■□■□╋ AC GO!! MILAN パート123★

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414(:;:@u@:;;)
橙色。鈍いあかりがともる薄暗い部屋に、ふたつの影が重なっている。
枕元にある小さなテレビには、昨夜の試合、カリアリ対ミランが映っていた。
しかし、画面は静止している。あるシーンで、止まっているのだ。
                            
「…あっ……」
ふたつの影、その内のひとつが、かすれるような悲鳴を上げた。
花びらから甘露が一滴こぼれおちるような、一瞬の声。
しかし、その声には明らかに、淫媚な色が混じっていた。
「…アンドレア、なぜ、こんなファールを犯したんだい?」
こぼれおちる甘露の背後から、低い獣低音が問い掛ける。
その声の持ち主は、どっしりとした巨体でゆったりとベッドに掛けながら、
その太い腕と腿の間に、細い体を閉じ込めていた。
背後から二本の腕で縛られたその体は、しかし、嫌がるわけでもなく、震えるわけでもなく、
全てを悟っているかのように、背中の巨体に、おとなしく身をゆだねている。
「……はっ…はぁっ…」
普段は髪で隠している、ゆえに敏感な耳の裏に、熱く湿ったものが触れた。
無防備な場所を、濡れた蛇が遠慮なく、ぬめり…ぬめり…這いまわる。
「…ほら、答えてごらん?」
ヌラヌラといやらしく光る舌でピルロの耳の裏を舐めまわしながら、巨漢の男が囁いた。
「……んっ、ん…っ…、ご、ごめんなさい、ミステル……」
執拗な蛇の蹂躙から逃れようと、細い首と肩をすくめる、切実で小さな返答。
しかし、その声とすくんだ体も、相手を悦しませるだけだ。
ミステルと呼ばれた男は尚も、白い肌を責め続ける。
「……くっ……」
だから今夜も目を閉じて、いつものように、あきらめるのだ。耐えていれば、いつかは終わる。
そう、アンチェロッティは、いつもソフトなプレイしかしない。
撫でまわし、舐めまわす。それだけを我慢すればいいのだ。
1時間だけ、監督を満足させるための人形になる。
人形なのだから、何も答える必要はない──。
                           
しかし、今夜は違った。     
415(:;:@u@:;;):2006/12/06(水) 21:19:16 ID:9YoVbu4v0
「アンドレア、このようなファールは、お前のプレーにあってはならないものだよ…ほら」
突如、ブーイングが橙色の部屋を切り裂いた。
昨夜の試合の、レッドカードのシーンの再生ボタンが押されたのだ。
画面は無情に、ただ淡々と事実を映し出す。
グルキュフのミストラップから、そのこぼれ球を拾うスアゾ、ゴールへ一直線、
そして、あのスライディングアタック……。
「左からマルディーニが詰めていた。気付かなかったのか?」
叱責というよりは少々意地悪く、アンチェロッティが問う。
「……ごめんなさい……」
二度目の懇願。そう、今日は人形でいるわけにはいかないのだ。
監督に、否を詫びなければならない。ラフプレーの代償は、あまりにも大きい。

「お仕置きだ。」
肉食獣の低く唸るような声が、冷酷に響いた。
テレビのボリュームが上がる。部屋が、ブーイングで満たされてゆく。
「うあっ!」
アンチェロッティはピルロをベッドへうつぶせに押し倒すと、左手に体重をかけて背中を押さえ込んだ。
同時に、ピルロの腰からすでに緩めてあったベルトを手早く抜き取り、ズボンを下ろす。
淫猥な笑みを浮かべる男の前に、白いアルマーニのショーツがあらわになった。
よく鍛えられ、無駄な贅肉が落とされた形の良い小ぶりな双丘を、シルクの薄布が包んでいる。
舐めるような視線を感じ、ピルロの背中はおぞけ立った。

