村上春樹的海外サッカー

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1国境の南、太陽の西
「最近のストライカーはみんな戦術に忠実になったんだ」
と僕はアブラモビッチさんに説明した。
「僕が学生の頃はこんなじゃなかった。ストライカーといえばみんな守備の時は立ってるだけで
半分ぐらいは性格破綻者だった。でもときどきひっくりかえるくらい凄いゴールが見れた。
僕はいつもリスボンのジョゼ・アルバラーデに通ってサッカーを見ていた。
そのひっくりかえるような経験を求めてだよ」
「そういう人たちが好きなのね、ジョゼくんは」
「たぶんね」
と僕は言った。
「まずまずの素晴らしいプレーを求めてサッカーにのめり込む人間はいない。
九の外れがあっても一の至高体験を求めて人間はスタジアムに向かって行くんだ。
そしてそれがサッカー界を動かしていくんだ。それがスポーツというものじゃないかと僕は思う」

僕は膝の上にある自分の両手をまたじっと眺めた。それから顔を上げてアブラモビッチさんを見た。
彼は僕の話の続きを待っていた。

「でも今は少し違う。今では僕は監督だからね。僕がやってるのは選手を補強してもらって優勝することだよ。
僕はクライフでもないし、何かを創り出してるわけでもない。そして僕はここでべつにストライカーを
支援しているわけではないんだ。好むと好まざるとにかかわらず、この場所ではそういうものは求められていないんだ。
指揮する側にとっては戦術に忠実で頭のいい連中のほうが扱いやすい。それもそれでまた仕方ないだろう。
フィールドじゅうがロマーリオで満ちていなくてはならないというわけじゃないんだ」
2 :2006/03/17(金) 21:32:52 ID:hCilNG1E0

           ∩_
           〈〈〈 ヽ
          〈⊃  }
   ∩___∩  |   |
   | ノ      ヽ !   !   こいつオナニー野郎!!
  /  ●   ● |  /
  |    ( _●_)  ミ/
 彡、   |∪|  /
/ __  ヽノ /
(___)   /
3 :2006/03/18(土) 01:12:05 ID:svzHH+Xw0
お、復活したのか。

やれやれ。と僕はつぶやいた
4 :2006/03/18(土) 01:34:35 ID:KKEDHWFH0
今日久しぶりにコイツの本読んだら
なんか、極端に翻訳口調なんで読みづらいわ…
5 :2006/03/18(土) 09:05:41 ID:dtY+06I20
23 sage 03/02/18 03:33 ID:yz4F2+sG
「ベナブルズ君、グラスもう一個持ってきてくれない?」
「いいですよ。でも何するんですか?」
「これから二人でリーズのお葬式するのよ」
リズデイルさんは言った。「淋しくないやつを」

リズデイルさんはまずマネージャーの「オリアリー」をとても綺麗に静かに弾き出した。

「さて、酔っ払っちゃう前に何人売れるかな。ねえ、
 こういうお葬式だと淋しくなくていいでしょう?」

リズデイルさんはプレーヤーに移り、「ファーディナンド」を売り、「ロビーキーン」を売り、
「ファウラー」を売り、「ダクール」を売り、「ボウヤー」を笑いながら売り、
「ウッドゲイト」を売った。僕はマッチ棒を七本並べた。

「七人」とリズデイルさんは言ってワインをすすり、煙草をふかした。
「この人たちはたしかに人生の哀しみとか優しさというものをよく知っているわね」


リーズが死んでしまったあとでも、リズデイルさんは僕に何度も手紙を書いてきて、
それは僕のせいではないし、誰のせいでもないし、それは雨ふりのように
誰にもとめることのできないことなのだと言ってくれた。
6 :2006/03/18(土) 23:42:19 ID:svzHH+Xw0
ベルカンプ「友よ、ドイツはあまりに遠い」
7 :2006/03/18(土) 23:44:06 ID:Be7CSqgk0
誤解していただきたくないのだが、私は何も……
8 :2006/03/19(日) 16:31:30 ID:CJFOjdD+0
僕が初めてセント・ジェームズ・パークを訪れた時、ブランブルは5月のやわらかな日ざしの下に
足を投げ出してボールを自らのゴールに流しこんでいる最中だった。
「このオウンゴールの優れた点は、」と彼はギブンに言った。
「得点と失点が一体化していることだ。」
芝の生い繁った広いフィールドには様々な色と形の選手が集まり、
芝生に転がる白いボールを懸命に追いかけていた。
9 :2006/03/19(日) 16:59:32 ID:3gbldqt30
このスレ好きだった!
今ちょうど村上春樹読み直そうかと思ってたとことだし復活嬉しいです。
10 :2006/03/19(日) 20:57:14 ID:q7nSrZUo0
村上春樹の作品だったら何が一番お勧め?
11 :2006/03/19(日) 21:23:24 ID:scvuihLv0
>>10
象の消滅
12_:2006/03/19(日) 21:34:01 ID:HLq6003e0
このスレ イイッ!!
13 :2006/03/19(日) 21:36:35 ID:gO53qUI20
>>10
世界の終わりとハードボイルド・アン・ワンダーランド
14 :2006/03/19(日) 22:30:42 ID:Nu8W08Yk0
考えてみれば、このクリンスマンの公式は
僕がこれまで辿ったドイツナチオナル・エルフの全ての
断面に適用できるかもしれない。

僕は右手でロスアンジェルス的な人生を操り、左手で
ドイチエル・フスバル・ブント的な人生を操ることが
できるようになるかもしれない。

しかしまぁ、ヴェルンスの戯言などどうでもいいことだ。
フートのデフェンスの穴と同じことだ。
フートの穴を空白として捉えるか、あるいは存在として
捉えるかはあくまで形而上的な問題であって、それでヴェルンスの
足が少しでも早くなるわけではないのだ。
15 :2006/03/19(日) 22:49:39 ID:GJ52UVV60
過去ログ:村上春樹的海外サッカー
http://ex2.2ch.net/test/read.cgi/football/1045493246/

復活おめ。これから、リーグ戦終盤・CL・W杯と楽しみ。
16 :2006/03/20(月) 21:05:24 ID:fAq7icYo0
「守備をしながら働くのって楽しい?」とレコバが訊ねた。
「わからないよ。まだそれほど長く働いたわけじゃないからね}
彼はフィールドの上のボールに足を伸ばして、ほんの1タッチだけ触り、
すぐにはたいて汗を拭った。それから試合から姿を消した。
「私ってそういうのに向いてるかしら?」
「チームプレーのこと?」
「そう」と彼は言った。
「どうかな。考えているよりは結構煩わしいことが多いもんだよ。細かい規則とか指示とかね」
「そうね」と言って彼はしばらく何かを考えていた。それから僕の目をじっとのぞきこんだ。
彼の目は不自然なくらいすきとおっていた。彼がこんなにすきとおった目をしていたなんて
僕はそれまで気づかなかった。ちょっと不思議な気のする独特な透明感だった。
まるで空を眺め ているみたいだ。
「でも、そうするべきじゃないかって時々思うの。つまり・・・」彼はそう言うと、僕の目を
のぞきこんだまま唇を噛みしめた。それから目を伏せた。「わからないわ。いいのよ」
それが会話の終わりだった。彼は再び姿を消し、僕にはやるべき仕事があった。
17    :2006/03/20(月) 22:01:22 ID:TCaV9fiu0
「確かに問題はなかったと思う。今日のゲームに関してはね。
でも、今日という日は誰かによって支配されるべきではないと思う。その誰かが
他でもないアントニオなら、なおさら気分は最低になるだろうね」
そう『豚』は言った。
「でも、わからないわ」
「君たちは常に理解を求める。だけど、ぼくはその要求に応える気はないよ。
だって、君たちが一番に知りたいのは選手の深い内面だからね。
そこは簡単には届きにくい、日常がすっぽりと欠落している谷間だよ。
ぼくは決してわがままでこんなこと言っているわけじゃないよ。
ぼくは今の自分の現状を伝えるしかないし、この現状ってのはぼくの今でしか
ありえないんだ。言いたいことはわかるね?」
『豚』の目は小さく泳ぎ、何かの気配に気がつく寸前でそれは消滅した。
その沈黙は両者のいずれが生み出したわけでもなく、
陸地のプレートの軋み合う共鳴が割れて雨上がりの白い空に響き渡るように、
彼らの選んだ時間は単純に一つの空間の中で別々に動き出していた。
「でも、わからないわ」ミス・バートンは言った。「あなたは今でも世界中から
敬愛されているフットボーラーだし、私はそんな選手をより多くの人々にありのまま
伝えてあげたいと思っているの。確かに私があなたから直に受ける現状は情熱的で
貴重なことだわ。それはすでに素晴らしいマスコミユニケーションになっている」
「ぼくもそう思う。それは素晴らしい手段になっている」
「もう、私は手段を正当化することはできないのよ。
本当の問題は、どう私が理解をしたいうことなの。
もちろんフェアではないと思うの。
わからないじゃないの。わかりたいのよ、ロニー」
『豚』は一度深呼吸をした。
18 :2006/03/21(火) 01:37:36 ID:+dB8e3PM0
>>8が気に入りマスタ
19 :2006/03/21(火) 03:36:56 ID:/P6y+0hfO
「あなたは本当にゴールする気があるの?」
彼女が真剣な目で僕を見ていた。
「どうだろう、よく分からないな。正直なところ、僕にはさしあたってゴールしなければならない理由が無いんだ」
途端に彼女の表情が険しくなった。
「どうして?」
「W杯があるからさ。半年間何もしなくてもドイツで生活できる」
「半年が過ぎてW杯が終わったらどうするの?半年後にはあなたは27歳で、有望な若手でもなくなるわ。
それに、試合の間中無駄に走っているだけのあなたに一体何が出来るっていうのよ?」
彼女の言うとおりだった。僕は彼女と目を合わさないようにビールを一口飲んだ。
「やれやれ」
「今度『やれやれ』なんて言ったら殺すわよ」


・・・・・・やれやれ。
20 :2006/03/21(火) 03:40:23 ID:/P6y+0hfO
↑スマン、高原です・・・orz

やれやれ
21 :2006/03/24(金) 08:06:51 ID:uzIPTaKl0
「結局のところ」僕はしばらく沈黙した後口を開いた
「僕には保守することぐらいしかできないんだ」
彼女は何も言わず下を向いていた。
22 :2006/03/24(金) 16:10:31 ID:o2M88Ecs0
良スレ。
>>1-2の流れがすばらしい。
23 :2006/03/25(土) 18:26:37 ID:99clPSUW0
ジョゼ君はオーナーにはこういうしゃべり方するのかな?
24 :2006/03/25(土) 18:28:13 ID:d8o4WQqP0
龍も立ててくれ
25 :2006/03/25(土) 21:31:38 ID:BUiqGXw3O
>>24
「龍じゃないからこそスレがおもしろくなるんじゃないのかい?」
彼は一言一言確かめるように、そしてゆっくりとそう聞いた。
26:2006/03/25(土) 22:53:29 ID:niIpjBLAO
ルート「迷ってるんだ」
バステンは何度か肯いた。
ルート「決めかねている」
「そんな気がしてたよ」バステンはそう言うと、しゃべり疲れたように微笑んだ。
ルートはゆっくり立ち上がり、煙草とライターをポケットにつっこんだ。時計は既に一時をまわっていた。
「おやすみ」とルートは言った。
「おやすみ」とバステンが言った。「ねえ、ファギーが言ったよ。ゆっくり歩け、そしてたっぷり水を飲めってね」
ルートはバステンに向かって微笑み、ドアを開け、階段を上る。街灯が人影のない通りを明るく照らし出している。ルートはガードレールに腰を下ろし、空を見上げる。そして、いったいどれだけの水を飲めば足りるのか、と思う。
27:2006/03/27(月) 07:44:10 ID:P+rAE+g1O
たぶんage
28_:2006/03/28(火) 09:44:38 ID:jMeh5OimO
「ageるんだよ。」と羊男は言った。
「このスレがある限り、age続けるんだ。」
29 :2006/03/30(木) 21:56:20 ID:E4x6UC0D0
加納マルダ
30ダンスダンスダンス (上):2006/03/31(金) 23:44:47 ID:5gxz8pjc0
文庫P215〜

