怒涛のボランチ 稲本潤一(PART 8)

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536四年後
トルシエ監督――いつかの監督の言葉が近ごろ、よく頭に浮かびます。
「お前のためにチームがあるんじゃねえ。チームのためにお前がいるんだ」
ここでは誰も僕にパスをくれません。
先生や みんなに迷惑をかけておきながら、今おめおめと帰るわけにはいきません。
いつか僕のプレイでみんなに借りを返せるようになるまで、頑張るつもりです。
サッカーの国イングランドの――その空気を吸うだけで僕は高く跳べると思っていたのかなぁ・・