〓 パルマの中田さん その31 〓

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891中田を伊紙が酷評「最低男」
期待が大きければ大きいほど失望も大きくなる。
優勝請負人としてパルマに招かれた中田がリーグ2戦目でついに
「最低男」の評価を下された。

 ガゼッタ・デロ・スポルト紙は「中田は見るべきところがなかった。
この日のパルマの中で大きな欠陥だった」と酷評。
パルマ戦を右アキレス腱のケガで欠場したインテルのエースFWのビエリが、
次節から復帰することにひっかけて「中田も早く帰ってきて」と皮肉たっぷりに
指令塔の役目を果たせなかった中田を批評した。評価が低かったのは1紙だけではない。
パルマの地元紙ガゼッタ・ディ・パルマも「努力は見えるが、結果がついてこない。
われわれが待っているのはこういう選手ではない」と厳しい論調で全選手中最低の5点をつけた。
 確かにインテル戦での中田は相手MFのディビアジオとシードルフから交互にマークされ、
自由に動くことができなかった。ただその分、相手を引きつけてスペースをつくろうと労を
惜しまず走り回った。ウリビエリ監督も試合後の会見では
「よく走り、よく汗をかいていた。大事なことはこの時期にヒールパスの
ような不安定なプレーをすることではない」と中田の目立たないプレーに
合格点を与えていた。
 だが、指揮官がいくら中田をかばおうとも、中田が優勝請負人の期待に
見合う仕事をしていないのは事実。辛口のイタリアマスコミの中田叩きを
封じるためにも、13日のUEFA杯ヘルシンキ戦、そして16日のボローニャ戦では
必ず結果を出さなければならない。