インターネットでサッカーをモチーフにした無料ゲームは数あれど、
対戦型のゲームを探してみると意外に少ないのはご存じだろうか?
サッカーゲームは日本だけでなく海外でも人気ジャンルだが、
多くのタイトルが基本シングルプレイである。なかでもトップシェア争う
KONAMIのWinningErevenシリーズやElectronicArtsのFIFAシリーズは、
近年オンライン市場を強く意識した機能を盛り込んでいて、
ネットワークを介した対戦がこのジャンルの主流になりつつある。
今回取り上げるDreamCupはPCゲームではあるが一早くその先見性を示した作品だ。
こと無料ゲームに限定するならば、その完成度は世界的にも希な存在であろう。
その存在感をさらに高めているのは1プレイヤー1ポジション担当の概念だ。
かつて先駆けとなるも製品化に失敗したOnlineStriker・ZeroCupの後継として、
この系譜はDreamCupにも脈々と受け継がれている。
そしてこの夏、ついに2年の沈黙を破りDreamCupは怒濤のバージョンアップを開始した。
目玉になるのはシステムそのものの改良である。
ユーザーから不満の多かったロングボールの飛距離調整で手軽な放り込みを防止させ、
どう見てもありえない背面トラップができなくなるなどの根本的な調整である。
これは一見するとリアル性を追求しているように思えるが、
開発者のjiji氏によると面白くなければ躊躇なく前のバランスに戻すとのことである。
この楽しさありきを前提としたjiji氏の開発姿勢が長年固定ファンを惹きつける理由だろう。
細かいシステムアップにも注目だ。
チームIDで対戦相手を指定したり、プレイヤーの最終ログイン日を表示するようになった。
特に後者は各チームのスカウト陣には重宝される機能と言えるだろう。
チーム権限者であれば無所属プレイヤー限定で表示することができるのだ。
さらに複数の非活動チームを排除し待望されていた新チーム枠も設けられるなど、
今回のバージョンアップはDreamCup全体にテコ入れをした印象である。
だが、なぜ今になってjiji氏が突然やる気になったのかは定かではない。
たかが無料ゲーム。されど麻薬ゲーム。
ファンにとって今回のバージョンアップは嬉しい誤算になりそうだ。
http://shinya22.s14.xrea.com/dc/