アンチェロッティは、右手に黒々とした物を握った。
太い竿の先に、硬くしなったゴムが伸びている。折檻鞭だ。
二度ほど空気を裂く音とともに試し振りすると、三度目は思い切り、ピルロのショーツへと振り下ろした。
「あぐっ!」
ピシッ!と小気味良い音が響き、薄布のすぐ下にある柔肌が悲鳴を上げた。
自らが退場となった試合を見せられながらのスパンキング。
あまりの羞恥心と悔しさに、ピルロは破顔し、ギュッと目をつむった。
416(:;:@u@:;;):2006/12/06(水) 21:20:14 ID:9YoVbu4v0
「アンドレア、お前らしくもないミスだ。」
アンチェロッティは、正確で華麗なプレーを求める。
ゆえに、野蛮ともいえるあのようなファールを、彼は好まないのだ。
スパンキングの手に、力が篭る。
「あぁ!痛い!痛いっ!許して、ミステル……」
下着の上からとはいえ、十数回はたかれた双丘はすでに縮み上がっている。
振り下ろされる鞭から何とか逃れようと、ピルロは腰を左右にくねらせた。

「悪い子だ。反省したのか?」
そんな意地悪な言葉とは裏腹に、アンチェロッティは鞭を離すと、
くしゃくしゃになったショーツの上に手をあてて、双丘を優しく撫でた。
ピルロは小刻みに身体を震わせ、両の手で口元をおおい、目を閉じている。
どんな運命も受け入れ、耐え抜こうとするこの細い体躯は、
激しい保護欲と征服欲、相対する雄の欲求を同時に駆り立てる。
美しく柔らかな栗色の癖毛を優しく愛撫してやると、やっと、身体の震えを止めてくれた。

「…アンドレア、改めて、ディフェンスを教えてあげよう。」
そう言うと、アンチェロッティはピルロを仰向けにさせ、シャツのボタンに手をかけた。
自身はやはり、ゆったりとベッドに腰掛けたまま。
太く力強い指が、繊細な貝のボタンをひとつひとつ、はずしてゆく。
ピルロはそれを見るともなしに、ただぼんやりと、無表情で眺めている。
これから、どんなことをされるのか──。
恐怖を覚えていたのは、ずっと昔の事だ。今はもう、身体が慣れてくれた。
ただ生ぬるい舌が、這いまわるだけだ。
ぶ厚い唇とゴツゴツした掌で、無粋な刺激を与えられるだけだ。
(…誰かが僕を、機械のようだと言ったけど、もしかしたら、その通りなのかもしれない…)
少なくとも、この時間は。感情も、身体の感覚さえも、殺すのだから。
417(:;:@u@:;;):2006/12/06(水) 21:21:14 ID:9YoVbu4v0
"ワァァッ…!!"
しかし今日は。閉じようとしていた感覚は、またもやブーイングによって掻き乱された。
煩わしい音と声が、カテナチオの邪魔をする。
「アンドレア、例えば、下から攻められたとしようか」
やや昂揚してきた太い声が、はだけた胸に降りかかった。
白くキメこまかな肌に、小さな橙色の乳首がふたつ、ひかえめに並んでいる。
じっくりと育ててきた、やっと68kgのカルチャトーレ。
まだまだ、教え足りない。

「ひっ…」
ピルロの喉から、思わず悲鳴が漏れた。ショーツの上から、秘芯を強く連続的な振動が襲ったからだ。
先程の折檻鞭の太い柄の部分が、ブルブルと振動している。バイブレーターになっているのだ。なんと卑猥な道具だろう。
「ピッチ上でのチェスには、常に冷静な判断力が求められる。わかるね?」
子供に言い聞かせるようにしながら、アンチェロッティはチェスの駒を取り出し、ピルロの乳首の上でコリコリと回した。
「…あ…はぁ、はぁ……」
アンチェロッティが、こんな道具を使ってくるなんて──。
次節出場停止となった自分を、監督は怒っているのだろうか?
ピルロの胸はざわついた。
「ミステル……。怒って、いますか…?」
語尾は迷って、敬語を選ぶ。
「怒ってはいないよ。ただ、お前抜きでの戦いは、非常に私を悩ませる…」
アンチェロッティはいつものように片眉を上げて答え、細い肩を抱き寄せながら、ピルロの右頬にキスをした。

