ようやく、しおらしくなってきた韓国サッカー3380
[スポタルコリア 2007.12.21 18:36:05]
一度頂上の味を見たスターなら大衆に忘れるより恐ろしいのはない. 誰かの記憶の中に住
むことができなければスターの存在理由は消えてしまう. その範疇がスポーツでも, 芸術
でも言葉だ.
チェ・テウク(26)はいつかから私たちに忘れた名前になってしまった. 初めて彼をフィー
ルドで見にくくなる時 “チェ・テウク何をする?”と言いながら気になった人々さえこれ
からはチェ・テウクがどのチームにあるのか, どんなポジションで走るのか, どうして競
技(景気)に出ることができないかに対する関心を忘れた状態だ. それほど忘れた状況から
チェ・テウクは去る 11日全北で移籍した. 彼がプロで迎える 5番目チームだ.
2005年仁川で JリーグShimizuに移籍したチェ・テウクは 1年の間の日本生活を終えて
2006年, 浦項で再利敵 Kリーグにカムバックした. しかし去る 2年の間チェ・テウクの浦
項生活は不振の連続だった. 特に今年チェ・テウクは 19競技出場, 1ゴール 1アシストだ
という見窄らしいこと言い尽くせない記録を残した. 富平高を卒業してすぐプロに跳びこ
んで支払ったデビューシーズンイン 2000年(16競技 1ゴール 3アシスト)を除けばプロ生
活 8年, Kリーグ 7年の中で一番悽惨なシーズンだった.
チェ・テウクの不振は所属チーム浦項の成功と極と極に比較されるのにもっと切ない.
2007年浦項のハイライトと言えるプレーオフとチャンピオン決定戦につながる最後の 5競
技でもチェ・テウクは排除された. 5競技の中でエントリーに含まれたことは 2競技に過
ぎなくて出場競技(景気)は 6強プレーオフだった慶南前が唯一だった. それも延長前半 4
分に投入, 30分もまだ走ることができなかった.
城南とのチャンピオン決定戦 2次戦が終わった後ソウルポスコ本社で開かれた優勝リセプ
ションに参加したチェ・テウクは祝い雰囲気のため笑っていたが, その顔で “私が勝利
を作った”と言う成就感を読むことはできなかった. チェ・テウクはプロ入団初日に優勝
トロフィーを持った幸せ者だったがチェ・ヨンス, チョン・ガンミン, シン・イソン, ア
ンドレより輝くことはできなかった. 生涯二番目優勝トロフィーを目前に残して主役にな
ろうとするチェ・テウクの心は誰より大きかったはずだ.
結局チームは優勝を占めた. しかしチェ・テウクには助演という表現さえ付けにくい位だ
った. 富平高時代からイ・チョンスと一緒に韓国サッカーの次世代攻撃手に注目されてエ
リートコースを踏んだ彼の過去を思ったら現在の状況は ‘墜落’という表現が全然ぎこ
ちないじゃない.
去る 8月記者はインタビューのためにチェ・テウクと対面したことがあった. 当時チェ・
テウクはセルジオ派リアス監督と当たらないという話を公開的にした. 3-4-1-2 フォーメ
ーション浦項に組み合わせた派リアス監督は最前方に典型的なストライカ(ゾネス, 肉で,
李鉱滓)を立てることを好む. 一方スピードとシューテング力が良い選手, すなわち自分
は派リアス監督の構想から除かれたと言うのがチェ・テウクの話だった.
結局, チェ・テウクは浦項でウイングバックに主に起用された. 安養時代チョ・グヮンレ
監督下でウイングバックに起用されたりしたが自分の性向を攻撃手(ツートップあるいは
スリトップのウイング)だと信じるチェ・テウクには受け入れることは大変なことだった
つもりだ. 結果的に派リアスはリーグ優勝をおさめることで, 彼の降りた判断が正しかっ
たという評価を受け出した. ‘監督に勝つことができる選手いない’と言うサッカー版の
真理のようにチェ・テウクも派リアスの要求に合わせて変身しなければならなさが正しか
ったつもりだ.
それでも攻撃手に走るという渇望を捨てないチェ・テウクの ‘固執’を捐下したくない
というのが当時の印象だった. あまりにも多い国内のスピーディな攻撃手たちが外国人選
手に, あるいは監督の選好に滞ってウイングバックで変身する Kリーグの奇現象を見て切
なかった心が “ウイングバックで 90分をトイギよりは攻撃手で 10分を走る”と言った
チェ・テウクの ‘愚かな固執’に少しは洗わせられた. マイケルオーウェン, ビンチェ
ンゾモンテルだと, アルヨンロボンをウイングバックで回す姿を見たいファンがいないこ
とのようではないか?
派リアス監督と当たらないと自分の運命を予言するようだったチェ・テウクはシーズンが
終わるやいなや全北に新しい巣を開いた. めったに腰を据えることができない彼にはジャ
ーニーマンのイメージがさらにかぶせられている. しかしチェ・テウクには必ず攻撃手で
また立ち上がるだろうと言う折れない心得がある. それが決して我執ではない肯定的意味
の固執だ. 早くて積極的なウィングオを歓迎するチェ・カンヒ監督がチェ・テウクがまた
輝かしいことがある機会を提供してくれるはずと信じる. 何より海外に発って, 外国人選手に滞って国内スターたちの立つ席が減る Kリーグ状況でチェ・テウクの再起は必ず現実
にならなければならない想像だ.
文=西戸庭(スポタルコリア記者, <ポポト> エディタ)
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