〓 パルマの中田さん その16 〓

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パルマは7月29日、北イタリア・モルジェでの合宿を打ち上げ、トリノ、レッジーナ、サンプドーリアとともに「モンブラン杯」に参加した。フランスの国境に近い、アオスタ州でキャンプを張っていたチームが参加して行われたエキシビジョンマッチである。22分30秒の前半後半という変則マッチで、1回戦はトリノ対レッジーナ、パルマ対サンプドーリアが対戦した。まず、ミロシェヴィッチ、ディ・ヴァイオの2トップ、中田をトップ下に置いて始まったテストマッチ。前半6分、中田は右サイドで相手からボールを奪い取りシュートを放ったが、GKに弾かれた。

試合はミロシェヴィッチの得点により先制したが、サンプドーリアがルイーゾのゴールで追いつき引き分けに終わっている。その後、PK合戦で何と12人ずつが蹴り合った結果、パルマが勝ち、初戦を勝ち抜いたトリノと対戦した。中田はサンプ戦同様、FKとCKをすべて蹴ったが、決定的なシーンは得られなかった。試合はエムボマとトリノのダ・シルバのPKで1-1と、またもやPK戦に入ったが、今度はパルマは6-5で敗退。なお、最優秀選手にはパルマのGKフレイが選ばれている。

試合後、ウリヴィエリ監督は「中田とミクーを一緒にプレーさせたのは、中盤の選手が足りなかったから。ラムシもまだ調整不足だ。選手たちはまだ疲れている。中田に期待することはゲームメイクとゴールだよ」と話した。また、ミロシェヴィッチは「疲れが残っていて、選手たちは足が動かなかった。中田はみんなが期待するような状態まで、まだ到達していない。これからもっとよくなるはずさ。もっと偉大な選手になるはず」とコメントした。チームは試合後、パルマへと戻り、30日は完全オフ。31日午後5時から、パルマ郊外の練習場、コレッキオでトレーニングを再開する予定。