攻勢掛けたじゃない?
・・・あのね、あれね、実は・・・
実は、B太サンの友達になりたかったんだ、ホントは。
だから、B江と友達になったの。
B太サンに憧れてたから・・・だから、あの時はB江を利用したの!
・・・ゴメンなさい!
でもね、聴いて、アタシね、アタシ、今はB江のこと本当に本当の親友だと思ってるんだ。
だから、だからこの事も言おうと思ったんだ。
親友だと思ってなければ言わないし・・・でも親友だからちゃんと言って許して欲しかったんだ。」
B江「・・・」
AB乃「・・・O美ちゃん、悩んでたんだって。
アタシ達、4人親友だけど、特にB江とO美、親友だもんね・・・」
A那「うん、確かに打算ってカッコ悪いケドさ〜。
これって打算じゃないよね。
この告白って、打算じゃないジャン、絶対・・・
O美なりのケジメなんだよ、B江」
B太「・・・いいな、女の、友情か・・・」
一同、下を向くB江に視線を注いでいる。
みんながB江の解答を求めていた。
今、ここでみんなを包んでいるのは暖かい、くすぐったい、そして大切な空気だった。
O美「・・・ゴメンね、B江。
・・・でもね、改めてね・・・親友になってくれる?」
B江「・・・サイッテー!
アンタってサイテー!
なに考えてんのよ!
・・・もう、帰ってよ!」
B江、今の戸を壊れんばかりの勢いで横に叩きつけ、2階に走り去った。
254 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/29 02:04
O美「・・・あたし、あたし、・・・」
B太「B江!」
B太、2階にB江を追い掛ける。
部屋に鍵をかけたB江、ベッドに入ってシーツを被り、力一杯の号泣を始めた。
B江「ワ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」
B太「オイ!B江!!開けろ!開けろ!」
AB乃「B江!どうしちゃったの!おかしいよ、こんなの!」
A那「B江〜!落ち着いて話そうよ〜!もう一度、腹割って話そうよ〜、一から!
そーしたら絶対判るって!」
B江「もう、みんな帰って!!!もう帰って!!!早く!!!
あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
O美、居間で一人立ち尽くしていた。
足がすくんで動けなかった。
涙が止まらなかった。
しかし、声が出せなかった。
激情が、あまりにも残酷な激情が、彼女に声を出すことを許さなかった。
その光景はB江のそれとはあまりにも、あまりにも対照的な様相を呈していたのだった。
255 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/31 21:57
AB也「あのさ、おまえ、先週B太サンのこと偵察にいったんじゃなかった?」
B彦「偵察って?」
AB也「部活ヨ、部活」
B彦「ただ見に行っただけサ。」
AB也「ライバルの偵察だろ〜が?(笑」
B彦「ああ?なんでライバル?」
AB也「おまえってホント平気でとぼけらるのな。O美ちゃんをはさんだ3角関係だろーが」
B彦「違う違うって(笑。単なる友達。おまえの女版(笑)ツルんでないけど。」
AB也「ホントにそうなんだな?ホントに気はないんだな?」
B彦「ないって!(笑・・・っつうかなにこだわってんの?」
AB也「そっか・・・。そうか・・・。イヤ、俺、実はO美チャンに惚れてんだ(笑)
B彦が好きかもしんない、ってわかってから、もう、メッチャ、ブルーよ(笑)
良かった〜。親友と3角関係なんてシャレなんないしな〜、って思ってたんヨ。」
B彦「・・・」
(ただでさえB太サンって強力な奴いるのに・・・。なんでなんでなんんでなんで・・・?」
B彦、混乱の極み。
とにかく足がすくむような、身が縮こまるような、そんな、気分。
256 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/31 22:01
O郎「ねえねえ、娘。の新メンバー、誰が好き?」
AB磨「もう、カンベンしてよ〜」
エロネタきぼん
258 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/31 22:14
AB香「ねえ、アタシ達の愛っていつまで続くんだろうーか?」
B磨「なに、いきなり・・・(笑)
多分、永遠じゃない?」
AB香「・・・でも、怖いよ、なんか」
B磨「なんで?誰が?」
AB香「・・・誰だか判らない。誰だか判らないから怖いんだよ、余計に。」
B磨「AB香、チョットおいで。」
B磨、擦り寄ってくるAB香を抱き締める。
B磨「これからAB香が怖くなった時はアタシがこうやって抱き締めててあげる。
いつでも、いつでもよ。
AB香を守るし愛するしAB香の為に涙だって流す。
これでも怖い?」
AB香、涙を流し
AB香「・・・好きだよ、好きだよ、愛してるよB磨。
アタシB魔に出会えて本当に生まれてきて良かった、って思う。
でも時々アタシを置いていなくなってしまうんじゃ、って泣きたくなるんだヨ。」
B磨「・・・どこにも行かないヨ、どこにも。
永遠に一緒にいるよ。
離さないよ、AB香のコト・・・。」
AB香「アタシ、どこまでもどこまでもついて行く・・・あなたについて行く・・・B磨・・・愛してる」
259 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/31 22:20
260 :
マドモアゼル名無しさん:01/10/31 22:35
A子は今日も淡々としかし気合の入ったケイコを続けていた。
「心頭滅却」
B太のすきなこの言葉を胸に木に巻いた布を正拳していた。
「キャア〜!ヤダ〜!女の子なのにそんなのやるの?手がつぶれるんじゃない?」
どこからともなく聴こえる声も彼女の精神には響かない。
彼女には学校に来る動機が空手の部活以外に見出し難くなっていた。
クラスではギャル系ファッションをやらないとグループには入れなかった。
彼女も年頃でギャル系に興味がない訳ではなかった。
ただ、中3の時に少し髪を茶髪気味にしただけで父親に目茶目茶に顔面を殴られたのだ。
ミニスカートも許されず、彼女はこの家にいるには、父親の畏敬に屈服するしかなかったのだ。
そういうわけでギャルグループの茶髪を越えた金髪、ピアス、化粧などはとても彼女には触れては
ならない世界だったのだ。
だから、大人しめのグループにさりげなく入れてもらおうと思ったこともあったが
そこでも少女漫画の話などをしていて浮いてしまった。
彼女の家では漫画は絶対に御法度だった。
いつしか彼女は孤立し、クラスではいつも一人ぼっちだった。
部活だけが彼女を支えてくれていたのだ。
そしてそんな彼女の精神的支柱であったB太が今、この学園にはいないのであった。
すいません、255のAB也はAB哉の間違いでした。
262 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/02 00:42
A子「あ〜、ちくしょうちくしょうちくしょう!
ムカつくよハラたつよブッ殺してやりたいよ〜!!!!!!」
A子は誰にともなく叫んだ・・・。
A子のストレスは絶頂に達していたのだ。
最近は救われていた。
B太との現実を忘却出来る激しい稽古もそうだが、
憂鬱だったAB也との会食もAB也の思わぬ好感度振りで無事、通過した。
B太の事件で空手部は存亡の危機に立たされていた。
今日も稽古の終わりに普段顔を見せない顧問がやってきて、この部の存続は予断を許さない
などと告げていったのだ。
部活の後の更衣室では「もうやめちゃおうかな」「なんんかガッカリだよね」などの
様々な同様が他部員の口から漏れていた。
A子は他部員に対して別段仲間意識を持っている訳ではなかったが、部員が減ってしまうことで
部の廃止の可能性に拍車がかかってしまうことに胸を痛めていた。
なんでせっかく暗いアタシの青春にやっと一筋の光明が見えてきたっていうのに
こうやって私の運命はなぜいつも悪い方向に行きがちになるんだろうか?などとボンヤリ思っていたところに・・・
263 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/02 01:08
A代(A個の母親)
「A子〜!電話よ!
しかし、アンタに電話なんて珍しいわね〜。」
確かにA子に電話が掛かってくることは珍しかった。
中学まではそこそこいた友達も高校に上がった頃からは殆どいなくなっていた。
A子は中学の友人だろうか、などとボンヤリ思いながら電話に出た。
それはB菜(
>>130)だった。
もちろん彼女とは友人ではない。
A子は訝しがった。
A子「・・・なに?どうしたの?」
B菜「あの・・・あの・・・部活のことなんだけど・・・」
A子「・・・なに?」
B菜「・・・あの、どう思う?」
A子「・・・どう思う、って訊かれても・・・仕方ないんじゃない?」
素直になれないA子。
B菜「・・・でも・・・あんなにB太さんが頑張ってるのに・・・あんなにみんなに一生懸命に教えてるし
あんなにひたむきに空手を好きな人なのに・・・こんなのってあんまり・・・こんなのってあんまり・・・」
B菜の嗚咽する声が聞こえ始める。
泣いてるらしい。
イライラの増すA子。
A子「・・・ットにイライラするなあ〜!しったこっちゃないわよ!
どうせあんたたちってチャラチャラしてるだけじゃん!
こんな風になってオロオロするんじゃないよ、偽善者!
適当にやってんだから適当に辞めちゃえばいいでしょう!」
B菜「・・・」
A子「もう、切るからね!」
B菜「・・・誰がチャラチャラしてるって!誰がチャラチャラしてるって!?
もう一度言ってみなさいよ!!
大体アンタ前から思ってたケド、自分の事何様だと思ってんのよ!!
大体が気に喰わなかったのよ!!どれほど強いかしらないけどどれだけ中学ん時実績残したか知らないケド
ちょっと偉そうなのよ!!人を人とも思わないその態度、一度問い質してみたかったっちゅーのよ!!
ちょっと降りて来なさいよ!」
A子「・・・ハ?」
B菜「外よ、外よ!
外見なさいよー!」
A子、窓を開ける。
窓の下には顔の紅潮したB菜。
B菜「下りて来い!決闘じゃ!!」
A子「・・・」
A子、3秒タップリと茫然自失した後、3分は爆笑していたみたい。
264 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/02 02:00
A子「・・・上がってくれば!」
B菜「え?え?え?やる気!?」
A子「誰がヘタレ相手するかよ!10年早いっつーんだヨ!」
B菜「・・・」
A子「上がってきなよ!
そんなとこでわめかれてると近所迷惑だってーの(笑)
したいんだろ?
B太サンの話。」
B菜「・・・」
B菜、A子の部屋に入る。
こんな展開になるとは夢にも思わず、ドキドキのB菜。
B菜「・・・やっぱムカついた?」
A子「(笑)なにいまさらビビッてんだよ!」
A子、ドスンと腰掛ける。
A子「ダメかもしんないね・・・部活」
B菜「そんな・・・なんとかしようよ・・・なんとか・・・」
A子「・・・なんとかって?
アタシたちみたいなペーペーの一般生徒が何出来んのよ?」
B菜「それは・・・署名を募るとか・・・」
A子「・・・それはお断り。
アタシのガラじゃないし・・・。
やるのは勝手だけどね・・・。」
B菜「・・・私はやる。
もちろん強制はしないけど、って出来ないけど・・・。」
A子「・・・そんなことより、アンタそう思うのよ?
B太サンの暴行事件?」
B菜「どう思うって・・・信じないよ。
信じる訳ないじゃん!!
A子さん、信じてるの?」
A子「A子、でいいよ。
あたしは信じるも信じない、もない。
あたしは事実しか信じないことにしてるから・・・。
あれからB太サンに会ってないし、B太サンの口からちゃんと聴いたことないからなんとも言えない。
あたしはどんな立派な人物だって、盲信しない。
本人の口からちゃんと聞かない限り、信じない。
非情かと思われるかもしれないケド、これがアタシだよ。
アンタみたいな甘チャンじゃないつもり・・・。
気に障ったら・・・悪しからず」
265 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/02 02:06
B菜「・・・いや、非情じゃないヨ。
B太サンの素晴らしさは、凄さはA子サン、・・・いえ、A子が一番知ってる筈だもんね・・・。
あんなに拳と拳で語り合ってるんだもんネ・・・。」
A子「・・・言ってて恥ずかしくない?・・・つーか照れない?」
その時、一階から上がってきた母親のA代が部屋を覗いて言った。
A代「A子、御飯が出来たから食べなさい。
お友達の分も用意したから食べてってもらいなさい。
お父さんもお風呂から上がったし、そうしてもらいなさいって言ってんのヨ。
いいでしょ?
お名前なんておっしゃるの?」
B菜「奥寺B菜です。
有り難うございます。
・・・じゃあ、御言葉に甘えて・・・。
頂きます、押忍!」
A代「・・・???」
B菜「ハハハ・・・アタシたち、空手部なんで・・・」
A代「・・・アア〜!
・・・アッハッハッハ!!!
おっかしな子ね〜(笑)
ああ、ご免なさい。」
B菜「いえ、てへへへ・・・」
A子(・・・こいつ馬鹿?)
A代が一階に下がった後、A子、B菜の耳元で囁く。
A子「・・・あのさ、悪いんだけど用事があるとか言って帰ってくんない?」
B菜、キョトンとして
B菜「・・・なんで?
