怒涛のボランチ 稲本潤一(PART 8)

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「レギュラー当確のファンブロンクホルストの背番号も決まってない段階で、いち早く稲本の背番号が発表された。一日でも早く背番号を決め、ユニホームを大量に作って日本で売りたいからです。大体、背番号も30番台という話だったのに、一軍をイメージさせる19番というのも、そのほうがユニホームを売り込みやすいから」(前出の記者)
 稲本は先月25日、トルコの中堅チームとの親善試合にスタメン出場。パスミスのオンパレードで大恥をかき、前半でベンチに連れ戻された。30日にはスペイン1部のマジョルカとの親善試合にビエラとコンビを組んで出場。ビエラが中盤で存在感を見せつけていたのに、稲本にはボールがほとんどつながらず、まったくの「お客サン」だった。
「イングランドには『サテライトリーグ』というのがあり、プレミア所属の選手でベンチ入りできない補欠を集め、有料試合を定期的にやっている。稲本は、このサテライトリーグに回されることになっており、アーセナルは日本にサテライトの放映権を売り込んでいる。買い手はついたみたいです」(サッカー記者)
 稲本は「レギュラーを取る」とヤル気満々でイングランドに渡ったが、現状ではベンチに座ることも厳しい状況だ。二軍暮らしを余儀なくされ、「やってられない」とシッポを巻いて逃げ帰ることになりそうだ。