「駄目だね。好きになんかなれない、とても。何の意味もないことだよ。
上手い選手をみつける。雑誌に出してみんなに紹介する。
ここを見なさい。こういう選手をほめなさい。でもどうしてわざわざ
そんなことしなくちゃいけないんだろう?
みんな勝手に自分の好きな選手を見ていればいいじゃないか。
そうだろう? どうして他人にプレーの質までいちいち教えて
もらわなくちゃならないんだ? そしてね、そういうところで
紹介される選手って、有名になるに従って持ち味もモラールも
どんどん落ちていくんだ。十中八、九はね。需要と供給のバランスが
崩れるからだよ。それが僕らのやっていることだよ。
何かを見つけてはそれをひとつひとつ丁寧におとしめていくんだ。
真っ白なものを見つけては、垢だらけにしていくんだ。
それを人々は情報と呼ぶ。そういうことにとことんうんざりする。
自分でやっていて。」

31_:2006/04/02(日) 09:21:56 ID:dwdKNWsCO
>>30
イイ!
321973年のピンボール:2006/04/03(月) 06:39:55 ID:2tMjnCvR0
エルゲラは目の前のテレビをぼんやりと眺める。
ブラウン管にはレアル・マドリードの試合がライブで映っている。

移籍の潮時かもしれない、とエルゲラは思う。このクラブで初めて試合に出たのは二十四の歳だ。
何百のハイレベルな試合、何十本の貴重なゴール、ベルナベウに訪れた何百万人の観客。
何もかもが、まるではしけに打ち寄せる波のようにやって来ては去っていった。
俺はもう既に十分なだけの試合に出たじゃないか。
もちろん三十五になろうが四十になろうが他のクラブでなら幾らだって試合に出れるかもしれない。
でも、と彼は思う、ここでの試合だけは別なんだ。
……三十一歳、移籍するには若くない歳だ。
気の利いた人間ならスタメンで試合に出て腕にキャプテンマークでも巻いている歳だ。

エルゲラはテレビのスイッチを切り、グラスに注いだミネラルウォーターを一息で半分ばかり飲む。
そして反射的に手の甲で口を拭う。
そして湿った手をジーンズの尻で拭った。

さあ考えろ、とエルゲラは自らに言いきかせる。
逃げてないで考えろよ、三十一歳……。少しは考えてもいい歳だ。
十五歳のカンテラ選手が二人寄った歳だぜ、お前にそれだけの値打ちがあるかい?
ないね、一人分だってない。チームメイトのフランス人の頭部に散りばめられた髪の毛ほどの値打もない。
……よせよ、他人のこと言えたもんかよ、くだらないメタフォルはもう沢山だ。何の役にも立たない。
考えろ、お前は何処かで間違ったんだ。思い出せよ。……わかるもんか。
33 :2006/04/03(月) 17:07:37 ID:TfObB5V20
おお。よいねー。>>32
34_:2006/04/03(月) 21:20:50 ID:e4lfd9GkO
>>32
すげえよ旦那
35ねじまき鳥クロニクル:2006/04/03(月) 22:35:33 ID:2tMjnCvR0
「もしマケレレがずっといてくれたら、このクラブはもう少しうまく行っていたと思うのよ」
とベッカムは言った。
「マケレレはペレスにはその活躍に相応しいだけの評価はされなかったけれど、
それでもこのクラブの守備の、いわば要のような存在だったの。
彼がずっと移籍しないでいてくれたなら、このクラブはみんな今よりまともになっていたかもしれない。
少なくとも私は今より幾らかは救われていたと思う。
ねえ、わかる?私はそれ以来ずっとみんなに対して罪悪感を感じつづけてきたのよ。
どうしてマケレレのかわりに私が移籍してきたんだろうって。
どうせ私なんて守っても、人並みのボール奪取も、危機察知もできないのにってね。
そして私のチームメイトも、サポーターも、私がそう思っていることを感じていながら、
私しに対して暖かい言葉ひとつかけてはくれなかったのよ。
それどころかあの人たちは機会があるごとに、移籍したマケレレの話をしたわ。
彼がどんなに勤勉で、頭の良い選手だったか。どれほどみんなに頼りにされたか。
どんなに気が利くカバーリングをして、どんなにうまく相手のボールを奪ったか。
ねえ、私もボランチをやらされたのよ。
マケレレが移籍しちゃったあと、中盤の底にポジションが残っていたから。
でも私はその役割に興味すら持てなかったのよ。
私にはマケレレみたいにうまく守れないだろうってことがわかっていたし、
私は自分がマケレレよりもあらゆる点で劣ったボランチだということをいちいち証明したくはなかったの。
私はマケレレのかわりにはなれないし、そんなものになりたくもないの。
でもあの人たちは私の言うことなんか聞いてはくれなかった。
だから私は未だにボランチを見るのも嫌なの。ボランチを任されている人の姿を見るのも嫌なの。
……あと、冷蔵庫に入っている飲み物の本数が奇数だと、1本を隠したくなるの」
36_:2006/04/04(火) 00:07:15 ID:UcKNlFN/0
>35

最新情報にワロタ
37 :2006/04/04(火) 01:38:41 ID:TcnE1UTx0
>>32
イイね。
これはイイ。
38 :2006/04/04(火) 03:04:47 ID:AOii7Xbv0
ねじまき鳥を読んだ後だととうしてもハゲネタを使いたくなってしまう・・・
39ねじまき鳥クロニクル:2006/04/04(火) 08:04:13 ID:AOii7Xbv0


私のプレイを止めたのは靭帯が切れる、バチンという鈍い音でした。
サッカーをするものなら、たとえどれだけ深くゲームに集中していようとも、その音を聞きのがすことはありません。
それは何といいますか、特別な音なのです。
それは死そのものように重く、冷たいのです。

40:2006/04/04(火) 22:54:44 ID:fjW3c9cz0
>>39
うわー、俺も聞いたことあるからすんごくよくわかるよ、あのイヤな音。
もうあのスリッパで床を叩いたような音は2度と聞きたくないね。
41sage:2006/04/05(水) 07:16:17 ID:TXnMRWeb0
わるくないね。
42 :2006/04/05(水) 07:25:59 ID:nTSVAdeD0
>>32
完成度タカス
43ハードボイルドワンダーランド:2006/04/05(水) 08:28:52 ID:nTSVAdeD0
「引き分けなんかじゃないわ」とマルディーニは言った。「引き分けよりずっとひどいものよ」

「一対一なのに?」

マルディーニは何かを言おうとして一瞬息を吸いこんだが、すぐにあきらめて首を振った。
「今はちょっと説明している暇はないわ。とにかく思いきり前に走って。
それしか助かる道はないのよ。
脚の古傷は少し痛むかもしれないけど、負けるよりはましでしょ。」

「たぶんね」と私は言った。
44:2006/04/05(水) 09:06:55 ID:liNR3cZIO
ここに書いてあるレスって考えて作られたモノなんですか?自分も書いてみたいのですが。教えてください。
45 :2006/04/05(水) 09:40:47 ID:+XMy/WFa0
>>32
これは素晴らしいな。
46 :2006/04/05(水) 21:41:59 ID:zwFzhl060
中田と初めて会ったときのことはよく覚えている。
彼はなんだか変な格好をしていて、それはまるでカウボーイのように見えた。

「3バックのいい点はディフェンスが3枚というところ。」
彼は言った。
「それじゃ4バックは?」
「4バックにいい点なんてないさ。あのスペースに4人なんて狭すぎる。」
彼はビールを飲み、そしてピーナッツを口にした。

「でもたった一つだけいいところがある。」
「それは何?」
「マコツを見なくて済むところさ。」
47 :2006/04/05(水) 21:43:40 ID:/a47BSpd0
ワロタ
48 :2006/04/05(水) 22:51:43 ID:zwFzhl060
続き

しばらく中田はテーブルに肘をつき黙り込んでいた。

「でも本当はあなたにとっては大切なお仲間だったんでしょう?」
私は訊ねてみた。

「戦友さ。そりゃね。18の頃からずっと一緒にいたんだぜ。10年だ。」
私は中田と一緒にプレーしていた頃の田中誠を思い出そうとした。
けれど浮かんでくるのは城や川口、そして前園だった。
現在前園は東京で翻訳業を営んでいる。

「奴は最高のDFさ。どんなFWだって止めちまう。ロナウドもロマーリオも。どんなFWでもだ。
FWが奴にドリブルをしかける。それを奴が止める。そして俺にボールを預ける。
そうこうしてるうちに試合が終わる。俺たちの勝利でね。オリンピックにも出たしブラジルにも勝ったんだ。」
一気に言葉を吐き出したあと、ビールを少し飲み彼はこっちを見た。

彼の全身の穴という穴にキャラメルコーンが突き刺さっていた。



49 :2006/04/05(水) 23:32:33 ID:nATK6qk60
>>48
オチで吹いた。東鳩乙ww
50 :2006/04/06(木) 08:48:21 ID:jxPd5EDX0
元ネタの文章の流れ、リズムが残る程度に適当にいじる
51ピンボール:2006/04/06(木) 20:49:20 ID:GouEUlNT0
「そうかもしれない。」しばらく考えてからヘンリーはそう言った。

ベンゲルはビールをもう一口飲んでから、右手の爪を切り始めた。
「ずいぶん考えたんだ。何処へ行っても結局は同じじゃないかともね。
でも、やはり俺は行くよ。同じでもいい。」

「もう帰ってこないのかい?」

「もちろんいつかは帰ってくるさ。いつかはね。別に逃げ出すわけじゃないんだもの。」

ベンゲルは小皿の落花生のしわだらけの穀を音を立てて割り、灰皿に捨てた。
磨き込まれたカウンターの羽目板にビールの冷たい露がたまったのを彼は紙ナプキンで拭き取った。
「何時たつんだい?」

「7月、8月、わからないな。たぶん今年の夏のうちだろう。もう用意はしてあるんだ。」

「ずいぶん急な話だね。」

「うん・・・。あんたにもいろいろと迷惑ばかりかけた。」

「ま、いろいろあったものね。」ベンゲルは戸棚に並んだグラスを乾いた布で拭きながら
何度も肯いた。「でも過ぎてしまえばみんな夢みたいだ。」

「でも最後に大耳取れてよかったね。」ヘンリーが思い出したかのように言った。
52 :2006/04/06(木) 21:34:05 ID:U4AEmOVa0
>>51
大耳予告ktkr
しかしなぜ英語読み?
53 :2006/04/07(金) 01:52:43 ID:cwXOtgmh0
春樹だから
54 :2006/04/07(金) 18:33:55 ID:5o7KJW7k0
「ドイツの女の子がみんな、カリフォルニアガールズならね」



                               ユルゲン・クリンスマン
55 :2006/04/07(金) 20:46:38 ID:AjsG5rLI0
「完璧な選手などといったものは存在しない。完璧な監督が存在しないようにね。」


                                    ヨハン・クライフ
56    :2006/04/07(金) 21:59:47 ID:2m54h6GR0
「ポルトガル代表である限り、フィオレンティーナにいる限り、
ルイ・コスタが王冠を手にすることは無いが、
ファンタジスタの背中には天使の羽が生えている。それだけで十分なのよ」


                           ルイ・コスタ(現ACミラン所属)
57 :2006/04/08(土) 00:19:04 ID:DZ/7OXkn0
チェルシーとモウリーニョは現代のフットボールにはびこる
二つの巨大な罪だといってもよい。

                         アーセン・ベンゲル
58 :2006/04/08(土) 00:40:28 ID:yMQGrk2S0
↑らはこっち向きじゃない?
http://ex12.2ch.net/test/read.cgi/football/1139469222/
59  :2006/04/10(月) 19:13:42 ID:GtoAlZVL0
保守
60    :2006/04/10(月) 19:56:31 ID:cJH5tC920
「どうしてこんなにあっと言う間に時間が流れちまうんだろう」
とカルボーニは、珍しく感慨深げに言った。
「ついこのあいだバレンシアに入ったみたいな気がする。
そこでお前に会って、アルベルダに会って……
でも気がつくと、欧州カップ戦制覇の最年長記録まで更新しちまっている。
俺は数えで42才になっている。早回しの映画を見ているみたいで、どうも妙な心もちだ。
でもお前にはわからないだろうな。
お前なんかまだカンテラ生活の続きみたいなものだ。うらやましい限りだよ」
「うらやましがられるほどのものじゃないけどね」
しかしビセンテにもカルボーニの気持ちはわかった。
カルボーニが厄年になってしまったのだ。
それはビセンテにとっても衝撃的な事実だった。