あたしとご飯食べるの、イヤ?」
A子「・・・いや、そういう訳じゃなくて・・・なんつーか、親父がウザいのよ、凄く。
なんか見られたくないし、あいつとか、あと母親もなんかね・・・」
B菜「判った・・・」
B菜、一階にトボトボと下りて行く。
A子「お母さ〜ん、アタシもうチョット後で食べるから!」
A子はベッドに寝っころがって、B菜がなんでこの部屋にいたのかを反芻し始めた。
266 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/02 02:43
A子「・・・上がってくれば!」
B菜「え?え?え?やる気!?」
A子「誰がヘタレ相手するかよ!10年早いっつーんだヨ!」
B菜「・・・」
A子「上がってきなよ!
そんなとこでわめかれてると近所迷惑だってーの(笑)
したいんだろ?
B太サンの話。」
B菜「・・・」
B菜、A子の部屋に入る。
こんな展開になるとは夢にも思わず、ドキドキのB菜。
B菜「・・・やっぱムカついた?」
A子「(笑)なにいまさらビビッてんだよ!」
A子、ドスンと腰掛ける。
A子「ダメかもしんないね・・・部活」
B菜「そんな・・・なんとかしようよ・・・なんとか・・・」
A子「・・・なんとかって?
アタシたちみたいなペーペーの一般生徒が何出来んのよ?」
B菜「それは・・・署名を募るとか・・・」
A子「・・・それはお断り。
アタシのガラじゃないし・・・。
やるのは勝手だけどね・・・。」
B菜「・・・私はやる。
もちろん強制はしないけど、って出来ないけど・・・。」
A子「・・・そんなことより、アンタそう思うのよ?
B太サンの暴行事件?」
B菜「どう思うって・・・信じないよ。
信じる訳ないじゃん!!
A子さん、信じてるの?」
A子「A子、でいいよ。
あたしは信じるも信じない、もない。
あたしは事実しか信じないことにしてるから・・・。
あれからB太サンに会ってないし、B太サンの口からちゃんと聴いたことないからなんとも言えない。
あたしはどんな立派な人物だって、盲信しない。
本人の口からちゃんと聞かない限り、信じない。
非情かと思われるかもしれないケド、これがアタシだよ。
アンタみたいな甘チャンじゃないつもり・・・。
気に障ったら・・・悪しからず」
267 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/02 23:42
そう、A子はB菜とは友達でも何でもない、同じ空手部員という関係でしかなかった筈。
なのに、しらずしらずの間に友達になってしまったみたい。
あっけない。
ひょっとしてこれが私の初めての友達?
ってーか、そうだよね。
B太サンは友達じゃなくて先輩、そして師匠だし・・・。
フフフ・・・なんかあっけない。
つい30分前までアタシに友達が出来てしまうなんて・・・。
しかも、B菜っあんな奴だったなんて・・・(苦笑)
ハア・・・人生っていうか、運勢ってやっぱり不思議・・・。
彼女は、今度は彼女の今までの空手人生!を反芻することにした。
268 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/04 00:43
A子は中学の時、都の空手大会で準優勝した。
決勝の延長では判定で惜敗した。
彼女の中では清々しいものが残った敗戦であったが、控え室の繋がる通路で彼女を
待っていた仕打ちは、父親O蔵による激しいビンタであった。
このビンタは衆人環視の中で行われたこともあってかなりの波紋を呼ぶことになった。
東京MXテレビという東京の独立テレビがその大会を生中継していたこともあって
テレビの放送にも乗ってしまった。
この件については社民党所属の女性都議会議員が都議会で取り上げ、A子の父親と大会の主催者である
東京都の教育委員会、そして石原都知事がやり玉にあがった。
この問題は結果的にかなり紛糾する議題となった。
思春期の多感な時期の少女が衆人環視の前で屈辱的な仕打ちを受けた精神的なショックは計り知れない
ものがあるとする女性議員の訴えはかなりの反響を呼んだ。
人権団体や児童専門家、その他さまざまな団体や人たちがこの父親の行為を激しく批判した。
教育委員会の公聴会でA子の父親であるO蔵は
「普段からやっている事でして・・・(汗)」
などと言ったもんだから問題がさらに大きくなってしまった。
各民放のワイドショーや各週刊誌でも大きく扱われO蔵の行為は批判の対象になった。
269 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/04 00:47
そして都議会での石原知事の不用意な発言が火に油を注ぐことになった。
石原知事はこの件についての自身の責任と処置について
「・・・たく、オバサンというか、こんなコト言ったらまたボクは叩かれるんだろうが、女性議員というのはヒマだねえ・・・。
このテロで大変な時期にこんな問題でガヤガヤやってられるなんて・・・。
男のボクの感性では信じれないねえ・・・ヤレヤレというか・・・(笑)
大体、ボクの子供の頃なんか、こんな親父に殴られることなんてしょっちゅうだったよ。
最近は人権だかなんだか言ってすぐに子供を甘やかすことばっかり言い募ってね・・・。
こんなことだから日本はオカしくなっちゃうんだよなあ・・・。
まあ、女の子らしいからお尻をペンペンくらいで良かったんだろうがねえ・・・(苦笑)」
なんて放言したもんだから、さあ大変。
とにかくO蔵は謝罪に行脚することになった。
教育委員会から公式に謝罪しないと来年からの激震会の大会参加を全面禁止せざるをえない、という通達がきたからだ。
道場経営の免許停止も匂わせられる程の厳格な通告であったのでO蔵はてんやわんやの奔走を続ける他に
仕方がなかったのである。
ちなみに石原知事は放言について、相変わらずヘラヘラち笑いながらおざなりの謝罪をして
この問題も収束に向かった。
270 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/04 01:13
A子はO蔵のだらしないへつらう態度に軽蔑の感覚を抱いていた。
かと言ってビンタされるのが嬉しい訳でなかったが、彼女にとっては大した問題ではなかった。
彼女にとってO蔵に対する失望は道場や館長としての立場にいる彼ではなく、
家庭での父親としての彼に対するものであった。
館長としてのO蔵がいくら厳しくても横暴でも大した疑問は抱かなかった。
しかし家庭での暴君振りは許せなかった。
家庭ではなんでも自己中心的でA子に対してだけでなく妻のA代の大しても
その冷酷さを発揮した。
彼の酔った時の口ぐせは「おまえらの人権は一切認めん」であった。
父親が絶対。
亭主が絶対。
それに不満があるんなら今までの俺の金をすべて返してこの俺の家を出て行け、というものだった。
おまえらは俺に生かしてもらってるんだからすべての言い付けに従え、というものだった。
妻のA代には俺は他の女での良かったがおまえと結婚してやった、と言った。
娘のA子にはもっと酷く、ホントは男の子が欲しかった、男の子を産んで道場経営を継がせたかった、と
何度も言っていた。
娘を産んだことが人生最大の失敗だと何度も言っていた。
そして娘を産んだA代を責めた。
彼は散々口汚く泥酔した後は、かならず昔の幼少の頃の屈辱的な辛酸を舐めた生活を泣いて喚いて
妻のA代に連れられてフトンで寝かされた後、一人でうなり声のような大声を挙げて男泣きするのだった。
彼女はいつも目の前の敵と闘う時、対戦者の強さより、自身の因果と業のの強さと闘う様をよく夢想した。
彼女は自身の人生や運命の糸のもつれと闘う必要性と、その壁の向こうに父のO蔵の存在を見出していた。
今の彼女の非力さでは、とにかく目の前の相手を叩き続け、蹴り続けるしか、前進し続けるしか、
彼女の青春の方向に道筋を見出すことは出来ないのであった。
271 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/04 01:32
彼女はボンヤリとした回想に浸っていた。
こんな回想も彼女のガラではなかった。
なのにこんなに想うことに素直に浸れたのもB太サンがああなったことが自分の心情に
影響を与えたのであろうか、それともB菜という自分とは随分と趣の違うタイプの人間と
少しでも会話や気持ちを交歓した事が、こんな感傷的にも陥りかねない気持ちに向いてしまうような
影響を与えたのであろうか、などとツラツラと考えていた。
こんなことをいつまでもダラダラ考えていても仕方がない。
いつもは尾崎の音楽に心を預ける事によって自身の憂鬱の一時的邂逅を図っていたが
この日はB菜の大ボケ振りに当てられたこともあり、素直に階下に下りて御飯を食べる事に決めた。
なんかこの日は父親のO蔵にも、少しは強気に出られるような、そんな漠然とした予感など、していた。
階下に下りた、A子。
なんか1階の食卓から、聞き慣れぬ談笑が聴こえる。
誰か、来客でもあるんだろうかとA子は思った。
食卓ではO蔵とA代とそしてB菜が3人仲良く談笑しながら、食事をしていた。
あのO蔵がB菜の冗談に、爆笑していた。
A子「・・・アンタ、なにやってんの・・・?」
A子、冷静を装ったが内心は思いっきりズッコケていた。
272 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/05 01:00
A代「ホントに面白いわねえ、B菜チャンって(笑)」
O蔵「おお、おお、毎日御飯食べに来なさい、良かったら」
B菜「ハイ!なんて、ハハハ・・・」
A代「あんたも食べなさい」
A子、椅子に座り隣のB菜に小声で、
A子「・・・帰ったんじゃなかったの?」
B菜「うん、お父さんとお母さんが食べていらっしゃいって・・・」
O蔵「俺が食べてけって言ったんだよ!
しかし面白いねえ、B菜クンは(笑)」
B菜「そうですかあ?(笑)」
O蔵「A子のこれだけ面白いと食事も楽しいのになあ(笑)」
A子「・・・」
O蔵「ところで、あれか、B太君が逮捕されたんだって?」
A子は落雷を受けたような衝撃を受けた。
B菜「違いますよ〜(苦笑)停学処分だけですよ〜」
O蔵「おお、そうか、そうか。
で、退部寸前なんだって?
やめちまえやめちまえそんなモン。
ウチの道場に戻りなさい。
大体、示しが付かないんだよ、ガッコのクラブは出ててウチの道場に顔出さないなんて。
B菜チャンもウチの道場に来なさい。
ウン、いいゾ。
鍛えてやるぞ〜(笑)」
A代「そうよ、来たくなったら、気が向いたらホントにいつでも言ってね。」
B菜「ハイ、有り難う御座います!
でも、私は今のクラブが大好きで大好きで、B太サンが心の支えなんで
部の存続に命を賭けてます!」
A子「・・・」
A子はB菜のB太が心の支え、というトコロに少し心のささくれた部分で反応した。
A子(支え?支えが必要なほど悩みなんてあんの?)
273 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/05 01:31
O蔵「おい!こんないい友達出来るんなら部活もいいけどなあ。
やっぱり道場に戻って来いや、な?」
A子が高校に上がってから初めてかもしれない。
O蔵がこんなに率直にA子に話し掛けたり道場に戻ってくるように呼びかけるのは。
いつも食事の時は家族誰も殆ど喋らず、冷たい静寂が場の空気を支配しているのが常だった。
ましてやO蔵がA子に空手のことでこんな風に話し掛けるのはまず無かった。
お互い意固地になっていたのもあるし、O蔵はA子に道場に戻るように促す内容の用件は
いつもA代の口から間接的に伝えられていた。
この姑息な感じがまた、A子の癪に触っていたのだ。
O蔵がA子にこんなに率直になるのもB菜のお蔭だろうか。
O蔵も機会を探っていたのかも知れない。
A子「・・・戻らないよ・・・。」
O蔵「ああ?!まだ、そんなこと言ってんのか?おまえ」
A子「・・・」
B菜「まあまあ、お父さん(笑)
今は、ってことですよ。
道場はズッとやってるんでしょ?
いつでも戻れるじゃないですか。
ウチでやってるんですから。
今はなんですか?
