Kリーグ:全南・朴監督「李天秀の問題、むしろよかった」
朴恒緒監督は「短いパスが主体の組織的なサッカーをしたいが、思ったより難しい。チームが
少しずつ、わたしが望む方向に変わっていくことにやりがいを感じる」と話した。/写真=ホン・
チャンイル記者
http://file.chosunonline.com//article/2009/05/31/686418826891001505.jpg サッカーファンらは朴恒緒(パク・ハンソ)=50=という名を聞くと、2002年ワールドカップ(W杯)韓日大会で
ヒディンク監督を補佐した同氏の姿を思い浮かべるだろう。代表チームの練習場で、ひざまでの短パン姿で
選手らと共に汗を流していた「薄毛」のコーチだ。
その朴恒緒氏が全南ドラゴンズの監督に就任して今季で4年目となった。今季開幕前までは、朴監督が
率いる全南を6強プレーオフ進出候補に挙げる専門家は多くなかった。しかし現在まで全南は、4勝1敗4分け
(勝ち点16)でKリーグ5位につけている。
15日の試合前、光陽にある全南のクラブハウスで朴監督にインタビューを試みた。気さくな性格の朴監督は、
やはりジャージ姿だった。「コーチを 16年務めたせいもあってか、監督席ではジャージが楽だね。スーツは
何だか不自然な感じがして。まあ、何を着ても試合に勝てばいいじゃないか」
全南のこれまでを振り返ると、衝撃的な開幕戦での敗戦以降は4戦連続ドローで、その後は4連勝だ。ホーム
での開幕戦(3月7日)は踏んだり蹴ったりだった。ソウルに1−6で負けた上に、李天秀(イ・チョンス)が副審に
対し侮蔑的な行為を行ったことから、6試合の出場停止処分となった。朴監督は李天秀の話が出ると空を見上げ、
座りなおした。
「1月に移籍の話があった。最初は李天秀をコントロールできるか心配だった」。李天秀はオランダ・リーグで
不本意な成績に終わって帰国、昨年7月に水原に移籍したが、車範根(チャ・ボムグン)監督との確執でチームを
去った。「周囲では、車監督ができなかった“じゃじゃ馬ならし”をわたしができるのかという声が多かったが、
そう言われれば言われるほど意欲が湧いた」と朴監督は話した。
>>785 ところが、その李天秀が初戦からトラブルを起こした。オフサイドを宣言した副審に拳を突き上げるパフォー
マンスで不満をあらわにしたのだ。「いずれにせよ、乗り越えなければならない問題だと思った。それが初戦に
起こったのは、むしろよかったと思う」。朴監督は李天秀に対し言葉の代わりに、「人がダメだと言うとき本当に
ダメならそれはバカだ。われわれはバカにはならないようにしよう」と文字メッセージを送った。李天秀はこれに
対して「選手を激励し、よいチームを作り、僕もトラブルを起こさずいい選手になります。心配しないでください」と
答えたという。
開幕戦の大敗はむしろチームを結束させた。朴監督は試合終了後、選手らに必ず「ご苦労さん」と文字メッ
セージを送るという。
韓国では毎年、5月15日は師匠の日、先生が感謝される日だ。この日朴監督は人生の師匠として、大田の
金皓(キム・ホ)監督とヒディンク監督を挙げた。朴監督は「金皓監督からは選手を信じて待つことを学んだ。
監督が若手の高宗秀(コ・ジョンス)を扱うのを見て感じたことを、今回李天秀に応用した」と話した。また、ヒディンク
監督については「監督がすべきAからZまでを学んだ」と語った。
光陽=チャン・ミンソク記者
http://www.chosunonline.com/news/20090531000004