  遅くなりましたがお誕生日(4月6日)記念です
61:2006/04/11(火) 05:23:39 ID:boL5CtJHO
「僕を真似しても何も得られないよ」とロニーは言った。目をキラキラとさせて少年は言う、「でも巧くなりたいんだ」一息ついてロニーが言う、「僕のやれない技を身につけたらおいで」翼君。彼は今バルサにいる。
62 :2006/04/11(火) 05:54:14 ID:tD0gb8r+0
中田は頭が悪いので・・・
63 :2006/04/11(火) 23:55:35 ID:BcGUaJiS0
ふと思ったんだが
レキシントンの幽霊の「氷男」ってタイトル、
まんまアイスマンだよな。
ベルカンプ先生呼ばれてますよ!
64:2006/04/12(水) 19:15:54 ID:WEGSwJ3mO
『君は何故引退せずにプレイし続けるの?』と私は訪ねた『職業だからさ』とスールシャールは答えた。『職業だからプレイし続けるの?』『いや、そういうわけじゃないんだ。点を取る事は俺を甦らせてくれるから。』とスールシャールは答えた。
『点を取るのが好きなの?だから続けるでしょ?』と私は続け様に答えた。『それも少し違うんだ。僕はFWで点を取ることが仕事なんだ。だけど、点を取るためだけにプレーしてるわけでもないんだ。』スールシャールが答えたその言葉は私を混乱させた……

長い沈黙に答えが出ず、ふと席を外したスールシャール。彼の部屋の一室。数々のトロフィーやメダルが並ぶ棚。ふと目を向けると違和感を覚える一番大きな綺麗なショーケースに一番輝いていたはずのあの日のメダルがなかった。

多くのメダルと同じ様に同じ場所に無造作に飾られていたトレブルのメダル達を目にし、彼との対談を終えた。
65 :2006/04/12(水) 22:23:29 ID:rBGKJT5i0
あの頃(トレブル)は日本ではソルスキアって発音されてたな。
66定期age:2006/04/13(木) 13:58:46 ID:vG0BddbP0
長い間見てなかったら良いの増えてるな。>>32とか素晴らしい出来だよな。
>>64のスールシャールとかデラナツカシス。個人的に好きやわこの二つ。
67 :2006/04/17(月) 04:00:54 ID:tW0BWaZA0
68 :2006/04/18(火) 05:25:35 ID:EuG1R4GJ0
でもとにかく話をはやくすると、私はそこで突然痛がりだしたわけです。
映画のシナリオなんかだと、
「トッティ、ここで何のまえぶれもなく両手で顔をおおい、大声をあげてはげしく痛がる」
という感じですね。
でもそんなにびっくりしないででね。
これまでずっとかくしてだまっていたけれど、私はほんとうはすごい痛がりなの。
ちょっとなにかあるとすぐに倒れちゃうの。
それが私の秘密の弱点です。
だからとくに派手な接触もなしにわっと痛がりだしたことじたいは、私にとってそれほどへんなことでもありません。
いつも私はちょっとてきとうに痛がって、それで「もうそろそろだな」と思って切り上げます。
すぐに倒れるけど、そのかわりすぐに立ち上がることできるのよね。
いわゆる「演技」というやつね。
でもそのとき、私にはうまくきりをつけてたち上がることができませんでした。
まるでゴム人形のそれのように左足首がありえない方向に(以下自粛)
69 :2006/04/20(木) 18:39:32 ID:r9J9JdD70
ほしゅしとくか
70 :2006/04/22(土) 16:57:34 ID:z0pGx8Kt0
>>68
これ好き。不謹慎だけど。
71 :2006/04/24(月) 05:36:15 ID:qgbebeZd0
誰か書きなさいよ!!
72 :2006/04/25(火) 12:17:06 ID:AQMA5eI70
誰か書きなさいよ!!
73 :2006/04/26(水) 03:10:19 ID:xeKaqckx0
誰か書きなさいよ!!
74_:2006/04/26(水) 13:04:50 ID:NlRgZQUeO
あなたが書けばいいじゃない
75 :2006/04/27(木) 01:06:52 ID:12vu0b+D0
おれはもう沢山書いたの!!他人が書いたの読みたいの!!
76_:2006/04/27(木) 11:09:19 ID:iO/k2OKuO
>>75
カワユス
77ワタナベ:2006/04/29(土) 17:01:12 ID:PDMwdp0m0
やれやれ
78 :2006/04/30(日) 07:20:46 ID:UmPCQT2Z0
五反田君 のマテラッツィ
79 :2006/05/01(月) 00:33:53 ID:7UAd+VUQ0
>>78
地味にうけたw
80フリオ・イグレシアス:2006/05/01(月) 07:36:58 ID:m+XK5UMM0
私は勘の導くままにスターティングメンバーにマルコ・マテラッツィを配して、試合開始を待った。
試合が始まれば必ずズラタンは襲撃してくるはずだ。
そのときにすべての結着はつく。
我々が負けるか、ズラタンが泣くかだ。

前半終了の少し前に自陣ペナルティエリア近くでぴしゃぴしゃという湿った足音が聞こえたとき、
私はすかさず指示を出した。
マルコ・マテラッツィがその大木のような足を伸ばしスライディングをすると、その足音はぴたりとやんで、
そのかわりに苦しそうなズラタンのうめき声が聞こえてきた。
そう、我々はズラタンに勝ったのだ。

その日、マルコ・マテラッツィは二六回も相手を削り、後半三七分に激しいブーイングを浴びながらゼ・マリアと交代した。
私もマルコ・マテラッツィは嫌いなほうだが、幸いなことにズラタンほどではない。

試合はユベントスが二−〇でイタリアダービーを制し、開幕からの連勝を六に伸ばした。
81_:2006/05/01(月) 14:45:55 ID:xJjWhJAtO
良作age
82 :2006/05/01(月) 17:04:13 ID:Lj+tqSO60
ここにもあったのか。龍じゃなくて、
春樹ってゆうとこがミソだな。
やれやれ。
83  :2006/05/02(火) 10:57:58 ID:yk3ObzlM0
試合に負けて勝負に勝ったのか
数字の漢字表現に男っぷりを感じるな
やれやれ
84 :2006/05/04(木) 11:00:18 ID:dPy7yG4V0
誰か書きなさいよ!!
85ハロルド:2006/05/04(木) 15:19:28 ID:BtJd469h0
フィリポ・インザーギが良いゴールについてこんな風に言っている。
「ゴールを決めるという動作は、自分と自分をとりまくサッカーの女神の距離を
確認することである。必要なのは小手先の技術ではなく、感性だ。」
(「ゴールをきめて何が悪い?」 2011年)

僕が感性を片手にゴールを決め始めたのは確かロベルト・バッジョが引退した
年で、それからもう15年にもなる。15年かけて僕は実にいろいろな物を
放り出してきた。まるで経営の破綻したフィオレンティーナが
負債を減らすためにバティストゥータを放出し、トルドを放出し、
そして最後にはルイコスタを放り出したように、15年の間僕は
ありとあらゆる物を放り出し、その代わりにほとんど何も身につけなかった。

それが果たして正しかったかのかどうか、僕には確信が持てない。
楽になったことは確かだとしても、年をとって引退の時を迎えた時に、
一体僕に何が残っているのだろうと考えるとひどく怖い。

86ハロルド:2006/05/04(木) 15:20:29 ID:BtJd469h0
もう一度ゴールについて書く。これで最後だ。

僕にとってゴールを決めるのはひどく苦痛な作業である。
10試合かけて1ゴールも決められないこともあれば、
一試合で3度ゴールネットを揺らした挙句
それがみんなオフサイドといったこともある。

それにもかかわらず、ゴールを決めるのは楽しい作業でもある。
生きることの困難さに比べ、それに意味をつけるのはあまりにも簡単だからだ。

十代の頃だろうか、僕はその事実に気がついて1週間ばかり口もきけないほど
驚いたことがある。少し気の利いたゴールを決めさえすれば世界は僕の
意のままになり、あらゆる評価は転換し、時は流れを変える・・・そんな気がした。

それが落とし穴だと気がついたのは、不幸なことにずっと後だった。
87ハロルド:2006/05/04(木) 15:21:16 ID:BtJd469h0
僕たちが決めようと努めるゴールと、実際に決めるゴールの間には深い淵が
横たわっている。どんな技術を持ってしてもその深さを埋めることは
できない。僕が決めてきたのはただのつまらないゴールだ。
バイシクルもなければ、50メートルロングシュートもない。
芸術的でもない。ただころころとゴールに転がり込んだただのゴールだ。
教訓なら少しはあるかもしれない。

もしあなたが芸術的なゴールを求めているならブラジル代表の試合を
見ればいい。真に芸術的なゴールが生み出されるためにはストリートサッカー
で磨かれた高度な技術が必要不可欠だからだ。
ブラジル人がそうであるように、金持ちは都市で豊かに暮らし、
貧しい子供たちは成り上がるために太陽の下で裸足でボールを追いかける。
フットボールとはそういうものだ。

夜中の3時にネットでエロ画像をあさるような人間には、
それだけのゴールしか決めることはできない。

そして、それが僕だ。
88 :2006/05/04(木) 15:58:30 ID:Jr/kIHqM0

長文乙。
でも別に村上春樹っぽくない。
おれ?おれは書かんよ。
89 :2006/05/04(木) 17:30:20 ID:dPy7yG4V0
元の文章がすぐに浮かぶくらいまんま村上春樹じゃん
よく出来てると思うよ
90 :2006/05/04(木) 21:22:17 ID:g8oO5B2m0
春樹に限定しないスレを誰か立ててくれ。
91  :2006/05/04(木) 21:50:17 ID:BpX5bVXG0
「やれやれ」と僕は言った。どうやら>>88は風の歌を聴けを知らないらしい。
僕はそっと蝋燭を吹き消すようにため息をついた
92 :2006/05/04(木) 23:29:00 ID:MKuga95/0
「君はロンドンのチェルスキーに行ってみたことがあるかい?」とカハは訊ねてみた。
「ええ、あるわ。一年前にね。チェルスキーがどうかしたの?」
「見てみたいんだ」
クレスポは首を振った。
「あそこはあなたが考えているよりもずっと危険な場所なの。
あなたはチェルスキーに近づいたりするべきじゃないのよ。行く必要もないし、
行ってもそれほど面白いところじゃないわ。なぜあんなところに行きたがるの?」
「あのチームのことを少しでもくわしく知りたいんだ。隅から隅までね。
もし君が案内してくれないんなら、僕は自分一人でいくよ」
クレスポはしばらくカハの顔を見ていたが、やがてあきらめたように小さなため息をついた。
「いいわ。あなたは言っても聞くような人じゃないようだし、とにかく一人で行かせることはできないわ。
でもこのことだけはよく覚えておいてね。私はあのチームがとても怖いし、
二度とあんなところには行きたくないと思っているのよう。あそこは確かに何か不自然なものがあるのよ」
「大丈夫さ」とカハは言った。「二人で一緒に行って注意していれば、怖いことなんて何もないさ」
クレスポは首を振った。「あなたは見たことがないからあのチームの本当の恐ろしさを知らないのよ。
あそこの油は普通の油じゃないのよ。あそこにあるのは人を呼び寄せる油なのよ。嘘じゃないわ」
「近くに寄らないように気をつける」とカハは約束し、クレスポの手を握った。
「遠くから眺めるだけでいい。一目見てみたいだけなんだ」