丁稚奉公というか修行期間で視野を広げる時!だなんて・・・
ハハハ・・・生意気言っちった。
すいません・・・」
O蔵「イヤ、まあね・・・。
そういう事もコイツがハッキリ言わないからねえ・・・。
昔からこいつは口が無いのかなあなんて思っちゃうんだよ(苦笑)」
A子「・・・」
274 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/05 01:43
反論を許さないのはO蔵の方だった筈だ。
今しがたB菜が言ったような内容のフォローなんて、今までA代がしたら大変であった。
御飯の入った茶碗がA代の顔の側面に叩き付けられて、流血の怪我をして病院に行ったことさえあった。
だからA代も随分と長い間、一切逆らうことはしていなかった。
A子を助けることはO蔵を余計に怒らせて、結局はA子の為にもならない事も判っていたからだ。
A子はO蔵の理不尽な言い分に怒る気持ちと同時に、B菜が今日、今、この食卓にいてくれて少し良かったと言う気持ちも生じていた。
O蔵「とにかく、いつかは戻らんとな。
道場の一人娘だからな。
継いでもらわなイカンしな・・・。」
B菜「なんか・・・いろいろ、あるんですね・・・。」
O蔵「こういう事もこいつがいつもムスッと黙っとるから言いにくくてねえ・・・(苦笑
・・・B菜クンがいてくれて助かったよ(笑)」
B菜「ハハハ・・・お役に立てたようで・・・(笑)」
A子「・・・お父さん」
O蔵「・・・ん?」
A子「・・・お母さんも聴いて・・・」
A代「・・・なに?」
A子「・・・私、とにかく道場にはもう、戻りません・・・。
一生、戻りません。
高校を卒業した時が私の空手の卒業の時です。
高校を卒業した時に家を出て行きます。
・・・それまで面倒見て下さい、よろしくお願いします。
・・・馬鹿な娘で、・・・つまらない娘で申し訳ありませんでした。
男に生まれなくて、すいませんでした。
お父さんとお母さんには本当にお世話になりました。
・・・でも、もう少し、よろしくお願いします・・・。」
A子は泣いていた。
隣ではA代もエプロンで顔を覆って涙を流していた。
275 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/07 00:20
A子「・・・あのさあ、アタシ変だった?」
B菜「ん?・・・そんなことないヨ」
A子「・・・」
B菜「すごく、すごく・・・カッコ良かった・・・。
私、今日の事、一生、忘れない。」
A子「・・・」
B菜「・・・絶対。」
A子「・・・アンタってホントクサいね(笑)
・・・ホント、恐れ入る。」
B菜「・・・アタシだよ、恐れ入るのは・・・。
やっぱA子って強い。」
A子「・・・フン、言ってろ」
B菜「言ってる(笑)」
A子とB菜は夜道を二人で歩いていた。
B菜が帰宅する際、A子が途中まで送ってやると申し出たのだ。
O蔵との、気まずい雰囲気から一時的に逃げ出したかったのが本音であるが。
O蔵はA子の本音の吐露の後、しばらく黙った後、無言で別の部屋に引きこもったのだ。
A子「・・・どうなるのかなあ・・・?私」
B菜「・・・許してくれるよ・・・っていうか、解ってくれるよ・・・きっと」
A子「・・・というよりこの先、アタシの運命、アタシの人生、どうなるのかなあ、って・・・」
B菜「・・・」
A子「・・・うまく、いくのかなあ、って・・・
ホント、アタシらしくないけど・・・こんな弱音吐くの・・・」
B菜「・・・きっと、うまく行くよ。
ヤケにならず、いつも希望を失わなければ、ね。
大丈夫、出来る、A子は、強いから。
B太サンとの組手見てたら、判る。
あの目があれば、あの目を忘れなければ、大丈夫、必ず。」
A子「・・・いつかは、ゴメンね・・・。
ポーチ投げて、どなってサ。
イライラしてて・・・。」
B菜「ううん、いいヨ」
A子「・・・あのサ、・・・これからさ・・・
・・・これから、B太サンち、行かない?」
276 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/08 02:53
B菜「おーい!」
A子「おい!
今、夜!」
B菜「あ、そか・・・どーする・・・?
ピンポン鳴らす?」
A子「・・・やっぱ、止めよっか?」
B菜「ダメダメ!
一度決めたんだし、行こ!」
A子「でも、礼節欠いてるんじゃないかな?」
B菜「なに言ってんの!
B太サンは細かいコト気にしないヨ!」
A子「でも・・・っつーかアンタB太サンがB太サンが、ってやたら訳知りっぽいね〜。
師匠だよ、オレらの!」
B菜「オレらって・・・。
私はね〜、空手部に入るなんて思っても見なかったのよ、いい?
そんな私に優しく声を掛けてくれて丁寧に熱心に教えてくれたのはB太サンよ!
諦めかけてたアクション・スターの道にまた目覚めさせてくれたのがB太サンよ!
誰にも言えなかった恥ずかしい夢だけど、思い切って言ったのよ。
そしたらなんと“がんばれよ!”って言ってくれたのヨ!
全然、笑わずにヨ!!」
A菜「・・・ワカッた、ワカッた・・・」
(こいつは大人しいクセになんかすっげーパワー持ってる・・・あなどれん・・・)
B江「あの・・・なんか用ですか?
空手部の人?」
A子、B菜「ひえ!!!!」
ビックリして振り向く2人。
B太宅の玄関前で、B江は不審な2名をさっきから後ろで観察していた。
O美に怒鳴った、その日の夜。
B江はいろいろストレスを紛らわす為に近所のコンビニに散歩がてら出かけていて帰宅したろころだったのだ。
277 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/13 00:22
B菜「あ、あの・・・。
B太サンに会いに来たんだけど、あの、お邪魔みたいなんで、帰ります、すいません」
B江「・・・」
A子「・・・(根性なしジャンかよ!!)」
B菜「あの、その、やっぱり迷惑と言うか非常識ですよね、こんな夜に(汗)」
B江「・・・」
A子「・・・じゃ、帰ろっか、A子。
すいません、気になさらないで下さい。」
B江「・・・あなた達、空手部の人?」
A子「・・・」
B菜「・・・あ、あ、ハイ。
そうです、B太サンにはいつもお世話になっております」
B江「何年?一年か二年だよね」
B菜「一年です!」
B江「・・・フ〜ン。
・・・空手やってて楽しい?」
B菜「ハイ!楽しいデス!!」
A子「・・・」
B江「・・・あんなの、痛いだけじゃ・・・ないの?」
B菜「・・・そ、それはそうですけど・・・でもB太サンが教えて下さるし上達するのが、凄く楽しいんですヨ。
充実してて、毎日が。」
B江「兄キが教えてくれなければ、つまんないの?」
A子「・・・」
B菜「い、いや、そういう訳じゃありませんケド・・・、でも大きいと思います。
あたし達にとって。」
A子はなぜか、「あたし達」にムッとした。
B菜を嫌ってる訳では決してなかったが。
B江「・・・お兄ちゃーん!!!
お客サンが来てるヨーーーーーー!!!」
A子とB菜は突然のB江の絶叫にビックリ。
A子「・・・じゃ、帰ろっか、A子。
すいません、気になさらないで下さい。」
は
B菜「・・・じゃ、帰ろっか、A子。
すいません、気になさらないで下さい。」
でした。
すいません。
279 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/13 00:56
B菜「(汗)あ、あの、ホントにもう、いいですから」
B江「いいじゃん、会いに来たんでしょ!!
じゃ、会ってきなよ。
おい、兄キーーーーーーーー!!!
停学中のバカ兄キーーーーーーーーー!!!」
夜中の住宅街だと言うのに、B江は常識外れの、怒号が混じった絶叫に近い大声を、挙げた。
B江「早く、出て来いーーーーーーーーーー、B太!!!」
B江は未だにイライラしていた。
A子(・・・なに、コイツ。
ホントにB太サンの妹、かよ・・・)
B太「・・・なに?なんだ? 」
玄関からB太が出てきた。
280 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/13 00:59
B菜「・・・こんにちは!
あ、いえ、こんばんは!!
あ、あの、すみません、こんな夜分に」
A子「・・・こんばんは、ッス。」
B江「この子たちがさ〜。
停学中の兄キに会いに来たんだって!!!
会ってやりなよ!!!」
B太「やりなよ、って・・・。
なに、大声、出してんの?
・・・ああ、いらっしゃい、ワザワザ心配して来てくれたんだ」
B菜「ハイ!
A子が行こうって言って誘ってくれたんですよ!
ねえ、A子」
A子「・・・ああ、ハイ。」
(チッ!B菜の奴、余計なことを・・・)
B江「家、上がってもらえば?」
B太「・・・そうだな、あがりな。
御飯、食べた?」
B菜「御飯は食べましたけど・・・。
いいんですか?こんな時間に。
もう、8時、越えてるし・・・」
B太「イヤ、こっちは大丈夫だよ、全然。
君らこそ、女の子がこんな時間に大丈夫なの?」
B江「ああ、もう、イライラするな〜!
早く、上がりなよ!!」
B菜「・・・あ、す、すいません」
B太「おまえなあ、そんな言い草ないだろーが!
ゴメンね、こいつ、今日は機嫌悪くて・・・」
B江、フンッと行って、先に家の中に入ってしまう。
B太「上がって行きな。
ホントは停学中は接触はいけないんだけど・・・」
B菜「・・・すいません」
A子、B太を真っ直ぐ見て・・・
A子「・・・暴行事件の事、聞かせて頂けますか?」
B太「・・・ホントは誰にも喋りたくないんだけど・・・君らには迷惑掛けたから・・・。
廃部騒動になってるんだろ?
聴いてるよ。
そのことについて、君たちにはちゃんと話さないと、な」
281 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/13 20:52
B太「あのサ、ゴメンな」
A子「じゃあ、やったんですね」
B太「・・・ウン」
B太の部屋での、切ない、会話。
B菜「・・・でも、乱暴な人が暴力振るったんでしょ?
・・・その人、女性を暴行したんでしょ?」
B太「・・・ウン」
B菜「じゃあ、悪くないじゃないですか!
当たり前ですよ、人を守るのは!」
B太「・・・でも・・・俺は思うんだ。
ああなる前にもっと対処できたんじゃなかったか、って」
B菜「どんなですか!?
空手は人を守る為に習っている筈です!
悪くありませんよ!
学校にも抗議しましょうよ!」
A子「B菜!
あんた、ちょっとうるさいよ!
ちょっと黙ってて・・・」
B菜「だってだって・・・黙ってられるかヨウ・・・
せっかく一緒に学校と闘おうと思ってたのに・・・。
B太サンがこんなこと言うなんて・・・イヤだよ・・・悔しいよ・・・」
B菜はグシャッと、泣き出した。
A子「・・・私は細かいことは、訊きません。
B太サンは自分に恥じた事をしたのかどうか・・・それだけが知りたいんです・・・。」
B太「・・・あのさ・・・暴力振るわずに彼を納得させられたんじゃないかって・・・。
O道、ああ、あの時暴行された俺の友人のコトだけど・・・彼が殴られる前に
俺がちゃんとあの男、O次郎さんを説得させなければならなかったんじゃないかって・・・」
B菜「そんなの、そんなの・・・オカシいよ・・・」
B菜は号泣を始めた。
282 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/13 21:08
B太「・・・俺は、腕力が強いだけの、駄目人間なんだ・・・。
人を説得させられる精神や頭が、足りない・・・。
うんざりするんだけど・・・。
結局、腕力でしかモノが言えなかった・・・。
俺は、いつも、そうだ。
だから彼を殴った後もただ、ただ、恥ずかしかった・・・。
ただ、ただ、虚しかった。
腕力はあっても人間力、がない・・・。
俺は、ここ、2〜3日、考えた。
この停学も俺にとっては意義があったかも知れない。
頭冷やして、考えた。
・・・もう、俺は、空手は、やめる。
俺には空手は、向いてない。
・・・もう、限界だ。
こんな俺が君らに教える資格も、ない。
・・・スマン・・・」
B菜「ヤダヤダヤダヤダ・・・」
B菜、泣き続ける。
A子「・・・そうですか・・・。
解りました・・・。
そうと解れば仕方ありません・・・。
本当に入部から、有り難う御座いました。
私の空手人生で一番充実した時でした・・・。
B太先輩の、お蔭です・・・。
・・・本当に、有り難う御座いました。」
B太「スマン・・・」
B菜「先輩!聴いて下さい!!
あのね、あのね、A子はね・・・A子は高校生活でこんなに好きな空手を、空手を・・・」
A子「B菜!
黙って!!
・・・さあ、帰るよ。
おいで!!」
A子、泣きじゃくるB菜の腕をグイッと引っぱっる。
A子「・・・先輩・・・あたし、ズッと強いB太サンでいて欲しかったです・・・。
こんな先輩は見たくなかったけど・・・あたし達が先輩の弟子だったってこと
ズッと忘れないで下さい・・・。」
B太「・・・ワカッた」
A子の目から涙がポロッとこぼれたのを、B太は、見た。
283 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/13 21:43
O美「・・・お早よう、ございます」
B太「・・・なんだ・・・お早よう」
O美「・・・反省しました?(笑)」
B太「(笑わずに)・・・ウン。
反省した。」
停学が解けた日の朝。
O美「・・・空手部はどうなるんでしょ?」
B太「・・・やめる」
O美「・・・そっか・・・」
B太「・・・あのさ、この間はゴメンね。
B江があんなで・・・。
・・・せっかくみんなでお見舞いに来てくれたのに、ね・・・。」
O美「ううん、いいす・・・。
B江が怒るのも当然だし・・・。
ジックリ取り組んで行こうと思います。
私が悪いんだから、当然の、なんていうか・・・修行期間だと思って・・・(笑)」
B太「・・・ということは、やっぱりまだ話してないんだ、アイツと・・・。」
O美「・・・ウン・・・(苦笑)
やっぱり、あんな風になっちゃったから・・・。
でも、ちゃんと反省して、B江に判ってもらえるよう頑張ります。
・・・応援して下さいネ。」
B太「・・・ウン、するよ(笑)
大体が、俺も絡んでるんだからネ(笑)」
O美「・・・ということは・・・B太サンはヤな風に取ってくれなかったんですね・・・。」
B太「・・・なにが?」
O美「トボケないで下さいヨ!(笑)」
B太「ああ、ウン(笑)
イヤ、有り難いよ、そうまでしてくれて(笑)」
O美「・・・(笑)」
O美(良かった・・・ホントに良かった・・・)
O美は明るく振舞っているが、あのB江との件からというもの、ずっと泣きはらして過ごしていたのだった。
284 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/13 22:14
O美と久し振りに歩く、登校の道。
この1週間はB太にとってあまりにも意味の大きい1週間であった。
今まで彼の人生を支配し続けてきた空手という存在にとって、彼の人生でも
最も重要で重い意味を持つ時間を過ごした。
そして彼の人生で最も大きい判断を下した。
彼の半生において、空手は切っても切れない関係にあった。
彼の自我そのものと、深く関わっている、それが彼にとっての空手。
それをやめる決意をした。
彼の人生が、また振り出しに戻る、そしてまた新たにやり直す。
そんな心持さえする、この彼の決意。
これが彼にとってひとつの「卒業」なのか、それとも「敗走」なのか。
B太にとって、彼は彼を彼たらしめていた空手と決別する事によってこの離れられないでいた苦悩との決別を意味した。
彼にとってはこの別れは新たな旅立ちであり、新たな出発点だと強く、思い込んでいた。
しかし、ここ数日、彼は夢を良く見た。
あの悪夢の、彼の歯車を狂い始めさせた、あの忌まわしい思い出。
そう、世界大会での敵前敗走。
あの苦しい夢を幾度も、見た。
客席には家族が厳しい目で彼を見詰めて、いた。
父は怒りを、母は失望を、兄は嘲笑を、妹は安堵をーーー。
これが深層心理におけるB太の家族、壬生(みぶ)家の姿だったのかも、知れない。
B太は3日前のA子とB菜の帰宅後の、兄であるB一(いち)との会話を思い出していた。
285 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/13 22:25
ダリーまじで学校だるいよー
そんなことないよファイト!!!
