【never】川口能活スレPart33 【say die!】
●第三十一節(U巻p32〜47 原典p142〜148)
■開示性(Erschlossenheit)の構造契機としての了解(Verstehen)
・情状性(Befindlichkeit)と並ぶ開示性(Erschlossenheit)の契機は了解(Verstehen)である。
・了解(Verstehen)は常に気分的に規定されている。
・了解(Verstehen)という現象は現存在の存在の根本様態である。
・了解(Verstehen)の開示性(Erschlossenheit)は有意義性との開示性として完全な世界内存在に関係する。
■現存在と可能性
・現存在は第一次的には可能存在(Moglichsein)なのである。
・実存範疇としての可能性は、現存在の最も根源的な存在論的な規定性なのである。
・現存在は被投された可能性である。
■企投性
・了解(Verstehen)は企投(Entwurf)という実存論的構造を帯びている。
・了解(Verstehen)は世界性としての有意義性、現存在の目的であるものをめがけて、現存在の存在を根源的に企投(Entwurf)する。
・現存在が存在するかぎり企投(Entwurf)しつつ存在している。
・企投(Entwurf)は世界内存在の開示性(Erschlossenheit)に関係する。
■了解(Verstehen)と世界
・了解(Verstehen)は存在しうることとしてそれ自身諸可能性を持つ。
・現存在は差しあたってたいていは、おのれの世界のほうからおのれを了解(Verstehen)する。
・了解(Verstehen)は現存在自身として実存する。
■視構造と透視性
・了解(Verstehen)には固有の認識がある。それが現存在の視(Sicht)である。
・自身の存在の認識に関る視(Sicht)は透視性(Durchsichtigkeit)と呼ばれる。
・存在は企投(Entwurf)において了解される。
・情状性(Befindlichkeit)と了解(Verstehen)とは、実存範疇として、世界内存在の根源的な開示性(Erschlossenheit)を特色づける。
《補足》
@…企投(Entworfen)と被投(Geworfen)は対応している。
A…顧視、配視は視(Sicht)の構造に基づく。
B…視(Sicht)とはあらゆる知覚や視覚や思考もその派生態にすぎないような、根本的な認識作用である。
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