結局カハのみ生還
93風の歌を聴け:2006/05/05(金) 16:43:44 ID:JOkDv5nK0
ある新聞記者がインタビューの中でルチアーノ・モッジにこう訪ねた。
「あなたのチームはロスタイムを7分もらいその最後にペナルティーキックを得た。
これは買収ではないですか?」
モッジはこう言った。
「君はピッチの外で金がどんな風に流れるのかを知っているのかい?」
「いや、」と新聞記者は答えた。「でも、そんなこと誰にでも想像できますよ。」
「誰にでも想像できることすらしないで、いったい何の意味がある?」
94続き:2006/05/05(金) 16:55:57 ID:JOkDv5nK0
僕は時々審判を買収する。
最後に買収したのは先週のことだ。
買収するのはひどく嫌なことだ。買収と八百長は現代のカルチョ界にはびこる
二つの巨大な罪だと言ってもいい。
実際僕たちはよく買収し、しょっちゅう八百長をしくんでしまう。
しかし、もし僕たちが年中フェアに戦い続け、しかもその結果シーズンが無冠に
終わったら、老貴婦人の価値など失くなってしまうのかもしれない。
95ねじまき鳥と火曜日の女たち:2006/05/05(金) 17:21:34 ID:JOkDv5nK0
「あなたそれほど自分の能力に自信がもてるの?あなたのチーム選びに
どこか致命的な死角があるとは思わないの?そうじゃなければあなたは今頃
もう少しまともなカルチャトーレになってるとは思わない?
あなたくらいテクニックに優れてひとかどの能力を持った選手ならね」
「きみは僕を買いかぶっているんだ。」とレコバは言った。
「君が誰だかは知らないけど、僕はそんな立派な選手じゃない。僕には
何かを成し遂げる能力が欠けているんだ。だからどんどん脇道にそれていって
しまうんだ。」
死角、とレコバは思った。たしかにこの女の言う通りかもしれない。
僕のチーム選びの、フィジカルのそして存在そのものにどこか失われた
地底世界のようなものがあって、それが僕のサッカー人生を微妙に狂わせている
のかもしれない。
いや、違うな、微妙にじゃない。大幅にだ。収集不可能なほどにだ。
96ほしゅ:2006/05/06(土) 11:23:23 ID:7uPdf7uJ0
ほしゅ
97 :2006/05/09(火) 13:17:39 ID:lse2LBlc0
98 :2006/05/11(木) 09:11:24 ID:70PtESif0
誰か書きなさいよ!!
99 :2006/05/13(土) 00:57:46 ID:wGfj2lmQ0
ビール・サンドイッチ・スニーカー・スバル
100保守:2006/05/15(月) 20:23:06 ID:5PTVvlli0
柏の南、磐田の西
101ほしゅ:2006/05/17(水) 03:04:32 ID:Ce44C/vN0
ほしゅ
102ほっほっ:2006/05/17(水) 23:18:11 ID:M6xfHukhO
保守であります
103保守:2006/05/18(木) 06:39:22 ID:VHq7wse80
愛と幻想のバルサイズム
104頑張れダイスラー:2006/05/18(木) 08:28:57 ID:RT4nWrx00
「お元気ですか?
  毎週楽しみにこの番組を聴いています。
 早いもので、この春で入院生活ももう2ヶ月目ということになります。時の経つのは本当に早いもんです。
 もちろんエア・コンディショナーのきいた病室の窓から僅かに外の景色を眺めている私にとって
 CLが終わることなんて何の意味もないのだけれど、それでもひとつのシーズンが去り、
 出る事のないW杯が訪れるということは私にとってやはり寂しいものなのです。
 私は26歳で、この2ヶ月間ピッチを走れず、クロスをあげる事も出来ず、シュートもできず、
 ・・・それどころかパスをカットされることも、ファールを受けることさえできずに過ごしてきました。
 この手紙は私にずっと付き添ってくれているお兄さんに書いてもらっています。
 彼は私を看病するためにサッカーを止めました。もちろん私は彼には本当に感謝しています。
 私がこの3ヶ月にベッドの上で学んだことは、どんなに惨めなことからでも人は何かを学べるし、
 だからこそ少しずつでも生き続けることができるのだということです。
 私の病気は心の病気なのだそうです。ひどく厄介な病気なのですが、
 もちろん回復の可能性はあります。3%ばかりだけど・・・。
 これはお医者様(素敵な人です)が教えてくれた同じような病気の回復例の数字です。
 彼の説によると、この数字はカイザースラウテルンがCLに出るよりは簡単だけど、
 UEFAカップに出るよりは少しむずかしい程度のものなのだそうです。
105頑張れダイスラー:2006/05/18(木) 08:29:29 ID:RT4nWrx00
 時々、もし駄目だったらと思うととても怖い。叫び出したくなるくらい怖いんです。
 一生こんな風に石みたいにべッドに横になったまま天井を眺め、試合に出れず、スタジアムに行くこともできず、
 誰にも応援されることもなく、何十年もかけてここで年老いて、
 そしてひっそりと死んでいくのかと思うと我慢できないほど悲しいのです。
 夜中の3時頃に目が覚めると、時々自分の心が少しずつ溶けていく音が聞こえるような気がします。
 そして実際そのとおりなのかもしれません。
 嫌な話はもうやめます。そしてお兄さんが一日に何百回となく私に言いきかせてくれるように、
 良いことだけを考えるよう努力してみます。それから夜はきちんと寝るようにします。
 嫌なことは大抵真夜中に思いつくからです。
 病院の窓からはアリアンツ・アレーナが見えます。毎朝私はべッドから起き上ってアリアンツ・アレーナまで歩き、
 ピッチの芝の香りを胸いっぱいに吸いこめたら・・・と想像します。もし、たった一度でもいいから
 そうすることができたとしたら、世の中が何故こんな風に成り立っているのかわかるかもしれない。
 そんな気がします。そしてほんの少しでもそれが理解できたとしたら、
 ベッドの上で一生を終えたとしても耐えることができるかもしれない。
 
 さよなら。お元気で」
106頑張れダイスラー:2006/05/18(木) 08:45:44 ID:RT4nWrx00
名前は書いてない。
僕がこの手紙を受けとったのは昨日の3時過ぎだった。
僕はスタジアムのクラブハウスでコーヒーを飲みながらこれを読んで、
夕方練習が終ると観客席まで歩き、山の方を眺めてみたんだ。
君の病室からアリアンツ・アレーナが見えるんなら、
観客席から君の病室も見える筈だものね。山の方には実にたくさんの灯りが見えた。
もちろんどの灯りが君の病室のものかはわからない。あるものは貧しい家の灯りだし、
あるものは大きな屋敷の灯りだ。あるものはホテルのだし、学校のもあれば、会社のもある。
実にいろんな人がアリアンツ・アレーナを見ているんだ、と僕は思った。そんな風に感じたのは初めてだった。
そう思うとね、急に涙が出てきた。泣いたのは本当に久し振りだった。
でもね、いいかい、君に同情して泣いたわけじゃないんだ。
僕の言いたいのはこういうことなんだ。一度しか言わないからよく聞いておいてくれよ。
    
  僕は・君たちが・好きだ。
  
あと10年も経って、バイエルン・ミュンヘンやチームの獲た栄冠や、
そして僕のことをまだ覚えていてくれたら、僕のいま言ったことも思い出してくれ。
彼のリクエストをかける。バイエルン応援歌「Stern des Sudens」
この曲が終ったらあと1時間50分、またいつもみたいな犬の漫才師に戻る。
御清聴ありがとう。
107  :2006/05/20(土) 13:02:35 ID:DV1DfiqY0
泣いた。
108nayawoyaku:2006/05/22(月) 19:29:45 ID:bqHGdoY50
「シュートはずし」の話をしよう。
 最初に知り合った時、彼は僕にサッカーのフォワードで試合にでている、と言った。
 へえ、と僕は言った。たいしてびっくりもしなかった。最近の若い男の子はみんななに
かをやっている。それに彼は何かに真剣に打ち込んで才能を磨いていくといったタイプ
にはみえなかった。
 それから彼は「シュートはずし」をやった。「シュートはずし」というのは文字通りシュートを
はずすわけである。彼の左側からクロスが山もりいっぱいきて、右側からも同じように
くる━━━という設定である━━━本当にボールは来る。彼はそのボールを胸でゆっくり
トラップし、足元に落としてシュートをはずす。その動作を延々と繰り返すわけである。
言葉で説明すると、これはべつにたいしたことではない。しかし実際に目の前で千分も
二千分もそれを眺めていると、だんだん僕のまわりから現実感が吸い取られていくよう
な気がしてくるのだ。これはすごく変な気持ちだ。昔アイヒマンがイスラエルの法廷で裁判
にかけられた時、密室に閉じこめて少しずつ空気を抜いていく刑がふさわしいと言われ
たことがある。どんな死に方をするのか、くわしいことはよくわからないけれど、僕はふと
そのことを彼の顔を見ていて思い出した。

「君にはどうも才能がないようだな」と僕は師匠に言った。

「えっ、これは難しいんだぜ。才能が必要なんだよ。要するにね、監督にもうそろそろゴールを
決めてくれる筈と思いこませなければならないんだ、めったにゴールしないことを忘れさせなけれ
ばならないんだ。それだけ」
「まるで詐欺だね」
 僕はそれで師匠が気にいった。
109羊をめぐる冒険:2006/05/22(月) 20:18:47 ID:xFdiwVGJ0
「いや、そういう問題じゃないんだ。つまりね、ファウルなのにアドバンテージをみることが本当に正しいことなのかどうか、それがよく分からないってことさ。
選手がピッチに倒れ込み、プレーは続行される。それでどうなる?もっと激しいファウルが応酬されもっとカードが乱れ飛ぶ。もっとラガーメンみたいな選手が重宝され、もっと多くの若い才能が削られる。それだけのことじゃないか」
「それは物事の暗い面だよ。良いことだって起きているし、良い展開だってあるさ」
「三つずつ例をあげてくれれば信じてもいいよ」とバッジョは言った。
 ゾラはしばらく考えて、それから笑った。「でもそれを判断するのはあんたたちの子供の世代であって、あんたじゃない。あんたたちの世代は…」
「もう終わったんだね?」
「ある意味ではね」とゾラは言った。
「前半は終わった。しかし口論はまだ続けられている」
「あんたはいつも上手いことを言うね」
「気障なんだ」とバッジョは言った。
110 :2006/05/22(月) 21:57:39 ID:OVh7+NVC0
>>108
ワラタ、と僕は思った。
111カッサーノ君:2006/05/23(火) 12:52:21 ID:mKVuNbccO
電話を切ったあとで、僕はトッティについて少し考えてみた。
身体に何種類もの傷を抱え、今も左足首を負傷している男。
生まれてくる子供について気を病み、たまに夫婦喧嘩をし、それでもイラリーを愛している男。
少し抜けているところがあって、時々ワケのわからない事を言うけれど、
でも創造性溢れるプレーをする男。
あらゆる意味でファンタスティックな男。
僕らは僕がバーリを出てからコンビを組んで、長い間二人でうまくやってきた。
僕らはもともと親しい友人ではなかったのだけれど、割に気が合うところがあった。
続く
112カッサーノ君:2006/05/23(火) 12:54:04 ID:mKVuNbccO
毎日顔を合わせていて、口論もあまりしたことがなかった。
彼は基本的には穏やかな人間だったし、僕は彼との口論は好まなかった。
多少の差こそあれ、互いに敬意を払って一緒にプレーした。
結果的に我々は一番いい時期に別れたのだ。
僕が急に移籍してからも彼は僕抜きでうまくやっていたし、
正直に言って僕がいなくなってからの方がうまくやっていた。
クラブの成績も伸びた。
精神的にも、一人になってからの方がずっと安定していた。
多分、僕の方に問題があったんだろうと思う。
だから僕がいなくなってからの方が
続く
113カッサーノ君:2006/05/23(火) 12:55:27 ID:mKVuNbccO
のびのびと振る舞えるのだ。
ダイレクトやスルーで人を使い、記者やインタビュアーにつまらない冗談を言い、
下らないと思いながらそれを本にする。

あの男は一人になって良かったんだ、と僕は思った。あらゆる意味で。
要するに彼は僕がいなくなることによって、年齢相応に振る舞えるようになったのだ。
年齢相応、と僕は思った。
それから「年齢相応」と口に出して言ってみた。
口に出してみると、それは何だか他人事のように思えた。
114鱸師匠:2006/05/23(火) 12:57:33 ID:mKVuNbccO
自己紹介。
クラブが新しくなったとき、選手たちの前に出て、自分についていろいろと喋る。
僕はあれが本当に苦手だった。
僕が僕自身についていったい何を知っているのだろう?
僕が僕の意識を通して捉えている僕は本当の僕なのだろうか?
ちょうどテレビに映った自分のプレーが自分のプレーに見えないように、
僕が捉えている僕自身の像は、歪んで認識され都合良くつくりかえられた像なのではないだろうか?
僕はいつもそんな風に考えていた。
自己紹介をする度に、人前で自分について語らなくてはならない度に、
115鱸師匠:2006/05/23(火) 12:59:10 ID:mKVuNbccO
僕はまるでスコア表を勝手に書き直しているような気分になった。
いつも不安でしかたなかった。
だからそういう時、僕はなるべく解釈や意味付けの必要ない客観的事実だけを語るように心がけたが
(僕はシュートが好きです。嫌いなプレーは、相手を背にすることや、サイドに流れることです。)
それでもなんだか架空の人間についての架空の事実を語っているような気がしたものだ。
とにかく何か喋ろう。自分について何か喋ることから全てが始まる。
今は語るべき時なのだ。
そして僕も語ることを覚えなければならない。
116鱸師匠:2006/05/23(火) 13:00:25 ID:mKVuNbccO
僕は今でもシュートが好きだ。打てるか打てないかは別として。
背を向けたプレーでは相手から引っ張られるから、サイドに流れることがほとんどだ。
終わり。