てゆうかなんでお前そんなに元気なわけ?
だって元気な方がカワイイじゃない
そんなもんか?
そうよ女の子はそんなもんですよ
286 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/13 22:35
B一はもちろんB太の停学とその理由は知っていた。
そして、訪ねて来たのが彼の空手部の後輩だということも知っていた。
皮肉屋のB一はB太に恒例のイヤミを言い始めた。
B一「オメーが問題起こすのって珍しーけど」
B太「・・・」
B一「廃部だって?」
B太「・・・」
B一「・・・これで俺と一緒だ(笑)
・・・オマエも落伍者だ(笑)」
B太「・・・なんで、落伍者?
・・・空手をやめたら、落伍者なの?
人生はいろんな生き方が、あるんじゃないの?
空手だけが人生じゃないよ」
B一「・・・そうやって、おまえもいい訳上手になって行くんだな・・・(苦笑)
まさに、俺と一緒だな・・・。
・・・まあ、この家に生まれたことを恨めや。
・・・あの親父から生まれて人生成功するのは無理だって(笑)」
B太「・・・お父さんのせいじゃなくて・・・別に人生失敗したとして、お父さんのせいな訳ないだろ?
自分のせいに決まってるじゃん。」
B一「ククク・・・(苦笑
・・・だからおまえは甘いってんだよ(笑
・・・まあ、こんな落ちぶれ兄貴に言われたかねーだろーけど(苦笑
おまえは空手バカで本読まなさすぎるんだよ(笑
もっと本読めよ」
B太「・・・」
287 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/13 22:36
血液型と性格はなんの因果関係もない
クソスレは削除しろボケ
288 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/13 22:39
B一「・・・おまえ世界大会の時、ホントは出来たのに棄権したろ?」
B太「・・・こんなこと言いたかないけど・・・頭、大丈夫?」
B一「・・・判る訳ないと思ってんのかよ?(笑)
バカには判らんだろ。
・・・でも俺以外にも判った奴はいると思うゼ、あの会場で。
・・・そいつらはみんな「敗北者」だ。
俺と同じ、な(笑
・・・いいか、人間には、人生には、二つに一つ、だ。
敗北者か、バカか。
二つに一つ、だ。
他は、ねえ。
あると思ってる奴ァ、馬鹿だ。
正真正銘の。
俺は敗北者を選んだ。
・・・あんな親父みたいな人間になりたくなかったからだ。
おまえがあの時、棄権した時、おまえの敗北の人生は始まっていたんだよ!
いらっしゃいだ!
おめでとう!
・・・おやすみさん 」
B太はB一からこんな自虐的なことや屈折したことを言われることに心底ウンザリしていた。
この家は何かが狂っている、と想い始めていた。
今の今まで、ズッと心の奥底に閉じ込めて気付かない振りをしていた。
B江も苦しんでいるのかも知れない。
そして実は、B一も苦しんでいるのかも知れない。
ここ最近、学校での劇的な事件とB江の号泣の件などでいろいろと考えなければならない踏ん切りを
時はB太に与えた。
その答えが彼にとっての重要な立脚点の一つ、空手と決別するということであったのであるのだがーーー。
空手と決別するということであったのであるのだがーーー。
は
空手と決別するということであったのだがーーー。
です、すいません。
291 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/20 23:56
次の日の相談室で。
B太「先生、なんですか?」
AB香「オイ、B太、オマエ部活やめるんだって?」
B太「・・・ハイ。」
AB香「・・・なんでだ?」
B太「もう、ボクにはもうそんな資格がないからです。
・・・AB香先生だからここまで言うけど・・・俺は・・・俺は本当の“負け犬”でした。」
AB香「アタシだから、か。
アタシは“こんな事でヘコたれません!って話を聴きたかったけどな・・・。」
B太「・・・すいません・・・。
でも、俺、俺・・・もう、しんどいんです。
期待に添いつづけるのはもう、しんどいんです。
失敗した時のみんなのがっかりして顔を見たくないんです。
それが僕をズッとズッと、苦しめ続けるんです。」
AB香「ワカッた、ワカッた・・・。
もう、そんなに自分を追い詰めるな。
・・・そっか・・・。
おまえはズッと小さい頃から空手をやり続けて来て期待に応え続けてきたんだもんな。
この辺で一休みもいいだろう。
人間、休みが必要なんだぜ。
・・・特に、オマエみたいなクソが付く程の真面目人間にはな(笑)
・・・まあ、これを機に、恋でもしろヨ(笑)
気楽な青春ってのもいいもんだゼ・・・気の済むまで堪能しろ!」
B太「・・・先生、おれは一休み、なんてつもりはありません。
もう、二度とやらないつもりです・・・。
それがみんなを裏切った事への・・・償いだと、思っています。」
AB香「・・・」
その時、相談室の隣の部屋がガラッと開いた。
292 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/21 00:22
AB香「あれ?O端先生とB村先生?
・・・聴いてらっしゃったんですか?」
O端「・・・あ、あの・・・(汗)
この部屋、隣の準備室で、もう一つ向こうの職員室と繋がってるでしょ?(汗」
AB香「・・・ハァ」
O端「そこでね、このバカ、いや、B村先生と一緒にチョット修学旅行についての調べモノしてたんですけど・・・。
このB村先生が隣のこの部屋の話を盗み聴きしてたから・・・アタシは止めたのよ。(汗
でも、このバカ、いやB村先生が熱心に聴き入ってるから・・・アタシもつられて、ね?
・・・あの、B太クン、盗み聴きして、ごめんなさいね。
あの、B太クン、その大変みたいだけど、アタシ・・・先生、信じてるからね。
ほれB村先生、あなたも謝りなさい。」
B村「・・・」
B太「・・・あの、俺、もう、行きます」
B村「おい、ちょっと、待て!」
B太「はい?」
B村「おまえなあ、おまえなあ・・・なに寝言、言ってんだ!
おまえがやめるのはおまえの勝手だろうが!
でも、他の部員はどうする?
オマエを慕ってやって来た他の部員はどーなる!?
オマエ、自分の事しか考えられない、そんなしょーもない奴だったんか!!」
293 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/21 00:44
AB香「いや、B村先生、彼にも複雑な事情がありまして・・・」
O端「そうよ!アンタなにキバッてんのよイキナリ!
B太クンは立派よ〜。
よく、今までプレッシャーに耐え続けたわよ。
やめるなんて言ってるけど、休んで気持ちを癒せばまたなんとかなるかもしれないし・・・」
B村「うるさい、黙ってろ!
おまえらに訊いてないだろ!
俺はコイツに訊いてんだ!
・・・おい、B太、オマエ女に庇いだてしてもらってんじゃ、ねえ!
グズグズ弱音吐いて、女から同情買ってんじゃねぇ!」
B太「・・・弱音?同情?
・・・フザケんな!!」
B太は興奮のあまり、涙声になっていた。
B太「・・・俺はねえ、俺はねえ・・・ズッとズッと闘ってきたんだ!!
・・・自分の為なんかじゃない。
ズッと家族や道場の館長や師範や、先輩後輩、友人に為に闘い続けてきたんだ!!
弱音吐くな?
なんで俺が弱音吐いちゃ駄目なんですか!?
俺は一生をみんなの為に自分を犠牲にしなけりゃならないんですか!?」
B太の目からは涙が零れていた。
AB香「・・・アタシはどれだけ知ってるか心もとないかもしれないけど・・・。
あんたが頑張ってたのはいくらかでも知ってるつもりだよ・・・。
笑顔で隠してたけど・・・あんたは人一倍、自分に厳しかった。
人一倍、闘ってきた・・・。
よく、やってきたよ。」
B太は下を向いて男泣きしていた。
O端も、もらい泣きしていた。
294 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/21 00:47
B村「・・・闘って来た?
人一倍、闘って来ただ?
おまえ、なに、かん違いしてんだ?
おまえは一度だって闘っちゃ、いない。
だから、こんなに苦しんでんだ。
闘い続けている人間が、こんなに弱弱しい訳ないだろ?
おまえは、闘いから逃げ続けてきたんだよ・・・ズッと。
・・・それがおまえをここまでに、追い詰めたんだ」
AB香「・・・先生、いい加減になさって下さい。
彼は自分を追い詰め過ぎたんです。
今まできっと、自分で自分に厳しくし続けたんだと思うんです。
今、彼に必要なのは許されることだと思うんです。
今までのままでいいんだって。」
O端「・・・そうよ、逃げ続けただ?
アンタ、あなに言ってんのよ!
B太クンは今まで日本や世界や学校のアチラコチラで凄い事をしてきたのよ!
みんなに勇気を与え続けてきたのよ?
言ったらなんだけど、アンタにそんなこと出来んの?」
B村「・・・おい、B太。
闘い闘い、と言うけどなあ・・・。
確かに俺は空手や武道には素人だ。
でもな、人が、男が、何と闘うべきなのかは、ちゃんと知ってるつもりだ。
でも、おまえは、残念だが解っちゃいない。
おまえは闘い続けて疲れたんじゃ、ない。
闘った経験は必ず、おまえの強さになっている筈だ。
逃げ続ける事に疲れきった今、おまえがとるべき行動はまた逃げることではない筈だ、絶対に。」
AB香「・・・彼は・・・B太はじゃあ、一体、何から逃げてると言うんですか?」
B村「・・・それは彼自身が俺に訊いて来た時、彼が逃げない事を決めた時に答えます。」
B太「・・・失礼します。」
B太が去った後、O端はB村の頭を、ハタいた。
O端「アンタ、なにカッコ付けてんのよ!」
B村「暴力反対!」
AB香「・・・まあまあ・・・(^^;」
(・・・この二人はガキか?)
