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33パウリサポの醜態
▼ シーズン初のファン暴動 − 警察、パウリの"売春宿"を閉鎖したい −
 サッカーの試合としては、ザンクト・パウリのブンデスリーガ復帰初戦は、優勝候補のヘルタ・ベルリン相手に0-0という昇格組としては好スタートであった。それはまるで「オンボロ」ミラントア・シュタディオンでの巨人ゴリアテに対するダビデの如し。しかし、最悪だった。試合後、最初のファン暴動が発生してしまったのである。警察官2名が負傷、22名が逮捕、売春宿地区での乱暴狼藉...
 暴動という最悪の事態。警察はパウリの"売春宿"を閉鎖したい!せめて問題のある試合の時だけでも。
 対ヘルタ、対ハンザ・ロストック、対エネルギエ・コットブス、これらの試合は安全レベル1の試合(一番危険な試合)と指定されている。事前に、ハンブルク警察は、この試合をフォルクスパルク・シュタディオン(ハンブルガーSVのホーム)で開催するように勧めてきた。警察の広報担当、ファラク氏曰く、「ザンクト・パウリはそれを断ってきた。」
 どうしてミラントアは、コントロールできないほど困難な状況にあるのか。ファラク氏はこう語っている。「このスタジアムは、十分な職員を動員してコントロールするのには、あまりにも窮屈すぎる構造なんです。フォルクスパルク・シュタディオンなら、両サポーターのグループは、スタジアムを出る時には興奮がさめるほどに、ちゃんと互いに隔離されているのです。」
 でもミラントアは違う。日曜日のタイムアップの後、レーパーバーンでも騒ぎは起きた。殴り合い...トルコ人の結婚披露宴も被害に遭った。10人のヘルタサポが関与していた。パウリのマネージャー、グローテケさんの話。「ヘルタがバカなサポーターを連れてきたから暴動が起きただけ。これはリーガ全体に言える最悪なファンの持つ危険性だと思う。」
 ヘルタサポらがプレイヤーズトンネルの上に登った時、暴動は発生した。トンネルは倒壊の危険があった。そこで警察は彼らを警棒で追い払った。300人の職員ならびに200人の整備係が導入されていた。そこへパウリのファンから投石があった。そしてフーリガンらは売春宿地区へと移動していったというわけだ。
 ヘルタのマネージャー、ディーター・ヘーネス氏(かのウリ・ヘーネス氏の実弟)は語る。「この暴動はパウリのサポーターエリアから発生したものだ。包装されたペニヒ硬貨束が投げつけられた。さらに、投げた先にはウチのサポーターがいたというわけだ。ウチが悪いわけじゃない。でも残念なことだ。もしパウリがこれからフォルクスパルク・シュタディオンでプレーしなければならないというのなら、それは良きブンデスリーガの要素を一つ失うことだからだ。」
 事実はこうだ。パウリは新たな安全対策を求められている。もしくは、ハンブルガーSVのホームを使わねばならないかだ。今週、ドイツサッカー協会、警察、パウリが協議の場を設けることになっている。そして次回のホームゲームは、対ハンザ・ロストック戦。これもまた安全レベル1の試合である。

だから、マンハイムが昇格すれば良かったんだ!
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