でーたフソクノタメ、カイトウフカノウ。トリケシきいヲオシテクダサイ。
117中田ヒダ:2006/05/23(火) 13:01:40 ID:mKVuNbccO
僕は四年かけてなんとか自らの存在の平衡性を取り戻した。
僕は与えられた仕事をひとつひとつきちんと片付けてきたし、人々は僕に信頼感を抱いてくれた。
それほど数多くないにせよ、何人かの監督は僕に好意のようなものを抱いてくれた。
でも、言うまでもないことだけれど、それだけでは足りなかったのだ。
全然足りなかったのだ。
要するに僕は時間をかけてやっと出発点に戻りついたというだけなのだ。
さて、と僕は思った。
二十九歳にして僕は再び出発点に戻ったわけだ。
さて、これからどうすればいいのだろう。
118中田ヒダ:2006/05/23(火) 13:03:06 ID:mKVuNbccO
まず何をすればよいか?
考えるまでもなかった。
何をすればよいかは、はじめからわかっていた。
結論はずっと前から固い雲のように僕の頭上にぽっかりと浮かんでいた。
僕はただそれを実行に移す決心をつけることができなくて、一日また一日と、後回しにしてきただけなのだ。

Jリーグでプレーするのだ。
それが出発点なのだ。
119m(__)m:2006/05/23(火) 13:06:21 ID:mKVuNbccO
初カキコなので下手くそでゴメン。
だが反省はしていない。
次回はがんばる。
あと携帯からなので改行の件もスマン。
120 :2006/05/23(火) 14:26:01 ID:gOJmQhlj0
>>119
乙。
カッサーノのやつが良かった。
121time machine:2006/05/26(金) 01:55:41 ID:4uSjNLzG0
  シジク・レイ (あるいは幸運としての佐野泉A)

 ノックの音がした。
 僕が洗濯機に汚れ物を入れて蓋を閉めた後玄関にでてみると、そこには佐野泉(電気工事
人にして掃除機のコレクター)が立っていた。
 もう夕方の六時半だったので、佐野泉は「こんばんは」と言った。
「こんばんは」と僕もよくわけがわからないまま言った。「えーと、でも工事をお願いした覚えは
ないんだけどね」
「ええ、それはわかってます。今日はちょいとお願いがあってうかがったような次第なんです。
実はお宅に旧型のシジク・レイがあるってうかがったもんで、もしよろしければ新型と交換してい
ただければと・・・・・・・まあ、そう思いまして」
  、 、 、  、 、
 シジク・レイと僕はびっくりして頭の中で復唱したが、その驚きを顔には出さなかった。「あるよ」
と僕は何気なさそうに言った。「見てみる?」
「ええ、そりゃもう見せていただければ」
 僕は佐野泉を連れて洗面所に行き、蓋が閉まったままの洗濯機を見せた。そして「ほら、シジ
ク・レイ」と言ってやった。僕だって少しくらいはユーモアのセンスがある。前任者ほどではないけ
れども。
 しかし佐野泉は笑わなかった。彼は洗濯機の蓋をめくって真剣な顔つきでつまみをぐるぐると
まわし、目盛りをチェックし、四本の脚をひとつずつひっぱった。
「こりゃ旦那、逸品ですよ」と彼はため息をついていった。「すごい。昭和五十四年型ナショナル
の『あらうじょ』ですよ。旦那もずいぶんこれでいい思いなすったでしょう?」
「うん、まあね」と僕は誇らしげに言った。足が一本壊れかけてるけど、よく洗うことは洗う。
 佐野泉がそれを新品のシジク・レイと交換してはくれまいかというので、「いいよ」と僕は答えた。
佐野泉は外に出て家の前に駐車してあったライトエースの荷台から箱に入ったままの洗濯機(あ
るいはシジク・レイ)をだし、それを洗面所に運び入れ、かわりにナショナルの『あらうじょ』(あるい
はシジク・レイ)を抱えて持っていった。
「いつもすみませんね」と佐野泉は言って運転席から手を振った。僕も手を振った。それから僕は
部屋に戻り、みかんと試合をしている都築をテレビで見た。

佐野泉がおいていったのはさらに旧型の『あらうじょ』だったけれども。
122保守:2006/05/30(火) 02:08:18 ID:Ulbawns50
123保守:2006/06/04(日) 20:49:03 ID:HjURb2gn0
124保守:2006/06/06(火) 11:37:44 ID:JMnWH6Pi0
125 :2006/06/09(金) 06:02:33 ID:bpPtbKWE0
「結局のところ」僕はしばらく沈黙した後口を開いた
「僕には保守することぐらいしかできないんだ」
彼女は何も言わず下を向いていた。
126mori:2006/06/10(土) 18:19:27 ID:S5RoUEG+0
「あのね、私、はじめて2chやったとき海外サッカー板ってところに行ったの。W杯を楽しみたかったから。
それがひどいインチキなやつらの集まっているところでね、今思い出してもゾッとするわよ。
そこに入るとね、まずJリーグを批判させられるの。歴史から現状まで批判してこいってね。
サッカーとは生活と密接にかかわりあわねばならぬものであって・・・なんて演説があってね。
で、まあ仕方ないから私一生懸命Jリーグ批判したわよ。でも何でそんなに必死なのかぜんぜんわかんないの。
30文字で放り出しちゃったわ。それで次の機会に、批判しようとしたけどできませんでした、ハイって言ったの。
そしたらそれ以来馬鹿扱いよ。見る目がないだの、本物のサッカーを知らないだのね。冗談じゃないわよ。
私はただなんでそんなに必死なのか理解できなかったって言っただけなのに。そんなのひどいと思わない?」
「ふむ」と僕は言った。
「ディスカッションってのがまたひどくってね。みんなわかったような顔してわかったようなこと言ってるのよ。
それで私わかんないからそのたびに質問したの。
「Jリーグのサポーターはは本物のサポーターじゃないってどういうことですか?
テレビや、ときどき観光で海外サッカー見てるひととどこが違うんですか?」とか
「本物のサッカーファンて地元にあるJリーグチームを応援しちゃ行けないってことですか?」とかね。
でも誰も説明してくれなかったわ。それどころか真剣に怒るの。そういうのって信じられる?」
「信じられる」
「そんなことがわからないでどうするんだよ、何考えて生きてるんだお前?これでおしまいよ。
そんなのないわよ。そりゃ私そんなにサッカーに詳しくないわよ。にわかよ。
でもサッカーを支えているのはにわかだし、搾取されてるのはにわかじゃない。
にわかに海外サッカーの知識自慢してなにが玄人よ、何が本物のサッカーよ!
私だってね、サッカーをよく知りたいと思うわよ。だからこそ質問するんじゃない。そうでしょ?」
127 :2006/06/11(日) 19:52:23 ID:/mlFavvW0
ワロスw
128まとめてみた:2006/06/15(木) 09:41:27 ID:CK+hCpig0
>>1、チェルシー
>>5、ヤングリーズ
>>6、ベルカンプ
>>8、ニューカッスル
>>14、ドイツ代表
>>16、レコバ
>>17、ロナウド
>>19、高原
>>26、ファンニステルローイ
>>30、サッカー選手
129まとめてみた:2006/06/15(木) 09:42:29 ID:CK+hCpig0
>>32、エルゲラ
>>35、ベッカム
>>39、靭帯断裂
>>43、マルディーニ
>>46,48、中田英
>>51、アーセナル
>>60、カルボーニ
>>61、ロナウジーニョ
>>64、スールシャール
>>68、トッティ
130まとめてみた:2006/06/15(木) 09:42:59 ID:CK+hCpig0
>>80、インテル
>>85-87、フィリポ・インザーギ
>>92、カハ・カラーゼ
>>93-94、ユベントス
>>95、レコバ
>>104-106、ダイスラー
>>108、鈴木
>>109、バッジョ
>>111-113、カッサーノ
>>114-116、鈴木
131まとめてみた:2006/06/15(木) 09:43:45 ID:CK+hCpig0
>>117-118、中田英
>>121、ガンバ大阪
>>126、海外サッカー板

漏れ落ち、中身の勘違い等あったら申し訳ない。
132 :2006/06/15(木) 11:37:59 ID:4oEItmHN0
やっぱり>>8、ニューカッスル と>>39、靭帯断裂 が秀逸だな。
133 :2006/06/15(木) 23:41:30 ID:n09hFidW0
>>85-87のピッポのやついいなw
春樹が読みたくなってきた
134ドーナツ厨 ◆Donut/ka9o :2006/06/16(金) 16:55:41 ID:OwTQlfRb0
OK、正直に認めよう。僕はオカダ・タケシを憎んでいるのだ。


『ねじまき鳥第一部』より
135 :2006/06/18(日) 00:05:48 ID:yCbW1Wgn0
ハシェミアンと聞いてこのスレを見にくるやつはハツミさんを思い出すはずだ
保守
136 :2006/06/18(日) 15:18:32 ID:n7hSbKwe0
低俗な国の低俗な監督が選んだ低俗な代表の低俗なサッカー
137保守:2006/06/20(火) 21:47:58 ID:eE6hGVrA0
保守
138保守:2006/06/24(土) 13:24:56 ID:iezLuprm0
保守
139保守:2006/06/26(月) 08:03:01 ID:yL+e3GZaO
保守するのよ
140 :2006/06/30(金) 02:26:49 ID:FJZmsTQK0
「ねぇ、保守しなければいけないと思う?」
141.:2006/06/30(金) 11:40:52 ID:GhjtMLme0

「それを判断するのはこのスレの住人達であって、あんたじゃない。
 このスレは……。」
「もう終わったんだね?」

「ある意味ではね」とジェイは言った。
「書き込みは終わった。しかし、スレはまだ保守され続けている。」

「あんたはいつもひねりが足りないね」
「知障なんだ」と僕は言った。
142 :2006/07/03(月) 20:18:43 ID:g3yk/Glc0
hos
143羊(上) :2006/07/06(木) 23:36:11 ID:0Mu4lW+cO
「ねえ、あと十分ばかりで警察がやって来るわよ。」
「警察?」僕は玄関に目をやった。
「そう、ドアがノックされるの。」
「わかるの?」
「わかるの。」彼女は裸の胸に頭を乗せたままはっか煙草を吸った。
「不正の事よ」と彼女は言った。「沢山の不正と四つのクラブ。」
「不正?」
「うん」と言ってと彼女は半分ほど吸った煙草を僕に渡した。僕はそれを一口吸ってから灰皿に突っ込んで消した。
「そして新しいカルチョが始まるの。」
144 :2006/07/07(金) 00:00:09 ID:xIZEf8ssO
>>143
「そんな上手いレスをしても、彼には届かないわ。」彼女は言った。
「そうかもしれない。でも、つっこまずにはいられないのが2チャンネラーなんだ。」
「…悲しい性ね。」彼女は小さく呟いた。
145 :2006/07/07(金) 02:13:00 ID:q5+95Q6b0
やれやれ
146或いはカフー:2006/07/09(日) 06:34:21 ID:7LBUEQQcO
海辺のカレカ
147プーチン:2006/07/17(月) 18:55:20 ID:vU5ycrNhO
あげついでに

春樹、ロシアで大人気らしいぞ
148頭突き・頭突き・頭突き:2006/07/19(水) 13:28:03 ID:Cf9dsBZb0
「そういうんじゃないったら!」とジダンは怒鳴った。
「そういうんじゃないのよ。それとはまた違うのよ。私が参っちゃったのはあのイタリア人のせい。
あの人と一緒にプレイしていたせいよ」

「でも、あのマテラッツィのいったいどこがいけないんだろう?」と僕は訊いた。
「決して悪い選手じゃないよ。フィジカルはあるし、フィードもいい。仲間想いなところだってある。
たしかに自分が対戦相手としてプレイするにはいささか乱暴すぎるとは思うけどね。
それでも今回の挑発くらいのものはピッチではよくあることだろ?」

「マテラッツィ」とジダンは自分に言い聞かせるように言った。
149 :2006/07/20(木) 21:39:11 ID:FgB+P0WG0
保守
150 :2006/07/20(木) 21:40:55 ID:nKP0s9Aq0
 