295 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/27 21:22
AB香「あなたのすべてが好き」
B磨「・・・(苦笑)」
AB香「なに?なにがオカしいの?」
B磨「オカしくないよ(笑)
AB香があんまり可愛くて・・・(笑)
AB香の一途なトコ、凄く、可愛すぎて笑っちゃうのよ」
AB香「ムム・・・(ふくれっつら)」
B磨は飛び切りの美人だった。
証券会社で働いていたが、男にモテることに関しては右に出る者はいなかった。
身長172センチでバストは92センチあった。
あまり美人なのでミス日本に出る事やモデルなどにさんざんスカウトされたが、断って来た。
そういう世界に拒否感がある訳ではないが、社交に自信が無かった。
自分のオンナの部分は女のみにアピールしたかった。
男にあまり女の部分を気にされるのは本意ではなかった。
男が嫌いではなかった。
男と付き合った事もあった。
しかし、そこから得られたのは、「疲労」のみであった。
彼女は、極端なくらい、自分のペースでしか生きられない人間であった。
我侭ではなく、感受性が発揮出来ない環境には、長く耐えられないのだった。
男は大概、自分に合わせるように望むように思えた。
もちろん、それは彼女が付き合ってきた男達に限るのだが・・・。
O型の男と付き合った時には、親しくなるに連れて態度が傲慢になった。
AB型の彼は優しかったが、他人の約束を、自分より優先した。
A型の彼と付き合った時は、変態的な性交渉上の行為を散々、求められた。
オマケに浮気されたいたというオマケ付きで。
決して男嫌いが嵩じて女好きになった訳ではなく、元々女の方が好きだった。
しかし、女は相手が少な過ぎた。
女子高に通いたかったがそれは適わなかった。
彼女の母親が入信している宗教団体が経営している私立高校に行かざるを得なかった。
その高校は共学だった。
彼女の両親は離婚していて、母親に育てられた。
彼女は女が好きなクセに男とも付き合うことがやめられなかった。
自分に好意を寄せてくる人間、全てに応えたかったのだ。
だから必然的にモテる彼女は男とも付き合い、普遍的な関係を求め、破れ、傷付いていた。
296 :
マドモアゼル名無しさん:01/11/27 21:35
B磨は、女の子を愛して愛して愛し抜いて・・・、そんな人生を歩みたいと思っていた。
だから上記の男達と付き合っていた時も、常に女性の恋人を求めていた。
同時進行で付き合っていた時もあった。
相手が女性だと、周りも、彼氏も、それが恋愛関係だと気付かなかった。
だから、彼女がいる時は自分の家に平気で泊める事が出来たし、大っぴらにデートも出来た。
高校生の時は、毎週末、家に彼女を泊めて、お互いの体や存在を貪り合っていた。
彼女の母親のAB枝も、まさかそれが恋人だとは疑いもしなかった。
彼女は高校を卒業する時、母親に自分がレズビアンである事を、告白した。
母親のAB枝は最初は驚いていたものの、怒るどころかよく告白してくれた、今まで黙ってて辛かったんだね、
アタシがしっかりした親じゃない言いにくかったんだね、ゴメンね、などと謝ってくれさえした。
そして、恥じるべきではない、堂々と生きてお行き、と励ましてくれた。
母親はそれ以来、素敵な女性有名人などの話を積極的に持ち掛けたりして、B磨と母親は
以前より増して絆が深まり、親子であり親友のような存在にさえ、なった。
B磨はその頃から、男に対しての未練が、吹っ切れた。
純度の高い「自分の人生」を生きようと、決意した。
女のみを愛して行こうと、その頃決意した。
297 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/05 00:04
O美「ただいま」
O枝「おかえり、あのね、お父さんと話したんだけどね・・・」
O美「あ、いいから、その話」
O美は自分の部屋に、閉じこもった。
O美の母、O枝は銀座で雇われママをしていた。
高級クラブであったので収入もかなりあり、O枝とO美の二人家族は高輪の高級マンションに居を構えていた。
5年前まではもっと小さなアパートに住んでいたのだが、パートで浅草の老舗の料亭の
仲居さんをやっていたところ、その料亭の客であったAB沢(51才)に見初められて
高級クラブのお店を任せられたのだ。
AB沢は大手家電メーカーの重役。
早い話がO枝は、彼の愛人になったのだ。
その頃から今の高級マンジョンに引っ越していた。
以前、住んでいた江戸川区のアパートにはO美を我が子のように可愛がってくれるオバちゃんが
いて決して離れたくなかったO美は泣きじゃくって、引越しに抵抗した。
外では温厚なO枝も我が子のO美には異様に厳しいシツケで叩いていう事をきかせた。
そんなこんなでOこの母と娘はあまり会話もせず、疎遠になっていた。
O美の実父、A武と母親のO枝はO美が小学3年生の時、離婚していた。
家庭裁判所の裁定でO美は両親の両者間を決められた日数ずついられるようになった。
O武の不倫で至った離婚であるが、O美は父親のもとにいることを、好んだので6年生まで
殆どを父親と過ごしていたが、O武に付き合う女性が出来て同居するようになった。
O美はその父親の恋人のA紀が好きになれず、O武に分かれるように言っていたが
彼女が6年生の時に、O美に承諾を得ず二人は入籍をした。
その二日後、O美は家出のような形で家を出、O枝の住むアパートにやって来て、以来、
共に住んで今に至るのである。
ああ、A武が途中からO武になってますが、全部A武です。
299 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/05 00:47
O美はO枝がAB沢の愛人だと薄々気付き始めてきた頃から、O枝に対する蔑視が強くなり始めてきた。
O枝はそれが感じられるから、余計にO美に対して冷淡な態度を取るようになった。
毎晩、酒に酔っ払って帰宅するO枝を嫌悪を持って、見詰めていた。
時々訪ねてくるAB沢も好きになれなかった。
優しくする態度も嫌悪の対象だった。
ソファに座って談笑する時もAB沢はO枝と話しているように見えて、
横目でO美の体を舐めるように盗み見していることにO美はとっくに気付いていた。
一度、O枝は真面目な顔をしてO美に、「アンタは綺麗だしスタイルもいいし、男受けしそうな
感じだから卒業後はホステスやってみない?」と言われてショックを受けたことがあった。
自分はクラブ経営の金で行けなかったと諦めていた高校に進学できたしこうやって経済的に
余裕のある生活も出来ている。
だから別にホステス業を軽蔑している訳ではなかったが、母親に対する嫌悪感がそのまま
この職業や業界に対する様々な嫌悪感に直結していたので、そんな案は到底受け入れられる筈はなかった。
そのO美をホステスにしたがっていたのは、実はABであった。
O美にはホステスを数年間修行させ、その後O枝とはまた別の店を任せようと真剣に考えていた。
O枝があまりにもAB沢の恩義を強調するもんだから、勘所のいいO美はAB沢の
本当の標的がO枝ではなく自分になってきているのを感じていた。
O美は卒業後、この家から逃亡する事を決めていた。
高校は、卒業したい−。
O美という一人の少女が、この10代を懸命に生きたという証をこの高校生活の内に
どうしても残したかった。
どうしても−。
300 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/05 00:52
このスレッドの名前を「卒業」にさせて頂きます。>1さん
301 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/12 23:31
B村「みんな乗ったか〜!?」
生徒「誰に聞いてるんですか〜?」
B村「だからみんなだ〜!」
生徒「判りませんよー」
B村「あ、そっか!
まだバスに乗ってない奴、手を挙げろー!!」
生徒一同(爆笑)
A那「B村、相変わらず大ボケだよね」
O美「・・・うん」
A那「・・・あのさ、修学旅行なんだからもっと明るい表情しなよ〜」
O美「・・・うん」
そこから少し離れた席で、
AB乃「・・・いい、B江。
絶対、この旅行中に仲直りするんだヨ、O美ちゃんと」
B江「・・・」
AB乃「ホント強情なコね〜。
過ちを許してこその、人間よ!
いつもパパが言ってるモン。」
B江「・・・私、AB乃のパパみたいに立派じゃないもん」
AB乃「そういう意味で言ったんじゃないよ〜」
B江「それに・・・」
AB乃「それに?」
B江「アタシのお父さんはそんなコト言ったことない・・・。
そこが差なんだろうな、アタシなんかとAB乃は・・・」
AB乃「・・・あのね、そんなコト言うB江は好きじゃないよ!
B江はいつも元気にあたし達を引っ張ってってくれなきゃ、でしょ?
・・・アタシが、いや、アタシとA那の二人でこの旅行中に仲直りさせる、絶対、うん!
いい思い出造るゾ〜!!!」
302 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/12 23:42
O端「アンタ、ちゃんとしなさいよ〜!」
B村「してますよ〜、いつも。
O端先生こそ僕にあまり心配掛けさせないで下さいよ〜。」
O端「あのね、なんでアタシがアンタに心配掛けなきゃならんのよ〜!!(怒)」
B村「も〜、すぐ怒る〜。
でも怒ったO端先生もホント可愛いんだよな〜」
O端「・・・からかうんじゃないわよ!!」
O端はなぜかうろたえて赤くなっていた。
B村「・・・でも本当にみんなにとって素敵な、それこそ一生の思い出に残る旅行に
なって欲しいですよね・・・」
O端「・・・ああ、うん。
(・・・こいつっていつもいきなり真剣な表情になったりするんだよね。
なんかいつもペース握られてるようで、ムカつく)」
B村「・・・僕達にとっても、ね?」
O端「・・・ハ?」
B村「・・・実は僕、この旅行中にO端先生にプロポーズしようと思ってるんですよ。」
O端「え?は?え?」
O端は真っ赤になった。
B村「ははは!ウソウソ!なんで真っ赤になってるんですか!(笑)」
O端はB村を張り手した。
O端「アンタは今まで見た中で最低最悪の軽薄男よ!」
O端は自分のクラス担当の2組のバスに戻った。
303 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/13 00:22
3組のバスの窓際からO端とB村を覗いている一人の少女がいた。
O歌「・・・」
A衣「・・・どうしたん?」
O歌「・・・いや、別に」
O歌とA衣、そしてAB織の3人は一つのグループだった。
この3人はこのクラスの女子では最も派手でO歌は茶髪、他の二人は金髪で
完全ないわゆる“ギャル”であった。
このクラスでは浮いていてA夫やA輔らとつるんでいた。
いわゆる“不良グループ”のような存在であった。
O歌は2、3日前の事を思い出していた。
B村「おい、O歌、絶対に来いよ、修学旅行」
O歌「・・・うっせーな!
行かないっつってるじゃん。
しつこいよ、ホント」
B村「あのな、費用の事なら大丈夫だって言ってるだろ。
お兄さんとちゃんと話したんだから、それについては。」
O歌「あたしは恵まれたりしたくないんだよ!
とっとと帰ってよ!
・・・帰れよ、バカヤロー!」
その時、O歌の隣に座っていたO雄がO歌の頬を引っぱたいた。
O雄「バカヤロー!
B村先生はワザワザてめえなんかの為に忙しい中来て下さったんだぞ!
生意気な口訊いてんじゃねえ!!」
B村「いや、お兄さん、暴力は・・・」
O雄「・・・いや、お見苦しいところをお見せして申し訳ない。
先生、本当に有り難う御座います、ワザワザこんな奴の為にワザワザこんなにまで・・・」
O雄は泣き出した。
かなり激情家なようだ。
304 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/13 01:04
B村「・・・あのな、O歌。
別に誰もおまえに恵んだりしたりしないよ。
奨学金制度の一つで、将来おまえが稼げるようになってからちゃんと返してくれればいいんだよ。」
O雄「・・・先生!俺がこいつの首に縄付けても連れて行きますんで!」
O歌「・・・もう、兄ちゃんは力み過ぎるんだよ。
・・・でもさ、先生・・・アタシが行ったって誰も喜ばないよ・・・」
B村「なに言ってんだ。
A衣とAB織がいるじゃないか。
二人とも友達だろ。」
O歌「・・・実はさ・・・アタシ、修学旅行の事でA衣とAB織に話した事があったんだ・・・。
いろいろ心配して相談に乗ってくれるかと思って・・・。
・・・でも、二人とも「ふ〜ん」とか「残念だね」とか、なんか淡々としてて・・・。
アタシこの二人以外に友達いないし、なんかアタシってこのクラスでこんなモンなのかなって・・・」
O雄「・・・」
O歌「・・・なんかアタシの存在なんてこれっぽっちのモノだし、ワザワザお金を借りて行くなんて・・・。」
B村「・・・バカヤロー!
誰がこれっぽちだって!!
・・・フザけんな!」
B村の逆切れに今度はO歌はもちろんO雄も驚いた。
B村「・・・あのなあ。
これは本当は言っちゃいけない約束だし言いたくなかったけどなあ。」
B村は2日前にあった出来事を話し始めた。
B村「・・・A衣とAB織がなあ、俺の所に来てだなあ、O歌が家の経済の事情で
O歌が修学旅行に行けないって相談に来たんだ。
俺がちゃんと行けるんだって事、説明したらあいつら泣いて喜んでたんだぞ。」
O歌「・・・」
B村「あいつらもおまえに負けないくらい家の事情で苦労してきてんだ。
だからおまえの気持ちはこのクラスであいつらが一番知ってんだよ。
あいつらもおまえに劣らず苦労してきてるから、優しい言葉を掛けるのが
不器用だけなんだ、おまえまら判るだろう?
・・・いいか、この修学旅行を一生の思い出にするんだ。」
O歌「・・・変わった先生だね・・・。
ホント変わりモンだよ。
アタシなんか構ったってしょうがないのに・・・。」
O歌は、泣いていた。
305 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/16 00:01
A里についての回想
>>209、
>>210、
>>235、
>>236など
A里「こんにちは」
A未「・・・こんにちは。
ああ、A里さん」
A里「ハイ。
A里です、よろしくお願いします」
A未「・・・同期になるんだからそんな堅苦しくなくていいヨ(笑)」
A里「ハイ、そうですけど年が一ッコ違いますし・・・。」
A未「なに?年の若さを誇りたい訳?」
A里「違いますよ〜(苦笑)」
そう、A未はA里と一緒に今年のViViの正式に専属モデルに採用された二人の内の、一人。
年はA未が一つ上の19歳だった。
A未「ふ〜ん、やっぱり大きいね。
アタシと一緒なんだ、175でしょ?
ViViって小さいモデルばかりだからアタシら浮いちゃうかもね。
なんか他の雑誌からデッカイのばかり芸能人になってるからこの雑誌も方向転換らしいよ。
可愛い系だとギャル系パワーに適うワケないしって」
A未は背が高いだけでなく細面で鼻筋が通った男っぽいハンサム系の顔立ちをしていた。
気性もクールでお嬢様育ちのA里とはかなり趣が違っていた。
A里「へ〜、良く知ってるんですね」
A未「・・・こんなコトくらい知っとかなきゃ(苦笑)
A川さんとかから色々聴いといた方がいいヨ、絶対。
・・・アンタ、お嬢さんなんだって?
アタシと全然雰囲気違うね・・・。
でもね、この世界、甘ちゃんじゃやってけないよ。
先輩なんかもみんなライバルだしね。
あたしらのコトなんか多分良く思ってないよ」
A里「凄い気合ですね(苦笑)」
A未「そんなモンだって!
