私たちが1910年、日帝の強制侵奪で国権を喪失して以来100年を越え、もう分断期間が70年余
りになる。我が民族は過去100年間、韓半島全体を包括する主権的実体を持つことができなかっ
た。文化民族として非常に恥ずかしいことだ。これをどのようにすべきか。私たちが深く悩んで活
路を見出さなければならない時だ。
しかし、今の私たちの社会では分断状況と関連してあまり望ましくないことがある。韓半島分断が
長く持続して分断後に生まれた世代が国民の大多数を占め、あえて統一する必要があるかとの
声も出てきている。統一について消極的に考える人々は統一費用は大きく見て分断による分断費
用を考慮しなくなっているようだ。
確かに分断費用はものすごい。問題は私たちが分断に慣れて分断による費用について無感覚に
なった点だ。まず指摘すべきは最大の分断費用は、分断国で生きる私たちが民族的自負心を持
ち難く敗北意識に陥りかねないという点だ。分断国はその意味に弱小国を内包している。国際社
会で不必要な外交競争など消耗的競争を継続しなければならない。
次に大きな分断費用は安保脅威から抜け出せないということだ。これによる'コリア・ディスカウント'
が大きく国防費もずっと支払わなければならない。これが国家発展に大きなお荷物になっている。
このような分断費用は統一できなければ現世代で終わらず子々孫々続くだろう。反面、統一なれ
ば統一韓国は現在の韓半島とは全く違う地位を持つようになる。統一なれば私たちは経済的に最
低限世界7大富国になると予測され8000万人口を持つ強国になる。統一韓国は東洋と西洋を結
び、政治・経済・文化的に大陸と海洋を連結するハブ国家として文明を融合し東北アジアの平和と
繁栄を導く中心国家となる。そういう統一国家が世界4大強国が角突き合わせる東北アジアの中
心に位置することになる。
統一韓国は核問題をはじめ韓半島分断により引き起こされた不安定要素を全て解消することにな
るだろう。
キム・チョンシク統一部次官
ソース:ファイナンシャルニュース(韓国語) 分断費用に鈍った私たち
http://www.fnnews.com/view?ra=Sent1801m_View&corp=fnnews&arcid=201205130100112350006653&cDateYear=2012&cDateMonth=05&cDateDay=13