11分に負傷したスローリーに代わってピッチに入ったのがビセスワールだった。
フェイエノールトの育成システムで育ったビセスワールは17歳でデビューし、
その後、ヘラクレス、デ・フラーフスハップに期限付き移籍したものの、期待されていたほどの成長を示すことはできなかった。
ヘラクレス時代は遅刻の常習犯で、リザーブチームに落とされたことも2度ほどあった。そんなビセスワールは今季フェイエノールトへ戻ったものの、
クラブから移籍を容認され、実質的には戦力外扱いだった。しかしけが人続出のチーム事情の中、
ビセスワールは貴重なFWのひとりとして夏の準備期間に出場機会を与えられた。そしてフォーレンダム戦で爆発したのである。
「スローリーはボールなしでサイド深くへ飛び出す選手。ビセスワールは、ボールを持ちながらサイド深くへ進む選手」とフェルベーク監督。
スローリーがいた時間帯、フェイエノールトの選手は右サイドのオープンスペースへボールを蹴り込み、スローリーを走らせていたが、
ビセスワールに対しては足元にボールを出して、そこから勝負をさせていた。
果たしてビセスワールが今季ブレークできるか。スローリーが戻ってくるまでの6週間が勝負である。
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