A川さんとかから聴いてないの?
佐田さんなんかもなんか裏表ある人かもよ〜、実は(笑)」
A里は気持ちが引きつつも、佐田真由美の悪口は勘弁して欲しかった。
306 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/16 00:28
A里「え〜(苦笑)私、実は佐田さんなんかに憧れて入ってきたトコあるんですよね〜。
だからそれはちょっとキッツイかと・・・(苦笑)
佐田さんはいい人ですヨ」
A未「そういやアンタこないだの新入りインタビューで言ってたね。
でも社交(辞令)でしょ?
アタシはなんか嫌だな、あの人。
・・・絶対、秘密だよ(笑)」
A里「・・・なんで嫌いなんですか?」
A未「・・・アンタA型でしょ?
アタシOの奴大っ嫌いなんだ。
ブリッコで男に媚びてるしね。
なんか男受けするからムカつくんだよね。
BとABは興味なし!って感じだけど(笑)
・・・同期の奴がAで良かったよ。
まあよろしくね」
A里は華やかな未来に、少しばかり濁ったモノもあるらしい事はうっすらと理解出来たつもりにはなれた。
307 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/16 01:08
O子「悪いけど、昨日のノートみせてくれへん?」
A子「いいよ」(渡す)
B香「えーB香にも見せてー」
A子「じゃあ回して」
(O子写し終わる)
B香「あー、コピーしたいから持って帰っていい?」
308 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/17 21:24
O道「ハ?
おまえ、なに言ってんの?」
時はB太の停学明け。
O道「なんつったって?
おい?
B太クン?」
B太「・・・だから、やめるって。
部も空手自体も。」
O道「・・・なんで?
学校に言われたんか?
俺が言ってやろうか?
おまえが悪い訳ないんだから」
B太「イヤ、もういいんだ。
もう、おしまいにいしたいんだ。
空手は向いていないっていうか・・・。
もう、人を殴る感覚からは抜け出したいっていうか・・・」
O道「・・・って極真もやめんの?」
B太「・・・やめる。
もう、すっぱりやめる」
O道「・・・そりゃ、おまえの勝手だけどさ・・・。
ダチの俺でも納得出来ないんだぞ。
みんなを納得させられる腹積もりあんのか?」
B太「・・・ない(苦笑)
でも、そんなことも言ってられない・・・なんでも自分で決められない俺だったけど・・・
でも、考えたら俺が親に自己主張したのって空手始めたいってのと、空手やめさせられそうな時
親から中学受験奨められた時なんだけど、泣いて抵抗したって事くらいで・・・。
・・・だからやめる・・・やめたい気持ちくらい、自分の意志を通したいんだ。
・・・なんだか凄く怖いけど・・・みんなのがっかりする失望した顔見るのが凄く」怖いけど・・・
もう、これで終わりなんだと思うと、これが最後でやっと開放されると思うと・・・」
O道「自分で決断出来た空手だからこそふんばれないのか?」
309 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/17 22:02
B太「・・・無理だ・・・もうオカしくなっちまうから・・・。
精神的に不安をズッと抱えてるようなモンだから・・・。
・・・おまえはシューティングやっててプレッシャーとか感じないのか?」
O道「感じたことないよ(笑)
まあデビュー戦は多少緊張したけどな。
でも試合始まっちまえばそんなこと関係なし!(笑)
勝ってみんなから賞賛される時の快感は一度味わったらやめらんないって!
強くなればなるほどファンも増えてくるし声援も増えてくるしな。
期待されればされるほど燃えるし・・・っつーか期待されねーとオレ、やる気おこらねーし」
B太「・・・羨ましいな。
俺には無理だ、そういう考え方。
いっそ期待しないでみんな相手の応援してくれたらって思うよ。
どれだけのびのび闘えるかって思うよ」
O道「うわ〜。
俺なんか考えられない。
相手ばっかり応援来てるのって!(笑)
それはそれでブチ切れて、相手やっつけてぜんぶ俺の声援に変えてやる、って思うけどな」
B太「俺は勝ったってホッとするだけ・・・。
みんなに叱られないとかガッカリさせないで良かった、とか・・・(苦笑)
でも、勝っちゃうと、次があるんだよ。
延々と続くこのしんどさ・・・(苦笑)
・・・でも、もう、終わるし・・・。」
310 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/17 22:06
O道「・・・あのなあ、おまえさー・・・抱えすぎなんだよ!
いろいろと余計なモンもよ〜。
俺なんか叱られるだのみんなのガッカリ心だの一秒だって考えねーぞ!
いい事ばっか、考える!
・・・大体俺はみんなの為にやってるんじゃない。
自分の為にやってんだ。
俺や親父やお袋やなによりB沙とか、ジムやそれ以外の仲間が喜んでくれると嬉しいし。
もちろんファンもな。
・・・でもやっぱり俺は自分の為にやってんだ。
だって俺の人生は俺のモンだろ?
これってワガママか?
俺は当然だと思うけどな。
・・・だれも俺の人生に責任持っちゃくれないんだ。
自分が持つしか、ない。
だから俺は目一杯、自分の為に生きたいんだ。
それをまわりのみんなも喜んでくれたらなおハッピーじゃん!」
B太「・・・俺はおまえを尊敬するよ。
おまえみたいな奴が一番強いんだよ」
O道「バカヤロー!
俺だっておまえを尊敬してたんだよ!
めっちゃおまえを励みにしてたのにな〜。
ジムのみんなやなんかにもおまえは俺の自慢だったのにな〜。
今まで見た中でおまえほどいい奴知らないし、俺も含めて(笑)
みんなエゴのカタマリだけど、おまえはなんか違ったんだよな・・・。
でもそんなに追い詰められてるんじゃ・・・俺ももう、なにも言わない」
B太「・・・ありがと・・・。
おまえに軽蔑されても仕方ないって思ってたけど・・・」
O道「馬鹿ヤロー!
おまえの実績見て軽蔑する奴がいるかよ!
そんな馬鹿いたら俺がぶっ飛ばしてやる!」
B太「・・・ホントありがと・・・」
O道「・・・」
311 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/17 22:23
B沙「B太クン、軽蔑するわ」
B太「・・・」
O道「・・・あ、あのさ、違うんだって・・・つーか色々あるんだって、こいつにも
色々とこいつなりの・・・」
B沙「O道は黙ってて!」
O道「・・・ハイ」
B沙「・・・B太クン・・・ホントに感謝してるのよ。
あの男から守ってくれて・・・。
でも、ここでやめたらあいつに負けた事になるじゃない!?」
B太「・・・いや・・・負けたとか勝ったとかじゃなくて・・・」
B沙「・・・じゃ、なに?!」
B太「・・・もう、いいじゃないか。
あの男ももうやらないだろうし・・・」
B沙「・・・良くないわよ!!
いい?
ここでやめたらアイツが喜ぶじゃない!!
あんな奴に引っ掻き回されて空手部やめてって・・・。
これでいい訳ないじゃない!!!」
B沙は興奮して涙ぐんでいた。
B太「ホントはこんな事にならなくても、やめたかったんだ・・・。
今回がそのきっかけになったっていうか・・・。
そもそも俺にケンカ売りに来た事から始まったんだ。
O道の事も、B沙ちゃんの事も・・・。
もうこんなややこしい事からすっぱり足を洗いたいだけ(笑)」
B沙「・・・こんなややこしいって・・・なに?
人を助けるのは、大切な事じゃないの?
私、ワカンない
・・・B太クンの空手の実績知ってるヨ。
だからこそ、なんでそんな淡白な理由でやめられるのかが、わかんない」
B太「・・・」
O道「・・・俺が話すよ。
B太は疲れてるから・・・。
責めるような言い方は、やめろ」
B沙「・・・別に責めてないって・・・」
B沙は下を向き、口を両手で押さえた。
瞳から、涙が伝った。
B太「・・・ゴメン」
B沙「・・・バカ・・・なんで謝るのよ・・・」
312 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/23 23:10
AB也「おまえさあ、告るんだろ?」
B彦「・・・ハ?」
AB也「修学旅行じゃん?告白したりするんじゃないの?気分が出るし・・・」
B彦「・・・そんなベタな事しないし、考えないって!(笑)」
AB也「おまえ、そういう正確なおした方がいいよ〜。
・・・女に嫌われるぞ」
B彦「・・・なんで?(キョトン)」
AB也「・・・ヤ、別にいいけど・・・(ヤレヤレ)
とにかく俺はO美ちゃんに告るからな。
邪魔すんなよ」
B彦「・・・邪魔なんかしないけど・・・。
・・・本気?」
AB也「・・・俺がこんなこと冗談で言うタイプに思える?」
B彦「・・・」
B彦は、先日、AB也からこの修学旅行中にO美に告白する旨の事を聴いていた。
AB也「・・・とにかく、応援してくれ、な」
B彦「・・・ああ、うん。」
B彦はAB也がいつも冷静で気持ち変動を表に表さないが、実は繊細でシャイな面を
AB也自信は口に出さないにせよ誰よりも理解できていたのであった。
だから、うまく行ったら困る気持ちと同時に、AB也を気遣う気持ちを捨てられなかった。
313 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/23 23:27
AB乃「どこで告白しよっかな〜?」
B江「・・・」
B江はAB乃がB彦に告白したってウマく行かないだろう事は良く解っていた。
B彦はO美に気がある事は明らかだったし、簡単に心変わりする事は考え難かった。
それはO美も考えていた事だった。
A那も最初はそうであった。
しかし徐々にAB乃の気持ちに当てられ、なんか奇跡のような逆転劇が起こるような気がし始めていた。
B江「・・・もう、決めてるクセに、告る場所(笑)」
AB乃「ええ〜!バレちゃった?」
B江「(笑)」
ここ数日、彼女は何度も何度も言っていた。
加茂川のほとりで告白する事を。
B江「B彦、なんか複雑っぽい性格してるみたいだけど、AB乃の魅力は判るよ、多分。
・・・私、時々、男に生まれたら、って思うんだ。
そしたらAB乃の事好きになってただろうな〜・・・。」
AB乃「・・・もう、なに言ってんの(笑)」
B江は下を向いて片手で目頭を押さえた。
振られるかも知れないAB乃をおもんぱかっての事か、それとも彼女の健気さに心を打たれての事か、
O美との確執の事か、男になりたいという、取り留めの無いとも言える気まぐれの為か・・・。
・・・B江の、その答の数々をこの旅行中に見つけられるのだろうか?
