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名無しに人種はない@実況はサッカーch:
俺に説明させる間もなく、麻也は俺の中に押し入った。こういうところがまだ青い。最中も俺の弱いところなんて探そうともしなかった。余裕がないのは分かっているから、俺は俺でなんとかそこそこのところまで自力で行き着いた。
こいつの初体験が女の子でなくて心底よかったとなぜか俺が胸をなでおろした。こんなオナニーみたいなセックスが初夜だったら、俺がもし普通に恋愛していた上での彼女だったら怒りを通り越して相手を憐れむレベルだ。
うっかり俺が終えてしまっても、麻也は気づいていないのか構わずに腰を振っていた。
身勝手でせっかちで、少しもうまくないのにめちゃくちゃ感じるのは、俺が麻也のことを愛しているから。そのひとつだけだ。
今この肌に触れているのが麻也の手のひらだと言うことや、今麻也が見ているのが俺のはしたない裸体だけだということを考えただけで、十分燃え種になる。
下手したら麻也の汗のにおいだけでどうにかなってしまいそうになる。
そんなことを思っていることは絶対に麻也には知られたくないから、目をぎゅっとつぶって堪えた。
俺がすでに賢者タイムでいろいろ考えていることなど知らず、麻也は俺の体をひっくり返してうつぶせにして、今度は後ろから突っ込んできた。ようやく先が見えて来たのか、少し動きが緩くなる。
麻也はそのまま、腰を支えていた手のひらを滑らせて胸を撫でながらうなじに吸い付いてきたので、俺は思わず大きな声を上げて喘いだ。
「ウッチーかわいい大好き。すっごい気持ちいい。ねえこっち向いて」
耳をべろべろと舐めながらささやかれて麻也の方へ顔を向けると、汗をぼたぼたと垂らして、苦しそうな顔で俺を見ていた。
矢継ぎ早に口説き文句を浴びせられると、俺は素直になってしまう。
「ウッチー好き。好き」
「マヤ……」
俺が麻也の名前を呼びながら唇を寄せてキスをねだると、麻也が俺の唇にかみつくように吸い付いてきた。舌をこすりあわせているだけで、また下半身がじゅんと熱を帯びてきたのがわかった。
「ウッチー、も、出そう……」
息を弾ませながら麻也がこぼした。ついに俺はうなずきながら、陳腐なアダルトビデオのように「中に出して」とまで言ってしまった。実際口にするとすごく気持ちよくなって、俺は無意識のうちに自分のを扱いていた。