Eintracht Frankfurt 乾貴士 part27

最近の活躍すごい。今日の試合も楽しみやね。

前スレに貼っていた記事、訳してみました。
http://www.fr-online.de/eintracht-frankfurt/eintracht-frankfurt-takashi-inui-verzueckt-die-liga,1473446,18078626.html

乾貴士がリーグをうっとりさせる（魅了する）

乾貴士は、アイントラハトの観衆の人気者（アイドル）になろうとしています。
この日本人はドルトムント戦でも特別な瞬間のための選手でした。
彼のゴールは見る者を楽しませてくれます。
ビデオコラム「Volltreffer」（下のほうにある映像）も一緒にどうぞ。

そろそろ彼のまわりの人々のこの盛り上がりも恐ろしく彼の神経にさわっているか、少なくとも煩わしくなっているに違いないと思われます。
しかし彼はそうなっていません。アイントラハトに所属している小ぎれいな日本人の乾貴士は、この状況でもなお、愛想が良く、我慢強く、礼儀正しいです。
現在すべてのフランクフルトのサッカー界が彼のほうを向いていると思われるのに。そしてその変化が非常に急激であるにもかかわらずです。
2部リーグからの新加入選手である乾貴士は、またたくまに人々の心をつかんだのです。

乾は今回さらにヘディングでゴールを決めた

乾は人気急上昇中であるが、地に足がついており、どうかするわけでもなく、メディアの関心も気にすることは全くありません。
それどころか、この170cmにも満たない攻撃的MFはドルトムント相手にヘディングゴールさえやってのけました。
ハーフタイム後、彼は彼のサイドを走ることにより、ドルトムントのディフェンスに何度となく大きな問題を生じさせました。
乾がフランクフルトの通信簿（採点表）の最上位に載っていることについてもただただ理にかなっています。
これにより乾を取り巻く騒動はさらに大きくなったようです。
すでにアウェイの無鉄砲な行為（＝大活躍）のあと、すぐに3つのカメラチームがフランクフルトスタジアムのまわりを走り回るために（＝取材のために）現れ、数え切れないほど多くの質問をし、それを彼の新しい通訳のYu Nichimuraもそのすべてを丁寧に訳していました。
もちろん乾の回答もです。

気取ったところのない振る舞い

このすさまじい旋風はすべてに加わります：もし彼が、通訳のほうを向かないでレポーターのほうを見てくださいと頼まれたら、彼はさりげなく頭をそちらに向けます。
彼は、テレビインタビューをスタジアム内部の部屋で行いたいという希望にも応じます。
寒くて風がヒューヒュー吹いていることに対するこの配慮の行き届いたテレビ局の同僚の指示に（この配慮は彼が静かにより厚い服を着たことや、取材をシャワーの後にしてもらえるだろうかと言ったことよりなされたのであるが）、この24歳はただ微笑んで出て行きました。
全て滞りなく進み、問題はありませんでした。
インタビューは土曜日になって（日付が変わってから）やっと終わりました。
そのころほとんどの選手はすでに帰路についています。
乾は（それでも取材に）喜んで応じてくれました。
彼は気さくな、きちんとした、親しみやすい青年です。

しかしグラウンドでは、できれば彼を敵に回したくはありません。

VfLボーフムから130万ユーロでアイントラハトに来た乾貴士は、世間の評判になっています。
ブンデスリーガ全体が、ドリブル、テクニック、ゴールでリーグをうっとりさせる（魅了する）この極東から来た小ぎれいな男を驚きを持って注目しています。
乾は観衆の人気者（アイドル）になろうとしています。
彼の美しいプレーの演出は見る者の心をつかみます。
彼はファンタジーに富み、クリエイティブで、ありえないほどものすごいボールを扱う技術を持ち合わせた本能的な選手です。

ハンブルガーSV戦での彼のゴールは見る者を楽しませ、先週金曜日のニュルンベルクでの2:0（2点目のゴール）はそれに劣らず見る価値がありました。
左からの見事な個人技で2~3人のニュルンベルク選手を抜き去った後、彼はペナルティーエリアの境界から右足でシュートを放ちました。
素晴らしいゴール。「超越している」と味方選手のSebastian Rodeは称賛しました。

乾が彼の個人技で仕掛けたときは、もう彼を止めることはほとんどできないと思われます。
敵はどのように彼をつかまえ、止めたらいいか分かりません。
なぜなら彼は予測不能で、機転が利き、イタチのようにすばしっこいからです。
そのうえ乾は素晴らしいシュートをもっており、彼の遠目からのシュートは卓越しており精密（正確）です。