151 :2006/07/21(金) 01:58:48 ID:UmM8k62B0
>>148
続きが猛烈に読みたい ジダンの胸の内を!!
152 :2006/07/22(土) 02:17:08 ID:jHR+kqNx0
「悪いけど、今シュートの練習をしてるんです。
取材ならあとにしてくれませんか?」
「シュート?」、女はあきれたような声を出した。
「GL1敗1分して、敗退がかかったブラジル戦の前日にシュートの練習をしているの?」
「あなたには関係ないことでしょう。何時に何をしようが僕の勝手だ」
僕はちょっとむっとして言った。
153読唇術師:2006/07/25(火) 02:14:26 ID:xr6RcxEkO
 「行けると思います」とぼくは言った。「大丈夫だと思う。それでぼくはいったいどこに向かえばいいんですか?」
彼女はそのテレビ局の名前を教えた。ぼくは枕もとの本の見返しにメモした。よく耳にする名前だった。
「憶測だけが錯綜している今の内に、なにを言っていたかいち早く突き止めたいの。人種差別的なことなら、これ、大スクープになるわ。」
 「なんとかできるとは思います。ただぼくは──」と言いかけたところで、ぷつんと電話が切れた。
ぼくはほんとうにこれから、地下鉄に乗ってそのテレビ局に向かおうとしているのだろうか? イタリア語が母国語ではないのに──。答えはイエスだった。こんなに大きな仕事はめったにない。
 ぼくは本棚からイタリア語の辞書を引っぱり出して、該当しそうな言葉を調べてみた。かなり酷い言葉で、人種差別的であるというヒントがあるにせよ、無数にある罵詈雑言にあたる言葉の中から、それを見極めるのは簡単な作業ではないように思えた。
 出かける前に、決勝戦のVTRを見て、一語一語順を追って口元を読んでみた。それらの言葉は曖昧で非具体的で、両義的な謎に満ちていた。横からのアングルではうまく読唇できない。今わかっている事実はふたつだけだった。ぼくはそれをメモ用紙に実際に書いてみた。

(1)マテラッツィになにかを言われて、ジダンが頭突きをした。しかしなにを言われたかはまだわからない。
(2)ぼくは一刻も早くテレビ局に行って、正面から捉えたVTRを見て読唇しなくてはならない。ジダンが言われた酷い言葉はなんだったのか、世界中の人々が求めている。
154はるお:2006/07/25(火) 15:02:21 ID:DGFiwclo0
「私は結婚してから、そんなことはしたことはありません。一度も」
と彼女は言い訳するように言った。
「本当です。でもこの一週間ずっとあなたのことを考えていました。
面倒な事を持ち出したりはしません。迷惑もおかけしません。
もちろんもし私のことが嫌じゃなかったら、ということですけど。」

彼は優しく相手の手を握り返し、静かな声で事情を説明した。
もし僕が普通の男であれば喜んで「静かなところ」へ行くでしょう。
あなたはとても魅力的な女性だし、一緒に親密な時間を過ごせれば、
それは素敵なことだろうと思います。

でも実をいうと、僕は同性愛者なんです。
ですから女の人を相手にしたセックスはできません。
女性とセックスできるゲイもいますが、僕はそうじゃありません。
どうか理解してください。
あなたの友達になることはできます。
でも残念ながら、あなたの恋人にはなれません。

その夜、中田英寿は声を出して泣いた。

〜東京奇憚集 偶然の旅人より〜
155はるお:2006/07/25(火) 15:10:28 ID:DGFiwclo0
「素晴らしい監督だ。シンジにはちょっともったいないね。
なかなか召集してもらえないんじゃない?」

小野は思わず天井を仰いだ。
「相変わらずひでぇことを、遠慮なくきっぱりといいますねぇ。
確かにそうなんです。なんかいいアドバイスってありません?
うまくこう、彼との間を発展させるための」

「オシムとうまくやる方法は三つしかない。
ひとつ、相手の話を黙って聞いてやること。
ふたつ、彼のジョークに声を出して笑う事。
みっつ、できるだけピッチの中で走り回る事。簡単だろう?
それだけやって駄目なら、とりあえずあきらめた方がいい」
「それって、すげぇ現実的でわかりやすいですね。
手帳に書き留めといていいですか?」
「いいけどさ、それくらい頭で覚えられないの?」
「いや、ニワトリとおんなじで、三歩あるくと記憶がころっと
消えちまうんです。だから何でも書き留めます。
アインシュタインもそうしてたそうですよ」
「アインシュタインねぇ」
「忘れっぽい事は問題じゃないんです。忘れる事が問題なんです」

「何でもお好きに」とピクシーは言った。

〜東京奇憚集 ハナレイ・ベイより〜
156 :2006/07/26(水) 16:24:16 ID:ghEcA7LfO
「正直言って僕にもよくわからないんです。W杯で僕がルーニーに対してやったことが本当に正しかったことなのかどうか。それについてずっと考えてきたんだけれど、今でもまだわからないんです」
「それは私にもわからないわよ」とファギーさんは言った。
「ルーニーにもわからないしね。それはあなたたち二人がよく話しあってこれから決めることなのよ。そうでしょ?たとえ何が起こったにせよ、それを良い方向に進めていくことはできるわよ。お互いを理解しあえればね。ベッカムと仲違いした私が言うのもなんだけど」
僕は肯いた。
「私たちは三人で助けあえるんじゃないかと思うの。あなたとルーニーと私とで。ルートも加えて四人でもいいわ。お互いを助けたいとさえ思えばね。あなたはいつまでここにいられるの?」
「僕やっぱりレアルに行きたいんです。リーガでやりたいんです。」
「いいわよ、そうすればお金は入ってくるし。でもレアルからオファーはないのよ」
「でもバレンシアからは来てるんじゃないんですか?他にもオファーくれるところあるかも知れないし」
「だってまさかあなた30億ものお金、バレンシアが本当に用意できると思う?それにバレンシア以下の小さなクラブでも満足できるの?」
「もちろんできませんよ、そんなこと」
「だったら残留しかないじゃない。残って貢献したいとか言ってたのは単なる批判交わし?」
ファギーさんは口の端をきゅっと曲げてにやりと笑った。
「まさか」と僕は引きつって笑った。
「でもあなたは素直な人よね。私、それ見てればわかるわ。私はここに十八年いていろんな人が行ったり来たりするの見てたからわかるのよ。うまく移籍できる人とできない人の違いがね。あなたはできる人よ。正確に言えば、私が意地を張らなければできる人よね」
「あなたが意地を張らないとどうなるんですか?」
ファギーさんは煙草をくわえたまま楽しそうにテーブルの上で手をあわせた。
「回復するのよ、マンUが」とファギーさんは言った。煙草の灰がテーブルの上に落ちたが気にもしなかった。
157 :2006/07/27(木) 18:28:29 ID:5/K1qINJ0
よく出来てる。でも・・・
ファギーがそんな人格者なわけねええええええええええええええええ
158:2006/08/01(火) 18:53:40 ID:/2qQ6T6V0
ファギーさんは人格者だと思っていました・・・
159_:2006/08/02(水) 00:55:01 ID:XKVvTiGk0
「ところで、あなたのクラブの最長ロスタイムは?」
「3分」と僕は言った。
「そりゃ少ない。」とモッジは表情も変えずに言った。
「実に少ない。」そしてまた耳を掻いた。
160 :2006/08/02(水) 06:29:19 ID:cglfrL0P0
怖いなw
161ねずみ:2006/08/08(火) 01:10:13 ID:ZyG+ktt90
フィーゴがバルサを去ったのにはもちろん幾つかの理由があった。その幾つかの理由が複雑に絡み合ったままある温度に達した時、
音を立ててヒューズが飛んだ。
そしてあるものは残り、あるものははじき飛ばされ、あるものは死んだ。
バルサをやめた理由は誰にも説明しなかった。きちんと説明するには五時間はかかるだろう。
それに、もし誰か一人に説明すれば他のみんなも聞きたがるかもしれない。
そのうちに世界中に向かって説明する羽目になるかもしれない、そう考えただけでフィーゴは心の底からうんざりした。
「カンプ・ノウの芝生の刈り方が気に入らなかったんだ。」どうしても何かしらの説明を加えないわけにいかぬ折りにはそう言った。
実際にカンプ・ノウの芝生を眺めに行った女の子までいた。それほど悪くはなかったわ、と彼女は言った。
少しばかり紙屑が散らかってはいたけど・・・・。好みの問題さ、とフィーゴは答えた。
「お互い好きになれなかったんだ。俺のほうもバルサのほうもね。」
幾らか気分の良い時にはそうも言った。そしてそれだけの事を言ってしまうと後は黙り込んだ。
もう七年も前のことになる。
時の流れとともに全ては通り過ぎていった。それは殆ど信じ難いほどの速さだった。
そして一時期は彼の中に激しく息づいていた幾つかの感情も急激に色あせ、意味のない古い夢のようなものへとその形を変えていった。
162 :2006/08/08(火) 03:12:23 ID:6nOwYWci0
いいね
163保守:2006/08/12(土) 07:42:33 ID:RVk+XZbM0
保守
164 :2006/08/14(月) 22:56:41 ID:KmkyHhOw0
>>148
さっき気づいたんだがそのままマテラッツィ=マセラティなんだな
165 :2006/08/16(水) 08:27:07 ID:sQgz8z9iO
>>32秀逸だな
166 :2006/08/16(水) 09:06:18 ID:H4bMRTMfO
村上春樹好きなやつっているのか?あいつキモくね?
セカチューはまぁよかったなけど、他はひどすぎ。エロ妄想やん。
167_:2006/08/16(水) 09:40:32 ID:9I58XZENO
セカチューって…片山恭一と間違えてないか?
168 :2006/08/16(水) 23:06:29 ID:quIcVB+90
あの文体のファンって結構いると思うよ
ここみたいな文体模写スレが立つ作家なんて村上春樹くらいだろう
ストーリーがエロ妄想ってのには同意
169 :2006/08/17(木) 00:18:14 ID:4RzwKraw0
>>166
『トパーズ』とか低俗なポルノみたいだよな
170:2006/08/18(金) 00:23:40 ID:BHk3aUxV0
それはネタなのか、それとも素で間違えているのか
判断に苦しむ・・・
171  :2006/08/18(金) 15:11:54 ID:+u2uiAZt0
>>166はきっと、
村上春樹の小説を読んだ
セカチューも読んだ
しかしセカチューを書いたのも村上だと思っている
感想:エロ妄想
だと思われ
模写もせずにどうでもいいことでスマソ
172:2006/08/18(金) 16:09:59 ID:8bugfjoL0
トーパーズはネタだと思われ
173-:2006/08/19(土) 02:30:10 ID:cK46yZ+i0
その表記もネタか?
174村上龍的海外サッカー:2006/08/19(土) 12:25:30 ID:ubL5PWfH0
(;`Д) <俺たちは
( 'ー`) <ブラックバーンローバーズだ!

