>>73 代表からイギリスに帰ってきて、すぐのBlackburn戦には出場はならなかったけども、その後すぐに行われたUEFA CUPの試合が、俺のBoltonデビューとなった。
日本代表のHonduras戦のときには自分自身の体力不足を感じていたので、それから1週間経っているとは言え、試合前は90分走りきれるか正直心配だったけども、最初から飛ばして行けるところまで行こう、と思いながら試合に挑んだ。
俺がイギリスに来て、イタリアのサッカーとの違いの中で、1番強く感じる事は、こちらのファンはミスに対してはあまり気にはしないけども、相手との接触を避けるようなプレーに対しては非常に厳しい、ということ。
こちらでは相手の持っているボールに対してのプレッシャーやヘディングでの競り合い、こぼれ玉に対して激しい競り合いなどを積極的に行っていく事が大事とされているらしい。それに伴ってか、レフリーもあまり笛を吹くことはない。
そんな背景もあり、デビュー戦となったこの試合では何よりもその点に1番気をつけて試合に臨んだ。結果、イエローカードという俺にとっては珍しいものももらってしまったけども、この“激しさ”という部分では、
だいぶ良かったかなとは思う。
ただ、さすがに初戦ということもあり、俺も他の選手の特徴をまだ掴めていなかったし、逆もまたしかり。
ということもあって、ボールの受けるタイミングや走り出しのタイミングなどでかなり戸惑う部分もあったけども、これらは試合を経ていかねばどうにもならない部分なので、それは気にせずともかく走り続けた。結果は知っての通り。
相手に先制される苦しい展開となったけども、最後の最後に逆転をして勝利でデビュー戦を飾る事が出来た。