それは、運命だけが、識っている。
AB乃「・・・もう、なに泣いてんのヨ・・・。
アタシも哀しくなっちゃうヨ・・・。
B江・・・ねえ、一生の思い出にしようね・・・?」
B江は下を向いて泣きながら、うなずいた。
314 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/23 23:33
鴨川、か・・・
315 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/24 00:03
賀茂川も、ある、か・・・
O次郎「ガハハハハハハハ・・・・・・・・」
B村「んだろんだろ(笑)」
O次郎がデカい声で笑っていた。
京都に向かうバスの中。
O次郎はB村の隣の席に座りB村の得意な馬鹿話に爆笑していた。
O次郎「センセイはホンマに面白か、オトコたい!(笑)」
バス中に響く笑い声にもみんな当然の事に文句は言えない。
B村もお調子者で声がデカいので、二人の会話はバス中に聴こえていた。
そこでB村がいらぬお世話と言うか余計な詮索と言うか、B彦にとってひたすら迷惑な
展開を持ち出した。
B村らが座っている席のすぐ後ろにB彦とAB也が座っていたのだ。
B村「おい、B彦、おまえ、O次郎と近所なんだって?」
O次郎が振り返ってB彦を、ジッと、見た。
ビビるB彦。
でも、これが二人の、運命の始まりだったのだ。
317 :
マドモアゼル名無しさん:01/12/29 01:47
O次郎「おお、おまえの事は良く見るぞ。
オイの近所に住んじょるぞ。
良く、オイに挨拶するんで感心な若者だと思っとったけど同じ年じゃったんか・・・。」
辺りに笑いが産まれた。
B彦は注目されると緊張してしまうので、迷惑だなと思う気持ちと少しホッとする気持ちがない交ぜになった。
しかしここでO次郎の表情が厳しく、なった。
O次郎「・・・しかし、オマエの親父は気に喰わない。
オイの事をいっつも無視しよるし、一度睨み付けてやがった。」
B彦は体が竦んだ。
B彦の父親はO次郎の事を毛嫌いしており、悪口ばかり家の中でも悪口ばっかり言っていたからだ。
B村「しかし、O次郎。
挨拶しない、っておまえもしとらんのだろ?アイコだよ。
・・・それにオマエを睨み付けるなんて、度胸があるじゃないか!」
O次郎「・・・イヤ、違う。
オイはこう見えても、礼儀にうるさいんじゃ。
年上の人間には、礼をするんじゃ。
みんなオイを怖がってるのもあるじゃろうが、礼は返す。
それにオイが睨み返したら、目を逸らしおった。
・・・ヘタレじゃ。」
B村「おい、O次郎。
それは、B彦に失礼だぞ。」
O次郎が何か言おうとした瞬間、B彦が口を開いた。
B彦「いえ、いいんです、先生。
ホントに俺の親父は卑怯者ですから。」
B村「・・・おいおい、シャレならんだろ、そんな冗談」
B彦「・・・別に冗談じゃないっすよ。
冗談でこんな事、言えないでしょ?」
O次郎「・・・」
B彦「影でゴチャゴチャ言うのは、卑怯者以外の何者でもありませんよ。」
O次郎「・・・オイの悪口言っとるのか、オマエの親父は?」
B彦「俺は告げ口みたいな事言いたくないし、それはどうこう言いたくありません。
ただ思う事を言ったまでです。」
O次郎「・・・オマエはどう思っとるんじゃ、それじゃ。
どう思っとるんじゃ?オイの事。」
B彦「・・・別にどうこう思ってません。
あなたの事良く知りませんし。」
このやり取りは大声でやり取りされた訳ではないのでバス中に響いた訳ではなかったが
みんながザワつき始めていた。
O次郎「親が親じゃと、子が子じゃ。
オマエもオイの陰口、言っとるんじゃろ。」
B彦「・・・言ってませんよ」
バスの中がシーンと静まり返っていた。
このバスは最新型だったので、静寂性が抜群であったのでこのやり取りはクラス中の皆が聴いていた事になる。
O次郎「オイは卑怯な奴らは、相手にせん。
堂々と言えんで蔭でコソコソと・・・。
情けない奴らじゃ。」
B彦「言ってないって言ってるだろぉ!!!!!!!!!」
B彦は絶叫した。
スマン
ここまで読んだけど登場人物把握しきれん。
320 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/03 21:58
バスの中を静寂が支配した。
誰もが息を飲み、教師のB村でさえ言葉を失った。
しばらく睨み付けた数秒の沈黙の後、O次郎がゆっくりと立ち上がった。
B村「・・・おい、O次郎、やめろ。
修学旅行だぞ、コラえろ。
乱暴行為は許さんぞ、絶対。」
O次郎はB村の言葉も耳に入らずにB彦を睨み続ける。
AB也「・・・あの、こいつ、なんて言うか情緒不安定なトコあって・・・。
・・・すいません。」
B彦「・・・なんでオマエが謝んだよ。
・・・謝んなら、俺だろ。
謝る気はないけど、な。」
2列分、斜め後ろに座っていたAB乃が堰を切ったように、叫んだ。
AB乃「やめて!もう、やめて!なんでそんな事でケンカしなくちゃならないのよ!」
泣き出した。
泣き出すAB乃を抱き寄せてB江は言った。
B江「・・・あの・・・O次郎クンも怒るのは解らないけど。。。
・・・修学旅行じゃん・・・みんな楽しもうよ。
・・・B彦クンもそんな事で怒鳴るなんて、良くないよ。
・・・アタシだってそんな怒鳴られたら立場ないし・・・B彦クン謝っといたら?」
冷静な口調だったが、その時B江が震えていたのは、抱きついていたAB乃が卒業式の総代としての
スピーチで語った事。
この時のB江の冷静な口調と震える彼女の体、そしてその後のB彦とO次郎のやり取りは
私は生涯、ズッと忘れる事はないでしょう、と語った時、
多くのこのバスに乗り合わせた人間達は涙を止める事は出来なかった。
そう、教師のB村でさえも。
ザワ付き始めた。
O美は声が、出ない。
彼女は重要な時に声が出なくなる自分が嫌だった。
A那が「やめてよ!!!」と叫んだ。
O次郎「おんしゃ、立て」
さらに動揺が広がり、ざわつき始めるバスの中。
B彦は立ち上がった。
B村「おい!O次郎!!」
体を掴むB村を軽く突き飛ばしてシートに座らせるO次郎。
O次郎はB彦に向かって前に体を深く折り曲げた。
そして、確かに、こう言った。
O次郎「・・・スマン」
321 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/07 23:52
B彦「・・・」
O次郎「・・・オイが・・・オイが悪かった・・・スマん」
静寂が場を支配していた。
その時、乱暴な、でも力強い拍手が聴こえた。
B村のそれだった。
しばしの静寂の後、拍手が続いた。
そして、ついにはバス中に割れんばかりの波及喝采が沸き起こった。
どこか一体感の不足していたこのクラスが始めて心を一つにした瞬間だったかも知れない。
ようやく拍手がやみ始めるまで、二人は立ち続けていた。
目をお互いに逸らすことは一度もなかった。
O次郎ならそれは解るが、B彦までもが最初から最後までこの緊迫した状況において
この皆の畏怖の的になっている大男相手に一度も視線を逸らさずに瞳から強い光を放ち続けたという事実は、
このクラスの生徒達の心に、異様に昂揚した感情を生み出すに至った。
そう、この事件からこのクラスの全ての事が、劇的な変化を始める事となった。
まるで長い冬を乗り越えた氷壁が春の訪れと共に、硬直していたものが堰を切ったように溶解して流れ出すが如く
あまりにも大きな激動がこれから始まる事になるのであった。
O次郎は、語り始めた。
322 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/08 00:25
O次郎「・・・オイは・・・オイは・・・孤独じゃった。
・・・オイは小さい頃から友達がおらなんだ。
オイは小さい頃からいつもイライラを人にぶつける事で自分を慰めておった。
オイはあるテレビドラマで見た世界に憧れておった。
それは、おいのお父が・・・」
O次郎はこみ上げるものを押さえきれず、男泣きを始めた。
しばらく腕で顔を隠し、目を伏せて泣いた。
・・・しばらくの後、また語り始めた。
O次郎「・・・オイはそのドラマがオイの死んだ親父が気に入っていたドラマじゃとお母から聴いておった。
・・・オイのお母はお父の事を話すのを嫌っておった。
オイのお父の事を話す時は、そのドラマの事だけじゃった・・・。
お母は、一度そのドラマの再放送を見ながら泣いていた時があった。
オイはその時、泣く理由を訊く事は出来なんだ。
・・・オイはそのドラマがお母とお父の絆になっちょる事だけは、よう、解った。
それは男同士で殴りあう話じゃった。
殴りおうとるのに、後に片方の男は片方の男を命を捨てて助けるんじゃ。
・・・お父は、そんな絆が欲しいと言っておった。
お父は死ぬのなら、オイの為に、オイの為に死にたいと呟いておったそうじゃ。
・・・しかし、それが出来んで、死んじまいおった。
323 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/08 00:30
オイは荒れた。
オイはケンカ出切る相手が欲しかった。
誰もオイに立ち向かう奴は、おらなんだ。
みんなオイにオベッカ使う事しか、せなんだ。
お母に叱って欲しかったが。お母がオイを叱る事も、無かった。
オイのイラ立ちはいつしか自分でも止められんように、なった。
オイはヤクザを半殺しにする事件を起してしもうた。
鑑別所に入ったが、それでもオイを止められる者はおらんだ。
・・・誰かに、オイを止めてもらいたかった。
・・・オイは今、サッパリした気分で、おる。
オイは今、自分が変われたと思うておる。
そこの男のお蔭じゃ。
礼を言う。
心から、礼を言う。
みんなこんなオイを笑ってくれて結構じゃ。
オイは、怒らん。
・・・オイは自分がドン臭い事も皆に嫌われてる事も、目立ちたがり屋のクセに
でしゃばりで皆に邪魔扱いされとる事も、実は、ちゃんと、判っておる。
・・・しかし、どんなに嫌われても、大きな声で皆を威嚇せんでは自分がこの世におらんような気がするんじゃ・・・。
オイは自分が情けない男じゃと言う事は、実は自分が一番、知っちょる。
・・・皆に今までの事を、謝る。
今までに傲慢な態度を、謝る。
・・・許してもらえんかも知れんが、謝る。
勝手な事は百も承知じゃ。
でもオイは変わりたいんじゃ。
・・・オイは変わりたいんじゃ・・・。
みんな、オイを許してくれ・・・」
324 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/15 21:54
B彦「・・・」
O次郎は、泣いていた。
周りからも女子生徒を中心に啜り泣きをする声が聴こえた。
B彦はO次郎に手を差し出した。
O次郎は少し間を置いた後、同じく差し出した。
二人が握手した後、B彦は言った。
B彦「・・・大男の泣きっ面なんて、カッコ良くないヨ
・・・でも、なんか今のアンタ、凄くカッコいいヨ(笑」
O彦「・・・オイの友達になってくれるか?」
B彦「・・・オイで良ければ(笑 ・・・よろしく。
・・・前からアンタには凄く興味あったんだ。
根っからワルじゃないって、そんな気がしてた。
今日、それが確かめられて、なんかいい修学旅行になりそう(笑」
O次郎「・・・」
O次郎は声を出そうにも声が出ず、また泣き出した。
こんな事を言ってもらえるのは初めてだったのだ。
また、B村の拍手でバス中に拍手の渦が起こった。
325 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/15 22:24
「O次郎くんもアレだけど、B彦クンって結構やるよね」
「うんうん。
見直したよ、スッゴ〜い!」
などこの後もしばらくはバスの中でいろんな生徒がこの出来事をそれぞれの心持を持って話題にしていた。
バスの前方ではB村が気を利かせてO次郎とB彦を隣同士に座らせていた。
O次郎は堰を切ったように今まで溜め込んでいた話をB彦に聴いて貰っていた。
B彦も楽しく聴いていた。
AB乃「・・・B江、スゴくカッコ良かったヨ。
惚れ直したかナ?(笑」
B江「・・・あのね・・・どうなる事かと思ったヨ。
ホントB彦っていろんな面倒起してくれるよ(笑」
B江は中学のB彦の起した暴行事件の事を思い出していた。
B彦とB江は中二の時は同じクラスだった。
しかし言葉を交わした事は全く無く、お互いに興味が無かった。
B江と違ってB彦は非常に穏やかで、目立たない生徒だったのだ。
それだけに中3の時にB彦が起した暴行事件は、それだけ衝撃的な印象をB江や彼を知るみんなに与えた。
B彦とB江の通っていた味代中学では在日朝鮮人の子が多く通っていた。
B江のクラスにも在日の子がいた。
B江は在日の子が嫌いだった。
そのクラスにいた在日の女の子は気が強くクラスを仕切っていた。
B江はそこも非常にムカつく原因になっていた。
B江は在日の事を非常に嫌って軽蔑していた。
父親がいつも悪口を言っていたからだ。
兄のB一は非常に差別を嫌い、そんな父親の価値観を毛嫌いしていた。
B太も一切差別は口にしなかった。
兄弟の中ではB江だけが、日々募るイラ立ちを在日の存在に向けて吐き出す事を心の中で日常にしていた。
326 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/15 22:56
A那「・・・う〜ん、やるじゃんB彦。
これでますます迷っちゃう、O美?(笑」
O美「・・・ハ?なに?」
A那「トボけるかな〜(苦笑
B太サンとますます迷っちゃうんじゃないの?」
O美「あのね〜、アタシにとってB彦クンは、お友達。
それ以外は、ないって!」
O美は以前のように迷って答える気はなかった。
AB乃の想いを、知っていた。
友達の想いを大切に出来る女の子になりたかった。
以前のO美、この高校に入って今の四人の親友が出来る前の彼女なら、
こんな事を考える余裕はなかったかもしれない。
以前のB江に対して発揮してしまったアザとさの件でも、もう自分の欲求を通す為に
邁進してしまう自分の性格にかなり嫌気が差してきてのもある。
もうB彦に対する、妙な未練はスッパリと切り捨てて恋愛感情はB太だけに、
そしてなによりB江やA那やAB乃との友情を一番大切にしよう、
生涯の友情にしようという想いが、今の彼女を支えていた。
O美「・・・アタシ、絶対AB乃ちゃんの応援する!
絶対に!
AB乃ちゃんみたいないい子を断るなんて、絶対にさせない!
B彦君とは友達だしね、もう力ずくでうなずかせてやる!(笑」
O美はこんな風にサッパリ考えられるようになった自分に気持ちのいい清々しさを感じていた。
A那「・・・でも・・・振られたらどうすんのサ・・・?」
O美「そんなこと考えない!
今さっきのB彦クンの心意気、見たでしょ!
言ってて良くワカラないんだけど、きっとウマく行くよ!」
A那「・・・あのさあ・・・アンタB江の事とかあって混乱してんのか知らんけど、重要なコト忘れてるよ。
B彦って、アンタのコト好きなんだよ。
B彦がコクられて、アンタのコトが好きだって言ったらどうすんだヨ。
まあ、アンタに責任はないとは思うケド・・・」
O美「・・・もうイヤ・・・もう・・・イヤだよ・・・揉めるのは・・・。
アタシはみんなと仲良くしたいだけなんだヨ・・・」
O美は泣き出した。
327 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/27 19:18
B太「・・・なに?」
O博「・・・オマエ、止めるんだって?空手」
B太「・・・ウン」
O博「・・・あのなあ、お父さんの立場考えたことあるか?」
B太「・・・ハ?」
O博「・・・おまえが活躍し始めてからお父さんな、いろんな人から声掛けられてなあ、
期待してます期待してます、って言われてきたの知ってるか?」
B太「・・・だから、なに?」
O博「・・・なに、じゃないだろうが!