「あっ!!あっ」
再び、小さな悲鳴が上がる。バイブレーターの振動が強くなったのだ。
白いショーツの上を、規則的な振動でこねるように上下する、黒々とした太い竿。
キス、乳首、そして…。三点を同時に攻められて、ピルロはどうすることもできない自分を怨んだ。
418(:;:@u@:;;):2006/12/06(水) 21:22:22 ID:9YoVbu4v0
「あう……あっ……」
いつもなら封じ込める声が、今日は漏れてしまう。
テレビから流れ続けるカリアリ戦が、ベッドの上までアウェーにしてしまうのだ。
バイブレーターを秘芯の、おそらく先の部分にグイッと押し当てると、
ピルロは足指をピンッと反らし、両腿を震わせながら、ヒクヒクと喘いだ。
「アンドレア、今日の乱れ方は凄いじゃないか」
そんな恥ずかしい事を、言われたくないのに。ピルロの白い頬が、紅く染まってゆく。
「なんと淫らな子だ。ほら、自分の姿を見てごらん」
アンチェロッティが促す先を見ると、白いショーツに、はちきれんばかりの小山が出来上がっている。
(…いやだ……見たくない……)
冷静さを重んじる自分の理性を裏切って、勢いよく起立する自身の中心から、ピルロはたまらず目を逸らした。
「アンドレア、言ってごらん。これをどうしてほしいんだい?」
こうまで明確な起立を見ても尚、アンチェロッティは意地悪を続ける。
「……放って、おいて…、お願い、僕を…放っておいて……」
無駄だと知りつつも、かすれるほど小さな声で、哀願する。
しかし男というものは、放っておいてと言われれば言われるほど、放っておきたくなくなるものだ。

"ブルブルブルブル…"
再び、バイブレーターの起動音がした。
「アンドレア…素直にならないと、許してあげないよ。…ほら、どうすれば一番気持ちいいのか、知っているだろう?」
ブルブル震える柄の先が、すでに湿っている卑しい小山の頂上を、クリクリッと刺激する。
「あっ!あんっ!」
ビクンッと身体をのけ反らせ、ピルロはついに嬌声を上げた。
どうしよう、このままでは、ショーツの中で、お漏らしをしてしまうかもしれない──。
その瞬間、最後の理性が崩れ落ちた。
「……ミ……ミステル…、…な……舐めて…ください………。」
恥辱にフルフル震えながら、ぽつり、ぽつりと言葉を紡いだ。
色っぽい垂れ目に、うっすら涙がにじんでいる。
「良い子だ。」
アンチェロッティは非常に満足気に頷くと、太い指で、潤んだ目尻をぬぐってやった。
その指を、ピルロの唇に出し入れする。
ピストンを思わせるその動きに、ピルロの瞳はますます潤んだ。
419(:;:@u@:;;):2006/12/06(水) 21:23:09 ID:9YoVbu4v0
上を攻めたら、下からも攻める。
アンチェロッティは下に視線を移し、その卑しいシルクの小山を、まず愛おしそうに撫でこすった。
「あうぅっ、あ…っ」
今のピルロには、それだけでもつらい。恥部からのゾクゾクする電流に、たまらず腰を悶えさせる。
ついに、ひとつめの砦を破られる時が来た。

「可愛いよ、私のアンドレア…」
スルスルとショーツを脱がされて、下身があらわになった。
そのまま両足を肩にかけさせ、赤ちゃんのようにする。
白い肌に、スパンキングの赤い跡が鮮明に残っていた。
アンチェロッティは愛弟子の全てを操縦する事ができるものを口に含むと、
その大きな舌を激しく動かし、これでもかというほど舐めそぼった。
「やァっ!あっ!ああっ!」
肌が粟立ち、全身がビクビクと波打った。
頭の中が真っ白になり、意識が遠くなってゆく。
さんざん焦らされた秘芯に突如襲い掛かるエクスタシーの大波を前に、もはやカテナチオなどは跡形も無い。
「あっ、んっ、あっ!ミステルっ、ミステル…!」
普段の冷静さが完全に消し飛んだピルロは、頭を左右に振りながら、夢中で御主人様を呼ぶ。
「アンドレア、もっとしてほしいのかい?」
秘芯の裏をクチュクチュと舐め上げ、根本を揉みしだきながら囁くと、
愛弟子は甘えるような声で、こう答えた。
「はっ…はァ…、うんっ、もっと、もっと…して。もっと…もっと……もっと僕にいっぱい、教えて!」
午前ニ時。アウェー戦はいつのまにか終わり、部屋には淫らな音と、ふたりの吐息だけが混ざり合っている。
橙色の、あかりの中。ふたつの陰は、ひとつになった。

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