ようやく、しおらしくなってきた韓国サッカー3709

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サッカーW杯:韓国代表の「反比例」ジンクス
余裕で出場→本大会散々、辛うじて出場→意外に善戦

油断は禁物だ。サッカー韓国代表は2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会アジア最終予選B組第6戦で、
アラブ首長国連邦(UAE)を 2−0で破っていち早く南アフリカ行きを決めた。一度も負けずに4勝2分けの勝点14を
挙げ、残り2試合の結果にかかわらず、本大会7回連続出場を確定するという見事な成績を収めた。しかし、韓国
のW杯での成績を振り返ると、予選と本大会の成績は反比例あるいは懸け離れたものだったといえる。順調だった
今回の予選での結果が、来年6月の本大会での好成績を保証するものではない。世界のトップクラスに及ばない
韓国サッカーが本大会で対抗できる唯一のものが「精神武装」であることを物語る教訓といえようか。

◆予選好調なら本大会では散々

韓国は1990年イタリア大会でのアジア1次予選と最終予選で、9勝2分けという好成績を挙げた。30得点1失点の
記録は韓国国民に期待を抱かせるに十分だった。韓国は最終予選5試合のうち4試合目で本大会出場を決めた。
86年メキシコ大会に続く本大会連続出場はアジアで初めてだった。しかし期待とは異なり、本大会ではベルギー、
スペイン、ウルグアイに3戦全敗を喫した。6失点を喫し1得点を挙げるのがやっとだった。韓国国民は「イタリアまで
何しに行ったのか」と怒りを隠さなかった。

同じく98年フランス大会でも、韓国は最終予選8試合のうち6試合目で、5勝1分けの成績で本大会出場を決めた。
しかし、本大会ではオランダ戦での0−5の敗北によって、車範根(チャ・ボムグン)監督が史上初めて大会途中で
解任された。韓国代表は2敗1分け、2得点9失点の無残な成績で帰国した。

◆辛うじて進出した本大会では善戦

しかし、アジアの壁を辛うじて突破した後の本大会ではむしろ善戦した。94年米国大会の最終予選では、自力での
本大会出場が閉ざされたが、最終戦で日本がイラクにロスタイムに同点ゴールを許して引き分けるという「ドーハの
悲劇」によって、劇的に本大会出場を決めた。しかし、本大会では1敗2分け(4得点5失点)の成績を挙げ、当時、
韓国にとってW杯史上最多得点を挙げた。欧州の強豪スペインとは2−2で引き分け、ドイツには2−3で惜しくも敗れた。
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2006年ドイツ大会の最終予選でも、3勝2敗1分けで辛うじて本大会に出場した。最終予選で2敗したのはこれが初めて
だった。しかし、本大会では02年韓日大会を除いた大会での初勝利(対トーゴ2−1)を挙げ、3試合で1勝1敗1分けの
勝点4(3得点4失点)を記録し善戦した。

◆テストマッチがあだにならないように

予選と本大会の成績が懸け離れている理由として、代表監督と選手たちが感じるプレッシャーと関係がある、という
のが専門家らの指摘だ。予選でアジアの国々を相手に好成績を挙げた後、本大会を控えたテストマッチで欧州や
南米の強豪に惨敗してチーム全体が動揺することが多かったという。一方、予選で不振だったときは韓国国民の
期待も高くないため、代表へのプレッシャーが小さくなり、本大会であっと言わせてやろうとの意欲が強くなるという。
KBS解説者のハン・ジュニ氏は、「今後のテストマッチの結果に一喜一憂することなく、予選でつかんだ最善の戦術に
磨きをかけて本大会に臨むべきだ。そうした準備をすれば、これまでの反比例ジンクスも打ち破ることができる」と語った。

キム・サンミン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20090609000009