おまえお父さんの立場考えた事あんのか?
会社のいろんな人がなあ、おまえの応援来てくれたの知ってるだろ!おまえ考えた事あんのか!」
また訳の判らない理屈が始まった。
昔からO博は気に入らない事があると論旨が明瞭でない理屈を並べて癇癪を起すのだった。
B太「・・・あのさあ・・・どうしろっていうの?」
O博「・・・おまえの月謝誰が払ったと思ってんだ!
おまえ自分で払えんのか!」
なぜ、「やめるな」という一言が言えないのだろうか。
O博は自分の願望や要望をハッキリ言えない、言わない方であった。
自分の要望や意向を家族がそれなりに察して、それを自分の意思表明に関係無く
行ってくれないと、不機嫌になり癇癪を起すのが常だった。
こんな性格にいちいち付き合うのは妻のB絵くらいで子供3人はそれぞれにこのO博の
性格と言うか性向にてこづって多かれ少なかれ情緒に負担を蓄積していた。
O博は自分のこういった頑迷さを譲歩しようと言う気は全く持とうとしなかった。
良くも悪くも自分が中心でなければいけなかった。
O博「・・・おまえは小さい頃からワガママだったよなあ・・・」
ワガママとは程遠い性格をB太はしていたが、この父親の頑なな思い込みにB太は竦み続けて来た。
B太「僕は空手を止めます。
・・・本当にごめんなさい。」
B太はなんで謝っているのか全く分からなかった。
でも小さい頃からこの彼にとっての強大な存在である父親にこの言葉を何千回繰り返してきたか、分からない。
328 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/27 19:52
B子「あのねえ。
アンタはまたお父さんに怒られるとか思ってるのか知らないけどねえ。
お父さんの気持ち、考えた事あんの?
始める時も止める時も自分で決めて、自分で勝手にやって、お父さんがどんなに
嫌な気持ちになってるか考えた事ないでしょ!」
B太「・・・」
この夫婦の破綻している論理にマジメに付き合うのをB太の兄のB一は早々に止めた。
妹のB江はこの夫婦の攻撃性を最も忠実に引き継いでいる。
間のB太は最も「困惑」していた。
兄のように自分の中で突き放す胆力も持てず、妹のように両親に信服も置けず、
ただ小さい頃から困惑を続けて来た。
両親に反論出来る気持ちを持てずただ自分を責め続けていた。
O博「・・・もう、いい!やめろ、やめろ!もう勝手にしろ!でもな、もう知らないからな!
それは覚悟しとけよ!なんでも自分の勝手が通ると思うなよ。権利権利でなんでも通ると
思ったら大間違いなんだよ!」
O博は昔から自分の要望に従わない場合は暴力的行為や経済的な脅しめいた事を言うのが常だったが
今は大概が具体的な中身のないいわゆるハッタリだった。
食卓で聴いていたB一が口を挟んだ。
B一「なにを覚悟すんの?」
329 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/27 20:02
B一は数年前、O博にさんざん経済的な強迫をされてそれにキレて逆に強迫し返した事がある。
出て行ってもいいけどそれなら今までのたまりにたまった鬱憤を晴らさせてもらう、
と言い放ったのだ。
B一は身長180センチあって空手もやっていた。
暴力では父親に負ける訳はない。
居直って以来、O博とは家庭内絶縁状態であった。
強迫と強迫の均衡で成り立っている、哀しい親子関係であった。
B一はもともと弟のB太に負けないくらい繊細であった。
父親を軽蔑していながら結局は父親の経済的庇護の元で大学に通っている。
このやるせない惨めさとこの環境における現実を両立させるには自分をとことん貶めて自虐的な
性格を演じなければ自分の精神の均衡を保つ事は非常に難しいのであった。
彼の好きな自嘲的な言葉は「俺は敗北者」というものだった。
B一「B太、やめろやめろ!
おまえに空手なんか向いてないって。
日本一だから、世界一だから向いているって限らないって。
こいつが嫌いか好きなんかが重要じゃん。
・・・それが出来てればやめたいなんて事にならなかったんだろうけど」
B太「・・・」
B太は両親の気持ち以上にB一が理解し難い人物であった。
決して嫌いという訳ではなかったのだが・・・。
B太「・・・嫌いになった訳じゃないけど・・・」
B一「・・・ホントにおまえは煮え切らん奴だな。
嫌いなら嫌いって言えヨ!」
B太(苦笑)「嫌いな訳じゃないって・・・」
B一「だったらやめるなよ」
B子「・・・ホント、考え直したら?
先生や他の生徒さんに悪いでしょ?」
B太「・・・」
B一「関係ないだろ、そんな事!
おい、B太、嫌いだから止めるんだろうが!
ハッキリしろよ、おまえ。
ヘラヘラ人に媚び売ってんじゃねえヨ!」
B太はムッとした。
B子「・・・アンタは関係ないでしょ。
黙っときなさい!」
B一「なんで関係ないんだヨ!
・・・俺は7年も空手やってたんだぞ。
関係ない訳ないだろ!
・・・おい、B太、おまえ、ちょっと来い!」
330 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/27 20:22
B一は居間にやってきてB太の胸座を乱暴に掴んで引っ張った。
B太は驚いたが抵抗しなかった。
B一「おまえを見てたらムカムカするんだよ!
いつもいっつも人にヘコヘコ媚び捲くりやがって!
お前には自分の意見がねえのか!
・・・親に生きさせてもらってるとでも思ってんのか!
俺はロクでもない奴かの知れんけど、オマエはクズだよ!!」
B一はB太の胸座を掴んだまま、今のカーテンと雨戸を開けた。
B一「てめえ、出ろ!!」
B一はB太の胸座を庭に向かって放り投げるようにして外に投げ出した。
B太は裸足で庭に立った。
B一も裸足のまんま庭に下りてきた。
そしてB太の左足の腿辺りに強烈な下段蹴りを、入れた。
下段蹴り、俗に言われるローキックはB一が現役の頃、最も得意としていた技で
これをB太にも良く教授してやっていた。
B太はその蹴りにも動じず、抵抗もしなかった。
続いてB一はB太の頬に右の生拳突きを見舞った。
それでもB太は抵抗しなかった。
いや、抵抗できなかった。
母親のB子がなにか叫んでいたがB一には聴こえなかった。
B一は左足でB太の頭部側面に強烈な上段蹴りを放った。
B太はガクッと片膝を地面に付いた。
下を見たまま、やはり抵抗しなかった。
B一は攻撃するのを、止めた。
そして、言った。
B一「・・・やっぱりオマエは負け犬だ。
あの夫婦に負けた負け犬だ。
あの父親に負けた、負け犬だ。
俺とおんなじ、負け犬なんだ。
・・・空手を止めた理由が判ったよ
・・・おまえに空手家を称する資格は、ない 」
B一は家の中に入り、2階の自分の部屋に上がっていった。
B太は一人、庭で片膝を付いたまま、悔し泣きをしていた。
なにに悔しかったのか、まだ今のB太には判らなかった。
331 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/27 21:05
本当懲りないな?
お前ら妄想狂?
>331
なんで、なにに懲りんだよ?(藁
お前正真正銘のバカだな。
333 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/27 21:31
漫画板のヲタク共の塊みたいで嫌だ。
334 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/27 21:32
読むなよじゃあ
バカだな(藁
335 :
マドモアゼル名無しさん:02/01/27 21:33
AはアホのA
BはバカのB
ABはアブノーマルのAB
OはヲタクのO
336 :
マドモアゼル名無しさん:02/02/16 18:25
誰かそろそろ続きを・・・
お願いします・・・
337 :
作者分の一:02/02/18 03:07
みんなどう思っての?
私は聴きたい、感想を。
339 :
マドモアゼル名無しさん:02/02/23 22:07
こんなに真剣に書いてるのにこの程度の煽り&感想かい?
この板の程度が知れるねえ(ハア〜
A子「・・・B太サン・・・」
B太「ああ・・・」
A子「あの・・・アタシ、いろいろあって・・・その・・・上手くいえないケド・・・
その・・・」
B太「・・・いいヨ(笑)気、使わないで・・・(苦笑)
みんな気を使うんだよな。
・・・気イなんて使ってくれない方がズッとマシなのに・・・(苦笑」
この日、ついに空手部の廃部が決定し、ヒッソリと職員室前の掲示板にその旨が張り出されたのだ。
あまり気が付いてる者もいず、この学校から空手部が誕生一年もしない間に静かに姿を消す事になった。
A子「わたし、あんまり空手の事、知りませんけど・・・」
B太「ハハハ・・・俺から空手取ったらデクの棒だぜ・・・(苦笑)」
A子「あの・・・その事なんですけど・・・。
あの女の子との事なんですけど・・・。
あれ・・・やっぱり付き合ってるんですか?」
B太「・・・ああ、あの子の事?
O美チャンって言うんだけど・・・。
・・・違うヨ・・・別に付き合ってなんかないよ・・」
B太はチクリと胸が痛んだ。
自分の自信がまったく持てなかった。
その心持がこの哀しい答を言わせたのであろう。
A子「B太サンは・・・空手が凄く強くてカッコいいし、目立つから・・・女の子にモテるのは解ります・・・。」
B太「ハハハ・・・もう、いいヨ、そういうのは・・・(苦笑)」
A子「違うんです!・・・私、どうせフラれても、これだけは言っておきたくて・・・。
ズッとズッと気持ちは変わらないんですけど・・・アタシ、B太サンの空手とか全然興味ないんです・・・。
人気がある事も、アタシおすいうの、興味ないし・・・。
ルックスがいいとかも興味ない方で・・・。
・・・アタシ、B太サンの雰囲気とか・・・か弱そうな、、あ、すいません・・・でも優しそうな、凄くいい人そうな・・・
そんなトコに引かれて、もう心がズッと一杯だったから・・・
ホント、胸が苦しいのとかホント初めてだったから・・・
アタシ性格可愛くないし、フラれてもいいからそれだけは言いたかっただけで・・・
あの、ホント、すいませんでした!」
A子、ダッシュで振り返って走り出した。
B太が大声で、答えた。
B太「おい!待てよ!
・・・俺と付き合うか?
・・・いや、俺と付き合ってくれ!」
A里「え?
ホントですか?」
B太「・・・うん」
A里「ウソ!ヤッタ〜!あ、いや、その、すいません・・・(照れ笑い)」
A里はさっきと今の忙しい展開に涙目になっていた。
A子「ウソウソウソウソ!ウソ〜!
絶対、振られると思ってから〜!
嬉しい、嬉しいです〜!」
A里は小さな頃は別としてこんなに喜ぶは初めてじゃないだろうかと思った。
モデルに採用された時でも、こんなに喜ばなかった筈。
A里「ホントに付き合ってくれるんですか?」
B太「ホントだって(笑い)
・・・そんなに嬉しいの?」
A里「うれしいですヨ〜、あ〜良かった〜
振られると思ってたから・・・
ホントにあの子とはなんともないんですか?」
B太「・・・ウン」
今、修学旅行に行っているO美の事を想った。
O美の好意は彼には重く感じた。
なのになぜA里にOKしたのかは解らない。
彼女の純朴さに心を奪われたのか、それ以外なのか・・・。
謝罪)・・・340、341、「A子」でなく「A里」でした!
B彦「あのサ・・・
O美チャンのどこが気に言ったわけ?」
AB也「・・・う〜ん
可愛いとこだヨ。
俺にないもん、ああ言う、天真爛漫さ・・・羨ましいヨ
なんかいつも笑顔を心掛けてるとこがイイっていうかなんか尊敬できるし・・・」
B彦「・・・尊敬!?
・・・オオ!」
AB也「・・・なに?」
B彦「・・・同じ年なのに゛尊敬”って凄い!
俺、聴いててなんかドキドキしてきたヨ(笑)
・・・オマエって凄いやっちゃなあ〜」
AB彦「・・・なにゆーとんねん!(苦笑)」
B彦「・・・オマエはホントにいいやっちゃ!オトナだよ、俺より、ズッと。」
AB彦「・・・あのさ・・・俺がウマく行っても・・・あれ、気まずいの、無し、な」
B彦「・・・オオ!判ってるって!
サッパリ行こ、サッパリ!(笑)」
ムヤムヤした空気を笑い話に霧散させるのは、いつもB彦の、役割。
AB也はいつもそれで、安心する。
B彦「・・・しかし、オマエはウマく行くかしれないヨ。
なーんか、オマエなら、なんか諦め付くかなー、なんて(笑)
だって、さっきの゛尊敬”で、俺、ドキドキときめいちゃってるモン(笑)
絶対、言えよ、これ!(笑)」
AB也「オマエがトキメイてどーするんだヨ!(笑)」
AB也は胸に熱いものが込み上げるのを、感じて、いた。
344 :
マドモアゼル名無しさん:02/03/21 01:48
早よ、続き書いたらんかい!!!
毎日、ここチェックするのに飽きたから!
誰でもいいから書き込んで!!!
(オマエが書けよ、とかなしね)
345 :
マドモアゼル名無しさん:
ねえ、そんなに下らなかったかなあ?
今までの内容。
私としては誠実に書き続けたつもり。
なんか哀しいな・・・