(;`Д) <・・・・
175アラゴネス:2006/08/20(日) 01:05:47 ID:v9cfgs600
「ラウルの話をしよう。」と僕は言った。「どうも気にかかるんだ。」
 双子はうなずいた。
「何故終わりかけてるんだろう。」
「いろんなことを試しすぎたのね、きっと。」
「パンクしちゃったのよ。」
 僕は左手にコーヒー・カップを持ち、右手に煙草を持ってしばらく考え込んだ。
「どうすればいいと思う?」
 二人は顔を見合わせて首を振った。「もうどうしようもないのよ。」
「ピッチの外に還るのよ。」
「敗血症の猫を見たことある?」
「いや。」と僕は言った。
「体の隅々から石のように固くなりはじめるの。長い時間かけてね。
 最後に心臓が停まるの。」
 僕はため息をついた。「まだ終わらせたくない。」
「気持ちはわかるわ。」と一人が言った。
「でもきっと、あなたには荷が重すぎたのよ。」
 それは、まるで今年の冬は雪が少ないからスキーはあきらめなさい、
 とでも言う時のような実にあっさりとした言い方だった。
 僕はあきらめてコーヒーを飲んだ。
176ピンボール:2006/08/20(日) 07:33:56 ID:b6RUpt0DO
PKなんて何年振りかな? 蹴り方まで忘れちまったよ。ズボンは脱ぐんだっけ? ・・・・・下らない冗談はよせ。黙って蹴るんだ。芝まで蹴っちまえ。
177これはフットボールについての小説である。:2006/08/20(日) 21:41:26 ID:v9cfgs600
 海外サッカー研究書「フットボール・ムンディアル」の序文はこのように語っている。
「あなたが海外サッカーから得るものは殆ど何もない。固有名詞の羅列に置き換えられた
 プライドだけだ。失うものは実にいっぱいある。CS放送やCATVの長期にわたる
 受信料支払いと(もっともあなたが地上波だけで海外サッカーを語る人物でなければの
 ことだが)、取り返すことのできぬ貴重な時間だ。

 あなたが海外サッカー中継のTVの前で孤独な消耗を続けているあいだに、あるものは
 プルーストを読み続けているかもしれない。またあるものはドライヴ・イン・シアター
 でガールフレンドと『勇気ある追跡』を眺めながらヘビー・ペッティングに励んでいる
 かもしれない。そして彼らは時代を洞察する作家となり、あるいは幸せな夫婦となる
 かもしれない。

 しかし海外サッカー中継観戦はあなたを何処にも連れて行きはしない。画面の審判が
 試合終了のホイッスルを鳴らすだけだ。ホイッスル、ホイッスル、ホイッスル・・・。
 無数の試合が止むことなく流れ、無限に続く中継はある種の永劫性を目指している
 ようにさえ思える。

 ・・・良きゲームが観れることを祈る(ハヴ・ア・ナイス・ゲーム)。」
178 :2006/08/20(日) 23:44:06 ID:wZkft3HY0
すごく良い
179?:2006/08/21(月) 01:47:37 ID:we+DYGMx0
180_:2006/08/21(月) 10:11:37 ID:X7WmqglT0
>>179
ヒント:フットボール −変換→ ○○ボール
181 :2006/08/21(月) 13:01:45 ID:nYhfWg360
>>175
悲しい。
っていうか、ラテン系と村上春樹って逆に合うな。
182 :2006/08/22(火) 00:07:20 ID:mTF+y+LK0
183 :2006/08/22(火) 00:08:11 ID:7H2NUyIM0
184 :2006/08/22(火) 00:10:17 ID:mTF+y+LK0
185  :2006/08/22(火) 10:34:43 ID:BBsvIiD20
「だから僕としてもサネッティさんに幸せになってもらいたいんです」
とエムレはちょっと赤くなって言った。「でも不思議ですね。あなた
みたいな選手ならどのチームに行っても幸せになれそうに見えるの
に、どうしてまたよりによってモラッティさんみたいな人とくっついちゃ
うんだろう?」
「そういうのってたぶんどうしようもないことなんだよ。自分ではどうし
ようもないことなんだよ。モラッティさんに言わせれば、そんなこと君
の責任だ。俺は知らんってことになるんだろうけどね」
「そう言うでしょうね」とエムレは同意した。
「でもね、エムレ君。僕はそんなに頭のいい選手じゃないんだ。僕は
どっちかって言うと馬鹿で古風な選手なんだよ。システムとか責任
とか、そんなことどうだっていい。練習して、好きなチームで毎週プレ
ーして、たまに勝てればそれでいいんだ。それだけなんだ。僕が求め
ているのはそれだけなんだよ」
「モラッティさんが求めているのはそれとは全然別のものですよ」
「でも人は変わるよ。そうだろ?」とサネッティさんは言った。
「オーナーになってセリエAの荒波に打たれ、挫折し、大人になり・・・
ということ?」
「そう。」
「それは普通の人間の話です」とエムレは言った。「普通の人間だった
らまあそういうのもあるでしょうね。でもあの人は別です。あの人は我々
の想像を超えて金を持っている人だし、毎年毎年選手補強をしてるん
です。そして結果が出なければもっと無駄な投資をしようとする人なん
です。他人にうしろを見せるくらいならナメクジだって食べちゃうような人
なんです。そんな人間にあなたはいったい何を期待するんですか?」
「でもね、エムレ君。今の僕は待つしかないんだ」とサネッティさんは
テーブルに頬杖をついて言った。
「そんなにモラッティさんのこと好きなんですか?」
「好きだよ」とサネッティは即座に答えた。
186    :2006/08/22(火) 15:52:20 ID:R9CdFqB40
>>185
レコバでもいけそうな文章だなwインテルは笑いの宝庫だけはある
187_:2006/08/22(火) 16:37:55 ID:atv2avXF0
>>185
もう賞味期限ぎれだね。エムレもうインテルにいないし。
インテルの選手買い漁りが際立ってたのも、もう昔の話だ。
過去ログに最初に出てきたときは、とても良い作品だった。
188:2006/08/25(金) 00:15:35 ID:CrkZfyw1O
保守といっても、いわゆる保守じゃない。とゆうか保守ですらない。
189_:2006/08/25(金) 14:57:35 ID:RlxNASOB0
sageがあってageがある。
大抵のものはそんな風にできている。
190:2006/08/25(金) 18:55:19 ID:rgyC7XmeO
「ゴールって何?」彼女は首を傾げた。
「僕にもよくわからないんだ。」
「ふーん。」
「ただ、奇跡と形容するのが妥当かもしれない。」
「あなたにそれは可能なの?」
「義務付けられているものだからね。」
「あなたって意外と大変なのね。」


僕は長い沈黙のあとカティーサークを飲み干し、煙草に火をつけた。
「やれやれ。」
191 :2006/08/27(日) 17:31:50 ID:rpJi4RTu0
「それで」彼女は言った
「あなたは何故スコティッシュ・プレミアリーグなんかに行ったの?
もっとレベルの高いリーグだって選べたわけでしょう」
「確かに君の言いたいこともわかる」
僕はピスタチオの殻を割りながら答えた
「イングランドやスペインからもオファーはあった。
もし、僕が20代前半だったらそっちを選んでいただろう。
でも、僕はもう27歳だ。挑戦をするには年を取りすぎた。
確実に活躍できるレベルのリーグを選ぶべきだと思ったんだよ。」
「あのキノコ頭の日本人みたいに?」
「そのとおり」
「なんだか馬鹿みたいな話ね」
彼女はそういって店を出て行った

僕は彼女の座っていた席をぼんやり眺めながらつぶやいた
「やれやれ」
192元ネタなし:2006/08/27(日) 22:38:42 ID:GABeffPU0
クロード・マケレレは終始明るく振舞ってはいたが、時折訪れる「間」は彼の寂寥を雄弁に物語っていた。
「結局誰も理解してはくれなかったんだ、誰もね。」
ハイボールを一口飲む。そして続ける。
「でもいいんだ、サッカーはなにもサンチャゴ・ベルナベウでしかできないわけじゃない。
 スタンフォード・ブリッヂで行なわれるものもまた、サッカーだ。
 ブロードウェイ以外でもミュージカルは上演されているし、フランス語のオペラもある。同じことさ。」
ハイボールはだいぶ氷が溶けて水っぽくなってはいたが、それでも彼はグラスを傾ける。
手のひらがグラスの表面についた水滴で濡れる。
そして、遠くを見ながら話の続きをする。
「今の生活には満足しているよ。強いチームだし、なにより理解がある。これが大事だ。」
ハイボールを飲む。グラスの3分の1ほど残っていたのをぐいと飲み干す。
「ビッグイヤーには久しくお目にかかっていないけれど、理解ある仲間はビッグイヤーよりも得難い。そうだろ?」
ぼくはあいまいに頷く。彼も頷く。
いくつかのハイボール、そしていくつかの昔話を経てぼくらは別れた。
「ビッグイヤー」と発音するとき彼はいつも前置きとしてのハイボールを飲んだ。
あるいは跳躍の前の助走のように。
クロード・マケレレのなかに「ビッグイヤー」という裂け目があり、それを跳び越えるためにハイボールを飲んだ。

193 :2006/08/28(月) 00:31:14 ID:8lVPDZBT0
今更感が否めません
194_:2006/08/28(月) 00:48:15 ID:Vt5KEyJJ0
マケレレのキャラと全然合ってないしな
195(´・ω・`):2006/08/30(水) 11:32:45 ID:RVmpQtbFO
「保守してもいいかな?」と僕は訊ねてみた。
「さあ、わからないな」と彼は言った。
「だいいち、保守する必要なんてあったのかな?」
196:2006/09/03(日) 02:04:32 ID:toSrY1jSO
「保守」と彼女は言った。
「保守?」
「名前」と彼女は言った。「それ。ホシュ」
ひどい、と僕は思った。
197 :2006/09/03(日) 02:16:01 ID:Wd5myo0D0
今度保守なんて言ったら殺すわよ
198_:2006/09/03(日) 10:10:03 ID:L1/1WYJQO
保守にどんな意味があるのか、僕には見当もつかない だが、保守するのだ。
199 :2006/09/09(土) 07:18:52 ID:TivxNxeE0
保守
200:2006/09/11(月) 02:48:10 ID:a59SygOxO
保守に二票、動議採択
201ダンス:2006/09/11(月) 04:10:27 ID:a59SygOxO
「シャツなんて嫌というほどいっぱい貰った。もう要らない。何枚貰ったって同じだよ。汗くさいもの」とマテラッティは少しあとで言った。
「愛が欲しい。ねぇ、大変なことを君に打ち明ける。僕が欲しいのは君の姉さんだけだ。」
僕はズゴーンと頭を振った。
202  :2006/09/13(水) 03:57:58 ID:I6AgTKA+0
>>201
ちょっと面白かった。いや、正直言うとだいぶ面白かった。
203sage:2006/09/15(金) 16:41:07 ID:37sic3N40
「僕には、あぁするしかなかったんだ。」
 彼はぺリエを一口飲んでから、吐き出すようにそう言った。彼が疲れ果てていることは一目見て分かった。
彼はもう僕の知っている彼ではなかった。彼の髪の毛は彼がまだ若い時に搾取され消耗されていった。
僕は当時、彼の頭が何かの悲劇の象徴なのだと信じていた。彼の頭には何かしらそう思わせるモノがあるのだ。
いや、あったのだ。しかし今の彼の頭の上には砂漠しかなかった。見捨てられた砂漠。
そこにはもう悲劇も喜劇も存在しない。残されたものは砂漠だけだ。
皮肉なものだ、と僕は思った。彼は自分の象徴としての悲劇を失い、悲劇の中に身を投じているのだ。
「もちろんあの行為が正しかったとは思っていない。僕はあの行為によって色んなものを失ってしまった。
そして、それが二度と戻って来ないことも知っている。けれど僕いったいどうすれば良かったのだろう。
何が正しくて何が間違っているのか僕は時々わからなくなってしまうんだ。
物事を公正に考えようとすればするほど、僕はカオスの迷路に迷い込んでしまう。」
 彼はそこでぺリエをもう一口飲んだ。僕は彼が再び話し出すのを辛抱強く待った。
しかし、しばらく待っていても彼は話し出さなかった。どうやら彼は僕の凡庸な意見を求めているようだった。
204アナル氏ね:2006/09/15(金) 17:24:18 ID:W9UB3UMXO
村上春樹はヤクルトファンだっけか
205,:2006/09/15(金) 20:57:51 ID:QSb43SAY0
村上ラジオに書いてあったね
206_:2006/09/16(土) 22:17:11 ID:r8UsaaQG0
今の選手だと土橋のファンなんだよな。
あと、小説家になると決意したのもヤクルト戦見てる時だったと
書いてたような記憶あり。
神宮の外野芝生席で一人で寝そべって試合を見てた時、外人
選手(名前失念)がエンタイトル・ツーベースを打って、その時に
「そうだ小説書こう」と思ったとかなんとか。なんか、そういう話。
207 :2006/09/19(火) 19:26:17 ID:b4LJlGB00
208 ◆Mjk4PcAe16 :2006/09/23(土) 18:30:22 ID:4cGwmSuMO
しゅ
209:2006/09/24(日) 13:09:31 ID:CXSHSVCmO
ほしゅ
210_:2006/09/24(日) 13:25:37 ID:qPFRHbeH0
中田さんと一緒にお風呂入る人でしょ
211_:2006/09/25(月) 02:20:05 ID:hYU2NZ/T0
龍や!
212 :2006/09/28(木) 22:58:51 ID:v/kBnxyY0
213 :2006/09/29(金) 20:30:47 ID:UfjVoPo40
「スレを落とさないでね」


奥の部屋から女の声が聞こえた。

「過疎でスレを落とさないって約束してくれる?」


「約束する」と僕は言う。
214_:2006/09/29(金) 21:50:47 ID:lGciHiQY0
ノーべル文学賞おめ!
215 :2006/09/30(土) 08:34:15 ID:RgipMV3J0
まだ決まってないでしょう
216-:2006/10/01(日) 01:24:13 ID:Nq8sYh670
フランク・オコナー国際短編賞おめ!
217 :2006/10/02(月) 23:20:35 ID:aBHbOISP0
ほしゅ
218:2006/10/02(月) 23:45:32 ID:eifuU4/40
村上春樹氏「穴」18番人気34倍…ノーベル文学賞予想オッズ


