■韓日のマニア・オタクの違い
http://isplus.joins.com/component/photo_mmdata/200709/pho_200709051500510802000008020400-001.jpg コンピューターの前に座って一人でラーメンを楽しむ。服や食事に使う金は惜しむが、限定版
ゲームや美少女キャラクターグッズを買う金は惜しまない。そればかりか、目当ての同人誌
や珍しいキャラクターグッズ、ゲームを買うために未明から並ぶことも厭わない。
「オタク」と呼ばれる独特の文化享有者だ。マニアとの違いは、より熱情的で、ある
種の「典型性」を持っている点だ。
通常、垢抜けない重いリュックサックを担いで厚いメガネをかけている。歩くとき前しか見ない
とか、手に持ったマンガを読みながら歩くから、一人でニヤニヤ笑いながら歩いていて向こう
から来る人とよくぶつかる。社会性が不足で、サークルの会員同士としか付き合わない。白
いパンティーが見え隠れする少女キャラクターを愛するあまり、「この子と結婚するんだ」など
と現実と幻想を混同する。
彼らが作る文化を描いた漫画『げんしけん』(木尾士目)もある。<中略>この漫画は、アン
ニョドゥェ(メガネ(AN-gyeon)をかけたニキビ面(YEO-du-rum)の豚(DWE-ji))や、厚いメガネ
に出っ歯の青白い骸骨男、ハンサムな顔の裏に変態本能を隠した真琴など、多様なオタク
のキャラクターを見せてくれる。漫画や視覚物享有らを逆に素材にしているのが特異な点だ。
消費者・享有者がまた生産に参加して、独特の文化スタイルの循環を続けるというのが面
白い。
韓国でのオタクは少し違う。アダルト動画を集めて一人で楽しんだりもするが、友達に与え
たりP2Pで共有して見たりする。必ずしもメガネをかけた豚ではないし、社会性が無いわけ
でもない。おもちゃとフィギュアを買うのにも金を使うが、他の物にも金をよく使う。つまり元々
豊かな人も多い。
一人で静かに楽しむ「自室内」文化が日本ならば、フィギュアや未読の本がずらりと並んだ
飾り棚をリビングに置いてワイン瓶と一緒に展示ないし誇示する人が多いのが韓国だ。
マニア市場の規模は日本よりも小さいが、学生ばかりでなくプログラマー、教師、教授、出
版人、美容師、小学生などマニア階層が多様なのも韓国の特徴だ。典型性の日本と存在
感の韓国。どちらが正しいも間違っているとも言えない。こうしろああしろという話も彼らには
意味が無い。単に彼らは自分たちの文化を楽しんで継承しているだけだ。
http://isplus.joins.com/life/social/200709/05/200709051316492701080200000802040008020401.html