大きな瞬間のための選手

もちろんアイントラハトの抑制されていない上昇を一人の選手によるものと確定するのはかなり無理があります。
後ろには優秀で非常に確実で非の打ちどころのないゴールキーパーのKevin Trappが立っており、中央には、堅実な最も力強くおそらくもっとも重要な選手としてこれまでSebastion Rodeがその才能を現しています。
それでも乾が、最も大きな瞬間のための、スペクタクルなアクションののための、そして人々がスタジアムに足を運ぶ原動力となる選手であることは確実です。
試合中、彼は前方でのプレイはすべての自由をもっています。というのも彼に境界はないのです。
「彼はグラウンドでは小さなIrrwisch(すごく元気な子供)です。」と同僚のRodeは言いました。

2歳の息子の父親でもある乾は、フランクフルトでの最初の数週間ですでに多くのことを学びました。
特にディフェンスの仕事についてです。
ボーフムにいた頃は、以前の監督のFriedheim Funkelも苦情を言ったのだが、彼はしばしば軽率にボールを失い、Funkelの言うところによれば、VfLボーフムはそれにより3~4回のカウンターゴールを与えました。
彼はフランクフルトではその悪習は取り除かれ、彼はほろんどパスミスをしません。
そして彼は集中的に後ろで（ディフェンスの）仕事をし、その長い距離を走り戻ることをためらいません。
ほとんどすべての試合で彼は統計に従えば最も集中した走りを遂行し（長い距離を走り）、しばしばもっとも多くのスプリントも行っています。
ディフェンスについても、「彼は敵に最も早いテンポで（即座に）プレッシャーを与えています。」とスポーツディレクターのBruno Hübnerは認めています。
Sebastian Rodeも同様にみています。
「彼は一対一で勝手後ろを助けてくれます。これはとても重要なことです。」

乾は駆け引きにおいても良いレベルにあります。
このことは必ずしも予想されていませんでした。
他のブンデスリーガのチームはこの優れたテクニックを持った選手（＝乾）のディフェンスの質に疑念を持っていたのでバイヤー・レーバークーゼン、ボルシア・メンヒェングラードバッハ、１FCニュルンベルクは彼（の獲得）について考えてしまいました。
「しかし他のクラブは、後ろでの動きと彼の身長と体格に疑念を持って躊躇してしまったのです。」とHübnerは明らかにしました。
しかしアイントラハトと監督のArmin Vehは自信を持って乾の獲得を決断したのです。
「なぜなら我々はフットボールをしたかったからです。」とこのマネージャーは述べました。
「それに彼はぴったろり合致するのです。」

Sebastian Rodeのルームメイト

Hübnerにとって、この日本人の能力にたいする疑いはほとんどありませんでした。
「彼は2部リーグをやり遂げました。しかも強くないチームで。」
すでにボーフムで彼は多くのゴールとアシストをしました。「しばしば味方が彼のアイディアが分からなかったにもかかわらずです。」とHübnerは言って、「それ（＝乾のアイディア）はしばしば私達の選手にとってまだ早すぎるのですが。」と認めました。
彼にとっては問題ではありません（＝自明のことです。）：「もしチャンスに対するリスクを比較考慮して選ぶのであれは、私達はそれ（チャンスをつかむ）をしなければなりません。
今では、誰も異議を唱えるものはいないでしょう。
乾は全ての疑念をにたいして黙らせました。
そのために彼が必要なのはたったの4試合でした。

いずれにせよ日本人はブンデスリーガで大きなブームです。
少しのお金（30万ユーロ）でやってきてブレイクに成功し、1500万ユーロでドルトムントからマンチェスターユナイテッドに移籍したスーパースターの香川真司が近い過去でのその一人目です。
そのようなキャリアを夢見る、他の者や、遅れてきた者、そのような者が何人かいます。：乾のほかに、宇佐美貴史(TSGホッフェンハイム)や清武弘嗣(１FCニュルンベルク)です。

フェーが「繊細な創造物」と呼んだ乾は、彼のまわりの人々の喧騒を、クールに受け止めています。
それは彼が彼自身を落ち着かせる為かと思われます。
彼は今、彼を世話し、彼の仕事を肩代わりするYu Nichimuraという同国人（日本人）をわきに置いています。
乾はなるほどドイツ語を理解しているが、彼自身もドイツ語を話すほどの自信はまだありません。
「私は彼と同じ部屋なんです。」とRodeは笑いながら語りました。
「そこで、それほど多くを語りあうようにはなりません。」