中田徹さんレポ CLグループリーグ初戦で早くも岐路に立たされたPSV
週末にはリーグのAZ戦、2週間後にはCLのリバプール戦と、重要なアウエーゲームが続くPSVにとって、
アトレティコ戦の大敗は今後に尾を引くのではないか? そんなオランダ人記者の疑問に対して、ステーフェンス監督は次のように答えた。
「ショックはない。試合後のテレビインタビューでも語ったが、0−1で3試合負けるより、0−3で1試合負ける方がいい。
今日の試合は、うちの選手にとっていい勉強となった。アトレティコはダイレクトプレーが多く、好機は確実にものにする。
うちにとって必要なものを備えているチームだった。次のAZ戦は再び0−0からのスタートだ」
アトレティコは3点差となった後、この日2ゴールを決めたアグエロと、1ゴールのマニシェの2人をベンチに退ける余裕を見せた。
PSVも大敗を逆手にとって、アフェライを70分で引っ込めた。交代についてステーフェンス監督は、
「イビ(アフェライの愛称)はラマダン(断食月)だし、休ませた方が良かった。もちろんAZ戦に照準を切り替えたのも交代の理由だ。
(同じラマダンの)ノルディン(アムラバト)を最後まで使ったのは、AZ戦は出場停止処分で出場できないからね」と説明した。
また、スペインからアトレティコに帯同した記者に、「アトレティコはCLでどこまで進めるのか」と聞かれたステーフェンス監督は、
「昨日(試合前日)も同じことを話したけれど」と前置きし、「抽選直後はリバプールが一番強いと思った。
その後何試合かアトレティコの試合を見て考えを変えた。アトレティコはリバプールと同じぐらい強い」と答えた。
PSVの若手DFマルセリスは、「チームの野望はまだベスト16に進出するということだけど、とても難しいだろう。
3位に目標を切り替えるのもいい。UEFAカップに進むのもPSVにとって決して悪くない」と語る。
激戦必至と言われたグループDだが、どうやら第1節終了の段階で、
“リバプール&アトレティコ”と“PSV&マルセイユ”のヒエラルキーが形成されたようだ。
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