案内パンフレットに接する多くの世界人たちは結局、日本の「百万塔陀羅尼経」を現存最古の木版印
刷物と考えるのがおちだ。よく知られているように1966年仏国寺釈迦塔塔身で発見された「無垢浄光
大陀羅尼経」は751年前に作られた現存世界最古の木版印刷物だ。しかし、上のような案内パンフレッ
トの内容をめぐって全面的に史実と違うと言うのは大変で、博物館側の責任者に苦情は言いにくい。
問題の案内パンフレットはあくまでも博物館案内パンフレットだから、その展示物である日本の「百
万塔陀羅尼経」(複製本)だけ説明したとも考えられる。それなら私たちにできる事は何だろう?今で
も「無垢浄光大陀羅尼経」の複製本を博物館側に寄贈して韓国ショールームで正確な説明文とともに
展示するようにはできないか?
案内パンフレットに関しても考えて見る点がある。案内パンフレット日本語版は日本屈指の紙及び印
刷企業凸版印刷(Toppan Printing)の後援で作られた。トッパンは東京文京区に印刷博物館を建てて運
営中でもある。トッパンは日本語版案内パンフレットの終りの部分に印刷博物館案内広告も載せてい
る。韓国人観覧客があまりに少ないからかは分からないが、韓国語版案内パンフレットはない。
世界最高を主張することからさらに先に進んで、そんな主張が説得力あるようにより広く可能なすべ
ての方案を講じて実践する必要がある。文化強国とはこんな努力が上手い国のことだ。
ピョ・ジョンフン出版評論家
http://news.hankooki.com/lpage/opinion/200810/h2008101603010281920.htm