おめ!
219;:2006/10/05(木) 05:55:32 ID:Rm4nJ4nCO
捕手
220#:2006/10/06(金) 14:04:11 ID:UikoXhIl0
捕手・イン・ザ・ライ
221:2006/10/06(金) 22:51:12 ID:xmxxEwPY0
捕手党
222_:2006/10/06(金) 23:04:02 ID:trF5vs4k0
ミシャライ
223-:2006/10/07(土) 03:13:01 ID:Lsfk9YhNO
>>220
上手いなぁ
224 :2006/10/12(木) 01:30:37 ID:xvue9APY0
ho
225 :2006/10/12(木) 11:59:28 ID:PGxCPw7G0
>>223
どこが・・・?
226:2006/10/12(木) 13:16:49 ID:mZLye7Fk0
多分、捕手=キャッチャー

キャッチャー・イン・ザ・ライ
春樹訳
227 :2006/10/15(日) 13:30:09 ID:Urgl3Xwe0
やれやれ
228腸詰肉地獄 ◆FrFc/fX4Hc :2006/10/15(日) 18:54:56 ID:Kn0cygqSO
>>227
俺が言おうと思ったのに
229 :2006/10/15(日) 20:27:12 ID:dRXG3n+P0
>>226
そんなことくらいわかってるよ。馬鹿。
230 :2006/10/16(月) 07:12:01 ID:wwKRpqvv0
「マテラッツィさんはどんなプレーが好きなんですか?」と僕は訊ねてみた。
「PK、フリーキック、足元へのスライディング、罵り、肘打ち、ヤクザキック、ベンチ脇からの野次」
と彼は即座に答えた。
「あまり綺麗なプレーとは言えないですね」
「だからするのさ。綺麗なプレーばかりしていたら汚い人間に出し抜かれることになる。
そんなものは偽善者、頭頂禿げの世界だ。まともな人間はそんな恥かしいことはしない。
なあ知ってるか、イブラ?このチームで少しでもまともなのは俺とお前だけだぞ。
あとはみんなチリッロみたいなもんだ」
231 :2006/10/17(火) 06:01:28 ID:qjWV+zpr0
>>230
乙!!
232――ロナウド、無得点、肥満――:2006/10/21(土) 13:05:29 ID:JN/ZCIiA0
ロナウドはきわめて緩慢な速度で前進をつづけていた。
おそらくロナウドは前進していたのだろうと私は思う。
しかし正確なところはわからない。
あまりにも速度が遅いせいで、方向の感覚というものが消滅してしまったのだ。
あるいは彼は後退していたのかもしれないし、
あるいは彼は何もしていなかったのかもしれない。
ただ前後の状況を考えあわせてみて、
ロナウドは前進しているはずだと私が便宣的に決めただけの話である。
ただの推測だ。
根拠というほどのものはひとかけらもない。
120メートル進んで30メートル退がり、地球を一周して戻ってきたのかもしれない。
それはわからない。
233 :2006/10/26(木) 22:17:28 ID:NekPDKdH0
ho
234  :2006/10/31(火) 17:39:04 ID:Re4zQTV80
ho
235-:2006/11/01(水) 03:20:22 ID:dBuqN5oC0
カフカ賞授賞式出席乙
236 :2006/11/03(金) 20:06:58 ID:Pnu+cSN/0
陽子夫人乙
237村上:2006/11/06(月) 19:31:05 ID:WEdr+C8dO
板落ちしそうだな
238名無しさん:2006/11/06(月) 23:42:57 ID:r3K21qD10
だったらあげろや
239_:2006/11/07(火) 01:10:45 ID:uNdsY7rv0
>>238
そう、皆分かってはいたんだ。だが、誰も動くものはなかった。ただ一人を除いて。
240:2006/11/09(木) 20:39:46 ID:dewL2SSVO
空気を読まずに
241  :2006/11/14(火) 16:54:46 ID:jkFV3jdG0
世界の終りとハードボイルド・ワンダラーズ
242:2006/11/16(木) 02:30:02 ID:9ye8aDPB0
世界のオコチャとハードボイルド・ワンダラーズ
243_:2006/11/16(木) 03:22:46 ID:gbK6yk4/0
僕はオルテガの消息を教えてくれたあのパルマ時代の同僚のことを思い出した。
彼はこう言った。
「マラドーナ二世と呼ばれた者はいろんな生き方をする。いろんな死に方をする。
でもそれはたいしたことじゃないんだ。あとには砂漠だけが残るんだ」
244_:2006/11/18(土) 21:58:58 ID:5vtKBx5xO
泣いた。色んな意味で。
245  :2006/11/24(金) 21:52:13 ID:2egyUj6G0
246  :2006/11/27(月) 14:55:59 ID:d19Qv34z0
mm
247_:2006/11/29(水) 01:52:07 ID:314+KVOu0
やれやれ
248村上だ文句あっか!:2006/11/29(水) 03:04:42 ID:zwT9qckeO
井戸の中で若い女とセックスしててふと上を見上げると羊達の群がこっちを見てて膝に気を付けろと言われた夢を見た小野しんじ。
249^:2006/11/29(水) 04:38:56 ID:b+a1/Fua0
「僕は傭兵みたいなもんだよ。ゴールをなんのために決めるのかもよくわからない時がある。」
その分厚い唇は小さく動いた。
「インテルに行って、チェルシーに行って、ミランに行って、またインテルに行って。
どこに行ってもそれなりの活躍をしてきた。精一杯の努力をしてきた。
僕にはとりえもなくて練習だけはしてきたから。
そうすることでこの浮世離れしたカルチョという世界になんとかしがみついてる。

でも最近思うんだ。もしかしたらゴールをするのは生きるためじゃない、死に場所を探すためじゃないかって
選手として死ぬためにゴールを決め続けるんじゃないかってね。
だから僕は進むよ一歩でも前に
ここで死に花を咲かせて見せるよ
インテリスタにスクデットをささげることで、僕の価値が決まるなら
ゴールぐらい簡単だ
250 :2006/11/29(水) 08:52:16 ID:iRDn2lsa0
>>249
GJ!!
251もれってぃ:2006/11/30(木) 00:38:28 ID:/7bgs21t0
僕は満足していいのかわからない。結果として盾を手に入れることができたのは事実だ。
かつての僕は今の僕とは遠くかけ離れた世界にいた。
常に資本主義化した世界のえじきになって、どんなに夢を追い続けても、
まるで馬車馬のように追い続けたけれども手に入らずに
逆に何か悪いことをしたかのように扱われてきた。
それでもよかった。夢は僕を強く、たくましくしてくれたからだと思う。
それが突然の、まるで落雷に打たれたように突然に手に入ってしまった。
夢は手に入ると夢じゃなくなる。まさかとは思っていたけどそうだった。
それも不本意な形だからだろうか。

これからどうしたらいいんだろう。
盾を手に入れたら後には何も残ってもいなかった。
夢の先は廃墟だった。
いや勝手に夢の先は夢だと思っていた僕がいただけか。
そんなことはどちらでもいい。
どっちにしろなにも残っていない・・・
252_:2006/11/30(木) 01:52:45 ID:xVGn9NlC0
もれってぃ、かよw
253名無しさん@お腹いっぱい。:2006/12/04(月) 10:34:54 ID:JgthXiJi0
254:2006/12/04(月) 10:52:35 ID:ijOwjTXE0
僕はヤン・コラーのペニスと睾丸の動きをずっと眺めていたんだ。
255  :2006/12/09(土) 03:58:09 ID:JqQnNlgM0
めくらやなぎと、寝る女
256  :2006/12/15(金) 21:10:02 ID:mOK3lkWf0
ho
257 :2006/12/18(月) 11:45:21 ID:sIKjlJY6O
  
258  :2006/12/26(火) 07:27:19 ID:DxsKHda80
darekakake
259 :2006/12/26(火) 11:22:11 ID:JSohHRi50
春樹と龍がセックス
260ロナウ:2006/12/29(金) 04:44:10 ID:OIXzZmDj0
ロナウジーニョのスーパープレイ、たくさん発見。ここで見たけど、
 まさに神業、バルセロナは、最強だ。」
http://www.pandoratv.jp/search/search.asp?mode=prg_ex&src_keyword=%83%8D%83i%83E%83W%81%5B%83j%83%87&x=23&y=13
261:2006/12/29(金) 05:19:52 ID:e++e9o6m0
確率論的に言えば圧倒的不利だったことは読者の皆さんも周知のことであろう。
実際、イエロ、ラウルがたてつづけにゴールを奪い、キーパー・ルファイのこころもとない
ディシジョン・メイキングにより、ナイジェリアが1点うばったところで形勢はより一方的に
なるかのように思えた。しかし、ラワルの全く角度のないところからのシュートを
スペインの鉄人スビサレータが目を疑うようなミスから招いた失点から徐々に試合の
形勢に変化が生まれてきた。
フランス人にとってライバル・スペインが苦境に立たされるのを見るのはこのうえない娯楽であっただろう。
この年の初めに行われたパルク・デ・プランスでのこけら落とし、フランス-スペインはドローに
終わったものの、無敵艦隊スペインに引き分けに持ち込むので精一杯という現実をフランス人
は目の当たりにしたため、スペインが必死になっているさまはとても面白く写っただろう。
しかし、果たしてそれだけであろうか。知将ミルティノビッチが老兵イエキニを投入しボルテージ
が最高潮に達したナイジェリアにサポーターに先導されてか、フランス人たちのテンションも
徐々に上がっていく。
やっとの思いで同点にしたナイジェリア、苦境にたたされなはがらも攻め続けるスペイン。
同点となった5分後、スペイン優勢だった戦況はあまりにも簡単に覆されてしまう。
最終ラインでのルーズボールをバイシクルキックでクリアするアルコルタ。ボールはタッチラインを
きる。ルーティーン・ワークのようにボールに歩みより、ロングスローを投げ入れるオコチャ。
スペインのディフェンスもルーティーン・ワークのごとくそれをPA外にはじき出す。全くエキサイトの
ない、平凡なプレーの連続からは想像もしえないシュートが、威力も正確さもない空砲を撃ち続けてきた
オリセーの左足から生まれた。ボールはアウト回転がかかり、手をいっぱいに伸ばしたスビサレータ
の手をちょうど遠巻きに弧を描き、ボールはポストに当たりゴールネットを揺らす。
恫喝とも似たような音のシンフォニーがスタジアム中を乱反射する。
262:2006/12/29(金) 05:29:17 ID:e++e9o6m0
3-2。負ければ戦犯としてさらされていたであろうオリセーが「ほら、今に見てろといっただろ」とでも言うかのように、
人差し指を目に当てサポーターがまつバックスタンド側へと走っていく。
今になって振り返ると、この時点で試合は大方決着がついたといえる。スペインサポーターを
除く全ての人を味方につけた自由奔放なディシプリンに欠けるアフリカンたちは、このあとの
スペインの必死の猛攻を防ぎきる。
審判の試合終了をつげるホイッスルが吹かれたとき、誰しもが思ったはずだ。
「もはやワールドカップで簡単に勝てる相手はいない」と。ナイジェリアの勝利はサッカー途上国に
勇気を与え、スペインを含む列強に警告以上のメッセージを与えた。「明日はわが身」。
次の日に試合を控えるオランダはそう思ったはずである。
263XX会社は大阪から出て行け:2007/01/12(金) 09:40:59 ID:vJixocWE0
良いなww あげ
264:2007/01/24(水) 16:56:12 ID:W1sd+IlgO
┐(´ー`)┌ヤレヤレ
265:2007/01/24(水) 19:04:22 ID:f9jSMlVrO
>>1 巧いなwwww
266_:2007/01/24(水) 19:16:49 ID:5p80jAdf0
このスレかっこいいなw
267 :2007/01/24(水) 22:47:37 ID:YcyD3Odd0
>>104-107は元気出せ
268:2007/01/25(木) 00:21:20 ID:aP1RAGYF0
>>261-262
これって....
269  :2007/01/25(木) 18:18:33 ID:pmxDODqM0
tesuto
270名無しさん:2007/01/25(木) 18:19:51 ID:vSsONbwl0
>>268
そいつはどこが春樹なんだと問いたくなるな
271_:2007/01/26(金) 02:51:04 ID:A8aWodKS0
>>126
ワラタwwwww
272
>>261-262
龍だよね?たしか