ようやく、しおらしくなってきた韓国サッカー3687

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サッカー:選手の動きが一目瞭然、その理由とは(上)
今年後半からKリーグでもトラッキング・システム導入

 英国のマスコミがマンチェスター・ユナイテッドの朴智星(パク・チソン)=28=について評価を行う際に
よく使う表現が「疲れを知らない」「活力に満ちた」「止まらない」などだ。韓国でもしばしば「酸素タンク」と
呼ばれる朴智星の豊富な運動量は、まさに英プレミアリーグの厳しいプロの世界で生き残るための原動
力だ。

 「朴智星がシューズの底にペンキを塗ったとしたら、ピッチの中でそのペンキがつかない場所はない」と
いう話も聞かれる。ピッチを縦横無尽に駆け回るそのエネルギーを大げさに表現したものだ。しかしシューズ
にペンキを塗る必要などない。選手たちの運動量をリアルタイムでデータとしてはじき出す「コンピュータ・
トラッキング・システム」があるからだ。

 朴智星は今月6日に行われたアーセナルとの欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズ・リーグ準決勝
第2戦で10.687キロを走ったという。縦105メートルのサッカー場を50回以上往復したことになる。これは、
チーム内ではマイケル・キャリックに次ぎ2番目だ。昨年行われたバルセロナとのチャンピオンズ・リーグ
準決勝第2戦では、何と11.962キロを走り抜き、28人の出場選手中トップを記録した。朴智星の存在価値
を立証するこのシステムは、一体どのような仕組みで動いているのだろうか。

◆ピッチ上での選手の動きがすべて分かる

 UEFAはイタリアのソフトウェア会社「デルタ・トゥレ」が開発したこのトラッキング・システムを試合に活用
している。ユーロ2008とチャンピオンズ・リーグでこのデータに接した視聴者は、選手たちが走った距離、
各選手のパスの正確さ、時間ごとの選手のポジションの動きなどをリアルタイムで簡単に知ることができた。
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原理は単純だ。スタジアムの高い位置に設置された16のカメラがピッチを16に分け、それぞれの映像を
撮影してコンピュータに転送する。コンピュータは16の映像を組み合わせて一つの平面に映し出し、選手
とボールを点で表示する。3次元で行われている実際の試合が、2次元のコンピュータ画面に点として再現
されるということだ。カメラが見失い安い状況、例えば複数の選手が1カ所に集まって再び散る場面などでは、
テクニカルスタッフが手作業で補正する。追跡によりはじき出された結果はすべて数値として表示される
ため、走らない選手は誰なのかもすぐに分かってしまう。

◆韓国ではまだ始まったばかり

 Kリーグでの試合分析システムはまだ始まったばかりだ。韓国プロサッカー連盟の記録を管理する子会社
「Kリーグ・アイ」は11日、Kリーグ第9節に行われた7試合を分析した「フルタイム・レポート」を初めて発表した。
フットボール・データ・アナリシス・システム(FDAS)と名付けられたこのシステムを利用すれば、チームごと
のボールタッチの回数や支配率、パスの成功率、前進パスの回数、ドリブルの成功率などを分析してデータ
化することができる。

 この資料は今後、プロサッカー・データベースとして保管される予定だ。しかし現段階ではまだ不十分な点
も多い。個別のデータは、試合会場に配置された4人の記録係が直接手作業で算出する。目で直接数えた
結果を入力するという形だ。

 朴智星を撮影したあのコンピュータ・トラッキング・システムも、今年後半ごろにはKリーグにも導入される
計画だ。それが実現すれば、韓国のプロサッカーでも「さぼっている選手」の居場所はななくなってしまうだろう。


http://file.chosunonline.com//article/2009/05/12/721668314883039300.jpg
欧州サッカー連盟(UEFA)のトラッキング・システムは16のカメラで撮影した選手たちの動きをコンピュータに
転送し、3次元の実際の試合を2次元の映像で再現する。選手は背番号が描かれた点として表示され、数々の
データが数値化されて視聴者に提供される。

元記事
http://www.chosunonline.com/news/20090512000036